プッシュ通知とは?アプリとWebの違い、配信方法とメリット・注意点

更新日:2026/10/27
プッシュ通知とは、アプリやWebサイトを開いていない利用者に、スマートフォンやパソコンの画面で新着情報を知らせる仕組みです。アプリとWebの2種類があり、本記事ではWebプッシュ通知の仕組みと配信方法、活用時の注意点を解説します。
特に自社アプリを持たない企業にとって、Webプッシュ通知は、通知を許可した訪問者をもう一度サイトへ呼び込める手段です。記事の後半では、配信サービスの基本機能や導入前に知っておきたいデメリット、受け取る側で通知の設定を変える方法も取り上げます。
プッシュ通知とは?意味とメール・ポップアップとの違い
送り手が決めたタイミングで受け手の端末へ短い知らせを送る通知方式が、プッシュ通知です。英語のpush(押し出す)が表すとおり、情報を届ける主導権は送り手にあります。利用者がWebサイトを自分で開いて情報を得るのとは違い、送り手の側から更新を知らせられるのがプッシュ通知の特徴です。
通知は端末の設定に応じてロック画面や通知センター、パソコンの画面の隅に表示されるため、利用者がアプリやサイトを閉じている間に情報が届きます。届く元はアプリとWebサイトの2つで、受け取れるかどうかは端末やブラウザの通知設定しだいです。メールやサイト内のポップアップとの違いを、次の表で比べました。
項目 | プッシュ通知 | メール | サイト内のポップアップ |
|---|---|---|---|
主に表示される場所 | 端末のロック画面・通知センター・画面の隅 | メールソフトの受信箱 | 閲覧中のページの上 |
届けるための前提 | 通知の許可 | メールアドレスの取得(広告・宣伝メールは原則として配信への同意も必要) | 利用者がサイトを開いていること |
向いている案内 | 短く急ぎの知らせ | 長い説明や記録に残したい案内 | 閲覧中の行動に合わせた案内 |
プッシュ通知・メール・サイト内のポップアップの3つは、「情報が届く場所」と「届けるための前提」がそれぞれ違います。どれか1つにまとめるより、案内の長さと急ぎ具合で使い分けるほうが無理のない運用になります。
※参考:総務省「迷惑メール対策」
プッシュ通知の種類
プッシュ通知は、届く元によってアプリプッシュ通知とWebプッシュ通知の2種類に分かれます。違いが大きいのは配信を始めるまでの準備で、アプリプッシュ通知なら自社アプリの用意と配布から、Webプッシュ通知ならサイトへの配信サービスの組み込みから準備が始まります。
項目 | アプリプッシュ通知 | Webプッシュ通知 |
|---|---|---|
配信する側の準備 | 通知機能を組み込んだ自社アプリの用意・配布 | サイトへの配信サービスの組み込み |
受け取る側の準備 | アプリのインストールと通知の許可 | サイトでの通知の許可(iPhone・iPadはホーム画面への追加も必要) |
届く相手 | アプリを入れて通知を許可した利用者 | サイトで通知を許可し、購読登録が済んだ訪問者 |
向いている用途 | 予約や取引の連絡、会員向けのお知らせ | 記事の更新、再入荷、イベントの告知 |
自社アプリのない企業が最初に検討するのはWebプッシュ通知で、アプリのある企業なら2つの併用が可能です。
このほか、通知を作る場所によって、サーバーから送られる「リモート通知」と、端末の中のアプリが自ら作って出す「ローカル通知」に分ける呼び方もあります。
アプリプッシュ通知:アプリの利用者に情報を届ける
アプリプッシュ通知は、スマートフォンに自社アプリを入れた利用者へ届ける通知です。予約の確定や配送の状況、ポイントの付与のように、会員一人ひとりの取引に結びついた連絡に向いています。
一方で、この方式を使えるのは、アプリを開発・公開している企業だけです。利用者にアプリをインストールしてもらう段階が最初の関門になり、通知を届けられる相手はアプリの利用者の範囲にとどまります。
Webプッシュ通知:通知を許可したサイトから情報を届ける
Webプッシュ通知の配信は、既存のサイトに配信サービスを組み込むところから始まります。アプリのような開発や審査が要らず、専用アプリを配布する必要もないため、訪問者のいるサイトなら組み込んだ日から許可を集められます。
ECサイトの再入荷の知らせ、メディアの新着記事、法人向けサイトのセミナー告知のように、Webプッシュ通知はサイトの更新をきっかけにした案内と相性のよい方式です。パソコンのブラウザでも受け取れるので、企業は仕事中にパソコンでサイトを閲覧する法人の担当者へ案内を送れます。
Webプッシュ通知が届く仕組み

Webプッシュ通知は、利用者の許可、サイト側の配信サービスによる送信、ブラウザの利用する配信基盤を通じた端末への表示という流れで届きます。サイトを閉じている間に受け取れるのは、許可のあとにブラウザの購読情報(宛先)が配信サービスへ登録され、その宛先に送られた通知をブラウザが受け取れるようになるためです。
段階 | 起きること | 主に関わる側 |
|---|---|---|
1.許可 | ブラウザの確認画面で、利用者が通知を許可する | 利用者 |
2.購読情報の登録 | ブラウザが発行した宛先を、配信サービスが保存する | サイト・配信サービス |
3.送信 | 配信サービスが、ブラウザの利用する配信基盤へ通知を送る | 配信サービス |
4.表示 | 配信基盤から端末のブラウザへ届き、OSの通知として表示される | ブラウザ・OS |
いずれかの段階で止まると、通知は利用者の画面に出ません。たとえば利用者がブラウザの設定で許可を取り消していれば、保存してある宛先は使えなくなり、配信サービスから送った通知は端末に届かなくなります。
利用者が通知の受信を許可する
Webプッシュ通知の送り先になるのは、通知を許可した利用者だけです。サイトを訪れた人にブラウザが通知の許可を求める確認画面を出し、「許可」が選ばれると、その端末のブラウザが配信の対象に加わります。
確認画面で「ブロック」を選ばれると、サイトの側から許可を求め直すことはできなくなります。ブロックした人に再び通知が届くのは、その人が自分でブラウザの設定を変えたあとです。確認画面を出す場面の工夫は、後半の「Webプッシュ通知を活用するポイント」で取り上げます。
配信サービスを通じて端末へ通知が届く
利用者から通知の許可が得られると、サイト側がブラウザから宛先などの購読情報を受け取り、配信サービスに保存します。通知を送るときは、配信サービスが保存済みの宛先へ向けて送信し、ブラウザの利用する配信基盤を経由して端末まで届けます。
宛先は端末やブラウザなどの利用環境ごとに登録されるため、同じ人がスマートフォンとパソコンの両方で購読すれば、宛先は2つになる計算です。配信先の数は人数より購読の数に応じて増える、と考えておきましょう。
iOS・Androidで受信の条件が異なる
iPhoneとiPadには、ほかの端末にない受信の条件があります。iOS・iPadOS 16.4以降で、サイトをホーム画面に追加したWebアプリでなければ、Webプッシュ通知は届きません。Safariでサイトを開いただけでは確認画面が出ないため、受け取る側にひと手間が必要です。
iOSデバイスでホーム画面に追加するには、Safariの「共有」から「ホーム画面に追加」を選び、「ウェブアプリとして開く」をオンにして「追加」をタップします。許可の確認画面を表示できるのは、購読ボタンのタップのような利用者の操作をきっかけにしたときだけです。
Androidでは、Chromeなどのブラウザでサイトを開き、確認画面で許可すれば受け取れます。ホーム画面への追加は要らない一方、端末の設定でブラウザアプリの通知がオフになっていれば、通知は画面に出ないままです。iPhoneの利用者が多いサイトでは、ホーム画面への追加をどう案内するかまで、導入前に詰めておきましょう。
導入する企業の側の準備にも触れておきます。WebKitの解説では、ホーム画面からWebアプリとして開くための設定ファイル(Webアプリマニフェスト)を、表示方法(display)をstandaloneまたはfullscreenにして用意する方法が案内されています。配信サービスを組み込む際は、この設定まで支援の範囲に含まれるかも確かめておきましょう。
※参考:WebKit「Web Push for Web Apps on iOS and iPadOS」
※参考:Apple サポート「iPhoneのSafariでウェブサイトをアプリにする」
プッシュ通知の配信方法

プッシュ通知の配信方法は、許可した全員に送る一斉配信、条件で相手を絞るセグメント配信、決めた条件をきっかけに送る自動配信の3つが基本です。
配信方法 | 送る相手 | 送るタイミング | 向いている案内 |
|---|---|---|---|
一斉配信 | 通知を許可した利用者全員 | 担当者が決めた日時 | 全員に関わるお知らせ |
セグメント配信 | 条件に合う利用者 | 担当者が決めた日時 | 地域や閲覧した商品に合わせた案内 |
自動配信 | 条件を満たした利用者 | 条件を満たした時点、または指定した時間が過ぎたあと | 購読直後のお礼、再入荷の知らせ |
セグメント配信は「誰に送るか」を、自動配信は「いつ送るか」を決める方法なので、2つは組み合わせられます。たとえば、商品ごとの閲覧データと在庫情報を配信サービスに連携すれば、ある商品を閲覧した人にだけ、その商品の再入荷を知らせるといった配信を組めます。
一斉配信:通知を許可した利用者全員に届ける
臨時休業やシステムの保守、全会員に関わる規約の変更のように、利用者を選ばない知らせには一斉配信が合います。通知を許可した全員へ、同じ文面を指定した日時にまとめて送る方法です。
相手を選ばないぶん設定は簡単ですが、関心の薄い人にまで届きます。販促の案内を一斉配信で続けると、通知を解除されるきっかけになりかねません。
セグメント配信:条件に合う利用者に絞って届ける
一斉配信で起こりがちな、関心の薄い人への配信を避けたいときに使うのがセグメント配信です。絞り込みには、地域、使っている端末、閲覧したページ、購読した時期など、配信サービスが取得できる条件を使います。
たとえば東京の店舗で開くイベントを首都圏の利用者にだけ知らせれば、案内と無関係な人を配信先から外せます。閲覧した商品のような細かな条件で絞りたいなら、計測の設定やデータの連携が先に必要になるかを、導入前に配信サービスへ問い合わせておきましょう。
自動配信:設定した条件をきっかけに届ける
自動配信は、利用者の行動や時間の経過をきっかけに、あらかじめ用意した通知を送る方法です。購読した直後のお礼、カートに商品を残したまま時間がたったときの案内、しばらく訪問のない人への新着の知らせなどがよく使われます。
一度設定すれば担当者が毎回送信する手間を減らせ、利用者の行動に近い時機に通知を送れるのが強みです。
Webプッシュ通知サービスの基本機能
Webプッシュ通知サービスには、通知の作成から配信、結果の分析までを1つの管理画面で扱う機能がそろっています。代表的なのは通知の作成、配信先の絞り込み、日時の予約、自動配信、ABテスト、結果の分析で、どの機能を搭載し、どんな条件で使えるかはサービスごとに違います。
機能 | できること |
|---|---|
通知の作成・編集 | タイトル、本文、画像、クリック後に開くページを設定する |
配信対象の絞り込み | 取得できる閲覧ページや端末などの条件で配信先を選ぶ |
配信日時の予約 | 送る日時をあらかじめ設定しておく |
条件に応じた自動配信 | 利用者の行動や経過時間をきっかけに自動で送る |
ABテスト | 複数の案を一部に送り、反応を比べる |
配信結果の分析 | 送信数やクリック数などを配信ごとに集計する |
機能数だけでサービスを選ぶと、使わない機能にまで費用を払う結果になりがちです。自社の担当者が管理画面を無理なく操作できるかどうかは、無料のお試しや説明の場で実際に触って判断しておきましょう。
通知の作成・編集
通知で利用者の目に入るのは、主に短いタイトルと本文です。画像やアイコンの表示と文字数の上限は端末やブラウザごとに違い、長い本文は途中で切れるため、伝えたい内容はタイトルと本文の冒頭に置きます。
クリック後に開くページは通知ごとに設定します。作成画面で表示の見本を出せるサービスなら、端末ごとの見え方を配信前に把握できます。
配信対象の絞り込み
絞り込みに使える条件は、サービスやサイト側の計測の設定によって変わります。よく使う条件の組み合わせを保存しておけば、配信のたびに同じ条件を設定し直す手間はかかりません。
配信日時の予約
セールの開始時刻や営業時間の始まる朝のように、案内には届けたい時間帯があります。配信日時の予約は、作った通知を指定した日時に送る機能で、担当者がその時刻に送信の操作をしなくて済みます。
条件に応じた自動配信
自動配信の機能で主に設定するのは、送信のきっかけ、きっかけから送るまでの間隔、文面の3つです。対象や終了の条件を加えられるサービスもあります。段階的な配信に対応したサービスなら、購読の1日後にお礼、3日後に人気の記事の紹介を送るといった一連の案内を、一度の設定で組めます。
ABテスト
どの文面が反応を得やすいかは、担当者の感覚だけでは決めきれません。ABテストは、文面や画像の違う複数の案を比べる機能で、配信先の一部で試して反応のよかった案を残りに送る方式が代表的です。配信対象や時刻をそろえて変更点を絞れば、タイトルの言い回しや画像の有無による差をクリック率で比べられます。
配信結果の分析
配信結果の分析機能で配信ごとに集計できるのは、送信数、クリック数、クリック率などです。表示数や解除数を出せるかどうかと、その数え方はサービスによって異なります。解除数は配信のあとに検知された値の場合もあるため、定義を確かめたうえで配信の内容や頻度と照合すると、送りすぎや関心とのずれに気づくきっかけになります。
Webプッシュ通知を活用するメリット
Webプッシュ通知のメリットは、再訪の促進、時機に合う案内、メールアドレスなしでの配信の3つです。
メリット | 要点 |
|---|---|
Webサイトへの再訪を促せる | 更新を知らせて、サイトに戻るきっかけを作る |
必要なタイミングで情報を届けられる | 送る日時やきっかけを、案内の内容に合わせて決められる |
メールアドレスを取得せずに案内できる | 通知の許可と購読登録で配信の対象に加えられる |
いずれも通知を許可した人に届くことが前提で、届いた通知がクリックや購入につながるかは、文面と遷移先の作り方にかかっています。
Webサイトへの再訪を促せる
Webサイトに新しい記事や商品を掲載しただけでは、過去の訪問者に更新を知ってもらえるとは限りません。通知を許可した人には更新に合わせて知らせを送れるため、ブックマークや検索とは別に、通知のクリックからサイトへ戻ってもらう入口が1つ増えます。
必要なタイミングで情報を届けられる
プッシュ通知なら、担当者が送る日時を決められるうえ、自動配信を使えば利用者の行動に合わせた時機に届けられます。セミナーが始まる前の案内や、閲覧した商品の値下げの知らせのように、届く時機に意味がある情報こそ、プッシュ通知で送るのに向いた内容です。
メールアドレスを取得せずに案内できる
メールで案内するには、配信先のメールアドレスを手元に持っている必要があります。Webプッシュ通知なら、訪問者が確認画面で「許可」を選び、購読が登録された時点で配信の対象に加わるため、会員登録やフォームの入力をまだ済ませていない人へ案内を届けられます。なお、iPhone・iPadではホーム画面への追加が前提です。
Webプッシュ通知のデメリット

Webプッシュ通知のデメリットは、許可した人にしか届かない、送りすぎると解除されやすい、端末の設定しだいで表示されないの3つです。導入前に知っておけば、配信できる人数や反応を無理のない見込みで計画できます。
デメリット | 要点 |
|---|---|
通知を許可した利用者にしか配信できない | 初めて導入するときは配信先がゼロから始まる |
通知の送りすぎで解除されやすい | 関心の薄い通知が続くと、許可を取り消されるおそれがある |
端末の設定によって通知が表示されない | 端末やブラウザの通知設定、集中モードなどの影響を受ける |
これらは、配信する側の努力だけで防ぎきるのが難しい「弱点」です。対策として、許可の求め方と送る量を最初に決めて、影響を小さく抑えるところから始めましょう。
通知を許可した利用者にしか配信できない
導入したばかりのサイトには通知を許可した人がまだいないため、配信の対象はゼロから少しずつ増えていきます。メールの会員名簿のように、手元の顧客リストをそのまま配信先にすることはできません。
新しい配信先の増え方はサイトの訪問数と許可する人の割合に左右されるため、訪問の少ないサイトでは、成果が出るまでに時間がかかると見込んでおきましょう。ほかの配信サービスから乗り換える場合は、購読情報を引き継げるかを事前に確かめてください。
通知の送りすぎで解除されやすい
通知は利用者の画面に割り込む形で届くため、関心の薄い内容を送り続けると、ブラウザの設定から許可を取り消されるきっかけになります。Chromeには、利用者の反応がきわめて少ないのに通知を多く送るサイトについて、通知の許可を自動で取り消す仕組みもあります。
※参考:Google Chrome ヘルプ「通知を使用してアラートを受け取る」
※参考:Google「Reducing notification overload for a quieter browsing experience in Chrome」
端末の設定によって通知が表示されない
送信が正常に完了したのに、受け取る側の設定が原因で画面に通知が出ないことがあります。端末の設定でブラウザの通知をオフにしている場合や、iPhoneの集中モード、Androidのサイレントモードを使っている場合は、通知が表示されなかったり音が鳴らなかったりします。
配信サービスの画面に出る配信数や表示数を、そのまま利用者の目に触れた数とみなすのは早計です。再訪や購入を目的にするなら、表示数に加えてクリック数や通知経由の行動まで追うと、実態に近い評価をしやすくなります。
Webプッシュ通知を活用するポイント
Webプッシュ通知の成果は、何のために送るか・いつ許可を求めるか・反応をどう次に生かすかの3つに左右されます。
決める項目 | 決める内容 |
|---|---|
配信の目的と利用場面 | どの案内を通知で送り、どの案内は送らないか |
許可を求めるタイミング | どのページで、どの操作のあとに確認画面を出すか |
改善の進め方 | 文面・遷移先・頻度を何の数字で評価し、いつ変えるか |
この3つを配信前に社内でそろえておけば、担当者が替わっても方針を引き継げます。
配信目的に合う利用場面を選ぶ
利用者に歓迎されるのは、自分から知りたい情報を届ける通知です。再入荷の知らせやセミナーの開始時刻、締め切り間近の申し込みのように、受け取らないと損をする案内から始め、解除の増え方に注意しながら配信を広げましょう。
業種ごとに、通知で送る案内の例を次の表にまとめました。
業種 | 通知で送る案内の例 |
|---|---|
ECサイト | 再入荷・値下げの知らせ |
メディア | 新着記事・速報 |
法人向けサイト | セミナーの開始前の案内、資料の公開の知らせ |
予約を受けるサイト | 予約日の前日のリマインド |
毎日の新着情報をすべて流すような使い方では、通知の価値が伝わりにくくなります。送る案内を絞ったら、次は許可を求めるタイミングを決めます。
許可を求めるタイミングを工夫する
サイトを開いた直後に許可を求めると、訪問者は何の通知か分からないまま確認画面をブロックしがちです。再入荷の通知ボタンを押したときのように、受け取る利点が伝わる場面で確認画面を出すと、サイト側は許可を得やすくなります。
ブラウザの確認画面の前にサイト独自の案内をはさめば、そこで断られてもブラウザのブロックにはならず、別の機会に案内し直せます。許可の依頼は「サイト独自の案内」→「ブラウザの確認画面」の2段階で組み立てましょう。
反応に応じて配信内容を改善する
改善の対象は、文面、遷移先、送る頻度の3つです。最初の配信の前には社内の端末へ試験配信し、表示の崩れやリンク先の誤りをなくしておきましょう。
本配信のあとは、クリック率が低い通知は文面を、クリック後に成果が出ない通知は遷移先を、解除が増えた時期は頻度を疑ってください。変更は1か所に絞り、配信対象や曜日などの条件をそろえて比べると、どの変更が効いたかをつかめます。
プッシュ通知をオフにする方法(受信設定の変更・解除)

自社の通知が届かない、止めたいといった問い合わせを受けたとき、案内に使えるのが受信設定の変更手順です。プッシュ通知の受信設定は、スマートフォンでは設定アプリから、パソコンではブラウザやOSの設定から変更できます。
端末・ブラウザ | 設定を変更する場所 |
|---|---|
iPhone・iPad | 設定アプリの「通知」 |
Android | 設定アプリの「通知」→「アプリの通知」 |
パソコンのChrome | 設定の「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「通知」 |
MacのSafari | Safariの「設定」→「Webサイト」→「通知」、またはシステム設定の「通知」 |
メニューの名前や並びはOSのバージョンや機種によって変わるため、見当たらないときは各社のサポートページで最新の手順を参照してください。
iPhoneの通知設定を変更する
iPhoneで通知を止めるときに開くのは、設定アプリの「通知」です。「通知スタイル」の下で対象のアプリをタップし、「通知を許可」をオフにすると、そのアプリからの通知は届かなくなります。Webプッシュ通知を受け取っているWebアプリはほかのアプリと同じ一覧に並ぶため、同じ手順で止められます。
※参考:Apple サポート「iPhoneの通知の設定を変更する」
Androidの通知設定を変更する
Androidでは、設定アプリの「通知」から「アプリの通知」に進み、アプリごとに通知のオンとオフを切り替えます。届いた通知を長押しして設定のアイコンをタップすれば、そのアプリの通知設定へ直接移れます。
※参考:Android ヘルプ「Android で通知を管理する」
ブラウザでサイトごとの通知許可を解除する
AndroidのChromeのように、サイトの通知がブラウザアプリの通知として届く環境もあります。この場合、端末の設定でブラウザアプリの通知をオフにすると、そのブラウザで許可したサイトの通知がすべて止まります。特定のサイトの通知だけを止めたいなら、ブラウザの側で許可を解除するのが手早い方法です。
パソコンのChromeでは、設定の「プライバシーとセキュリティ」から「サイトの設定」の「通知」を開くと、許可したサイトごとに通知を止められます。MacのSafariなら、止める場所はSafariの「設定」の「Webサイト」→「通知」です。システム設定の「通知」でサイトを選び、「通知を許可」をオフにしても止められます。
設定を変えていないのに通知が届かないときは、通知の許可、集中モードやサイレントモード、通信状態の順に確認してください。
※参考:Google Chrome ヘルプ「通知を使用してアラートを受け取る」
※参考:Apple サポート「MacのSafariでウェブサイト通知をカスタマイズする」
※参考:Android「スマホのプッシュ通知とは? 設定方法や通知が届かない場合の対処方法を紹介」
Webプッシュ通知サービスの選び方
Webプッシュ通知の配信サービスは、対応する端末や機能、料金の計算方法がサービスごとに違います。特に差が出やすいのは、自社の配信目的に必要な機能と、費用の数え方です。
比べる観点 | 確かめる内容 |
|---|---|
対応OS・ブラウザ | iPhoneのWebアプリ、Android、パソコンの主要なブラウザに届くか |
配信機能 | セグメント配信、自動配信、ABテストのうち、自社で使う機能があるか |
計測連携 | GA4などのアクセス解析と組み合わせ、通知経由の行動を追えるか |
料金の課金単位 | 購読数・配信数・月額の基本料の組み合わせと、上限を超えたときの料金 |
運用支援 | 導入時の設定や、配信内容の相談に応じてもらえるか |
固定料金と従量料金の組み合わせやプランの上限によって、購読数や配信回数が増えたときの金額の増え方が変わります。今の訪問数から購読者数と月の配信回数を仮に置き、1年後の費用まで試算しておくと、契約後に予算を超える事態を防げます。
まとめ:受信者に必要な情報を届けるプッシュ通知を設計しよう
Webプッシュ通知を使えば、自社アプリがなくても、許可を得た訪問者にサイトへ戻るきっかけを届けられます。届く相手は許可した人に限られ、送りすぎれば許可を解除されやすいため、確認画面を出す場面と配信の頻度を先に決め、反応の数字をもとに改善を重ねてください。
必要な機能と課金単位の見当がついたら、プッシュ通知サービスの比較記事で各社の機能と料金の違いを比べてみましょう。掲載中のサービスは、BIZNAVIのWebプッシュ通知サービスのサービス一覧からまとめて探せます。ぜひ一度ご覧ください。
プッシュ通知についてよくある質問
プッシュ通知について、よくある質問にお答えします。
プッシュ通知はメール配信と併用できる?
併用できます。プッシュ通知で短く知らせ、詳しい内容はメールやサイトで伝えるように役割を分けると、両方の強みを生かせます。メールアドレスを登録していない訪問者にはプッシュ通知、会員にはメールと、相手で使い分ける形が現実的です。
導入から配信開始までにどのくらいかかる?
かかる期間は、サイトへの組み込みの作業と、配信先が集まるまでの時間の2つで決まります。サイトへの組み込みは、配信サービスが用意するタグや所定のファイル、専用のプラグインを設置する作業が中心です。Webプッシュ通知はHTTPSのサイトでしか使えないため、HTTPSへの対応はどのサービスでも前提になります。初めて導入する場合は、通知の許可を得て配信先がある程度集まるまでの期間も見込んでおきましょう。組み込みにかかる期間は、配信サービスの導入支援の範囲や社内の体制で変わるため、申し込み前に配信開始までの流れをサービスに確認しておきましょう。
プッシュ通知の運用はどの部署が担当する?
配信の目的に合わせて決めるのが基本です。販促の案内ならマーケティング部門、会員への連絡ならサービスの運営部門が文面を作り、タグの設置はサイトを管理する部門や制作会社と分担する形が考えられます。
プッシュ通知が届かないのはなぜ?
主な原因として、通知の許可の取り消し、端末の通知設定(集中モードやサイレントモードを含む)、iPhone・iPadなら、まずサイトをホーム画面に追加しているかを確かめます。そのうえで、通知の許可、端末の通知設定(集中モードやサイレントモードを含む)の順に確認してください。
プッシュ通知を許可したサイトを確認するには?
パソコンのChromeでは、設定の「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「通知」を開くと、通知の送信を許可したサイトの一覧を確認できます。不要なサイトは、同じ画面で許可を取り消せます。

BIZNAVI編集部
株式会社DYMが運営する、法人向けサービスの比較・検索メディア「BIZNAVI byDYM」の編集部。 勤怠管理・会計・生産管理などの業務システムやSaaSに加え、営業代行・Web制作・記事作成代行・SNS運用代行といった業務支援サービスまで、幅広い領域の法人向けサービスを調査・比較し、導入検討に役立つ情報を発信している。 各サービスの機能や料金、提供形態、導入実績などの公開情報をもとに、目的や条件に応じて比較しやすい形で整理することを重視してコンテンツを制作。企業が抱える業務課題や実際の活用シーンを踏まえ、自社に合ったサービス選びと、検討から意思決定までをスムーズに進めるための情報提供を行っている。







