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保育師と看護師の違いとは?仕事内容・資格・年収を比較して解説

タブレットを確認する介護職員の男女

「保健師と看護師の違いは何?」「資格や仕事内容、年収にはどのような差があるの?」と疑問に感じていませんか。また、保健師になるには看護師資格が必要なのか、自分にはどちらの仕事が向いているのか気になっている方も多いでしょう。この記事では、保健師と看護師の違いを仕事内容や役割、資格、年収、働き方などの観点から比較します。さらに、法律上の位置づけや向いている人の特徴、キャリアの選び方まで解説しますので、自分に合った進路や働き方を考える参考にしてください。

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#資格#資格取得
  • 保健師と看護師の役割や仕事内容の違いを詳しく知りたい方
  • 自分にはどちらの職種が向いているか進路や転職に悩んでいる方
  • 資格取得の手順や年収・夜勤など働き方のリアルを知りたい方

紫の服を着ている女性がスマホを見ており、その隣にいる白いシャツを着たタブレットを持つ男性が女性のスマホを指さしている。

保健師と看護師の違い【比較一覧】

保健師と看護師はどちらも看護職ですが、役割や支援の対象、働く場所には違いがあります。保健師は病気を予防し健康づくりを支援する役割が中心で、看護師は治療や療養生活を支える医療・看護を担います。仕事内容や活躍する現場を理解することで、自分に合ったキャリアを考えやすくなるでしょう。ここでは、両者の違いを比較表を交えながら解説します。

保健師と看護師の違いを比較表でチェック

保健師と看護師はどちらも国家資格ですが、仕事内容や活躍する場面は異なります。保健師は地域住民や企業の従業員などを対象に、健康相談や保健指導、疾病予防を通じて健康づくりを支援します。一方、看護師は病気やけがをした患者に対し、診療の補助や療養上の世話を行います。保健師として働くには、看護師免許に加えて保健師免許を取得する必要があります。まずは比較表で両者の違いを整理し、それぞれの特徴を確認していきましょう。

比較項目

保健師

看護師

主な役割

健康づくり・疾病予防

治療・療養支援

対象者

地域住民、企業従業員、児童・学生等

患者・利用者

主な勤務先

保健所、市区町村、企業、学校

病院、クリニック、介護施設など

必要資格

看護師免許+保健師免許

看護師免許

支援の目的

病気を予防し健康を維持する

病気やけがの回復を支援する

保健師と看護師の役割の違い

保健師と看護師の大きな違いは、担う役割にあります。保健師は、病気の予防や健康づくりを支えることを目的に活動します。乳幼児健診や健康相談、生活習慣病予防、メンタルヘルス対策などを通じて、健康な人も含めた幅広い人々を支援する仕事です。これに対し、看護師は医師の指示のもとで診療を補助し、患者の療養生活を支える役割を担います。治療や回復を支援する看護師に対し、保健師は病気を未然に防ぐための支援を重視している点が特徴です。

保健師と看護師の対象者の違い

保健師と看護師では、支援する対象者も異なります。保健師は地域住民や企業で働く人、学校に通う児童・学生等、高齢者など、健康な人から健康課題を抱える人まで幅広く対象とします。健康診断後のフォローや健康教育など、病気を未然に防ぐための支援が中心です。一方、看護師の主な対象は病院やクリニックなどで治療を受ける患者です。入院患者や外来患者のケアを通じて、治療や療養を支援します。対象者の違いは、日々の仕事内容にも影響しています。

保健師の主な対象者

  • 地域住民
  • 妊産婦・乳幼児
  • 児童・学生等
  • 企業の従業員
  • 高齢者

看護師の主な対象者

  • 外来患者
  • 入院患者
  • 手術を受ける患者
  • 在宅療養中の利用者
  • 介護施設の利用者

保健師と看護師の働く場所の違い

保健師と看護師は勤務先にも違いがあります。保健師は保健所や市区町村の保健センター、企業、学校などで働くことが多く、公衆衛生や健康管理に関わる業務を担当します。近年では産業保健師として企業で従業員の健康管理に携わるケースもあります。一方、看護師は病院やクリニックをはじめ、介護施設や訪問看護ステーションなど医療・介護の現場で働くことが一般的です。勤務先によって業務内容や働き方が異なるため、キャリアを考える際は職場環境も比較しましょう。

保健師の主な勤務先

看護師の主な勤務先

保健所

病院

市区町村保健センター

クリニック

企業(産業保健)

訪問看護ステーション

学校

介護施設

地域包括支援センター

福祉施設・在宅医療機関

えんじ色のスクラブを着た女性が笑顔を浮かべながらメモを取っている。

保健師と看護師の仕事内容の違い

保健師と看護師はどちらも人々の健康を支える専門職ですが、仕事内容には違いがあります。看護師は病気やけがをした患者への治療・療養支援を中心に行い、保健師は予防医療や健康づくりを担います。ここでは、それぞれの仕事内容と、法律上の位置づけについて解説します。

看護師は治療・療養支援が中心

看護師は、病院やクリニック、介護施設などで、患者の治療や療養生活を支えることを主な役割としています。医師の指示に基づく診療の補助や、患者の健康状態の観察、食事・排泄・入浴など日常生活の援助を担当します。患者だけでなく、その家族への精神的なサポートも看護師の役割です。患者が安心して治療や療養に専念できるよう、医師やリハビリスタッフなど多職種と連携しながら支援します。

看護師の主な仕事内容

  • バイタルサインの測定・健康観察
  • 点滴・採血・注射などの診療補助
  • 食事・排泄・入浴などの日常生活の援助
  • 手術前後の看護
  • 患者・家族への説明や精神的ケア
  • 医師や他職種との連携

保健師は予防医療・健康支援が中心

保健師は、病気を治療するのではなく、人々が健康な生活を送れるよう支援する専門職です。地域住民や企業で働く人、学校の児童・学生等を対象に、健康相談や保健指導、健康教育を行います。さらに、生活習慣病の予防や感染症対策など、公衆衛生の向上にも役割を担っています。健康課題を早期に把握し、集団全体の予防につなげることが保健師の中心的な業務です。

保健師の主な仕事内容

  • 健康相談・保健指導
  • 健康診断後のフォロー
  • 生活習慣病予防の支援
  • 母子保健・乳幼児健診
  • 感染症予防活動
  • 健康教育や啓発活動

保健師と看護師の業務範囲は、保健師助産師看護師法(1948年(昭和23年)法律第203号)に定められています。同法第2条は保健師について「この法律において「保健師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者をいう」と定義し、第29条では「保健師でない者は、保健師又はこれに類似する名称を用いて、第二条に規定する業をしてはならない」と規定しています。

つまり保健師の資格は、保健指導という行為そのものを独占するものではなく、「保健師の名称を用いて」保健指導を業として行うことを制限する規定です。看護師や他の職種が保健指導に関わること自体は禁じられていません。一方、看護師については第5条が「傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者」と定義し、第31条で「看護師でない者は、第五条に規定する業をしてはならない」と業務を制限しています。

実務上は、自治体での家庭訪問や健康づくり施策の企画・運営、企業での保健指導など、保健師の配置が求められる業務が多くあります。これらは法律上の独占業務というよりも、自治体や企業の職種要件として保健師が担っている業務と理解しておくとよいでしょう。

保健師が中心的に担っている主な業務

  • 地域住民への保健指導
  • 家庭訪問による健康支援
  • 健康増進事業の企画・運営
  • 地域の健康課題の調査・分析
  • 企業での産業保健活動
  • 行政機関での公衆衛生活動

出典:保健師助産師看護師法(昭和23年7月30日法律第203号)

看護師が主に担当する業務

保健師は看護師免許も取得しているため、看護師として働くことも可能です。そのため、保健師にできない医療行為があるわけではありません。ただし、実際には病院やクリニックで患者に対する医療・看護の多くを看護師が担っています。診療の補助や病棟での継続的な患者ケアなど、医療現場で患者を支えることが看護師の主な役割です。

看護師が主に担当する業務

  • 病棟での患者ケア
  • 外来診療の補助
  • 手術室・救急外来での看護
  • 点滴・採血・創傷処置などの実施
  • 入院患者の療養支援
  • 退院支援・在宅復帰支援
水色の服を着た患者が書類を持っており、青い服を着た医療従事者の女性が患者に書類の内容を教えている。

保健師と看護師の資格の違い

保健師と看護師はどちらも国家資格ですが、取得方法や受験資格は異なります。看護師は看護師国家試験に合格することで資格を取得できますが、保健師になるには看護師免許を取得したうえで保健師国家試験に合格する必要があります。ここでは、資格の違いや取得までの流れ、国家試験の違いについて解説します。

保健師資格と看護師資格の違い

保健師資格と看護師資格は、どちらも厚生労働大臣から免許が交付される国家資格ですが、位置づけには違いがあります。看護師資格は、患者への看護や診療の補助を行うための基本となる資格であり、保健師資格は、看護師資格を基盤として、公衆衛生や予防医療に関する専門知識を身につけた資格です。このため、保健師は看護師としても働けますが、看護師が保健師の業務を行うには、新たに保健師資格が必要です。

項目

看護師資格

保健師資格

資格の種類

国家資格

国家資格

取得条件

看護師国家試験合格

看護師免許取得+保健師国家試験合格

主な役割

治療・療養支援

健康増進・疾病予防

活躍分野

医療・介護

行政・企業・学校・地域保健

保健師になるには看護師資格が必要

保健師になるには、まず看護師資格が必要です。看護系大学や専門学校などの養成課程で看護を学び、看護師国家試験に合格して看護師免許を取得します。その後、保健師養成課程を修了し、保健師国家試験に合格することで保健師の免許が得られます。近年では4年制看護大学で看護師課程と保健師課程を同時に学べる学校もありますが、保健師課程は定員が設けられている大学も多いため、事前に確認しておくことが大切です。

保健師になるまでの流れ

  1. 看護系大学・専門学校などで学ぶ
  2. 看護師国家試験に合格する
  3. 看護師免許を取得する
  4. 保健師養成課程を修了する
  5. 保健師国家試験に合格する
  6. 保健師免許を取得する

資格取得までの流れと受験資格

看護師国家試験を受験するためには、文部科学大臣または厚生労働大臣が指定する看護師養成課程を修了する必要があります。一方、保健師国家試験は、保健師養成課程を修了したうえで、看護師免許を取得している、または取得見込みであることが受験資格となります。学校によっては卒業時に看護師国家試験と保健師国家試験の両方を受験できるカリキュラムを採用しているケースもあります。

比較項目

看護師

保健師

養成課程

看護師養成課程

保健師養成課程

受験資格

指定養成課程の修了

看護師免許取得(取得見込み含む)+保健師養成課程修了

国家試験

看護師国家試験

保健師国家試験

国家試験の違いと合格状況

看護師国家試験と保健師国家試験では、出題される内容が異なります。看護師国家試験では、基礎看護学や成人・老年・小児・母性看護学など、臨床現場で求められる知識や判断力が問われます。一方、保健師国家試験では、公衆衛生看護学や疫学、地域保健活動、健康教育など、予防医療や地域保健に関する内容が中心です。

合格状況にも差があります。厚生労働省の発表によると、2026年(令和8年)に実施された試験では、保健師国家試験(第112回)の合格率は87.1%、看護師国家試験(第115回)の合格率は88.3%となっています。

国家試験の主な違い

項目

看護師国家試験

保健師国家試験

主な出題分野

臨床看護・診療補助

公衆衛生・地域保健

重視される内容

治療・療養支援

疾病予防・健康増進

対象

患者中心

地域住民・集団中心

試験目的

看護実践能力の確認

保健活動に必要な知識・判断力の確認

出典:第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表|厚生労働省

紺色の半袖の下に黒の長袖を着ている医療関係の男性が屋上にいる

保健師と看護師の働き方・勤務先の違い

保健師と看護師では、仕事内容だけでなく働き方や勤務先にも違いがあります。看護師は病院やクリニックなど医療現場で患者を支える働き方が一般的ですが、保健師は自治体や企業、学校などで健康づくりや疾病予防を担当します。また、夜勤の有無や勤務時間も勤務先によって異なります。ここでは、働き方や勤務先の違いについて解説します。

病院・クリニックで働く看護師

看護師は、病院やクリニックをはじめとする医療機関で働くことが一般的です。病棟では、入院患者の健康管理や療養支援、医師の診療の補助などを担当し、外来では診察や検査の補助に加え、患者対応も行います。勤務形態は日勤と夜勤を組み合わせた交代制が一般的で、急性期病院では24時間体制で患者の治療や療養を支えています。また、手術室や救急外来、ICU(集中治療室)など、専門性の高い部署で働く看護師もいます。

看護師の主な勤務先

  • 病院
  • クリニック・診療所
  • 訪問看護ステーション
  • 介護施設
  • 救急医療機関
  • リハビリテーション施設

自治体・企業・学校などで働く保健師

保健師は、地域住民や企業で働く人、児童・学生等の健康を支える仕事を担っており、自治体や企業、学校など幅広い職場で働いています。厚生労働省の「2024年(令和6年)衛生行政報告例」によると、同年末時点の就業保健師数は63,536人で、前回調査から5.4%増加しました。就業先で最も多いのは市区町村で33,217人(52.3%)、次いで保健所が9,623人(15.1%)です。このほか、事業所が5,045人(7.9%)、病院が3,987人(6.3%)、診療所が2,990人(4.7%)となっており、行政機関で働く保健師が全体の多数を占めていることが分かります。

保健師の主な勤務先

  • 保健所
  • 市区町村保健センター
  • 一般企業(産業保健)
  • 学校・大学
  • 地域包括支援センター
  • 健康保険組合

出典:令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

産業保健師と産業看護師の違い

産業保健師と産業看護師はどちらも企業で従業員の健康管理を担当しますが、保有資格や担当する業務に違いがあります。産業保健師は保健師資格を持ち、健康診断後の保健指導や健康増進施策の企画・運営、メンタルヘルス対策など予防活動を中心に行います。一方、産業看護師は看護師資格を持ち、健康相談や応急処置、体調不良者への対応などを担当するケースが一般的です。ただし、実際には勤務先によって担当業務が重なることもあります。

比較項目

産業保健師

産業看護師

必要資格

保健師免許(+看護師免許)

看護師免許

主な役割

保健指導・健康増進・疾病予防

健康相談・応急処置・健康管理

業務の特徴

予防活動や健康施策の企画

日常的な健康管理や看護対応

活躍の場

一般企業・健康保険組合など

一般企業・工場など

勤務時間や夜勤の有無の違い

保健師と看護師では、勤務時間や勤務形態にも違いがあります。病院勤務の看護師は、入院患者に24時間対応する必要があるため、二交代制や三交代制による夜勤がある職場が一般的です。一方、自治体や企業、学校で働く保健師は日勤のみで土日祝日が休みとなるケースが多く、生活リズムを整えやすいのが特徴です。ただし、災害対応や感染症の発生時などには、時間外の対応を求められることもあります。勤務先によって働き方は異なるため、自分のライフスタイルに合った職場を選ぶことが大切です。

項目

保健師

看護師

勤務時間

日勤中心

日勤・夜勤の交代制が多い

夜勤

基本的になし(勤務先による)

あり(病院勤務が中心)

休日

土日祝休みが多い

シフト制が多い

残業

比較的少なめ

勤務先によって多い場合がある

働き方

規則的になりやすい

不規則になりやすい

机の上に白い電卓と通帳と両手で給料袋を所持

保健師と看護師の年収・給料の違い

保健師と看護師はどちらも専門性の高い国家資格ですが、勤務先や働き方によって年収や給料に違いがあります。特に、夜勤の有無や各種手当、勤務する組織によって収入は変動します。ここでは、公的統計に基づく平均年収と、収入差が生まれる理由について解説します。

平均年収・給与の比較

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」によると、保健師の平均年収は551.4万円、看護師の平均年収は524.7万円です。いずれも2025年(令和7年)賃金構造基本統計調査の結果を加工した数値で、全国平均にあたります。数値のうえでは保健師がやや高い水準ですが、看護師は夜勤手当や時間外手当が支給されるため、勤務先や夜勤回数によっては保健師を上回るケースもあります。自治体で働く保健師は給与体系が定められており、企業勤務の産業保健師は企業の給与制度に応じた水準となります。実際の収入は勤務先や地域、経験年数によって異なるため、求人ごとに条件を確認しましょう。

項目

保健師

看護師

平均年収

551.4万円

524.7万円

年収の特徴

勤務先の給与制度に沿って決まりやすい

夜勤回数により変動しやすい

収入差が生じる要因

勤務先・役職

夜勤・勤務先・診療科

出典:保健師 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
出典:看護師 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

賞与・各種手当の違い

保健師と看護師には、基本給に加えて賞与や各種手当も支給されるのが一般的です。保健師は自治体や企業で勤務することが多く、扶養手当や住居手当、通勤手当など勤務先の給与制度に応じた手当を受け取ります。一方、看護師はこれらに加え、夜勤手当や危険手当、オンコール手当など医療現場ならではの手当がつくことがあります。そのため、夜勤回数が多い職場では、看護師の年収が保健師を上回ることもあります。


主な手当の違い

保健師

看護師

通勤手当

通勤手当

住居手当

住居手当

扶養手当

扶養手当

地域手当

夜勤手当

時間外手当

時間外手当

役職手当

オンコール手当・危険手当など

年収に差が生まれる理由

保健師と看護師の年収に差が生まれる主な理由は、勤務形態や職場環境の違いです。看護師は夜勤や休日勤務があるため、その分の手当が収入に反映されやすい傾向があります。一方、保健師は日勤中心で規則的な勤務が多く、夜勤手当は基本的にありません。ただし、自治体で働く保健師は昇給制度や退職金制度が定められている場合が多く、長期的な見通しを立てやすい働き方といえます。また、企業勤務の産業保健師は、勤務先企業の福利厚生制度が適用されます。

年収差が生まれる主な理由

  • 夜勤手当の有無
  • 勤務先(病院・自治体・企業など)の違い
  • 基本給や給与体系の違い
  • 時間外勤務の多さ
  • 役職や経験年数
  • 地域による給与水準の違い

将来のキャリアと収入アップの可能性

保健師・看護師ともに、経験や実績を積むことで収入が変わる可能性があります。看護師は認定看護師や専門看護師の資格取得、管理職への昇進などがキャリアの選択肢です。また、訪問看護や他分野の医療機関へ転職する道もあります。一方、保健師は管理職への昇進や、産業保健師として企業へ転職する道も開かれています。自身のキャリアプランに合わせて資格を取得し、経験を積むことが収入や役割の変化につながります。

収入や役割の変化につながるキャリア例

保健師

看護師

管理職への昇進

主任・師長への昇進

産業保健師として企業勤務

認定看護師・専門看護師の取得

自治体職員として昇給

訪問看護・専門領域への転職

企業・健康保険組合への転職

管理職・教育担当へのキャリアアップ

医療関係の集会でピンクの服を着た女性がマイクを持って発言

保健師と看護師に向いている人の違い

保健師と看護師はどちらも人々の健康を支える仕事ですが、求められる適性には違いがあります。保健師は予防医療や健康づくりに関心があり、地域や集団への支援に取り組みたい人に向いています。一方、看護師は患者と直接関わりながら医療現場で働きたい人に適した職種です。ここでは、それぞれに向いている人の特徴や、職種を選ぶポイントについて解説します。

保健師に向いている人の特徴

保健師は、一人ひとりだけでなく、地域全体や集団の健康を支える仕事です。そのため、人と信頼関係を築くコミュニケーション力や、相手の悩みに寄り添う傾聴力が求められます。また、健康課題を分析して予防策を考える力や、多職種と連携しながら業務を進める協調性も必要です。地域住民や企業で働く人など、さまざまな年代の人と接するため、相手に合わせて柔軟に対応できる人に向いています。

保健師に向いている人の特徴

  • 人と話すことや相談に乗ることが好き
  • 病気の予防や健康づくりに興味がある
  • コミュニケーション能力が高い
  • 地域や社会に貢献したい気持ちがある
  • 計画的に物事を進められる
  • 多職種と協力して働ける

看護師に向いている人の特徴

看護師は、患者の治療や療養生活を支える仕事であり、医療現場で的確な対応が求められます。そのため、責任感があり、状況に応じて落ち着いて判断できる人に向いています。また、患者やその家族に寄り添う姿勢に加え、体力も必要です。急変時や忙しい状況でも冷静に対応できる人や、医療知識や看護技術を継続的に学べる人は、看護師として働きやすいでしょう。

看護師に向いている人の特徴

  • 患者を支えたい気持ちが強い
  • 責任感があり冷静に判断できる
  • 体力や精神力に自信がある
  • チーム医療を大切にできる
  • 学び続ける意欲がある
  • 臨機応変な対応ができる

仕事内容から自分に合う職種を選ぶポイント

保健師と看護師のどちらが自分に向いているか迷ったときは、「どのような人を支えたいか」「どのような働き方を実現したいか」を基準に考えるとよいでしょう。病気の予防や健康づくりに携わりたい場合は保健師、医療現場で患者と向き合いたい場合は看護師が選択肢になります。夜勤の有無や勤務時間、将来のキャリアプランも職種選びでは確認しておきましょう。仕事内容だけでなく、将来どのような働き方を目指したいのかをイメージしながら選ぶことが大切です。

比較ポイント

保健師が合いやすい人

看護師が合いやすい人

興味がある分野

予防医療・健康づくり

治療・看護

支援したい対象

地域住民・企業・学校

患者・利用者

働く環境

行政・企業・学校

病院・クリニック

働き方

日勤中心を希望

夜勤を含めても医療現場で働きたい

やりがい

地域全体の健康を支える

患者の回復を支える

職種選びで確認したいポイント

  • 病気の予防と治療のどちらに関わりたいか
  • 夜勤やシフト勤務が可能か
  • 将来働きたい職場はどこか
  • キャリアアップの方向性は明確か
  • 自分の性格や強みを活かせる仕事か
紙にメリット・デメリットと書かれている

保健師と看護師のメリット・デメリット

保健師と看護師は仕事内容や働き方が異なるため、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分に合った職種を選ぶためには、給与や勤務時間だけでなく、業務内容や将来のキャリアまで含めて比較することが大切です。ここでは、それぞれのメリット・デメリットや将来性について解説します。

保健師として働くメリット・デメリット

保健師は、地域住民や企業で働く人々の健康づくりを支える専門職です。日勤中心の職場が多く、生活リズムを整えやすい点が特徴です。一方で、就業者数が看護師と比べて少なく、募集人数が限られることや、地域住民や関係機関との調整業務が多い点は負担になる場合があります。予防や健康づくりに関心がある人に適した職種といえます。

メリット

デメリット

日勤中心で働きやすい

求人数が比較的少ない

夜勤が少なく生活リズムが整いやすい

採用倍率が高い場合がある

地域や企業の健康づくりに携われる

調整業務や事務作業が多い

自治体では給与制度が定められている

医療現場での看護技術を活かす機会は少ない

健康教育や予防医療に携われる

異動がある職場もある

看護師として働くメリット・デメリット

看護師は、医療現場で患者の治療や回復を支える仕事です。病院だけでなく、訪問看護や介護施設など、働ける職場の選択肢が多い点も特徴です。一方で、夜勤やシフト勤務が多く、精神的・身体的な負担が生じやすい点はデメリットです。経験を積むことで専門資格の取得や管理職への昇進など、キャリアの選択肢を広げられます。

メリット

デメリット

求人数が多く転職しやすい

夜勤やシフト勤務があることが多い

患者の回復を間近で支えられる

身体的・精神的な負担が生じやすい

専門分野でスキルアップできる

責任が重い場面が多い

夜勤手当などが収入に反映される

残業が発生する場合がある

全国どこでも働きやすい

継続的な知識・技術の習得が必要

将来性やキャリアパスを比較

保健師と看護師はどちらも、高齢化の進展に伴って役割が広がっている職種です。看護師は、認定看護師や専門看護師、訪問看護、管理職など、幅広いキャリアパスがあります。一方、保健師は、行政保健師や産業保健師、学校保健師として経験を積みながら、管理職や公衆衛生分野の専門職へ進む道があります。医療現場で専門性を高めたいのか、地域や企業の健康づくりに携わりたいのかによって、選ぶべきキャリアは異なります。

比較項目

保健師

看護師

役割の広がり

地域保健・産業保健分野

医療・介護分野

主なキャリアアップ

管理職、産業保健師、公衆衛生分野

認定看護師、専門看護師、管理職

転職先

自治体、企業、学校など

病院、訪問看護、介護施設など

働き方

日勤中心が多い

勤務先によって多様

向いている人

予防医療や健康支援に携わりたい人

医療現場で患者を支えたい人

セクション画像

まとめ

保健師と看護師はどちらも国家資格ですが、役割や働き方には違いがあります。保健師は病気の予防や健康づくりを支援することを主な役割とし、看護師は患者の治療や療養生活を支える役割を担っています。保健師になるには看護師資格が必須で、さらに保健師国家試験に合格する必要があります。法律上の位置づけを見ると、保健師助産師看護師法第29条は「保健師の名称を用いて」保健指導を業として行うことを制限する規定であり、保健指導という行為そのものを独占する資格ではありません。一方、看護師については第31条が業務を制限しています。この違いを理解しておくと、それぞれの資格の意味を正しく捉えられます。就業者数では、2024年(令和6年)末時点の就業保健師は63,536人で、その半数以上が市区町村に勤務しています。平均年収は保健師551.4万円、看護師524.7万円で大きな差はありませんが、看護師は夜勤手当の有無によって変動します。収入だけでなく、どのような立場で人々の健康を支えたいかという視点で、自分に合った進路を選びましょう。

よくある質問

Q.保健師と看護師はどちらの年収が高い?
A.

平均年収のデータ上は保健師の方がやや高い傾向にありますが、看護師は夜勤手当などがつくため、夜勤回数によっては看護師の年収が上回ることもあります。具体的な金額データや収入差の理由は、前述の「保健師と看護師の年収・給料の違い」の項目をご覧ください。

出典:保健師 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
出典:看護師 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

Q.保健師になるには必ず看護師資格が必要?
A.

はい、保健師になるには看護師資格が必要です。保健師国家試験を受験するためには、保健師養成課程を修了したうえで、看護師免許を取得している、または取得見込みであることが条件となります。そのため、保健師資格のみを取得することはできません。現在は4年制大学などで看護師課程と保健師課程を同時に学び、看護師国家試験と保健師国家試験の両方を受験できる学校もあります。

Q.保健師は病院で働ける?
A.

保健師は看護師免許も取得しているため、病院で看護師として働くことは可能です。実際に病院や診療所で働く保健師も全体の1割程度存在します。ただし、保健師の主な就業先は市区町村や保健所などの行政機関が半数以上を占めるため、病院での求人は限られます。詳しくは前述の「自治体・企業・学校などで働く保健師」をご参照ください。

出典:令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

Q.看護師から保健師へ転職できる?
A.

看護師から保健師への転職は可能ですが、保健師資格を取得していることが前提となります。看護師資格のみの場合は、保健師養成課程を修了し、保健師国家試験に合格する必要があります。資格取得後は、自治体や企業、学校などへの転職を目指せます。ただし、自治体保健師は公務員試験が必要な場合が多く、産業保健師も採用人数が限られているため、計画的に転職活動を進めることが大切です。

執筆者

[メディルン]編集部

この記事の執筆者情報です

医療福祉業界に特化した情報を発信するオウンドメディア。
医療福祉に関する制度、転職・キャリアに役立つトピック、スキルアップのヒントなど、幅広いテーマを取り上げ、誰にとっても読みやすいメディア運営を目指しています。
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