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がん看護専門看護師とは?役割や仕事内容を解説!

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「がん看護専門看護師になるにはどうすればいいの?」「受験資格や実務経験の条件は?」「大学院への進学は必須なの?」と気になっていませんか。がん看護専門看護師は、高度ながん看護を実践し、患者さんやその家族を支える専門性の高い資格です。すでに実務経験を積んでいる看護師の方にとっては、具体的な受験資格や資格取得までのステップ、費用、年収や将来性など、キャリアを左右する情報を正確に把握しておくことが欠かせません。この記事では、がん看護専門看護師になるための具体的な条件、大学院での学び、認定審査の内容、資格更新制度の最新動向までわかりやすく解説します。ご自身のキャリアプランを具体化するための参考にしてください。

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  • がん看護専門看護師と認定看護師の違いや役割について詳しく知りたい方
  • 資格取得に必要な実務経験や大学院進学の具体的な手順を確認したい方
  • 仕事と学業を両立させる方法や、取得後の年収・将来性を把握したい方
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がん看護専門看護師とは

がん看護専門看護師は、がん患者さんとその家族に対して高度な専門知識と看護技術を提供する専門看護師(CNS)の一分野です。治療だけでなく、療養生活や意思決定支援、緩和ケアまで幅広く関わる重要な役割を担っています。ここでは、がん看護専門看護師の概要や求められる背景、認定看護師との違いについて解説します。

がん看護専門看護師の概要

がん看護専門看護師とは、公益社団法人日本看護協会が認定する専門看護師(Certified Nurse Specialist:CNS)の一分野であり、がん看護において高度な知識と実践能力を備えた看護師です。専門看護師は、複雑な健康問題を抱える患者さんに対して質の高い看護を提供することを目的としており、実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の6つの役割を担います。がん看護専門看護師は、手術や化学療法、放射線治療などの場面だけでなく、終末期医療や在宅療養まで幅広く関わり、患者さんとその家族の不安や悩みに寄り添いながら支援を行います。また、医師や薬剤師、リハビリ職など多職種との連携を図り、より良い医療・看護を実現する役割も求められています。

がん看護専門看護師が担う主な役割

役割

内容

実践

高度ながん看護を患者さんへ提供する

相談

患者さんとその家族・医療スタッフからの相談に対応する

調整

多職種間の連携を調整し、最適な医療を支援する

倫理調整

治療方針や意思決定に関する倫理的課題を調整する

教育

看護師や医療従事者への教育・指導を行う

研究

がん看護の質向上につながる研究活動を行う

がん看護専門看護師が求められる背景

日本では高齢化の進行に伴い、がんと診断される人や治療を受けながら生活する人が増えています。医療技術の進歩によって生存率が向上する一方で、長期間にわたり治療と生活を両立する患者さんへの支援は、これまで以上に重要視されるようになりました。そのため、身体的な苦痛だけでなく精神的・社会的な不安や家族への支援まで包括的に対応できる、がん看護専門看護師への需要は高まる一方です。さらに、患者さん一人ひとりの価値観を尊重した意思決定支援や、緩和ケアの充実、多職種との連携強化など、専門性の高い看護が求められる場面が増えており、医療現場における存在意義はますます大きくなっています。

がん看護専門看護師が求められる主な理由

  • 高齢化により、がん患者数が増加している
  • 治療の長期化に伴い、継続的な看護支援が必要になっている
  • 身体面だけでなく精神面・社会面への支援が求められている
  • 患者さんとその家族の意思決定支援の重要性が高まっている
  • 緩和ケアや在宅医療のニーズが拡大している
  • 多職種との連携を担う専門職が必要とされている

がん看護専門看護師の登録者数(全国の実態)

がん看護専門看護師は、専門看護師が担う14の専門看護分野の中でも、特に登録者数の多い分野です。日本看護協会が公表しているデータによると、2025年(令和7年)12月時点における専門看護師全体の登録者数は3,642人であり、そのうち、がん看護分野は1,172人と、全14分野の中で最多となっています。がん患者数の増加や治療の高度化・長期化を背景に、今後も需要の拡大が見込まれる分野といえます。

出典:分野別・所属施設別登録者数(2025年12月)|公益社団法人日本看護協会

認定看護師との違い

がん看護専門看護師と認定看護師はどちらも高度な看護を提供する資格ですが、役割や求められる専門性に違いがあります。がん看護専門看護師は大学院で専門教育を受け、高度な実践能力に加え、教育・研究・相談・組織横断的な調整など幅広い役割を担います。一方、認定看護師は特定の看護分野において熟練した実践能力を発揮し、現場での直接的なケアやスタッフへの指導を中心に活躍する資格です。どちらも患者さんに質の高い看護を提供することを目的としていますが、がん看護専門看護師はより高度で包括的な視点から医療チーム全体を支える役割が期待されています。キャリアアップを目指す際は、それぞれの特徴を理解し、自分のキャリアプランに合った資格を選ぶことが大切です。

がん看護専門看護師と認定看護師の違い

項目

がん看護専門看護師

認定看護師

資格

専門看護師(CNS)

認定看護師

教育課程

大学院修士課程の修了が必要

認定看護師教育課程を修了

専門性

高度で包括的ながん看護

特定分野における実践的な看護

主な役割

実践・相談・調整・教育・研究・倫理調整

実践・指導・相談

活躍の場

病院・大学病院・がん診療連携拠点病院など

病院・クリニック・介護施設など

水色の服を着た人間が左手にタブレットを持ち右手にタッチペン

がん看護専門看護師の役割と仕事内容

がん看護専門看護師は、高度ながん看護を実践するだけでなく、患者さんとその家族への相談支援、多職種との連携、医療スタッフへの教育など幅広い役割を担います。勤務先によって求められる業務も異なるため、活躍の場は多岐にわたります。ここでは、がん看護専門看護師の具体的な役割や仕事内容について解説します。

患者・家族への看護実践

がん看護専門看護師の最も重要な役割は、患者さんとその家族に対して質の高い看護を提供することです。がん治療では、手術や化学療法、放射線治療などによる身体的な負担だけでなく、不安やストレス、将来への心配など精神的・社会的な課題も生じます。がん看護専門看護師は、それぞれの状況や価値観を尊重しながら、症状の緩和や生活支援、意思決定支援を行います。加えて、終末期には緩和ケアや在宅療養への移行支援も担当し、患者さんが自分らしい生活を送れるよう継続的にサポートします。

患者・家族への主な支援内容

  • 症状の観察と苦痛の緩和
  • 治療や療養生活に関する説明・支援
  • 患者さんとその家族の意思決定支援
  • 心理的な不安や悩みへの相談対応
  • 緩和ケアや在宅療養への移行支援
  • 家族への精神的サポート

医療チームとの連携・コーディネート

がん医療では、医師・薬剤師・臨床心理士や公認心理師・リハビリスタッフ・医療ソーシャルワーカーなど、多くの専門職が関わります。がん看護専門看護師は、患者さんに最適な医療を提供するため、それぞれの専門職をつなぐコーディネーターとしての役割も担います。治療方針や退院支援、在宅療養への移行などにおいて情報共有を行い、チーム全体が同じ目標を持って支援できるよう調整します。患者さん本人の希望を医療チームへ伝え、円滑なコミュニケーションを促進することも重要な仕事です。

連携する主な職種

職種

主な連携内容

医師

治療方針や症状の共有

薬剤師

抗がん剤や副作用への対応

臨床心理士・公認心理師

心理的ケアの実施

リハビリスタッフ

身体機能の維持・回復支援

医療ソーシャルワーカー

退院支援・社会資源の活用

訪問看護師・ケアマネジャー(介護支援専門員)

在宅療養への移行支援

相談支援・倫理調整・教育・研究活動

がん看護専門看護師は、患者さんへの直接的な看護だけでなく、専門職として医療現場全体を支える役割も担っています。患者さんとその家族、医療スタッフから寄せられる相談に対応し、治療方針や人生の選択に関する倫理的な課題についても調整を行います。また、院内研修や勉強会を通じて看護師への教育・指導を実施し、がん看護全体の質の向上に貢献します。さらに、研究活動にも取り組み、最新の知見を臨床へ還元することで、より質の高い看護の実践につなげています。

がん看護専門看護師が担う専門的な役割

  • 患者さんとその家族・医療スタッフからの相談対応
  • 倫理的課題への調整・支援
  • 看護師や医療従事者への教育・研修
  • がん看護に関する研究活動
  • 最新のエビデンスを活用した看護実践
  • 院内の看護体制や質の向上への貢献

勤務先ごとの仕事内容の違い

がん看護専門看護師は、大学病院やがん診療連携拠点病院、一般病院、訪問看護ステーションなどさまざまな職場で活躍しています。勤務先によって担当する患者さんや役割は異なり、大学病院では高度ながん治療への対応や教育・研究に携わる機会が多くなります。一方、一般病院では患者さんへの直接的な看護や退院支援が中心となり、訪問看護では在宅療養中の患者さんとその家族への継続的な支援を担当します。自分が目指す働き方やキャリアに合わせて勤務先を選ぶことが重要です。

勤務先ごとの仕事内容の違い

勤務先

主な仕事内容

大学病院

高度ながん治療の支援、教育、研究活動

がん診療連携拠点病院

専門的ながん看護、多職種連携、相談支援

一般病院

病棟看護、退院支援、患者・家族へのケア

訪問看護ステーション

在宅療養支援、緩和ケア、家族支援

地域医療機関

地域連携や継続的な療養支援

医療関係の集会でピンクの服を着た女性がマイクを持って発言

がん看護専門看護師になるには

がん看護専門看護師になるには、看護師免許を取得した後に一定の実務経験を積み、大学院で専門教育を受けたうえで認定審査に合格する必要があります。専門看護師制度は日本看護協会により1994年(平成6年)に創設された歴史ある制度であり、資格取得までには時間と努力が必要ですが、高度ながん看護の専門家として活躍できる大きな魅力があります。ここでは、資格取得までの流れや必要な条件、大学院で身につく知識やスキルについて解説します。

資格取得までの流れ

がん看護専門看護師を目指すには、まず看護師免許を取得し、実務経験を積むことが必要です。その後、日本看護協会が定める専門看護師教育課程のある大学院(修士課程)で専門知識と実践能力を学びます。大学院修了後は、専門看護師認定審査に合格することで、がん看護専門看護師として認定されます。資格取得後も継続的な自己研鑽や更新手続きを行いながら、専門性を維持・向上させることが求められます。

がん看護専門看護師になるまでの流れ

ステップ

内容

①看護師免許を取得

国家試験に合格し看護師資格を取得する

②実務経験を積む

所定の実務経験を満たす

③大学院へ進学

専門看護師教育課程(修士課程)を修了する

④認定審査を受験

日本看護協会の認定審査(書類審査・筆記試験)を受ける

⑤資格取得・更新

がん看護専門看護師として活動し、5年ごとの更新制度に対応する

必要な実務経験と受験資格

がん看護専門看護師の認定審査を受験するためには、看護師免許を有していることに加え、日本看護協会が定める受験資格を満たす必要があります。一定年数以上の実務経験に加え、そのうち一定期間はがん看護分野での実践経験が求められます。このほか、専門看護師教育課程を修了していることも必須条件です。資格取得を目指す場合は、勤務先やキャリアプランを考慮しながら計画的に経験を積むことが大切です。

受験資格の詳細(実務研修年数・取得単位数)

すでに実務経験がある方が具体的な計画を立てやすいよう、日本看護協会が定める受験資格をより詳しく整理します。同協会の公表情報によれば、専門看護師(がん看護分野を含む)の認定申請には、以下の要件をすべて満たす必要があります。

項目

内容

実務研修

看護師資格取得後、通算5年以上(うち専門看護分野の実務研修が通算3年以上)

教育要件

日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程の所定単位(総計38単位)を取得

認定審査

書類審査および筆記試験による総合評価

すでに一定の実務経験を積んでいる看護師の方は、「専門看護分野(がん看護)での実務研修が通算3年以上」に該当する経験が積めているかを振り返ったうえで、大学院進学のタイミングを検討するとよいでしょう。

出典:専門看護師|看護職の皆さまへ|公益社団法人日本看護協会

主な受験資格

  • 看護師免許を取得している
  • 実務研修が通算5年以上ある
  • そのうち通算3年以上はがん看護分野での実務研修がある
  • 専門看護師教育課程(大学院修士課程、所定単位を取得)を修了している
  • 日本看護協会が定める受験要件を満たしている

大学院で学ぶ内容

がん看護専門看護師を養成する大学院では、高度ながん看護に必要な専門知識と実践能力を体系的に学びます。がんの病態や治療法だけでなく、緩和ケア、意思決定支援、倫理、看護理論、研究方法、多職種連携など、教育内容は実に多彩です。さらに臨地実習では、実際の医療現場において専門看護師に必要な判断力や実践力を養います。講義と実習を通して、高度ながん看護を提供できる専門職としての能力を養成することが目的です。

大学院で学ぶ主な内容

学習内容

概要

がん看護学

がんの病態・治療・看護を専門的に学ぶ

緩和ケア

身体的・精神的苦痛への支援方法を学ぶ

倫理・意思決定支援

患者さんの価値観を尊重した支援を学ぶ

看護管理・多職種連携

チーム医療や組織運営について学ぶ

看護研究

研究手法やエビデンスの活用方法を習得する

臨地実習

専門看護師としての実践力を養う

認定審査の概要

大学院修了後は、日本看護協会が実施する専門看護師認定審査を受験します。認定審査は、提出書類による審査に加え、筆記試験によって専門知識や実践能力などが総合的に評価されます。合格すると「がん看護専門看護師」として認定され、高度ながん看護を実践する専門職として活動できます。なお、資格取得後も5年ごとに更新審査が実施されるため、継続的な実践や研修、学会活動などを通じて専門性を維持することが求められます。

認定審査の流れ

  1. 必要書類を準備・提出する
  2. 日本看護協会へ認定審査を申請する
  3. 書類審査・筆記試験を受ける
  4. 合格後、がん看護専門看護師として認定される
  5. 認定後は5年ごとの更新制度に沿って資格を維持する
帝京大学が映っている

がん看護専門看護師に必要な大学院と資格取得のポイント

がん看護専門看護師を目指すには、専門看護師教育課程のある大学院で学ぶことが必須です。大学院では高度ながん看護に関する知識や実践力を身につけ、専門看護師として必要な能力を養います。進学先の選び方や働きながら学ぶ方法も将来のキャリアに大きく影響します。ここでは、大学院進学の必要性や教育内容、大学院選びのポイントについて解説します。

大学院進学が必要な理由

がん看護のスペシャリストには高度な専門知識と実践能力が求められるため、日本看護協会が認める専門看護師教育課程(修士課程)の修了が資格取得の条件となっています。大学院では、臨床経験だけでは習得が難しい看護理論や研究手法、倫理的課題への対応、教育・指導方法などを体系的に学びます。また、専門的な実習を通して実践力を高めることも目的です。これらの教育を行うことで、患者さんへの高度な看護だけでなく、医療チーム全体を支える役割を果たせる人材を育成しています。

大学院進学が必要とされる理由

  • 専門看護師教育課程の修了が認定要件となっている
  • 高度ながん看護の知識と技術を体系的に学べる
  • 看護研究やエビデンスの活用方法を習得できる
  • 倫理調整や教育・相談など専門看護師の役割を学べる
  • 臨地実習を通じて実践力を養える

大学院選びのポイント

大学院を選ぶ際は、専門看護師教育課程として認定されているか、そして所定単位が現行基準(38単位)に対応しているかを最初に確認することが重要です。そのうえで、がん看護分野の教育内容や実習環境、教員の専門性、研究テーマなどを比較すると、自分に合った大学院を選びやすくなります。さらに、自宅や勤務先から通いやすい立地か、オンライン授業や長期履修制度などの支援制度があるかも重要なチェック項目です。学費や修業年限も含めて総合的に検討し、無理なく資格取得を目指せる環境を選びましょう。

大学院選びで確認したいポイント

  • 専門看護師教育課程の認定を受けているか
  • 所定単位が現行の教育課程基準に対応しているか
  • がん看護分野の教育内容が充実しているか
  • 臨地実習の受け入れ体制が整っているか
  • 教員や研究分野が自分の希望に合っているか
  • 長期履修制度やオンライン授業に対応しているか
  • 学費や通学のしやすさに無理がないか

働きながら取得する方法

がん看護専門看護師を目指す人の中には、看護師として働きながら大学院へ通うケースも少なくありません。近年は、社会人向けの夜間・土日開講や長期履修制度、オンライン授業を導入している大学院も増えており、仕事と学業を両立しやすい環境が整っています。ただし、講義や実習、研究活動には多くの時間が必要になるため、勤務先の理解や支援制度を活用することも大切です。ある程度の実務経験を積んでいる方であれば、実務研修3年以上の要件をすでに満たしている可能性があります。まずは自身の経験年数を整理し、計画的にスケジュールを立てることが成功の鍵です。

働きながら大学院へ通うポイント

ポイント

内容

勤務先の理解を得る

勤務調整や研修制度を活用する

長期履修制度を利用する

学習負担を分散できる

夜間・土日開講を活用する

仕事と両立しやすい

オンライン授業を利用する

通学時間を短縮できる

学習計画を立てる

実習・研究との両立を図る

茶色の給料の袋とペンと電卓が映っている

がん看護専門看護師の年収・給料・将来性

公益社団法人日本看護協会の「2022年度専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書によると、がん看護専門看護師の平均給与(月額)は427,220円です。これを12ヶ月分に単純換算すると約512万円になりますが、実際の年収にはここに賞与(ボーナス)や各種手当が加算されるため、これより高い水準になるケースが一般的です。

がん看護専門看護師は、高度ながん看護を実践する専門職として、多くの医療機関で活躍しています。資格取得によってキャリアアップや役割の拡大が期待できる一方で、年収や手当は勤務先によって異なります。

活躍できる勤務先

がん看護専門看護師は、大学病院やがん診療連携拠点病院をはじめ、一般病院や訪問看護ステーションなどさまざまな医療・教育機関で活躍しています。近年では、外来化学療法室や緩和ケアチーム、地域包括ケアの現場などでも専門性が求められる機会が増えています。同協会の公表データによれば、がん看護分野の登録者のうち約78%が病院に所属しており、次いで学校・大学などの教育機関に所属する割合が高くなっています。このように臨床現場だけでなく、教育・研究機関で後進の育成や研究活動に携わる道もあり、自身の経験や専門知識をさまざまな分野で生かすことが可能です。

出典:分野別・所属施設別登録者数(2025年12月)|公益社団法人日本看護協会

キャリアパスと将来性

がん看護専門看護師は、専門性を生かして多様なキャリアを築ける資格です。臨床現場で高度ながん看護を実践するだけでなく、看護管理者や教育担当、専門外来の責任者として活躍する人もいます。このほか、大学教員や研究者として、後進の育成や研究活動に携わる道もあります。高齢化やがん患者数の増加により、専門性の高い看護へのニーズは今後も高まると考えられており、がん看護専門看護師の活躍の場はさらに広がることが期待されています。

主なキャリアパス

キャリア

活動内容

臨床のスペシャリスト

高度ながん看護を実践する

看護管理者

病棟・部署のマネジメントを担う

教育担当

看護師への教育・研修を担当する

大学教員

看護学生や大学院生を指導する

研究者

がん看護の研究・学会活動を行う

資格取得のメリット・デメリット

がん看護専門看護師の資格を取得すると、高度ながん看護の専門家として活躍できるほか、キャリアアップや転職時の評価向上につながる可能性があります。一方で、資格取得には大学院への進学や実務経験、認定審査など多くの時間と費用が必要です。なお、資格取得後も5年ごとの更新制度に対応するため、継続的な学習が求められます。メリットだけでなく負担も理解したうえで、自分のキャリアプランに合っているかを検討することが大切です。

資格取得のメリット

  • 高度ながん看護の専門家として活躍できる
  • キャリアアップにつながる
  • 教育・研究・管理職への道が広がる
  • 転職時に専門性が評価されやすい
  • 多職種から信頼される存在になれる


資格取得のデメリット

  • 大学院進学が必要になる
  • 資格取得まで時間がかかる
  • 学費などの費用負担がある
  • 継続的な学習や更新が必要
  • 仕事と学業の両立が必要になる
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がん看護専門看護師に向いている人の特徴

がん看護専門看護師は、高度な専門知識だけでなく、患者さんとその家族に寄り添う姿勢や、多職種と連携するコミュニケーション能力も求められる資格です。資格取得には長期間の学習が必要なため、自分に適性があるかを事前に理解しておくことも大切です。ここでは、求められる資質やスキル、向いている人・向いていない人の特徴、資格取得前に確認しておきたいポイントについて解説します。

求められる資質とスキル

がん看護専門看護師には、専門知識や高度な看護技術だけでなく、患者さん一人ひとりに寄り添う姿勢や冷静な判断力が求められます。がん治療では、病状や治療方針が変化しやすく、患者さん本人の精神的な負担も大きいため、相手の気持ちを理解しながら適切な支援を行う能力が重要です。また、多職種との連携や調整を担う場面も多く、高いコミュニケーション能力や調整力も欠かせません。さらに、最新の医療知識を学び続ける向上心や研究への関心も、専門看護師として活躍するうえで大切な資質です。

がん看護専門看護師に求められる主な資質・スキル

  • がん看護に関する専門知識と実践力
  • 患者さんとその家族に寄り添う共感力
  • 冷静な判断力と問題解決能力
  • 多職種と連携するコミュニケーション能力
  • 倫理的課題に対応する調整力
  • 継続して学び続ける向上心

向いている人・向いていない人

がん看護専門看護師に向いているのは、専門性を高めたい人や、患者さんと長期的に関わりながら支援したい人です。また、チーム医療に興味があり、多職種と協力しながら課題を解決することにやりがいを感じる人にも適しています。一方で、継続的な学習が苦手な人や、高い精神的負担を避けたい人は、資格取得後の働き方に負担を感じる可能性があります。ただし、向いている・向いていないはあくまで目安であり、自分の目標や努力次第で必要な知識やスキルを身につけることは十分可能です。

向いている人の特徴

  • がん看護の専門性を高めたい人
  • 患者さんに寄り添った看護をしたい人
  • 多職種と協力して働くことが好きな人
  • 向上心があり学び続けられる人
  • 倫理的課題にも真摯に向き合える人


向いていない人の特徴

  • 学習を継続することが苦手な人
  • 専門知識を深めることに関心が低い人
  • チームでの調整業務が苦手な人
  • 精神的負担の大きい場面を避けたい人
  • 長期的なキャリア形成を考えていない人

取得前に確認しておきたいポイント

がん看護専門看護師を目指す前には、資格取得までの期間や費用、大学院への進学が必要であることを理解しておくことが大切です。また、実務経験を積みながら大学院へ通う場合は、仕事との両立が必要になるため、勤務先の支援制度や働き方についても確認しておきましょう。資格取得後も5年ごとの更新制度があり、継続的な研修や自己研鑽が求められます。将来どのようなキャリアを築きたいのかを明確にしたうえで、自分に合ったタイミングで資格取得を目指しましょう。

資格取得前に確認したいポイント

  • 大学院への進学が必要であるか確認する
  • 実務研修の条件(通算5年以上・うちがん看護分野3年以上)を満たしているか確認する
  • 学費や生活費などの費用を確認する
  • 勤務先の支援制度や休暇制度を調べる
  • 仕事と学業を両立できる環境を整える
  • 資格取得後も5年ごとの更新や継続学習が必要になることを把握しておく
  • 将来のキャリアプランを明確にしておく
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まとめ

がん看護専門看護師になるには、実務研修が通算5年以上、うちがん看護分野で3年以上という受験資格を満たしたうえで、専門看護師教育課程のある大学院修士課程を修了し、日本看護協会の認定審査(書類審査・筆記試験)に合格する必要があります。すでに実務経験を積んでいる方は、これまでの経験がどの程度受験資格に該当するかを整理することが、資格取得への最初の一歩です。資格取得後も5年ごとの更新が必要なため、大学院選びから更新制度まで見通したうえで、無理のないキャリアプランを立てていきましょう。

よくある質問

Q.がん看護専門看護師とはどのような資格ですか?
A.

がん看護専門看護師とは、日本看護協会が認定する専門看護師(CNS)の一分野で、がん看護に関する高度な知識と実践能力を持つ看護師です。患者さんとその家族への専門的な看護を行うだけでなく、多職種との連携、相談支援、教育、研究、倫理調整など幅広い役割を担います。治療から療養生活、終末期まで一貫して患者さんを支援する重要な存在です。

Q.がん看護専門看護師と認定看護師の違いは何ですか?
A.

がん看護専門看護師は大学院修士課程を修了したうえで認定を受ける資格で、高度な実践に加えて教育・研究・相談・調整など幅広い役割を担います。一方、認定看護師は特定の看護分野で熟練した実践能力を発揮し、現場での看護実践や指導を中心に活躍する資格です。どちらも専門性の高い資格ですが、求められる役割や教育課程に違いがあります。

Q.がん看護専門看護師になるには大学院が必要ですか?
A.

はい、必要です。実務経験だけでは資格を取得できないため、通算5年以上(うちがん看護分野3年以上)の実務研修を積んだうえで、日本看護協会が定める専門看護師教育課程のある大学院(修士課程)を修了し、所定単位を取得することが求められます。

Q.資格取得までに何年かかりますか?
A.

資格取得までの期間は個人のキャリアによって異なります。受験資格として通算5年以上(うちがん看護分野で3年以上)の実務研修が求められるほか、大学院修士課程(一般的に2年程度、長期履修制度を利用する場合はそれ以上)を修了する必要があります。実務経験と大学院進学の時期をどう組み合わせるかによって、資格取得までのトータル期間は変わってくるため、ご自身のこれまでの実務経験年数を踏まえたうえで、計画的にスケジュールを立てることが大切です。

執筆者

[メディルン]編集部

この記事の執筆者情報です

医療福祉業界に特化した情報を発信するオウンドメディア。
医療福祉に関する制度、転職・キャリアに役立つトピック、スキルアップのヒントなど、幅広いテーマを取り上げ、誰にとっても読みやすいメディア運営を目指しています。
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