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- 看護師の年間休日の平均や「120日」の基準を知りたい方
- 求人票の「年間休日」に含まれる休暇や夜勤明けの扱いを整理したい方
- 休日が多く無理なく働き続けられる職場へ転職したい方

看護師の年間休日の平均と休日事情
看護師として働くうえで、年間休日がどのくらいあるのかは、勤務先を選ぶ際の重要なポイントです。ここでは、看護師の年間休日の平均や一般的な会社員との違い、勤務先によって休日数が異なる理由について解説します。
看護師の年間休日数の平均
看護師の年間休日数は、勤務する病院・施設や勤務形態によって異なります。看護師だけを対象に年間休日数を集計した公的統計は公表されていないため、まずは全産業の水準を目安として押さえておきましょう。厚生労働省の令和7年(2025年)就労条件総合調査によると、2024年(令和6年)1年間の年間休日総数は、1企業平均112.4日、労働者1人平均116.6日でした。いずれも1985年(昭和60年)以降で最も多い水準です。
病院勤務では、土日・祝日が必ずしも休みになるとは限らず、シフトに応じて休日が設定されるのが一般的です。そのため、年間休日数を見る際は、週休2日制や4週8休制などの休日制度もあわせて確認することが大切です。
年間休日数を確認する際は、以下のような点にも注目しましょう。
- 週休2日制・完全週休2日制のどちらか
- 4週8休・4週9休などの休日制度
- 夏季休暇・年末年始休暇の有無
- 有給休暇の付与日数や取得状況
- 慶弔休暇などの特別休暇の有無
また、有給休暇は一般的に年間休日には含まれません。求人票に記載されている年間休日数だけでなく、有給休暇や特別休暇についても確認すると、実際にどの程度休める職場なのか判断しやすくなります。転職先を選ぶ際は、年間休日数と休暇の取りやすさの両方を比較しましょう。
看護師の年間休日は一般的な会社員より多い?少ない?
看護師の年間休日が一般的な会社員より多いか少ないかは、勤務先や働き方によって異なるため、一概にはいえません。一般企業では土日・祝日を休日とする勤務形態が多い一方、病院や介護施設などで働く看護師は、患者への対応が必要なため、土日・祝日や年末年始にも勤務する場合があります。
看護師と一般的な会社員の休日の違い
比較項目 | 看護師 | 一般的な会社員 |
|---|---|---|
休日の決まり方 | シフト制が多い | 土日・祝日休みが多い |
土日・祝日の勤務 | 勤務する場合がある | 休みの場合が多い |
平日の休日 | 取得しやすい職場もある | 基本的に少ない |
夜勤 | 病院などではあり | 一般的には少ない |
年末年始の勤務 | 勤務する場合がある | 休暇になる場合が多い |
ただし、土日・祝日に出勤した場合でも、シフトによって平日に休日が設定されるため、必ずしも年間休日数が少なくなるわけではありません。前掲の就労条件総合調査では、年間休日総数が120~129日の企業割合は37.3%、130日以上は2.0%でした。年間休日120日以上を設定している医療機関もありますが、全体で見れば多数派ではない点は押さえておきましょう。休日の多さを重視する場合は、年間休日数に加えて、希望休や有給休暇の取りやすさも確認することが大切です。
看護師の休日数が勤務先によって異なる理由
看護師の休日数が勤務先によって異なる主な理由は、施設ごとに勤務体制や休日制度が異なるためです。24時間体制で患者に対応する病院では、日勤・夜勤を組み合わせたシフト制が採用されることが多く、4週8休制や週休2日制など休日制度もさまざまです。一方、入院設備のないクリニックや健診センターでは、休診日や営業日に合わせて休日が決まる職場もあります。勤務先ごとの休日の特徴は、後述の「看護師の年間休日が多い職場・少ない職場の特徴」で詳しく解説します。
また、同じ病院でも病棟や外来、手術室など、配属先によって勤務スケジュールが異なる場合があります。そのため、求人を比較する際は年間休日数だけで判断せず、勤務形態や夜勤の有無、休日制度、有給休暇や特別休暇の取得状況まで確認することが大切です。

看護師の年間休日120日以上の休み方
年間休日120日の職場では、単純計算すると月平均10日の休日があります。ただし、実際の休み方は勤務先のシフトや休日制度によって異なります。ここでは、年間休日120日・122日の休日日数や、年間休日110日・120日・125日の働き方の違いについて解説します。
年間休日120日は月に何日休める計算になる?
年間休日120日の職場では、単純計算で月平均10日休め、1か月あたり約20~21日勤務することになります。1年間は約52週あるため、週2日の休日を確保すると年間で約104日です。この104日に祝日や夏季休暇、年末年始休暇などが加わり、年間休日が120日前後になる職場もあります。
年間休日120日の休み方の目安
項目 | 日数の目安 |
|---|---|
年間休日 | 120日 |
月平均の休日 | 約10日 |
週あたりの休日 | 約2日 |
1か月の勤務日数 | 約20~21日 |
1年間の勤務日数 | 約245日 |
ただし、看護師はシフト制で働くことが多いため、毎週必ず2日休めるとは限りません。月によって休日数に差が出たり、土日・祝日に勤務して平日に休んだりする場合もあります。求人を選ぶ際は年間休日数とあわせて、月ごとの休日数やシフトの組み方も確認しましょう。
年間休日122日ならどのくらい休める?
年間休日122日の場合、月平均では約10.2日の休日を確保できる計算です。前述の年間休日120日と比べると、年間で2日多く休めます。月平均に直すと約0.2日の差ですが、年間で見れば2日分の休日が増えます。
年間休日122日の休み方
項目 | 日数の目安 |
|---|---|
年間休日 | 122日 |
月平均の休日 | 約10.2日 |
年間の勤務日数 | 約243日 |
月平均の勤務日数 | 約20.3日 |
年間休日122日は、完全週休2日制に加えて祝日や年末年始などの休日が設定されている職場で見られる水準です。ただし、看護師の場合はカレンダーどおりに休めるとは限りません。実際の休日の取り方は勤務先によって異なるため、連休の取りやすさや希望休、有給休暇の取得状況なども確認することが大切です。
年間休日120日以上の看護師求人が好条件といえる理由
年間休日120日以上の求人は、前述のとおり月平均10日以上の休日があるため、仕事と私生活のバランスを取りやすい条件といえます。年間休日120日は、前掲の全産業の労働者1人平均を上回る水準です。ただし、休日数の多さがそのまま働きやすさを意味するわけではない点には注意が必要です。
年間休日120日以上の求人に期待できる点
- 月平均10日以上の休日を確保できる
- 全産業の平均を上回る休日数が設定されている
- 夜勤後の休息時間を確保しやすい場合がある
- 趣味や家族との時間を取りやすくなる場合がある
- 心身の疲労を回復する時間を確保しやすくなる場合がある
特に夜勤や長時間勤務がある職場では、十分な休日を確保できるかどうかが重要なポイントです。ただし、年間休日が多くても勤務日の負担が大きい場合があります。求人を比較するときは年間休日数だけでなく、夜勤回数や残業時間、有給休暇の取得状況なども確認しましょう。
年間休日110日・120日・125日の働き方の違い
年間休日110日と125日では年間15日、月平均では約1.25日の差が生まれます。休日数の違いは、長く働くほど実感しやすくなるでしょう。また、休日数の違いは、仕事と私生活のバランスにも影響します。
年間休日数ごとの違い
年間休日 | 月平均の休日 | 年間勤務日数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
110日 | 約9.2日 | 約255日 | 月によっては休日が少ないと感じる可能性がある |
120日 | 10日 | 約245日 | 月平均10日の休日を確保できる |
125日 | 約10.4日 | 約240日 | 比較的休日が多く、私生活との両立を図りやすい |
年間休日110日と120日では年間10日、120日と125日では年間5日の差があります。休日の多さを重視して転職する場合は、こうした年間の差も確認しておきましょう。ただし、同じ年間休日数でも連休の取りやすさや夜勤明けの扱いは異なるため、具体的な勤務体制まで確認することが重要です。

看護師の年間休日に含まれる休暇・含まれない休暇
看護師の求人に記載されている「年間休日」には、すべての休暇が含まれているわけではありません。ここでは、年間休日に含まれる休暇と含まれない休暇、それぞれの扱いについて解説します。
年間休日と法定休日・所定休日の違い
年間休日とは、就業規則や労働契約などであらかじめ定められた、1年間の休日の合計日数です。年間休日を理解するためには、「法定休日」と「所定休日」の違いも押さえておきましょう。
それぞれの違いは以下のとおりです。
種類 | 概要 |
|---|---|
年間休日 | 企業・医療機関があらかじめ定めている1年間の休日数 |
法定休日 | 労働基準法に基づいて使用者が労働者に与える必要がある休日 |
所定休日 | 法定休日とは別に、勤務先が就業規則などで定めている休日 |
労働基準法第35条第1項は「使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない」と定めています。同条第2項では「前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない」とされており、4週間を通じて4日以上の休日を与える場合は、毎週1日の休日でなくても差し支えありません。これが法律上の最低ラインであり、4週8休制や完全週休2日制は、これを上回る休日を勤務先が独自に設定したものです。看護師の場合はシフト制の職場も多いため、土日がそのまま法定休日や所定休日になるとは限りません。
有給休暇は年間休日数に含まれる?
有給休暇(年次有給休暇)は、一般的に求人票などに記載される年間休日数には含まれません。年間休日は、勤務先があらかじめ休日として設定している日数を指すのに対し、有給休暇は、本来の労働日に取得する休暇だからです。労働基準法第39条第1項は「使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない」と定めています。
年間休日と有給休暇の違い
- 年間休日:勤務先があらかじめ休日として設定した日
- 有給休暇:本来は労働日である日に取得する休暇
- 年間休日+有給休暇:実際に休める日数を考える際の目安になる
そのため、年間休日120日の職場で有給休暇を取得すれば、実際に仕事を休める日数は120日を超える可能性があります。求人を比較する際は年間休日だけでなく、有給休暇の付与日数や平均取得日数、取得率なども確認すると、実際の休みやすさを判断しやすくなります。
夏季休暇・年末年始休暇・特別休暇の扱い
夏季休暇や年末年始休暇が年間休日に含まれるかどうかは、勤務先の制度によって異なります。勤務カレンダー上の休日として設定されている場合は年間休日に含まれますが、年間休日とは別枠の特別休暇として付与されるケースもあります。
主な休暇の扱いは以下のとおりです。
休暇の種類 | 年間休日の扱い |
|---|---|
夏季休暇 | 年間休日に含まれる場合と、別途付与される場合がある |
年末年始休暇 | 年間休日に含まれる場合と、別途付与される場合がある |
慶弔休暇 | 年間休日とは別の特別休暇として扱われることが多い |
産前産後休業 | 通常の年間休日とは別の制度 |
育児・介護休業 | 通常の年間休日とは別の制度 |
特に看護師は、病院など24時間稼働する職場では年末年始も勤務する可能性があります。そのため、「夏季休暇あり」「年末年始休暇あり」と記載されていても、年間休日とは別に取得できるのか、年間休日に含まれているのかを求人票や就業規則で確認しましょう。
年間休日数と実際に休める日数が異なるケース
求人票に記載された年間休日数と、実際に仕事を休める日数が一致するとは限りません。年間休日とは別に有給休暇や特別休暇を取得すれば、実際に休める日数は年間休日数より多くなります。一方、休日出勤が発生した場合などは、予定どおりに休めないこともあります。
年間休日数と実際の休日日数に差が生じる主なケース
- 有給休暇を取得することで、年間休日数を超えて休める
- 慶弔休暇などの特別休暇を取得する
- 休日出勤が発生する
- 休日出勤後に振替休日を取得する
- シフト変更によって休日のタイミングが変わる
特に看護師は、患者の状況や人員配置などによって勤務スケジュールが変わる場合があります。求人を選ぶ際は、有給休暇の取得実績や休日出勤の有無、希望休の申請方法なども確認することが大切です。

看護師の年間休日を左右する勤務形態とシフト制度
看護師の実際の休み方は、勤務先だけでなく、2交代制・3交代制などの勤務形態やシフト制度によっても異なります。ここでは、勤務形態やシフト制度による休日の違い、夜勤明けの扱い、土日・祝日の休日事情について解説します。
2交代制・3交代制による休日の違い
病院で働く看護師の代表的な勤務形態には、2交代制と3交代制があります。2交代制は1日を日勤と夜勤の2つに分ける勤務形態で、3交代制は日勤・準夜勤・深夜勤の3つに分ける勤務形態です。日本看護協会の2024年(令和6年)病院看護実態調査によると、月平均の夜勤回数は3交代制で7.4回、2交代制で4.8回でした。
2交代制と3交代制の主な違い
比較項目 | 2交代制 | 3交代制 |
|---|---|---|
主な勤務区分 | 日勤・夜勤 | 日勤・準夜勤・深夜勤 |
1回の夜間勤務 | 長くなりやすい | 2交代制より短い傾向 |
夜勤の回数 | 比較的少なくなりやすい | 多くなりやすい |
生活リズム | 夜勤1回の拘束時間が長い | 勤務時間帯が変化しやすい |
休日の特徴 | 夜勤後にまとまった時間を確保しやすい場合がある | シフトによって休日の間隔が変わりやすい |
同じ調査では、1か月の夜勤時間が72時間を超える看護職員の割合は34.3%と報告されています。2交代制と3交代制のどちらが休日を多く確保できるかは勤務先のシフトによって異なるため、年間休日数だけでなく、夜勤の回数や夜勤明けのシフトまで確認し、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
週休2日制と完全週休2日制の違い
看護師求人を探す際に注意したいのが、「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いです。完全週休2日制は毎週2日の休日がある制度ですが、週休2日制は必ずしも毎週2日休めるとは限りません。名称は似ていますが、休日が設定される頻度に違いがあります。
それぞれの違いは以下のとおりです。
休日制度 | 特徴 |
|---|---|
完全週休2日制 | 毎週2日の休日がある |
週休2日制 | 1か月のうち、週2日の休日がある週が1回以上ある |
4週8休制 | 4週間のうち8日の休日を設定する制度 |
厚生労働省の就労条件総合調査によると、完全週休2日制を採用している企業の割合は65.5%、何らかの週休2日制を採用している企業の割合は92.6%でした。たとえば「完全週休2日制(土日)」であれば毎週土日が休みですが、看護師の場合は「完全週休2日制(シフト制)」として曜日を固定せずに週2日の休日を設定する職場もあります。求人情報を見る際は「週休2日」という言葉だけで判断せず、完全週休2日制なのか、具体的に月何日休めるのかまで確認しましょう。
夜勤明けは年間休日に含まれる?
夜勤明けは、原則として年間休日に含まれる「休日」とは区別して考えます。夜勤明けとは、前日から続く夜勤を終えて帰宅する日のことで、その日の一部は勤務しているため、通常は丸1日の休日とは扱われません。たとえば、朝に夜勤を終えて帰宅し、その翌日が休みの場合、基本的には翌日が休日となります。
夜勤と休日の流れは以下のとおりです。
- 1日目:夕方から夜勤開始
- 2日目:朝に夜勤終了(夜勤明け)
- 3日目:休日
- 4日目:日勤など次の勤務
夜勤明けは勤務終了後の時間を自由に使えますが、実際には睡眠や疲労回復に充てることも少なくありません。そのため、年間休日数が同じ職場でも、夜勤回数や夜勤明け後のシフトによって休息の取りやすさは異なります。求人を比較する際は、夜勤明けと休日がどのように設定されているかも確認しましょう。
土日・祝日に休めない看護師の休日事情
病院や介護施設など、24時間365日体制で対応する職場では、看護師が土日・祝日に勤務することも珍しくありません。土日・祝日に出勤する代わりに、シフトによって平日に休日が設定されるため、土日に働くことが休日の少なさに直結するわけではありません。
シフト制で働く看護師の休日には、以下のような特徴があります。
- 土日・祝日に勤務する場合がある
- 平日に休日を取得することがある
- 希望休を申請できる職場もある
- 年末年始やゴールデンウィークも勤務する場合がある
- シフトによって連休を取得できる場合がある
一方、外来中心のクリニックや健診センター、企業などでは、土日・祝日を休みとしている職場もあります。家族や友人と休日を合わせたい場合は、年間休日数だけでなく、固定休の有無や希望休の取りやすさも重要です。自分が希望する休日の過ごし方を考えたうえで勤務先を選びましょう。

看護師の年間休日が多い職場・少ない職場の特徴
看護師の年間休日数は、病院やクリニック、訪問看護、介護施設など、勤務先によって異なります。ここでは、勤務先別の休日事情や、年間休日120日以上を狙いやすい職場の特徴について解説します。
病院勤務の看護師に多い休日制度
病院では、4週8休制や週休2日制、完全週休2日制など、さまざまな休日制度が採用されています。入院患者に24時間対応する病棟では、土日・祝日を含めてシフトを組む必要があるため、カレンダーどおりに休むのではなく、勤務表に沿って休日を取得するケースが多くなります。各制度の違いは、前述の「週休2日制と完全週休2日制の違い」を参照してください。
病院によっては、夏季休暇や年末年始休暇、リフレッシュ休暇などを設けている場合もあります。また、同じ病院でも病棟・外来・手術室などの配属先によって休日の取り方が異なることがあります。年間休日数だけでなく、勤務する部署のシフトまで確認しておくことが大切です。
クリニック勤務の看護師に多い休日制度
クリニック勤務の看護師は、病棟勤務と比べて診療時間や休診日に合わせた働き方になりやすいのが特徴です。入院設備のないクリニックでは、基本的に夜勤がなく、日曜・祝日を休診日としている職場もあります。一方で、土曜日の診療や平日の午後休診など、独自の勤務スケジュールを設定しているケースもあります。
クリニックの休日には、以下のような特徴があります。
- 日曜・祝日を休診日にしている職場がある
- 水曜・木曜など平日に休診日を設ける場合がある
- 土曜日は午前中のみ診療する場合がある
- 夏季や年末年始にまとまった休診期間を設ける場合がある
- 入院設備がなければ夜勤が基本的にない
ただし、クリニックだから年間休日が多いとは限りません。土曜日に診療を行っていたり、平日の休診日が半日のみだったりする職場もあります。年間休日数に加えて、休診日や診療時間、週の勤務日数などを確認しましょう。
訪問看護・介護施設など病院以外の休日事情
看護師の勤務先は病院だけではありません。厚生労働省の医療施設(動態)調査によると、2024年(令和6年)10月1日現在の全国の医療施設は182,026施設で、うち病院は8,060施設、一般診療所は105,207施設です。施設数では一般診療所が病院を大きく上回っており、これに訪問看護ステーションや介護施設を加えると、看護師の働く場は多岐にわたります。勤務先によってサービスの提供時間や運営体制が異なるため、休日の取り方にも違いがあります。
勤務先別の休日事情
勤務先 | 休日の特徴 |
|---|---|
病院・病棟 | シフト制が中心で、土日・祝日や年末年始に勤務する場合がある |
クリニック | 休診日に合わせて休日が決まりやすく、日曜・祝日が休みの職場も多い |
訪問看護ステーション | 日勤中心の職場が多いが、オンコール対応がある場合もある |
特別養護老人ホーム | シフト制が多く、土日・祝日に勤務する場合がある |
有料老人ホーム | 24時間体制の施設では夜勤を担当する場合がある |
デイサービス | 日勤中心で、施設の休業日に合わせて休める場合がある |
健診センター | 日勤中心で、土日・祝日を休みにしている職場もある |
企業 | 土日・祝日休みなど、勤務先企業の休日制度に準じることが多い |
病院以外の職場を選ぶ場合も、年間休日数だけでなく、夜勤やオンコールの有無、固定休の有無などを確認することが重要です。自分が希望する生活スタイルと勤務条件を照らし合わせて職場を選びましょう。
年間休日120日以上を狙いやすい職場の特徴
年間休日120日以上を希望する場合は、完全週休2日制を採用している職場や、祝日・夏季休暇・年末年始休暇などが設けられている職場を探すのがポイントです。特に土日・祝日休みなど、カレンダーに近い休日制度を採用している職場では、年間休日120日以上になることがあります。
年間休日120日以上を狙う際は、以下のような条件に注目しましょう。
- 完全週休2日制を採用している
- 祝日も休日として設定されている
- 夏季休暇や年末年始休暇が年間休日に含まれている
- 土日・祝日休みの勤務先である
- 年間休日数が求人票に明記されている
ただし、年間休日120日以上であっても、夜勤や残業が多ければ負担を感じる可能性があります。また、有給休暇や特別休暇が年間休日とは別に付与されるかどうかでも、実際に休める日数は変わります。求人を比較する際は、年間休日数に加えて、残業時間や夜勤回数、有給休暇の取得状況なども確認しましょう。
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看護師の年間休日と有給休暇の実態
看護師の休みやすさを判断する際は、年間休日だけでなく、有給休暇の付与日数や取得状況も確認することが重要です。ここでは、看護師に付与される有給休暇の日数や取得状況、希望休・連休の取りやすさを見極めるポイントについて解説します。
看護師に付与される有給休暇の日数
看護師にも、ほかの職種と同様に労働基準法に基づいて年次有給休暇が付与されます。雇入れの日から6か月間継続勤務し、全労働日の8割以上出勤した労働者には、10労働日の有給休暇が付与されます。その後は継続勤務年数に応じて、付与日数が増えていきます。
一般的なフルタイム勤務の場合、有給休暇の付与日数は以下のとおりです。
継続勤務年数 | 付与日数 |
|---|---|
6か月 | 10日 |
1年6か月 | 11日 |
2年6か月 | 12日 |
3年6か月 | 14日 |
4年6か月 | 16日 |
5年6か月 | 18日 |
6年6か月以上 | 20日 |
なお、週の所定労働日数などが少ない場合は、勤務日数に応じて有給休暇が比例付与されます。また、2019年(平成31年)4月1日以降の基準日に10日以上の年次有給休暇が付与されるすべての労働者について、使用者は基準日から1年以内に5日について時季を定めて取得させることが義務づけられています。年間休日と有給休暇を合わせて確認すると、実際に休める日数をイメージしやすくなります。
看護師の有給取得率を確認する重要性
看護師の職場を選ぶ際は、有給休暇の付与日数だけでなく、実際にどの程度取得されているかを確認することが大切です。有給休暇が十分に付与されていても、人員体制や業務量などの影響で取得しにくければ、実際に休める日数を増やすことは難しくなります。日本看護協会の病院看護実態調査では、看護職員の年次有給休暇の取得率は平均69.7%と報告されています。
厚生労働省の就労条件総合調査では、「医療,福祉」の労働者1人平均の付与日数は17.7日、取得日数は12.1日、取得率は68.4%で、全産業の取得率66.9%をやや上回る水準でした。求人を比較するときは、以下の項目を確認しましょう。
- 有給休暇の平均取得日数
- 有給休暇の取得率
- 希望日に有給休暇を申請できるか
- 有給休暇を使った連休の取得実績
- スタッフ同士で休暇を調整できる体制があるか
特に夜勤を含むシフト制の職場では、勤務表との調整が必要になります。年間休日が同程度の求人で迷った場合、有給休暇の取得実績も比較すると、実際に休みやすい職場かどうかを判断する材料になります。
年間休日が多くても休みにくい職場がある理由
年間休日120日以上など、休日数が多い職場でも、必ずしも希望どおりに休めるとは限りません。年間休日はあらかじめ設定された休日の日数を示すもので、希望する日に休めるかどうかまでは判断できません。日本看護協会の病院看護実態調査によると、2023年度(令和5年度)の正規雇用看護職員の離職率は11.3%と報告されており、退職や欠員が生じればシフト調整の負担が大きくなる可能性があります。
年間休日が多くても休みにくくなる主な理由
- 看護師の人数が不足している
- 希望休を申請できる日数が限られている
- 特定の曜日や時期に休みの希望が集中する
- 夜勤や休日出勤を担当する回数が多い
- 長期休暇や連休を取得しにくい
- 急な欠勤などによってシフト変更が発生する
そのため、求人票に記載された年間休日数だけで職場を判断するのは避けたほうがよいでしょう。実際の働きやすさを判断するには、有給休暇の取得状況や人員配置、残業時間、希望休の制度などもチェックしましょう。
希望休・連休の取りやすさを見極める方法
希望休や連休の取りやすさは、看護師が仕事と私生活を両立するうえで重要なポイントです。しかし、求人票だけでは実際の休みやすさがわからない場合もあります。応募前や面接時に休日制度の運用状況まで確認しておくと、入職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
職場の休みやすさを確認する際は、以下のポイントに注目しましょう。
確認項目 | チェックする内容 |
|---|---|
希望休 | 月に何日まで申請できるか |
連休 | 2~3日以上の連休を取得できるか |
有給休暇 | 平均取得日数や取得率はどの程度か |
シフト | 勤務希望をどの程度反映してもらえるか |
長期休暇 | 夏季・年末年始などに休暇を取得できるか |
面接では「希望休は月に何日程度申請できますか」「連休を取得している方はいますか」など、具体的に質問すると実態を把握しやすくなります。年間休日数だけでなく、希望するタイミングで休める環境かどうかまで確認して、自分に合った職場を選びましょう。

看護師が年間休日の多い職場へ転職する際の求人選び
年間休日の多い職場へ転職したい看護師は、求人票に記載された年間休日数だけでなく、休日制度や有給休暇、希望休の取りやすさなども確認することが大切です。ここでは、年間休日の多い看護師求人を選ぶ際に確認したいポイントについて解説します。
年間休日120日以上を求人検索の目安にする方法
休日の多さを重視して転職する場合は、「年間休日120日以上」を求人検索の一つの目安にすると探しやすくなります。前述のとおり、年間休日120日は全産業の労働者1人平均を上回る水準であり、仕事と私生活を両立しやすい職場を探す際の基準になります。
求人を検索するときは、以下のような条件を組み合わせて絞り込みましょう。
- 年間休日120日以上
- 完全週休2日制
- 土日・祝日休み
- 夏季休暇・年末年始休暇あり
- 有給休暇の取得実績あり
- 希望休制度あり
- 残業時間が少ない
ただし、年間休日120日以上でも、すべての休日を希望する日に取得できるわけではありません。病院などでは土日・祝日もシフト勤務となることがあります。年間休日数を基準に候補を絞ったうえで、勤務形態や具体的な休日制度を比較することが大切です。
求人票で年間休日以外に確認したい休日項目
求人票を確認する際は、年間休日数だけでなく、休日の内訳にも注目しましょう。同じ年間休日120日の求人でも、休日制度やシフトの組み方によって、実際の休み方は異なります。また、有給休暇や特別休暇が年間休日とは別に取得できるかどうかも重要です。
求人票で確認したい項目
確認項目 | チェックするポイント |
|---|---|
休日制度 | 完全週休2日制・4週8休制など |
固定休 | 土日・祝日など曜日が固定されているか |
有給休暇 | 付与日数や取得実績 |
特別休暇 | 慶弔休暇やリフレッシュ休暇などの有無 |
長期休暇 | 夏季・年末年始休暇などの有無 |
希望休 | 希望する日に休みを申請できる制度があるか |
求人票に詳しい情報が記載されていない場合は、応募前や面接時に確認しましょう。年間休日の内訳まで把握することで、自分が希望する働き方に合った職場か判断しやすくなります。
有給取得率や希望休の通りやすさを確認する方法
有給取得率や希望休の通りやすさは、求人票だけでは判断できない場合があります。前述のとおり確認したい項目は多岐にわたるため、職場の採用ページや求人情報に加えて、面接や職場見学の機会も活用しましょう。
「有給休暇は取得できますか」と質問するだけでは、実態を把握しにくいことがあります。「年間の平均取得日数は何日ですか」「希望休は月に何日申請できますか」「子どもの行事や通院で休みを調整している方はいますか」など、具体的な数字や運用方法を尋ねると、入職後の働き方をイメージしやすくなります。職場見学では、実際に働く看護師に連休の取得実績を聞いてみるのもよいでしょう。
年間休日だけで「働きやすい職場」と判断しないことが重要な理由
年間休日が多いことは職場選びの重要な条件ですが、それだけで働きやすさが決まるわけではありません。年間休日120日以上でも、残業や夜勤が多かったり、人員が不足して希望休を取りにくかったりすれば、十分な休息を確保できない可能性があります。
働きやすさを判断する際は、以下の項目を総合的に比較しましょう。
項目 | 確認する内容 |
|---|---|
年間休日 | 1年間に設定されている休日数 |
有給休暇 | 取得日数・取得率 |
希望休 | 申請可能日数や通りやすさ |
夜勤 | 月の回数や夜勤明け後のシフト |
残業 | 月平均の残業時間 |
人員体制 | 十分な人数で勤務できているか |
連休 | まとまった休日を取得できるか |
転職先を選ぶ際は、「年間休日が何日あるか」だけでなく、「実際にどのように休めるか」という視点を持つことが重要です。給与や仕事内容、勤務時間なども含めて比較し、自分が無理なく働き続けられる職場を選びましょう。

まとめ
看護師の年間休日は勤務先や勤務形態によって異なり、看護師だけを対象とした公的統計は公表されていません。目安となる全産業の水準は、労働者1人平均で116.6日、1企業平均で112.4日です。年間休日120日はこれを上回る水準で、単純計算では月平均10日、年間の勤務日数は約245日となります。 年間休日には有給休暇が含まれないのが一般的で、有給休暇は労働基準法に基づき本来の労働日に取得する休暇です。夏季休暇や年末年始休暇の扱いは勤務先によって異なるため、求人票や就業規則での確認が欠かせません。また、夜勤明けは丸1日の休日とは区別して扱われる点にも注意が必要です。 年間休日が多くても、人員体制や希望休みの運用によっては希望どおりに休めない場合があります。求人を比較する際は、年間休日数に加えて、休日制度の種類、有給休暇の取得実績、夜勤回数、残業時間、希望休の通りやすさまで確認し、自分が無理なく働き続けられる職場を選びましょう。
よくある質問
Q.看護師の年間休日は何日あれば多いといえる?
年間休日120日以上を一つの目安として考えるとよいでしょう。厚生労働省の就労条件総合調査では、全産業の労働者1人平均の年間休日総数は116.6日でした。年間休日120日は、この平均を上回る水準です。
年間休日数ごとの休み方の目安としては、110日で月平均約9.2日、115日で約9.6日、120日で10日、125日で約10.4日となります。ただし、年間休日が多くても希望休や連休を取りにくい場合があります。休日数だけで判断せず、有給休暇の取得状況やシフト、夜勤回数などもあわせて確認することが大切です。
Q.看護師の年間休日120日は少ない?多い?
年間休日120日は、前述の全産業平均を上回る水準です。月平均では約10日休める計算となり、完全週休2日制に加えて、祝日や夏季休暇、年末年始休暇などが設けられている職場で見られます。
年間休日120日の主な特徴
- 月平均で約10日休める
- 年間の勤務日数は約245日
- 年間休日110日の職場より年間10日多く休める
- 有給休暇が別途付与されれば、さらに休める可能性がある
ただし、看護師はシフト制で働くケースが多く、年間休日120日でも土日・祝日に休めるとは限りません。休日の日数だけでなく、希望休や連休の取りやすさまで確認すると、実際の働きやすさを判断しやすくなります。
Q.看護師の年間休日に有給休暇は含まれる?
有給休暇は、一般的に求人票などに記載される年間休日には含まれません。年間休日は勤務先があらかじめ休日として定めた日を指すのに対し、有給休暇は労働基準法第39条に基づいて付与され、本来の労働日に取得する休暇だからです。
年間休日と有給休暇の違い
項目 | 年間休日 | 有給休暇 |
|---|---|---|
基本的な扱い | あらかじめ定められた休日 | 本来の労働日に取得する休暇 |
求人票の年間休日数 | 含まれる | 原則として含まれない |
日数 | 勤務先によって異なる | 勤続年数や勤務条件などによって異なる |
たとえば、年間休日120日の職場で有給休暇を取得した場合、実際に仕事を休める日数は120日を超える可能性があります。求人を比較するときは年間休日数に加えて、有給休暇の付与日数や取得実績も確認しましょう。
Q.看護師の夜勤明けは休日としてカウントされる?
夜勤明けは、基本的に丸1日の休日とは区別して考えます。夜勤明けの日には、前日から続く夜勤の勤務時間が含まれているためです。たとえば夕方から翌朝まで夜勤を行った場合、勤務を終えたあとの時間を自由に過ごせても、その日そのものが丸1日の休日として扱われるわけではありません。詳しい流れは、前述の「夜勤明けは年間休日に含まれる?」を参照してください。
勤務時間やシフトの扱いは職場によって異なります。夜勤がある求人では、年間休日数だけを見るのではなく、「夜勤明けの翌日は休みになるのか」「夜勤明けから次の勤務まで何時間空くのか」なども確認するとよいでしょう。
Q.クリニックで働く看護師の年間休日はどれくらい?
クリニックで働く看護師の年間休日数は、施設ごとの診療日や休診日の設定によって大きく異なります。そのため、「クリニックなら年間休日◯日」と一律に判断することはできません。日曜・祝日を休診とする職場がある一方、土曜日に診療を行うクリニックもあります。
クリニックの休日を確認する際は、以下の項目に注目しましょう。
- 日曜・祝日が休診日か
- 土曜日は終日診療か午前診療のみか
- 平日に休診日が設けられているか
- 夏季休暇や年末年始休暇があるか
- 完全週休2日制が採用されているか
- 有給休暇や特別休暇を取得しやすいか
クリニックは夜勤のない職場が多い一方で、診療日や休診日の設定によっては、年間休日が少ない場合もあります。転職時には「クリニックだから休みが多い」と判断せず、求人票に記載された年間休日数と休診日の両方を確認することが大切です。
[メディルン]編集部
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