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看護師国家試験に落ちたらどうなる?その後の就職や再受験を解説!

白衣を着た女性が小さい筋肉と骨を模した模型を持ちながら勉強している。

「看護師国家試験に落ちたらどうなるのだろう」「内定先で働けなくなるのでは」「次の試験は受けられるのだろうか」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

看護師国家試験に不合格になると免許を取得できないため、就職や進路を改めて考える必要があります。ただし受験回数に制限はなく、再受験して改めて看護師を目指すこと自体は可能です。

この記事では、看護師国家試験に落ちたらどうなるのかをはじめ、就職への影響やその後の進路、再受験の仕組み、直近の合格率と合格基準、次回の合格に向けた勉強方法まで解説します。不合格後に何をすべきか整理したい方は、ぜひ参考にしてください。

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#仕事#合格率
  • 看護師国家試験に不合格となり今後の対応に不安を感じている方
  • 再受験に向けたその後の進路や働き方に悩んでいる方
  • 次回の国家試験で確実に合格するための勉強法を知りたい方

試験会場

看護師国家試験に落ちたらどうなる?不合格後に起こること

試験に不合格となった場合、看護師免許を取得できないため業務に従事することはできません。また、病院や施設などから内定を得ている場合は、就職にも影響する可能性があります。ここでは、不合格後に起こることと、直後に確認すべきことを解説します。

看護師免許を取得できず看護師として働けない理由

看護師として働くには、看護師国家試験に合格し、看護師免許を取得する必要があります。そのため、国家試験に不合格となると免許を取得できず、看護師として業務に従事することはできません。

不合格となった場合、次回の国家試験までの主な過ごし方として、以下が挙げられます。

  • 予備校や通信講座などを利用して受験勉強に専念する
  • 独学で苦手分野を重点的に勉強する
  • 看護助手など、資格を必要としない職種で働きながら合格を目指す
  • アルバイトなどで収入を確保しながら受験勉強を続ける

看護師国家試験は翌年以降も受験できるため、再受験して合格すれば、看護師免許を取得できます。不合格になったからといって、看護師になる道がなくなるわけではありません試験結果を振り返り、自分に合った方法で次回の試験に向けて準備を進めることが大切です。

病院などの内定・就職先への影響

看護師国家試験の合格を前提として病院や施設から内定を得ている場合、不合格になると予定どおり採用されない可能性があります。看護師免許を取得できない状態では、看護師として勤務できないためです。

国家試験に不合格となった場合、就職先では以下のような対応が考えられます。

  • 看護師としての内定・採用が取り消される
  • 看護師としての採用時期が延期される
  • 看護助手など別の職種として勤務する
  • 翌年の国家試験合格後に改めて採用される

ただし、実際の対応は病院や施設によって異なります。国家試験の不合格がわかったら、自己判断で就職を諦めず、できるだけ早く内定先の担当者へ連絡しましょう。今後の採用や勤務について相談し、就職先の方針を把握しておくことが大切です。

不合格がわかった直後に確認すべきこと

看護師国家試験の不合格がわかったら、まず試験結果や自分の得点を確認し、合格基準にどの程度届かなかったのかを把握しましょう。また、内定先がある場合は速やかに担当者へ連絡し、今後どのような対応が必要になるのかを聞いておきましょう。

不合格がわかった後は、以下の順番で対応すると、今後の行動を整理しやすくなります。

  1. 試験結果や得点を確認する
  2. 内定先へ不合格になったことを連絡する
  3. 採用や勤務について今後の対応を確認する
  4. 試験結果から苦手分野や課題を整理する
  5. 次回の国家試験に向けた学習計画を立てる

次回の国家試験を受験する場合は、必修問題と一般問題・状況設定問題のどちらで失点したのか振り返ることも大切です。就職先への連絡と再受験の準備を同時に進めると負担が大きくなりやすいため、手続きや予定を整理し、優先順位をつけて行動しましょう。

白い服を着た女性が周りにビルがある建物の屋上に立っている。

看護師国家試験に落ちたら選べるその後の進路

看護師国家試験に落ちた場合でも、再受験を目指す、看護助手として働きながら勉強するなど、複数の選択肢があります。ここでは、不合格後に選べる主な進路と、それぞれの特徴について解説します。

次回の看護師国家試験を再受験する方法

看護師国家試験に不合格となっても、受験回数に制限はないため、受験資格を満たしていれば翌年以降も再受験できます。再受験を決めたら、まず今回の試験結果を振り返り、得点できなかった分野や苦手な問題を洗い出しましょう。

次回の試験に向けては、以下のような流れで準備を進めます。

  1. 今回の試験結果や得点を振り返る
  2. 苦手分野や学習不足だった範囲を洗い出す
  3. 次回の試験日から逆算して学習計画を立てる
  4. 過去問や問題集を使って学習を進める
  5. 必要に応じて予備校や通信講座を利用する

再受験では、勉強時間を増やすだけでなく、不合格となった原因を分析して学習方法を見直すことが重要です。自分に合った勉強方法を選び、継続して対策を進めましょう。

看護助手など医療現場で働きながら合格を目指す選択肢

看護師免許を取得できなかった場合でも、看護助手など、看護師免許を必要としない職種で働ける可能性があります。医療現場で働きながら収入を得られるため、生活費を確保しながら次回の国家試験を目指したい方に適した選択肢の一つです。

働きながら再受験を目指す主なメリットは次のとおりです。

  • 収入を得ながら受験勉強を続けられる
  • 医療現場とのつながりを維持できる
  • 患者との接し方や医療現場の流れを学べる
  • 看護師として働くイメージを持ちながら勉強できる

一方、仕事と受験勉強を両立する必要があるため、学習時間を確保しにくくなる場合があります。勤務日数や勤務時間などを確認し、無理なく勉強を続けられる働き方を選ぶことが大切です。

勉強に専念して次回の合格を目指す選択肢

仕事をせず、次回の看護師国家試験に向けた勉強に専念する方法もあります。学習時間を確保しやすいため、苦手分野が多い方や、前回の試験で十分な勉強時間を確保できなかった方に向いている方法です。

勉強に専念する場合は、以下のような方法があります。

  • 看護師国家試験対策の予備校に通う
  • 通信講座やオンライン講座を利用する
  • 過去問や参考書を使って独学する
  • 模擬試験を定期的に受けて実力を確認する

ただし、次回の国家試験まで長期間にわたって勉強を続けることになるため、計画的な学習が欠かせません。また、収入がなくなる場合は生活費などの負担も考慮する必要があります。経済状況や学習環境を踏まえ、無理なく継続できる方法を選びましょう。

内定先に相談して今後の働き方を決める方法

すでに病院や施設などから内定を得ている場合は、国家試験の不合格がわかった時点で、できるだけ早く内定先へ連絡しましょう。不合格後の対応は勤務先によって異なるため、自分だけで今後の進路を決めず、まずは担当者に相談することが大切です。

内定先へ相談する際は、以下の点を確認しておくとよいでしょう。

  • 看護師としての内定がどのような扱いになるか
  • 看護助手など別の職種として勤務できるか
  • 次回の国家試験まで働き続けられるか
  • 合格後に看護師として採用してもらえるか
  • 再受験に向けて勤務時間などを調整できるか

勤務先によっては、看護助手として勤務しながら再受験を目指せる場合もあります。採用の扱いや勤務条件を確認したうえで、働きながら勉強するのか、勉強に専念するのかを検討しましょう。

白い服を着た女性が勉強をしている。

看護師国家試験に落ちたら知っておきたい再受験の仕組み

看護師国家試験に落ちた場合でも、受験資格を満たしていれば次回以降の試験に再挑戦できます。ただし、既卒者は在学中とは受験までの手続きが異なる場合があるため、早めの確認が必要です。ここでは、受験回数や受験資格、再受験までの流れと手続きについて解説します。

看護師国家試験を受験できる回数と受験資格

看護師国家試験には受験回数の制限がなく、受験資格を満たしていれば何度でも受験できます。そのため、一度不合格になったからといって、看護師になる道が閉ざされるわけではありません。

看護師国家試験の主な受験資格

  • 大学で看護師になるために必要な学科を修めて卒業した方
  • 3年以上、看護師養成所で必要な学科を修めて卒業した方
  • 指定された学校や養成所を卒業し、受験資格を得た方
  • 准看護師として一定の要件を満たし、指定の教育課程を修了した方

一度取得した受験資格は、国家試験に不合格となっても失われません。ただし、受験資格には複数の区分があるため、自分が該当する要件については厚生労働省が公表する最新の受験案内を確認しましょう。

出典:看護師国家試験の施行|厚生労働省

既卒者が次回の看護師国家試験を受けるまでの流れ

翌年以降に再受験する場合は、改めて自分で受験手続きを行います。在学中は学校がサポートしてくれますが、卒業後は一人で進めなければなりません。

再受験までの基本的な流れ

  1. 次回の看護師国家試験の日程を確認する
  2. 最新の受験案内で必要書類や提出方法を確認する
  3. 受験願書などの必要書類を準備する
  4. 定められた期間内に受験手続きを行う
  5. 受験票を受け取り、記載内容を確認する
  6. 指定された試験会場で国家試験を受験する

提出期限を過ぎると受験できなくなるため、試験日だけでなく願書の受付期間も早めに確認しましょう。看護師国家試験の施行に関する情報は、厚生労働省のWebサイトで公表されます。

再受験に必要な手続きとスケジュール

看護師国家試験を再受験する場合は、初回の受験と同様に、所定の期間内に受験手続きを行う必要があります。必要な書類や提出方法などは実施回によって変更される可能性があるため、必ず受験する年度の案内を確認しましょう。

再受験に向けて確認しておきたい主な項目

  • 看護師国家試験の試験日
  • 受験願書の受付期間
  • 受験願書などの必要書類
  • 受験手数料と支払い方法
  • 書類の提出方法・提出先
  • 受験票の受け取り時期
  • 試験会場や当日の持ち物

看護師国家試験は基本的に年1回の実施となるため、受付期間を過ぎると、その年の試験を受験できず、次の受験機会まで待つことになる可能性があります。再受験を決めたら、厚生労働省が公表する最新情報を確認し、受付期間から逆算して余裕を持って準備を進めましょう。

出典:看護師国家試験の施行|厚生労働省

黄色い背景に木製の積み木が置いてあり、積み木にはfactorという白い文字が書かれている。

看護師国家試験に落ちたら確認したい不合格の原因

看護師国家試験に落ちた場合は、次回の試験に向けて勉強を始める前に、不合格となった原因を振り返ることが大切です。必修問題と一般問題・状況設定問題では合格基準の考え方が異なるため、どこで得点が不足したのかを確認する必要があります。

第115回試験の合格率と合格基準から見る不合格ライン

不合格の原因を振り返るには、まず受験した回の合格基準を確認しましょう。厚生労働省の発表では、2026年(令和8年)2月に実施された第115回看護師国家試験の結果は次のとおりです。

区分

受験者数

合格者数

合格率

全体

59,614人

52,666人

88.3%

新卒者

54,036人

50,854人

94.1%

また、第115回試験の合格基準は次のとおり公表されています。

区分

合格基準

必修問題

50点満点中40点以上

一般問題・状況設定問題

249点満点中166点以上

必修問題と一般問題・状況設定問題の両方で基準を満たす必要があり、片方が基準に届かなければ不合格となります。全体の合格率は88.3%ですが、必修問題の基準は8割と高く設定されています。総得点が高くても必修問題で基準を下回れば合格できないため、まずはどちらの基準を満たせなかったのかを確認しましょう。

なお、一般問題・状況設定問題の合格基準は毎回同じとは限りません。受験した回の基準を確認したうえで、不足していた得点を把握することが大切です。

出典:第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表|厚生労働省

必修問題の得点不足で不合格になるケース

看護師国家試験では、必修問題に合格基準が設けられています。一般問題・状況設定問題で十分な得点を取れていたとしても、必修問題が合格基準に達していなければ不合格となるため注意が必要です。

必修問題で得点が不足する原因として、以下の要素が考えられます。

  • 基礎的な知識が十分に定着していなかった
  • 苦手分野の対策が不足していた
  • 問題文や選択肢を読み間違えた
  • 本番の緊張や時間配分のミスによって、誤答が増えた
  • 過去問や模擬試験での演習が不足していた

再受験に向けては、間違えた問題を確認するだけでなく、なぜ間違えたのかまで分析することが重要です。知識不足によるミスとケアレスミスを分けて振り返ると、優先して取り組むべき対策が見えてきます。

一般問題・状況設定問題の得点不足で不合格になるケース

一般問題・状況設定問題でも、合格基準となる得点に達する必要があります。必修問題とは異なり、一般問題・状況設定問題の合格基準は毎回同じとは限らないため、受験した回の基準を確認することが重要です。

得点が伸びなかった場合は、以下のような原因が考えられます。

  • 疾病や看護学などの知識が不足していた
  • 複数の分野に苦手領域があった
  • 状況設定問題で患者の状態を適切に読み取れなかった
  • 知識を実際の看護場面に当てはめる力が不足していた
  • 問題を解く時間の配分がうまくできなかった

再受験では、得点が低かった分野を把握し、優先的に学習することが大切です。特に状況設定問題は、知識を覚えるだけでなく、患者の状況から必要な対応を判断する練習も重ねましょう。

苦手分野や過去問演習の不足が得点に影響する理由

看護師国家試験では幅広い分野から出題されるため、苦手分野を残したまま試験に臨むと、安定して得点することが難しくなります。また、知識を身につけていても、過去問を十分に解いていなければ、出題形式に慣れず、本番で知識をうまく活用できないことがあります。

不合格の原因を振り返る際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 得点率が低かった科目や分野はどこか
  • 繰り返し間違えているテーマはないか
  • 過去問を十分に演習していたか
  • 間違えた問題の復習まで行っていたか
  • 時間を計って問題を解く練習をしていたか

苦手分野を明確にしたうえで、過去問を解く、解説を確認する、関連知識を復習するという流れを繰り返すことが重要です。自分の弱点に合わせて学習内容を見直しましょう。

自己採点と実際の合否が異なる可能性

試験後に予備校やWeb上の解答速報を使って自己採点をする方もいますが、自己採点の結果だけで合否を確定することはできません。解答速報は厚生労働省が発表する正式な正答とは異なる場合があるほか、自己採点時に入力ミスや数え間違いが起こる可能性もあります。

自己採点と実際の結果に差が生じる主な要因として、以下が挙げられます。

  • 解答速報と正式な正答が異なっていた
  • 自分の解答を正確に記録できていなかった
  • 自己採点時に計算や入力を間違えた
  • 採点除外などの取り扱いが行われた

自己採点で合格圏内だった場合でも、正式な合格発表までは合否を断定できません。最終的な合否や合格基準については、厚生労働省が公表する正式な情報を確認しましょう。

白い服を着た人が透明な壁に数式を黒のマーカーで書き記している。

看護師国家試験に落ちたら実践したい次回合格までの勉強方法

看護師国家試験に落ちた後は、同じ勉強を繰り返すのではなく、不合格となった原因を踏まえて学習方法を見直すことが大切です。ここでは、次回の合格に向けて実践したい勉強方法について解説します。

不合格だった試験の結果から苦手分野を洗い出す方法

再受験に向けた勉強を始める際は、まず不合格だった試験の結果を振り返り、自分の苦手分野を明確にしましょう。得点が低かった分野を把握せずに勉強を進めると、すでに理解できている内容に時間をかけすぎ、苦手分野の対策が不十分になる可能性があります。

苦手分野を洗い出す際は、以下のポイントを確認します。

  • 必修問題で間違えた分野を確認する
  • 一般問題・状況設定問題で得点できなかった分野を確認する
  • 知識不足とケアレスミスを分けて考える
  • 繰り返し間違えているテーマを確認する
  • 勘で正解した問題も復習の対象にする

間違えた問題を分野別に整理すると、自分の弱点が見えやすくなります。苦手分野がわかったら優先順位をつけ、理解度の低い内容から重点的に復習しましょう。

過去問と解説を活用して出題傾向をつかむ方法

看護師国家試験の対策では、過去問を繰り返し解くことが重要です。過去問に取り組むことで、頻出するテーマや問題の形式を把握できるだけでなく、身につけた知識を使って正答を導く練習にもなります。

過去問を活用する際は、以下の流れで学習すると効果的です。

  1. まず自分の力で問題を解く
  2. 正誤を確認する
  3. 解説を読み、正解・不正解の理由を理解する
  4. わからない用語や関連知識を参考書などで確認する
  5. 時間を空けて同じ問題を解き直す

なお、過去の看護師国家試験の問題と正答は、厚生労働省のWebサイトで公表されています。正解した問題でも、根拠を説明できなければ十分に理解できていない可能性があります。答えを暗記するのではなく、選択肢ごとの正誤の根拠まで確認し、知識を定着させましょう。

出典:第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表|厚生労働省

必修問題で安定して得点するための対策

必修問題は、看護師として必要となる基本的な知識を問う問題です。第115回試験では50点満点中40点以上が合格基準とされており、8割程度の正答が求められるため、苦手分野を残さない対策が欠かせません。

必修問題の対策では、以下の学習を意識しましょう。

  • 過去問を繰り返し解いて基本事項を定着させる
  • 間違えた問題を記録して定期的に解き直す
  • 数値や基準など覚える必要がある知識を整理する
  • 苦手分野を後回しにせず重点的に復習する
  • 模試や問題集で継続的に理解度を確認する

一度正解できた問題でも、時間が経つと忘れてしまうことがあります。毎日の学習に必修問題を取り入れ、繰り返し復習して、どの分野から出題されても安定して正答できる力を身につけましょう。

一般問題・状況設定問題の正答率を高める学習方法

一般問題・状況設定問題では、幅広い知識に加えて、患者の状態や場面から適切な対応を判断する力も求められます。特に状況設定問題では、覚えた知識だけで答えるのではなく、問題文から必要な情報を読み取ることが重要です。

正答率を高めるためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 疾患の原因・症状・検査・治療・看護を関連づけて覚える
  • 患者の年齢や症状、検査値などの情報を整理する
  • 問題で何を問われているのかを正確に把握する
  • 選択肢ごとに正しい・間違っている理由を考える
  • 間違えた問題の関連分野まで復習する

単語や数値を個別に暗記するのではなく、関連する知識を結びつけて理解することが大切です。過去問を使ってさまざまな事例に触れ、問題文から適切な答えを導き出す練習を重ねましょう。

模試を活用して本番までの実力を確認する方法

模試は、現在の実力や苦手分野を把握するために役立ちます。本番に近い問題数や時間で受験することで、知識の定着度だけでなく、時間配分や集中力なども確認できます。模試を受けた後は点数だけを見るのではなく、結果を今後の学習に生かすことが重要です。

模試を受けた後は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 必修問題で安定して得点できているか
  • 一般問題・状況設定問題の得点状況はどうか
  • 得点率の低い分野はどこか
  • 時間配分に問題はなかったか
  • ケアレスミスや読み間違いがなかったか

模試で見つかった弱点は、そのままにせず復習します。複数回受験する場合は、前回の結果と比較して苦手分野が改善しているかを確認し、結果に応じて本番までの学習内容を調整しましょう。

カレンダーの横に白いペン

看護師国家試験に落ちたら考えたい1年間の過ごし方

看護師国家試験に落ちた後、次回の合格を目指すには、試験までの期間をどのように過ごすかが重要です。ここでは、年間学習スケジュールの立て方や時間管理、モチベーションを維持するコツについて解説します。

次回の試験から逆算した年間学習スケジュール

再受験を決めたら、次回の看護師国家試験から逆算して年間の学習スケジュールを立てましょう。最初から試験直前と同じペースで学習を進めるのではなく、時期ごとに目標を設定すると、長期間でも計画的に学習を進めやすくなります。

年間スケジュールの一例

時期

主な学習内容

試験後~春

不合格の原因分析・苦手分野の洗い出し

春~夏

基礎知識の復習・苦手分野の克服

夏~秋

過去問演習・一般問題や状況設定問題の対策

秋~冬

模試による実力確認・弱点の復習

試験直前

必修問題・頻出分野の総復習、体調管理

学習の進み具合によって、必要な時間や重点的に取り組む分野は異なります。定期的に計画を見直し、理解度や模試の結果に応じて学習内容を調整しましょう。なお、受験願書の受付期間は試験日の数か月前に設定されるため、学習計画とあわせて手続きの時期も確認しておくことが大切です。

働きながら看護師国家試験の合格を目指す場合の時間管理

看護助手などの職種で働きながら再受験を目指す場合は、仕事と勉強を両立するための時間管理が重要です。休日だけにまとめて勉強しようとすると、予定どおり進まないこともあるため、日常生活の中に無理なく学習時間を組み込みましょう。

時間を確保する方法として、以下が挙げられます。

  • 出勤前や帰宅後に学習する時間を決めておく
  • 通勤時間や休憩時間に暗記や復習を行う
  • 平日は短時間、休日はまとまった時間を確保する
  • 1週間単位で学習する内容や問題数を決める
  • 忙しい日でも短時間で取り組める学習内容を用意する

毎日長時間勉強することにこだわるより、無理なく続けられる学習ペースを作ることが大切です。仕事の疲労や勤務時間も考慮し、休息を確保しながら継続できる学習計画を立てましょう。

勉強に専念する場合のモチベーション維持のコツ

仕事をせずに国家試験の勉強に専念する場合は、学習時間を確保しやすい一方、次回の試験まで長期間にわたって自分で学習を管理する必要があります。生活リズムが崩れたり、途中で集中力が低下したりしないよう、勉強を続ける仕組みを作ることが重要です。

モチベーションを維持するためには、以下の方法を取り入れてみましょう。

  • 毎日の勉強開始・終了時間を決める
  • 1日・1週間・1か月ごとに目標を設定する
  • 学習時間や解いた問題数を記録する
  • 定期的に模試を受けて成長を確認する
  • 適度に休息や気分転換の時間を設ける

「1年間勉強する」と考えると、目標が遠く感じられることがあります。短期間で達成できる目標を設定し、一つずつ達成しながら学習を続けることが継続のコツです。

予備校・通信講座・独学から自分に合った勉強方法を選ぶ基準

再受験の勉強方法には、予備校、通信講座、独学などがあります。それぞれ費用や学習環境、サポート体制が異なるため、自分の生活スタイルや苦手分野に加え、自分で学習を管理できるかどうかも踏まえて選びましょう。

主な違い

勉強方法

向いている人

予備校

決められたスケジュールで学びたい人、講師に質問したい人

通信講座

自宅で学びながら教材や講義によるサポートも受けたい人

独学

自分で学習計画を立てて継続できる人、費用を抑えたい人

前回の試験で学習計画を立てられなかった場合は、予備校や通信講座を利用するのも一つの選択肢です。一方、自分で計画的に学習できる場合は独学も検討できます。費用や利用できる時間も比較し、継続しやすい方法を選びましょう。

赤ペンとノートと参考書で勉強している様子

まとめ

国家試験に不合格になると免許を取得できないため、看護師として勤務することはできません。内定を得ている場合は、採用の取り消しや看護助手への配置変更などが生じる可能性があります。対応は勤務先によって異なるため、まずは早めに内定先へ連絡し、今後の扱いを確認することが大切です。

看護師国家試験には受験回数の制限がなく、受験資格を満たしていれば翌年以降も再受験できます。第115回試験の合格率は88.3%、新卒者は94.1%でした。合格には必修問題と一般問題・状況設定問題の両方で基準を満たす必要があり、片方が基準に届かなければ不合格となります。まずはどちらで得点が不足したのかを確認しましょう。

再受験に向けては、勉強時間を増やすだけでなく、苦手分野を洗い出して学習方法を見直すことが重要です。過去問は答えを暗記するのではなく、正誤の根拠まで説明できる状態を目指しましょう。

働きながら勉強するか専念するかは、経済状況や学習環境を踏まえて選び、試験日と受付期間から逆算して準備を進めることがポイントです。

よくある質問

Q.看護師国家試験は何回まで受験できる?
A.

看護師国家試験には、受験回数の制限はありません。受験資格を満たしていれば、一度不合格になった場合でも、翌年以降の試験に再挑戦できます。2回目や3回目であっても、受験回数を理由に受験できなくなることはありません。

ただし、看護師国家試験は原則として年1回の実施となるため、不合格になると次回の受験まで期間が空きます。再受験する場合は、その期間をどのように過ごすのか考えておくことが大切です。

また、再受験時には改めて受験手続きが必要です。受験願書の受付期間や必要書類などを確認し、期限に遅れないよう準備を進めましょう。

Q.看護師国家試験に落ちる人はどれくらいいる?
A.

厚生労働省の発表によると、2026年(令和8年)に実施された第115回看護師国家試験は、受験者59,614人に対して合格者52,666人、合格率は88.3%でした。第115回試験では受験者59,614人のうち6,948人が不合格となり、1割強が合格に届きませんでした。

不合格者の状況を確認する際は、以下の数字を分けて見るとわかりやすくなります。

  • 受験者数
  • 合格者数
  • 全受験者の合格率
  • 新卒者の合格率

合格率は実施回によって異なるため、不合格になる人の割合も毎年同じではありません。最新の受験者数や合格率は、厚生労働省が合格発表時に公表しています。

出典:第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表|厚生労働省

Q.既卒で受験する場合は合格率が下がる?
A.

看護師国家試験の合格率は、全受験者と新卒者で差が見られます。第115回試験では、全体の合格率が88.3%であったのに対し、新卒者の合格率は94.1%であり、既卒者(全体から新卒を除いた層)の合格率(約32.5%)や全体合格率(88.3%)と比較すると高くなっています。

この差の背景には、次のような事情が考えられます。

  • 在学中は学校のカリキュラムに沿って学習を進めやすい
  • 既卒者は仕事や生活と並行して学習する場合がある
  • 既卒者は自分で学習計画を立てて管理する必要がある

ただし、これは全体の傾向であり、既卒者が合格できないという意味ではありません。既卒で再受験する場合は、学習計画を自分で管理する必要がある点を踏まえ、予備校や通信講座の利用も含めて学習環境を整えることが大切です。

出典:第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表|厚生労働省

Q.不適切問題はいつわかる?合否に影響する?
A.

採点上の取り扱いが変更された問題は、厚生労働省の正式発表で確認できます。具体的には、合格発表とあわせて公表されるのが一般的です。

採点上の取り扱いとしては、問題の状況に応じて次のような対応が行われる場合があります。

  • 採点対象から除外される
  • 複数の選択肢が正答として扱われる
  • 受験者全員を正解として扱う

こうした取り扱いによって、自己採点と実際の得点や合否が異なる可能性があります。そのため、解答速報や自己採点だけで判断せず、正式な合格発表や厚生労働省の発表内容を確認しましょう。

Q.必修問題の勉強はいつから始めるべき?
A.

勉強を始める時期に明確な決まりはありませんが、再受験を目指すなら、早い段階から継続して取り組むのが効果的です。必修問題は厳格な合格基準が設けられているため、直前に詰め込むのではなく、基礎知識を少しずつ定着させていきましょう。

学習を進める際は、以下の流れがおすすめです。

  1. 前回の試験で間違えた分野を確認する
  2. 基礎知識を参考書などで復習する
  3. 過去問を繰り返し解く
  4. 間違えた問題や曖昧な知識を復習する
  5. 模試や問題集で定着度を確認する

特に必修問題の得点不足が不合格の原因だった場合は、早めに対策を始め、試験直前には安定して基準を上回れる状態を目指しましょう。

Q.一度不合格になると就職で不利になる?
A.

一度不合格になったことだけで、その後の就職が必ず不利になるとは限りません。再受験で合格して免許を取得すれば、問題なく看護師として就職を目指せます。

ただし、新卒時に看護師免許の取得を条件として内定を得ている場合は、不合格によって予定どおり就職できなくなる可能性があります。その場合の対応は勤務先によって異なり、内定の取り消しや採用時期の延期、看護助手としての勤務などが検討される場合があります。

再受験後に就職活動をする際は、不合格になった事実だけでなく、その後どのように勉強し、合格に向けて努力したのかを説明できるようにしておきましょう。

執筆者

[メディルン]編集部

この記事の執筆者情報です

医療福祉業界に特化した情報を発信するオウンドメディア。
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