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作業療法士の志望動機はどう書く?新卒や転職向けの例文を紹介!

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「作業療法士の志望動機には何を書けばいい?」「新卒や転職で使える例文を参考にしたい」と悩んでいる方もいるでしょう。

志望動機では、作業療法士を目指した理由だけでなく、応募先を選んだ理由や入職後にどう活躍したいかを具体的に伝えることが大切です。

この記事では、作業療法士の志望動機の書き方や履歴書・面接で伝えるポイント、新卒・転職・職場別の例文を紹介します。自分らしく説得力のある志望動機を作りたい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事がおすすめな人

#仕事#就労
  • 作業療法士の志望動機の書き方や構成に悩んでいる方
  • 自分に合った具体的な例文(新卒・転職・職場別)を探している方
  • 採用担当者に響くポイントやNG例を押さえておきたい方

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作業療法士の志望動機で採用担当者が確認するポイント

作業療法士の志望動機では、資格や経歴だけでなく、仕事への理解度や応募先との相性などが確認されます。

作業療法士の求人状況から見る志望動機の重要性

作業療法士の求人環境は、公的な統計から客観的に把握できます。職業情報提供サイト(job tag)の2025年度のデータによると、作業療法士の有効求人倍率は4.39倍で、求職者1人あたり4件以上の求人がある計算になります。平均年収は443.6万円、ハローワーク求人票に示された求人賃金は月額26.9万円です。

項目

数値

平均年収

443.6万円

求人賃金(月額)

26.9万円

有効求人倍率

4.39倍

就業者数

20万2,540人

平均年齢

36.2歳

労働時間

月157時間

求人数が求職者数を上回る状況は、応募先を選べる余地があることを示します。一方で、求人が多いことは書類や面接が形式的に通過できることを意味しません。応募先ごとに対象とする疾患や領域、リハビリテーションの方針は異なるため、志望動機で「なぜこの職場を選んだのか」を具体的に示せるかどうかが、採用の判断を左右するポイントです。また、就業者の95.7%が正規職員であり、長期的に働く前提で採用が検討される傾向も読み取れます。

出典:作業療法士(OT) - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

作業療法士を目指した理由と仕事への理解度

採用担当者は、志望動機から「なぜ作業療法士を目指したのか」というきっかけや、仕事内容の理解度を確認する意図があります。単に「人の役に立ちたい」「リハビリに興味がある」と伝えるだけでは、作業療法士でなければならない理由が十分に伝わらない可能性があります。

特に、以下のポイントを意識して伝えることが大切です。

  • 作業療法士を目指した具体的なきっかけ
  • 実習や学習を通じて感じた作業療法の魅力
  • 作業療法士の役割や仕事内容への理解
  • 将来どのような作業療法士になりたいか

食事や着替え、家事、仕事、趣味など、その人らしい生活を取り戻すための支援に携わりたいといった、作業療法士の役割への理解も示しましょう。目指した理由と仕事内容を結びつけることで、志望の説得力を高められます。

応募先の病院・施設を選んだ理由

志望動機では、数ある病院や施設のなかからその応募先を選んだ理由も確認されます。「自宅から通いやすい」「待遇が良い」といった条件面だけでは、応募先への志望度が伝わりにくくなる点に注意しましょう。

  • 病院・施設の理念や方針
  • 対象としている疾患やリハビリ領域
  • リハビリテーションの特徴や取り組み
  • 教育・研修体制
  • 自分が目指す作業療法士像との共通点

たとえば、回復期リハビリテーションに力を入れている病院であれば、患者の生活再建を継続的に支援したいという思いにつなげられます。応募先ならではの特徴と自分の目標を結びつけることで、志望理由が明確になります。

経験や強みと入職後の貢献イメージ

採用担当者は、応募者がこれまでの経験や強みを入職後にどのように活かせるかも確認しています。志望動機では、自分の長所を並べるだけではなく、作業療法士としての業務や応募先の特徴と関連づけて伝えることが重要です。

新卒と転職では、アピールしやすい経験や強みが異なります。

応募者

アピールしやすい内容

新卒

実習経験、学校で学んだ知識、観察力、コミュニケーション力、協調性

転職

臨床経験、担当した疾患・領域、リハビリ業務で培った知識や技術、多職種との連携経験

いずれの場合も「経験を活かして患者一人ひとりに合った支援を行いたい」など、入職後の貢献まで示すと、採用担当者が働く姿をイメージしやすくなります。

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作業療法士の志望動機の基本的な書き方

ここでは、志望動機を構成する要素と、内容を具体化するための考え方を順に解説します。

志望動機に盛り込みたい4つの要素

作業療法士の志望動機を作成するときは、目指した理由だけでなく、応募先を選んだ理由や自分の経験・強み、入職後の目標まで盛り込むことが大切です。複数の要素を関連づけることで、「なぜ作業療法士としてこの職場で働きたいのか」が伝わりやすくなります。

志望動機には、主に以下の4つの要素を盛り込みましょう。

  1. 作業療法士を目指した理由・きっかけ
  2. 応募先の病院・施設を選んだ理由
  3. これまでの経験や自分の強み
  4. 入職後に実現したいこと・将来像

「経験を通じて作業療法士を目指した」「応募先の取り組みに魅力を感じた」「自分の強みを活かして貢献したい」という流れでまとめると、説得力のある志望動機になります。

「作業療法士になりたい理由」を具体化する方法

「作業療法士になりたい理由」を具体化するには、まず興味を持ったきっかけを振り返ってみましょう。「人を支える仕事がしたい」だけでは、ほかの医療・福祉職にも当てはまるため、作業療法士を選んだ理由まで掘り下げることが重要です。

たとえば、以下のような経験を振り返ってみましょう。

  • 自分や家族がリハビリを受けた経験
  • 学校の授業や職場見学で興味を持った経験
  • 臨床実習で患者と関わった経験
  • 作業療法士の支援を実際に見た経験

日常生活や趣味、仕事などの「作業」を通して、その人らしい生活を支援するという作業療法士ならではの役割と結びつけることで、具体性のある志望理由になります。

「なぜこの職場なのか」を説得力のある内容にする方法

応募先を選んだ理由では、どの職場にも当てはまる内容を避け、その施設ならではの特徴と自分の考えを結びつけることがポイントです。あらかじめ公式サイトや求人情報で応募先について調べておきましょう。

確認しておきたい主な項目は以下のとおりです。

確認する項目

志望動機につなげるポイント

理念・方針

自分が大切にしたい支援との共通点

対象となる患者・利用者

経験したい・深めたい領域との関連

リハビリの特徴

興味を持った取り組みや支援方法

教育・研修体制

身につけたい知識や技術との関連

調べた情報を並べるだけではなく、「その特徴になぜ魅力を感じたのか」まで説明することが大切です。応募先の特徴と自分の経験や目標を結びつければ、その職場を志望する理由に説得力を持たせられます。

「どんな作業療法士になりたいか」で将来像を伝えるコツ

志望動機で「どんな作業療法士になりたいか」を伝える際は、「患者に寄り添える作業療法士になりたい」といった抽象的な表現だけで終わらせないように注意しましょう。どのような支援を行いたいのか、そのために何を身につけたいのかまで具体化することが大切です。

たとえば、以下のように将来像を掘り下げます。 

  • 患者一人ひとりの生活背景や希望を尊重したい
  • 日常生活への復帰を見据えた支援を行いたい
  • 専門分野の知識や技術を継続的に学びたい
  • 多職種と連携して幅広い視点から支援したい

応募先で経験できる業務や学べる環境と将来像を結びつければ、入職後の成長や活躍をイメージしてもらいやすくなります。

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作業療法士の志望動機を履歴書に書くときのポイント

履歴書の志望動機は記入スペースが限られているため、伝えたい内容を整理し、簡潔にまとめることが大切です。

歴書の志望動機に適した文章の組み立て方

履歴書の志望動機は、結論から書き始めて理由や根拠、入職後の目標へとつなげるとスムーズです。思いついた順に並べると要点が伝わりにくいため、あらかじめ構成を決めて書き始めましょう。

基本的には、以下の順でまとめるのが効果的です。

  1. 応募先を志望する理由
  2. 志望理由につながる経験やエピソード
  3. 自分の強みや活かせる経験
  4. 入職後に取り組みたいことや将来像

応募先のリハビリ方針に魅力を感じた理由を最初に示し、根拠となる実習経験を述べ、最後に貢献したいことを伝えると、志望理由から入職後の目標まで一貫性のある文章になります。

経験やエピソードを簡潔に盛り込む方法

志望動機に具体性を持たせるには、実体験やエピソードの挿入が効果的です。ただし履歴書の記入枠は限られるため、出来事をすべて書くのではなく、志望理由に直結する部分へ絞り込みましょう。

エピソードを整理するときは、以下の3点を意識します。

要素

盛り込む内容

経験

実習や学習、前職などで経験したこと

気づき

経験から学んだこと・感じたこと

志望理由

経験を応募先や将来像にどうつなげるか

実習で患者の日常生活に合わせた支援を経験した場合、細かな経緯よりも「生活背景を踏まえた支援の重要性を学んだ」と要点を示し、その学びを応募先で実践したいという流れにすれば、限られた文字数でも説得力を持たせられます。

使い回しや抽象的な表現を避けるべき理由

「人の役に立ちたい」「貴院の理念に共感した」などの抽象的な表現だけでは、応募先を選んだ理由が十分に伝わりません。また、同じ志望動機を使い回すと、職場ごとの特徴と内容が合わなくなるため注意が必要です。

抽象的な表現を使う場合は、以下のように具体化しましょう。

  • 「理念に共感した」→どの理念の、どの部分に共感したのかを書く
  • 「患者に寄り添いたい」→どのような支援をしたいのかを書く
  • 「経験を活かしたい」→どの経験を、どの業務で活かすのかを書く

応募先ごとに内容を調整することで、志望度や仕事への理解が伝わる文章になります。

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新卒の作業療法士向け志望動機の書き方と例文

新卒は実務経験がないため、実習や学校生活で得た学びを志望動機に盛り込むことが大切です。

実習経験を活かした作業療法士の志望動機例文

新卒にとって、作業療法士の実務を現場で体験した臨床実習は、格好のアピール材料となります。実習で担当した患者との関わりや印象に残った出来事を取り上げ、そこから何を学んだのかを伝えましょう。さらに、その学びを応募先でどのように活かしたいのかまでつなげることがポイントです。

【例文】

「臨床実習を通じて、患者の身体機能だけでなく、生活背景や本人の希望を踏まえて支援することの重要性を学びました。特に、日常生活で再びできるようになりたいことを伺い、その目標に合わせた作業活動を検討する過程で、作業療法の魅力を実感しました。さらに、患者一人ひとりの生活を大切にする貴院のリハビリテーション方針に共感し、志望いたしました。入職後も知識と技術を積極的に学び、患者の生活再建を支えられる作業療法士を目指します。」

「学んだこと→応募先を選んだ理由→将来像」までつなげることで、一貫性のある志望動機になります。

作業療法士を目指したきっかけを活かす志望動機例文

作業療法士を目指したきっかけも、新卒の志望動機に具体性を持たせる材料になります。家族のリハビリを見た経験や進路選択で作業療法を知った経験など、自分自身の出来事を振り返り、「なぜほかの職種ではなく作業療法士なのか」が伝わる内容にしましょう。

【例文】

「家族がリハビリを受けた際、作業療法士の方が身体機能の回復だけでなく、趣味や日常生活の再開まで見据えて支援する姿を見たことが、この仕事を目指したきっかけです。学習や実習を重ねるなかで、患者にとって大切な作業を通じて、その人らしい生活を支える作業療法の役割に魅力を感じました。また、幅広い症例を経験できる貴院の環境にも惹かれています。入職後は一人ひとりの思いを丁寧にくみ取り、生活に寄り添った支援ができる作業療法士を目指します。」

出来事だけで終わらせず、学習や実習を経て考えがどう深まったのかを加えましょう。

経験がない新卒でも意欲や将来像を伝える方法

新卒は実務経験がなくても、学ぶ姿勢や将来像を具体的に示すことで、自分の強みを伝えられます。「経験がない」という点に焦点を当てるのではなく、実習や学校生活で身につけた力と、入職後にどのように成長したいのかを整理しましょう。

アピールにつなげやすい内容には、以下があります。 

  • 実習や授業で積極的に学んだ経験
  • 患者や利用者とのコミュニケーションで意識したこと
  • グループワークなどで培った協調性
  • 継続して知識や技術を身につける姿勢
  • 将来取り組みたい領域や目指す作業療法士像

「知識や技術を学び続け、患者の生活背景まで考えた支援ができる作業療法士を目指したい」と伝えれば、成長意欲と将来像の両方を示せます。応募先の教育体制と結びつければ、その職場で働きたい理由も明確になります。

ピンク色の服を着た看護師が遠くの街を見ている

転職する作業療法士向け志望動機の書き方と例文

転職の志望動機では、これまでの経験や専門性を、応募先でどう活かせるかまで伝えることが大切です。

経験や専門性を活かした作業療法士の志望動機例文

作業療法士としての実務経験がある場合は、これまで担当した領域や患者、身につけた知識・技術を具体的に示しましょう。そのうえで、経験を応募先でどのように活かし、患者や施設に貢献したいのかまで伝えることがポイントです。

【例文】

「前職では回復期病棟に5年間勤務し、脳血管疾患や整形外科疾患の患者を中心に、日常生活動作の改善や退院後の生活を見据えた支援に携わってきました。その経験から、患者の生活背景や希望を踏まえた目標設定の重要性を学びました。地域生活への復帰支援に力を入れている貴院で、これまで培った経験を活かしたいと考え、志望いたしました。入職後は多職種との連携も大切にしながら、一人ひとりに適した作業療法を提供し、退院後の生活まで見据えた支援に貢献していきたいです。」

経験年数や担当領域、身につけたスキルなどを具体的に示すことで、採用担当者が入職後の活躍をイメージしやすくなります。

スキルアップを目的に転職する場合の志望動機例文

スキルアップを目的とした転職では、「学びたい」という希望だけでなく、なぜその知識や技術を身につけたいのかを説明することが重要です。これまでの経験を踏まえて今後伸ばしたい分野を示し、応募先の特徴や教育環境と結びつけましょう。

【例文】

「前職では身体障害領域を中心に作業療法に携わり、日常生活動作の訓練や退院支援を経験してきました。患者と関わるなかで、より幅広い視点から生活を支援するためには、認知機能や高次脳機能への理解をさらに深める必要があると感じています。幅広い症例に対応し、教育・研修にも力を入れている貴院で専門性を高めたいと考え、志望いたしました。これまでの臨床経験を活かしながら新たな知識や技術を積極的に身につけ、より質の高い支援を提供できる作業療法士を目指します。」

身につけた知識や技術を患者への支援に還元したいという姿勢まで伝えると、前向きな志望動機になります。

人間関係や待遇などが転職理由の場合の伝え方

人間関係や給与、勤務時間などが転職のきっかけであっても、志望動機で前職への不満をそのまま伝えるのは避けたほうがよいでしょう。採用担当者に「同じ理由で再び退職するのではないか」と懸念される可能性があるためです。転職によって実現したいことに置き換えて伝えましょう。

たとえば、以下のように表現を変える方法があります。

転職のきっかけ

志望動機での伝え方

人間関係に悩んだ

多職種と連携しながら、チーム一丸となって患者様を支援したい

給与・待遇に不満がある

経験や専門性を活かし、長期的にキャリアを築きたい

残業が多い

メリハリをつけて働き、継続的に専門性を高めたい

希望する業務ができない

希望する領域で経験を積み、専門性を深めたい

事実と異なる理由を作る必要はありません。応募先の特徴と今後のキャリアプランを結びつければ、志望理由にも一貫性を持たせられます。

ブランクから復職する場合の志望動機例文

ブランクがある場合は、離職期間があることを必要以上にネガティブに捉えず、これまでの経験や復職への意欲を伝えることが大切です。ブランク期間中に研修への参加や自主学習を行っていた場合は、その内容も盛り込むと復職に向けた準備をアピールできます。

【例文】

「以前は作業療法士として回復期病棟に勤務し、日常生活動作の訓練や退院支援を中心に経験してきました。その後、家庭の事情により現場を離れていましたが、再び作業療法士として患者の生活を支える仕事に携わりたいと考え、復職を希望しています。ブランク期間中も専門書を読んだり研修に参加したりして、知識の振り返りに取り組んできました。復職支援や教育体制が整っている貴院でこれまでの経験を活かしながら、最新の知識や技術を学び直し、患者一人ひとりに寄り添った支援ができる作業療法士を目指します。」

ブランクの理由を長く説明するよりも、これまでの経験、復職への準備、入職後の目標を中心にまとめましょう。

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職場別に見る作業療法士の志望動機の例文

作業療法士の活躍の場は、病院や介護施設、訪問リハビリ、児童・発達支援分野などさまざまです。ここでは、職場ごとの特徴に合わせた例文を紹介します。

病院へ応募する場合の志望動機例文

病院へ応募する場合は、急性期・回復期・慢性期など、応募先が担う医療機能や対象となる患者を確認しましょう。そのうえで、自分が経験したい領域や目指す作業療法士像と病院の特徴を結びつけることがポイントです。

【例文】

「臨床実習を通じて、身体機能の改善だけでなく、患者が退院後にどのような生活を送りたいのかを考えながら支援することの重要性を学びました。貴院が患者一人ひとりの生活を見据えたリハビリテーションに力を入れている点に魅力を感じ、志望いたしました。入職後は幅広い症例を経験しながら、評価や作業療法に関する知識・技術を身につけ、多職種とも積極的に連携したいと考えています。将来は、患者の希望や生活背景を踏まえ、退院後の生活まで見据えた支援ができる作業療法士を目指します。」

病院の機能やリハビリの方針と、自分の経験や将来像を結びつけることがポイントです。

介護施設・老人保健施設へ応募する場合の志望動機例文

介護施設や老人保健施設では、日常生活動作の維持・向上とともに、その人らしい生活を支える視点も不可欠です。応募先の役割を理解し、高齢者の生活をどのように支援したいのかを具体的に伝えましょう。

【例文】

「実習で高齢者の方と関わるなかで、身体機能へのアプローチだけでなく、日々の生活や趣味、本人が大切にしている活動を踏まえて支援することの重要性を学びました。利用者の生活に寄り添い、自立支援や在宅復帰に力を入れている貴施設の方針に魅力を感じ、志望いたしました。入職後は、利用者一人ひとりの心身の状態や生活背景を丁寧に把握し、介護職や看護師などの多職種とも連携しながら、日常生活の維持・向上につながる作業療法を実践したいと考えています。」

施設の役割に応じて「生活機能の維持」「自立支援」「在宅復帰」などを盛り込みましょう。

訪問リハビリへ応募する場合の志望動機例文

訪問リハビリでは、利用者の実際の生活環境を確認しながら、自宅での生活に直結する支援を行います。そのため、身体機能だけでなく、家屋環境や家族との関わり、本人が希望する生活などを幅広く捉える視点が重要です。

【例文】

「病院での実習を通じて、退院後の生活を具体的に見据えた支援の重要性を感じ、利用者の生活の場で直接支援できる訪問リハビリに関心を持ちました。利用者一人ひとりの生活環境や希望に合わせた支援を大切にしている貴事業所の方針に魅力を感じ、志望いたしました。入職後は、家事や外出など実際の生活場面を踏まえて目標を設定し、ご家族やケアマネジャーなどとも連携しながら、利用者の生活を支えていきたいと考えています。将来は、利用者が住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるよう支えられる作業療法士を目指します。」

「生活環境」「家族との連携」「地域生活」を取り入れると、職場への理解を伝えられます。

児童・発達支援分野へ応募する場合の志望動機例文

児童・発達支援分野では、子どもの発達段階や特性を理解し、遊びや日常生活などを通じて成長を支援します。子ども本人への支援だけでなく、家族や保育・教育機関などとの連携も重要です。そのため、子どもを取り巻く環境まで考慮して支援したいという姿勢を示しましょう。

【例文】

「実習で発達支援に関わる機会があり、遊びや日常生活での活動を通じて子どもの『できた』を増やしていく作業療法に魅力を感じました。一人ひとりの発達段階や特性に合わせた個別支援を大切にしている貴施設の方針に共感し、志望いたしました。入職後は、子どもの得意なことや興味を活かしながら、楽しんで取り組める支援を考えていきたいです。また、ご家族や保育・教育機関などとも情報を共有し、日常生活につながる支援を行いたいと考えています。将来は、子どもと家族の双方に寄り添い、成長を長期的に支えられる作業療法士を目指します。」

子どもの特性に応じた支援に加え、家族や関係機関との連携に触れると効果的です。

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作業療法士の志望動機で避けたいNG例

志望動機の書き方によっては、働く意欲が採用担当者に十分伝わらないことがあります。

どの病院・施設にも当てはまる志望動機

「患者に寄り添いたい」「地域医療に貢献したい」など、どの病院・施設にも当てはまる内容だけでは、なぜその応募先を選んだのかが伝わりにくくなります。採用担当者に志望度を伝えるには、応募先ならではの特徴を盛り込むことが大切です。

NG例

改善例

患者に寄り添える作業療法士になりたいです

貴院が力を入れている退院支援に携わり、患者の生活背景を踏まえた支援を行いたいです

地域医療に貢献したいです

訪問リハビリを通じて、利用者が住み慣れた地域で生活を続けられるよう支援したいです

「どの部分に魅力を感じたのか」「自分の経験や目標とどう結びつくのか」まで伝えましょう。

給与や休日など待遇面だけを理由にした志望動機

給与や休日、勤務時間などの待遇は、職場を選ぶうえで重要な条件です。しかし、「給与が高いから」「休日が多いから」といった待遇面だけを志望動機にすると、作業療法士として何をしたいのかが伝わりません。また、採用担当者から「より条件のよい職場が見つかれば、再び転職するのではないか」と懸念される可能性もあります。

待遇面以外に、以下のような点にも目を向けてみましょう。 

  • 応募先が対象としている患者・利用者
  • リハビリテーションの方針や特徴
  • 自分の経験や専門性を活かせる環境
  • 興味のある領域や身につけたいスキル
  • 入職後に実現したい支援や将来像

働きやすさを重視する場合も、「長期的に働きながら専門性を高めたい」など仕事やキャリアに関する理由と組み合わせましょう。

前職への不満を中心にした志望動機

転職の場合、「人間関係が悪かった」「残業が多かった」「希望する仕事ができなかった」など、前職への不満が転職のきっかけになることもあります。しかし、志望動機で不満や批判を中心にすると、転職によって何を実現したいのかが採用担当者に伝わりにくくなります。言い換えの具体例は、前章「人間関係や待遇などが転職理由の場合の伝え方」の表を参考にしてください。

転職理由を隠したり事実と異なる内容にしたりする必要はありません。前職への不満そのものではなく、その経験を踏まえて「次の職場で何に取り組みたいのか」を伝えることが大切です。

例文をそのまま使った志望動機が伝わりにくい理由

求人サイトなどの例文は構成の参考になりますが、そのまま使うと自身の経験や独自の志望理由が反映されず、ありきたりな印象を与えてしまいます。

例文を活用するときは、以下の部分を自分の内容に置き換えましょう。 

  • 作業療法士を目指した具体的なきっかけ
  • 実習や前職で経験したこと
  • 経験から学んだことや自分の強み
  • 応募先に魅力を感じた具体的なポイント
  • 入職後に取り組みたいことや将来像

例文は文章の流れや構成を参考にするものと考え、応募先について調べた内容も反映させれば、自分の言葉で伝えられる志望動機になります。

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作業療法士の志望動機を面接で伝えるポイント

面接では、履歴書に記載した志望動機をもとに詳しく質問されることがあります。

履歴書の志望動機と面接での回答に一貫性を持たせる方法

面接で履歴書に記載した志望動機と大きく異なる内容を話すと、採用担当者に一貫性がない印象を与える可能性があります。そのため、面接前に履歴書を読み返し、志望理由や経験、将来像などの軸を整理しておきましょう。ただし、履歴書の文章をそのまま暗記して話す必要はありません。

面接前には、以下のポイントを確認しておくと安心です。

  • 作業療法士を目指した理由
  • 応募先を選んだ理由
  • 志望理由につながる経験やエピソード
  • 自分の強みや活かせる経験
  • 入職後に取り組みたいことや将来像

「履歴書に書いた内容を詳しく説明する」という意識を持つことで、書類と面接で一貫性のある志望動機を伝えられます。

「なぜ作業療法士を選んだのか」への答え方

「なぜ作業療法士を選んだのか」という質問では、作業療法士という職種への理解度や、仕事に対する意欲が確認されます。「人の役に立ちたい」「医療に興味があった」といった理由だけではなく、作業療法士ならではの役割に魅力を感じた理由まで説明することが重要です。

回答は、以下の順番で組み立てると伝わりやすくなります。

  1. 作業療法士を知った・興味を持ったきっかけ
  2. 学習や実習などを通じて感じた魅力
  3. 作業療法士として実現したいこと

「実習を通じて、身体機能だけでなく、食事や家事、趣味など患者にとって大切な活動を支援できることに魅力を感じました」と具体化すれば、「なぜ作業療法士なのか」が伝わる回答になります。

「どんな作業療法士になりたいか」への答え方

「どんな作業療法士になりたいか」と聞かれた場合は、「患者に寄り添える作業療法士になりたい」といった抽象的な表現だけで終わらせず、具体的な行動や支援方法まで伝えましょう。将来像に加えて、その実現に向けてどのように成長したいのかを示すことも大切です。

たとえば、以下のように具体化できます。

抽象的な回答

具体的な回答

患者に寄り添いたい

患者の希望や生活背景を丁寧に把握し、目標設定に反映したい

信頼される作業療法士になりたい

丁寧な説明とコミュニケーションを心がけ、安心して相談してもらえる関係を築きたい

専門性を高めたい

臨床経験や研修を通じて知識・技術を身につけ、支援の選択肢を増やしたい

「そのために何を学ぶか」まで伝えると、入職後の成長イメージを持ってもらいやすくなります。

志望先ならではの魅力と自分の目標を結びつけるコツ

面接で応募先への志望度を伝えるには、「教育体制が充実している」「理念に共感した」と述べるだけでなく、その特徴が自分の目標とどのようにつながっているのかを説明することが大切です。事前に応募先について調べ、自分が特に魅力を感じた部分を整理しておきましょう。

回答を考える際は、以下の3点をつなげます。

  1. 応募先ならではの特徴や取り組み
  2. その特徴に魅力を感じた理由
  3. 応募先で実現したい目標

「貴院が退院後の生活を見据えたリハビリに力を入れている点に魅力を感じています。私も患者の生活背景を踏まえた支援ができる作業療法士を目指しており、貴院で経験を積みたいと考えています」のように、応募先の特徴と自分の目標を一本の流れで説明することが説得力につながります。

面接で答える必要のない質問を知っておく

面接の準備では、答え方だけでなく、採用選考で本来尋ねられるべきではない事項を知っておくことも役立ちます。厚生労働省は、応募者の基本的人権を尊重した公正な採用選考の考え方を示し、採用選考時に配慮すべき事項を公表しています。

同省が示す「就職差別につながるおそれがある14事項」は、次の3つの区分に整理されています。

区分

含まれる事項

(a)本人に責任のない事項

本籍・出生地に関すること/住宅状況に関すること(間取り・部屋数・住宅の種類・近隣の施設など)/家族に関すること(職業・続柄・健康・病歴・地位・学歴・収入・資産など)/生活環境・家庭環境などに関すること

(b)本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)

宗教に関すること/人生観・生活信条などに関すること/思想に関すること/購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること/支持政党に関すること/尊敬する人物に関すること/労働組合(加入状況や活動歴など)、学生運動などの社会運動に関すること

(c)採用選考の方法

身元調査などの実施/合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施/本人の適性・能力に関係ない事項を含んだ応募書類の使用

これらは応募者本人の適性・能力とは関係のない事項とされています。志望動機に家族の職業や信条を盛り込む必要はなく、自分の経験と応募先への志望理由に集中して構成すれば十分です。選考で気になるやり取りがあった場合は、都道府県労働局やハローワークの窓口に相談できます。

 出典:採用選考時に配慮すべき事項 | 厚生労働省

summaryまとめと書かれた木のキューブ

まとめ

作業療法士の志望動機は、きっかけ・選んだ理由・経験や強み・入職後の目標の4要素を一貫した流れでまとめるのが基本です。単なる出来事の羅列で終わらせず、そこからの学びや活かし方まで具体化することで、採用後の活躍イメージが明確に伝わります。

新卒は臨床実習や学校生活で身につけた力と成長意欲を、転職は担当した領域や培った知識・技術と今後伸ばしたい分野を軸に構成しましょう。ブランクがある場合も、これまでの経験と復職に向けた準備を中心にまとめれば、意欲を十分に伝えられます。

応募先が病院か介護施設か、訪問リハビリか児童・発達支援分野かによって、求められる視点は異なります。応募先の理念や対象となる患者・利用者、リハビリの方針を調べ、自分の目標と結びつけることが、どの職場にも当てはまる志望動機を避ける近道です。

待遇面だけを理由にしたり、前職への不満を中心にしたりすると、意欲が伝わりにくくなります。条件面は応募理由の1つとして扱い、仕事やキャリアへの意欲と組み合わせて伝えましょう。履歴書と面接では志望理由の軸をそろえ、面接では書ききれなかった背景を掘り下げて説明することが、説得力につながります。

よくある質問

Q.作業療法士の志望動機は何文字くらいが適切?
A.

履歴書に記載する志望動機の文字数に、明確な決まりはありません。使用する履歴書の様式によって記入欄の大きさが異なるため、文字数そのものよりも、枠内に読みやすく収まる分量に整えることを優先しましょう。

分量が足りない場合は、エピソードの細かな説明を省き、応募先を選んだ理由や入職後の目標を優先します。一方、文字数を増やすために同じ内容を繰り返す必要はありません。詳しい内容は面接で補足すると効果的です。

Q.作業療法士になりたい理由が思いつかない場合はどうする?
A.

無理に印象的なエピソードを作る必要はありません。作業療法士に興味を持ったきっかけや、進路を決めた当時の経験を振り返り、1つの経験について「なぜ印象に残ったのか」「そこから何を感じたのか」と掘り下げてみましょう。授業や実習で印象に残っている場面、患者や利用者との関わりから学んだことなどが手がかりになります。特別な出来事である必要はなく、自分の経験や考えを具体的に伝えることが大切です。

Q.新卒でアピールできる経験がない場合はどう書く?
A.

新卒の場合、作業療法士としての実務経験がないのは自然なことです。臨床実習、授業・演習、グループワーク、アルバイトや課外活動で身につけた力は、いずれもアピール材料になります。

なお、国家試験の結果は応募者間で大きな差がつきにくい点も押さえておきましょう。厚生労働省の発表によると、第61回作業療法士国家試験の合格率は91.2%で、新卒者に限ると96.6%でした。受験者5,426人のうち4,947人が合格しています。合格基準は総得点167点以上(278点満点)および実地問題43点以上(120点満点)です。資格の有無は前提条件として扱われるため、志望動機では経験から何を学び、作業療法士としてどう活かしたいのかを説明することが重要です。

 

出典:第61回理学療法士国家試験及び第61回作業療法士国家試験の合格発表について|厚生労働省

Q.転職理由と志望動機はどのように使い分ける?
A.

転職理由と志望動機は関連していますが、それぞれ伝える目的が異なります。転職理由は「なぜ現職・前職を離れるのか(離れる理由)」、志望動機は「なぜ転職先としてその応募先を選んだのか」を説明するものです。

両者の違いを整理すると、以下のようになります。

項目

主に伝える内容

転職理由

現職・前職を離れて環境を変えたい理由

志望動機

応募先を選んだ理由や入職後に実現したいこと

「訪問分野の経験を積みたい」という希望から転職を考えた場合、転職理由では新しい領域に挑戦したい背景を、志望動機では応募先の訪問リハビリの特徴に魅力を感じた理由を伝えます。

Q.履歴書と面接で同じ志望動機を伝えてもよい?
A.

履歴書と面接では、志望動機の軸をそろえて問題ありません。ただし、履歴書の文章をそのまま暗記して読み上げる必要はありません。履歴書は要点を簡潔にまとめる場、面接は背景やエピソードを詳しく伝える場と捉え、志望理由の軸は変えずに情報量だけを調整しましょう。

執筆者

[メディルン]編集部

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