DAIS-RAGチャットボット
(AIチャットボット)
DAIS-RAGチャットボットはRAG技術を用いた様々な複雑なタスクに対応することが可能なAIエージェントです。
AI(人工知能)に対して適切な知識、指示、タスクフローを与えることで貴社専用のAIエージェントを開発することが可能です。
貴社の課題に合わせたソリューションをご提案させていただきます。
DYMでは豊富な実績とスキルの高いエンジニアが多数在籍しております。
貴社の課題解決に尽力させていただきますのでお気軽にお問い合わせください。
チャットボットとは?
チャットボットとは、ユーザーの問いかけに合わせて返事や返答をするプログラムのことで、「チャット(会話する)」と「ロボット」を組み合わせた言葉です。
企業への問い合わせで利用したことがある方も多いのではないでしょうか。
チャットボットの元祖は1960年代にアメリカで登場した「ELIZA(イライザ)」まで遡りますが、その存在が広く知られるようになったのは2010年代の「Siri」がきっかけでした。
現在では、チャットボットは大きく進化し、カスタマーサポートや雑談など、ビジネスの場から個人の生活まで幅広く活躍しています。
特にビジネスの場においては、企業がチャットボットを導入することでさまざまなメリットを得られます。
例えば、24時間365日の顧客対応や問い合わせ対応の効率化、ユーザーに気軽に問い合わせをしてもらえるなどです。
一言でチャットボットといっても、チャットボットはルールベース型(シナリオ型)と機械学習型(AI型)があり、ルールベース型(シナリオ型)はログ型や選択肢型、辞書型(ハッシュ型)などさまざまな種類に分かれます。
さらに機能も多岐にわたるため、企業は自社のニーズに合致したチャットボットを導入することが必要です。
RAG(検索拡張生成)とは?
RAGとは、Retrieval-Augmented Generation(検索拡張生成)の略であり、大規模言語モデル(LLM)によるテキスト作成に外部データベースを組み合わせることで、回答の精度を向上させる技術のことです。
LLMは、チャットボットや自然言語処理(NLP)を支える重要な技術ですが、以下のリスクを抱えています。
- 信頼性のない情報を収集し提示してしまう
- 古い情報を提示してしまう
- 事実に基づかない情報を生成してしまう
(ハルシネーション)
このような問題を解決すべく作られたのがRAGです。
RAGは、LLMによって生成されたテキストに、外部情報を検索して組み合わせます。
その際、事前に定められたデータベース内を最新化した上で情報収集を行うため、ハルシネーションや虚偽の情報の出力を抑制しながら、最新の情報を提示できるのです。
RAGのメリットは以下のとおりです。
- 最新の情報を回答に反映できる
- 回答の信頼性が高くハルシネーションを抑制する
- チャットボット開発において基盤モデルを使用するよりコスト効率が高い
実際に、RAGがどのように機能するのかを解説します。
RAGの立ち位置は、ユーザーとLLMおよび外部データベースの中間です。
まず、ユーザーから入力された質問に関連する情報を、RAGが文書など外部データベースから検索します。
次に、得られた検索結果とユーザーの入力した質問を組み合わせたプロンプトをLLMに入力し、テキストを生成させ取得します。
このように、検索と生成の2つのフェーズから成るRAGの構造ですが、回答精度を向上させるためには検索フェーズにおける工夫が重要です。
適切に整備や設計を行うことで、RAGは医療や法務など明確な根拠と正確性が求められるシーンでも活躍します。
さらに、チャットボットにRAGを導入すれば、社内に蓄積されたあらゆる業務分野の情報を活用することで、カスタマーサポートの効率化や品質向上に貢献します。
AIチャットボットの種類
有人型チャットボット
有人型チャットボットとは、人間のオペレーターが対応するチャットボットのことです。
カスタマーサポートにおいては、初めにAIを搭載したチャットボットが対応し、AIが対応しきれない複雑な内容の問い合わせの場合に人間のオペレーターに切り替える形をとっている企業が多いです。
有人型チャットボットのメリットは、何よりユーザーの意図をくみ取った回答が可能なことにあります。
ユーザーも、解決したい問題や意図が伝わりやすいことで、ストレスなく問い合わせを行えます。
一方で、回答の精度や対応品質がオペレーターに依存してしまうことや、顧客満足度こそ向上するもののコストが高くなってしまう点はデメリットといえるでしょう。
シナリオ型チャットボット
シナリオ型チャットボットとは、あらかじめ設定されたスクリプト、すなわち「シナリオ」によって会話を進めるチャットボットです。
質問に対し、蓄積した会話の中から適切と判断された回答を提示する「ログ型」、選択肢を提示してユーザーに当てはまるものを選んでもらう「選択肢型」、事前に単語とその単語に対する回答を登録しておく「辞書型」などがあります。
定型的な会話が基本なので、カスタマーサポートや社内向けのサポートデスクとしてFAQ集のように用いるのに適しています。
導入コストが低いメリットがあるものの、表記揺れがあった場合や複雑な質問をされた場合に、回答できないことがあるのがデメリットです。
ファインチューニングを用いた
AIチャットボット
ファインチューニングを用いたAIチャットボットとは、すでに学習したモデルに新たなデータセット層を追加することで、モデル全体を再学習したAIチャットボットのことです。
もともとあったモデルを再利用するため、モデルを一から構築するよりも大幅に時間を短縮できます。
ファインチューニングを用いたAIチャットボットのメリットは、モデルに知識を追加することで、AIチャットボットをより多くの用途で使えるようになることです。
また、社内データや自社の商品・サービスのデータを追加すれば、企業独自の環境を構築できます。
一方で、ファインチューニングには一定の質と量のデータセットが必要です。
他にも、何度も微調整を重ね試行錯誤しなければならないため、手間やコストがかかる点はデメリットといえるでしょう。
RAG(検索拡張生成)を用いた
AIチャットボット
RAG(検索拡張生成)を用いたAIチャットボットは、入力された質問に対して、外部データベースを検索して得た情報をLLMによるテキスト生成に組み合わせることで回答を取得します。
ファインチューニングを用いたAIチャットボットに比べて、少ないデータで高い精度の回答を返すことが可能です。
RAGを用いたAIチャットボットのメリットは、信頼性が高くかつ最新の情報を提示できること、またLLMによるテキスト生成で起こりがちなハルシネーションを抑制できることです。
一方で、参照させる外部データベースを精査したりエンベディング(単語や文章をベクトルに変換し、質問文の意味をくみ取ったデータ収集を行わせること)したりする必要があるほか、画像や表などのデータに対応するのが難しいといった課題があります。
RAGを用いたAIチャットボットが
優れている理由
RAG(検索拡張生成)によって、生成AIチャットボットの精度は大幅に向上しました。
従来の代表的な技術であるLLMとファインチューニングと比較して、RAGを用いた生成AIチャットボットの何が優れているのかをご紹介します。
まずは、LLMです。
LLMは古い情報や虚偽の情報も収集するため、古い情報を提示してしまうこともあれば、事実に基づかない情報を生成してしまうこと(ハルシネーション)もあります。
しかし、RAGは回答を作成する上で、LLMが学習済みのデータのほかに外部データベースを参照します。
これによって、回答の精度を向上させることが可能です。
さらに、RAGではエンベディングの技術が用いられています。
エンベディングは、単語や文章をベクトルに変換する技術であり、これによって単なるキーワード検索ではなく質問文の意味をくみ取った検索が可能となります。
LLMのみではなく、外部データベースも用いて回答を生成すること。
質問文の意味をくみ取った検索ができること。
この2つが、LLMと比較してRAGが優れている点です。
一方、ファインチューニングは、訓練済みのモデルに追加データを与えることで知識を拡張する技術です。
ファインチューニングは、事前に時間をかけて学習を行わなければならないほか、正しい回答を得るのに試行錯誤が必要で、さらに高度な計算能力やストレージ、メモリを持つマシンが欠かせないという課題があります。
そんなファインチューニングと比較して、RAGは少ないデータで回答精度を向上させられます。
さらに、参照する外部情報に適切なものを用意すればよいので、時間やコストもファインチューニングと比較してかかりません。
DAIS-RAGチャットボットの
特徴
DAIS-RAGチャットボットは、DYMが提供するフルカスタマイズAIチャットボットです。
RAG(検索拡張生成)を言語モデルに組み込んでおり、ビジネスの効率化と顧客体験の向上を実現する、革新的なAIソリューションツールとして活躍します。
DAIS-RAGチャットボットは、クライアント専用のAIパートナーとして構築することで、クライアントの課題を解決します。
RAGを組み込んだDAIS-RAGチャットボットは、外部情報や最新情報を用いて、根拠のある回答が可能です。
そのため、質問に対して精度の高い回答を生成でき、これまで人の手で行っていた問い合わせや質問への回答作業を、AIにお任せいただくことが実現します。
ここからは、DAIS-RAGチャットボットの特徴やDYMが提供するDAIS-RAGチャットボットサービスについてご紹介します。
まず、DAIS-RAGチャットボットの言語モデルはオープンAIの最新モデルであるGPT-4oを使用しています。
また、RAGを使用する上でネックになりがちな外部データソースは、編集をDYMが完全サポートいたします。
データソースの作成から運用まで全てお任せください。
0からクライアントの要件に沿って開発が可能なので、「ちょっと変わった要件のものを作りたい」というご要望にもお応えできます。
伴奏型で保守性を担保いたしますので、保守などができるエンジニアがいない場合でもお任せいただけます。
さらに、チャット機能はWebやLINEなど、他プラットフォームの利用が可能です。
このように、DYMが提供するDAIS-RAGチャットボットは、クライアントの課題解決と同時に、充実したトータルサポートをご提供いたします。
DAIS-RAGチャットボットの
導入実績
コールセンターでの実績
DAIS-RAGチャットボットのコールセンターでの実績をご紹介します。
コールセンターでは、以下のような課題が起こりがちです。
- マニュアルが整備されておらずAHT(平均対応時間)が伸びてしまう
- 質問に対する回答がSV(スーパーバイザー)に依存し適切な回答を得られない
- お客様からの質問に対する回答を探すために時間がかかる
- マニュアルの更新に合わせて電話対応者への浸透ができない
このように、問い合わせへの対応がオペレーターに左右され、対応時間や回答品質に問題が生まれてしまうのはコールセンターの大きな課題です。
DAIS-RAGチャットボットを導入したあるコールセンターのクライアントは、マニュアルをチャットボット化したことで、AHT(平均対応時間)が4分削減されました。
オペレーターの質問にDAIS-RAGチャットボットがマニュアルから得た回答を提示することで、オペレーターがマニュアルどおりに迅速に対応できるようになったのです。
社内管理部門での実績
DAIS-RAGチャットボットの社内管理部門での実績をご紹介します。
社内管理部門では、以下のような課題が起こりがちです。
- 社内ルールの理解が甘くさまざまな社員から毎日質問が届く
- ルールブックを作成しているが社員が見ていない
- 細かな質問が多く工数が取られている
- 別担当者への質問が届き質問者がたらい回しになる
このように、社員が社内ルールを理解していないことなどで、社内管理部門の負担が重くなることは多くあります。
DAIS-RAGチャットボットを導入したあるクライアントの社内管理部門では、社内ルールをチャットボット化したことで、一次対応が3割削減されました。
DAIS-RAGチャットボットはカスタマーサポートだけでなく、社内対応においても活躍します。
人事部門での実績
DAIS-RAGチャットボットの人事部門での実績をご紹介します。
人事部門では、以下のような課題が起こりがちです。
- 選考中の学生からの細かい質問が多い
- 人事部門担当者によって回答力に差が出てしまう
- エージェント各社からの質問対応で一日が終わる
- 日々変更になる募集要項の浸透が追いつかない
このように、人事部門は就活生やエージェント各社への対応に工数をかけなければならないことが多く、ほかの必須業務が疎かになってしまうことも少なくありません。
DAIS-RAGチャットボットを導入したあるクライアントの人事部門では、人事部門に必要な知識をチャットボット化したことで、就活生やエージェントへの対応工数が削減されました。
これによって、本来の採用業務に力が入り、採用数が増加した結果が出ています。
DAIS-RAGチャットボットは、企業様の効率的かつ質の高い採用活動にも貢献します。
コーポレートサイトでの実績
DAIS-RAGチャットボットのコーポレートサイトでの実績をご紹介します。
コーポレートサイトでは、以下のような課題やニーズが起こりがちです。
- リードになり得ない不要な問い合わせが多い
- サイト内情報量が多く、ユーザーが情報を探しきれていない
- CVにつながるサイト導線が弱い
- 自由にカスタマイズ可能なチャットボットを設置したい
このように、コーポレートサイトでは問い合わせ対応が必要なのはもちろん、顧客が求めている情報を見つけやすく、よりCVを得られる設計が望まれます。
DAIS-RAGチャットボットを導入したあるクライアントのコーポレートサイトでは、全WebページにDAIS-RAGチャットボットを設置しました。
顧客は、問い合わせや知りたいことについてDAIS-RAGチャットボットに質問すると回答を得られます。
これによって、顧客対応にかける工数が削減され、生産性が上がり、残業が減るという結果が出ました。
それだけでなく、チャットボットは24時間対応が可能なので顧客満足度も向上したのです。
このように、コーポレートサイトへのDAIS-RAGチャットボット導入は、顧客対応の工数削減と顧客満足度向上の大きな利益をもたらします。
DAIS-RAGチャットボットの
カスタマイズ性
DAIS-RAGチャットボットはクライアントの用途に合わせて、柔軟にカスタマイズすることができます。
また、UIもサードパーティー製のチャットツールにカスタマイズすることも可能です。
DAIS-UIをカスタマイズすることで、質問者や質問内容をすべて保存・管理できます。
有人対応としての処理も可能なので、会話内容を確認して有人対応に切り替えることも簡単です。
さらに、ユーザーとのチャットボットの会話ログを確認することで、顧客の新たなニーズをマーケティング調査できる副産物も得られます。
DAIS-RAGチャットボットは、そのカスタマイズ性の高さからAPIが解放されているさまざまなチャットツールに対応できます。
例えば、LINE、Instagram、Chatwork、Slackなどです。
カスタマイズ性について、実現できるか気になる機能や疑問がありましたら、ぜひDYMにお問い合わせください。
DAIS-RAGチャットボットの
開発までの流れ
DAIS-RAGチャットボットの開発までの流れをご紹介します。
初めに、実装する機能などについて要件定義を行います。
その後、DAIS-RAGチャットボットが参照するデータソースの精査・収集を実施し、データソースのチャンク化やエンベディングが終われば、いよいよDAIS-RAGチャットボットの実装です。
要件定義から実装までは、15~20営業日をいただきます。
よくあるご質問
Q.言語モデルは何を使っていますか?
A.言語としての論理性と即応性に最も優れた最新の言語モデルであるGPT-4oを使用しています!
より最適な言語モデルが出た際には順次アップデートさせていただきます。
Q.データソースを作るのは難しくない
ですか?
ですか?
A.データソースの編集は完全サポートいたします。
データソースの作成から運用まで全てお任せください。
貴社の課題を解決するのに最適な形にデータソースを作成いたします。
Q.ちょっと変わった要件のものを
作りたいんだけど…
作りたいんだけど…
A.0から要件定義を行い貴社専用のAIチャットボットを開発するので、貴社の課題に合わせた機能を持たせたAIチャットボットや
貴社での利用シーンに合わせたトーンやマナーでフロント(UI)を開発することが可能です。
Q.LINEやChatwork、Slack、Instagramで
AIチャットボットを利用したいんだけど...
AIチャットボットを利用したいんだけど...
A.APIとwebhookが公開されているチャットツールであれば導入可能なので
LINEやChatwork、Slack、Instagram等でAIチャットボットをご導入いただけます。
さいごに
RAG(検索拡張生成)は、大規模言語モデル(LLM)によるテキスト生成に信頼性の高い外部データベースを組み合わせることで、精度の高い回答を作成する技術です。
RAGを用いたAIチャットボットは、従来のLLMを用いたものと比較して回答の精度が高く、さらにファインチューニングを用いたものと比較して手間やコストがかからない特徴を持っています。
DYMが提供するフルカスタマイズAIチャットボット「DAIS-RAGチャットボット」は、RAGを言語モデルに組み込んでおり、クライアントのビジネスの効率化と顧客体験の向上を実現します。
高いカスタマイズ性と充実したサポート提供で、クライアントの課題を解決に導きます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。