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新入社員研修のカリキュラムと教育の作成手法

公開日:2024.11.12  更新日:2024.11.14

新卒の新人を採用した企業にとって、新人社員研修は毎年頭を悩ませるプログラムです。新入社員研修の成功は組織の成長に直結し、企業にとって重要な人材を育成するために重要なステップですが、社会人として歩みだす新人たちに、自社で活躍をしてもらうためにはどのような研修を実施したら効果的なのか、どのようなカリキュラムで進めるのがよいのか、またモチベーションを保ってもらえるのかなど、不安は尽きません。

本記事では、新入社員研修の目的や必要なスキルの習得、さらに具体的な研修内容や手法を解説し、新入社員を早期に戦力化できる実践的なカリキュラム設計のポイントを徹底的にご紹介します。これからの企業の成長を支えるための新卒研修を、効果的に実施するためのヒントにしてください。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • 新人社員研修とは
  • 新人社員研修の成功のポイント
  • 外部委託で実施する新人社員研修

目次

新入社員研修の目的とは

新入社員研修は、企業にとって重要な施策であり、その目的を明確にすることが成功の鍵となります。新卒研修の目的は、大きく分けて以下の三つです。

社会人として必要なマナーやスキルの習得

新入社員研修の最も基本的な目的は、社会人として必要な基本的なマナーやスキルを身につけさせることです。新卒社員がこれまで学生として過ごしてきた環境から、社会人としての責任や役割を理解し、ビジネスの現場で必要とされる基本的なルールや振る舞いを学ぶためには欠かせません。具体的には、ビジネスマナー(挨拶や名刺交換、電話応対など)、敬語の使い方、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の重要性、そしてチームワークやコミュニケーションスキル、基本のPCスキルなど多岐にわたります。これらのスキルを早期に習得することで、職場での信頼を築き、スムーズに業務を進める基礎をつくるのです。

企業文化や価値観の共有

新入社員研修は、企業の文化や価値観を新入社員と共有し、組織の一員としての意識を高めることを目的としています。企業ごとに異なる文化やビジョン、ミッションを理解させることで、新入社員が自分の役割や責任を正しく認識し、企業の目指す方向性に沿った行動を取れる指針となり、新入社員が組織に早く適応すると同時に一体感を持って仕事に取り組むことが可能になるでしょう。また、企業のルールや倫理観、コンプライアンスの重要性を学ぶことで、社会的に信頼される社員としての基盤を築きます。

新入社員の早期戦力化を図る

企業が新入社員研修を行う大きな目的の一つが、新入社員を早期に戦力化することです。これは、短期間で業務に必要な知識やスキルを習得させ、実務において即戦力として活躍できる状態にすることを目指しています。例えば、具体的な業務内容や使用するツールの操作方法、業界知識、商品知識などを集中的に学ばせることは、配属後のスムーズな業務開始に不可欠です。早期に戦力化できれば、企業全体の生産性を向上させ、長期的な人材育成につなげることができます。
新入社員研修の目的は、新入社員が社会人としての基礎を固め、企業文化を理解し、早期に戦力化できるようサポートすることです新入社員が企業において長期的に活躍できるよう、基礎力を養う研修として大変重要です。

新入社員研修の内容を探る

効果的な新入社員研修を実施するためには、研修内容をしっかりと設計することが重要です。以下に、新入社員研修に盛り込むべき主要な内容を紹介します。

オリエンテーション

オリエンテーションは、新入社員研修の最初のステップとして、新入社員が企業や職場環境に早く慣れるために行われます。盛り込みたい主な内容は以下の通りです。

  • 会社の歴史や理念、ビジョン、ミッションの紹介
  • 組織図の説明と、主要な部門・役職者の紹介
  • 就業規則や社内ルール、福利厚生に関する説明
  • 社内の設備やツールの使用方法についての案内
  • 安全衛生管理についての基本的なガイダンス

マインドセット研修

新入社員には、まず社会人としての心構えを学ばせることが重要です。新入社員が社会人としての意識を持ち、企業の一員としての自覚を持つために、マインドセットの研修を行うと有効でしょう。

マインドセットの研修では、企業の理念やビジョンを共有し、自分の役割や責任を理解させて組織の一員としての意識を高めること、挑戦する姿勢や自己成長の意欲を向上させることが目的です。

  • 企業文化や価値観の理解
  • 社会人としての心構えと責任感の育成
  • チームワークの重要性や組織での役割認識
  • 自己成長や挑戦する姿勢を促す動機付け

このような内容でプログラムを構成するとよいでしょう。

ビジネスマナー研修

ビジネスマナーの習得は、新入社員にとって不可欠な要素です。新入社員がビジネスの場で適切に行動できるよう、電話応対や名刺交換、敬語の使い方など日常業務で必要となる基本的なマナーを学び、ビジネスシーンでの信頼感を向上させます。こうしたマナーは、職場での円滑なコミュニケーションの基礎となる重要なものです。

具体的に以下のような内容がカリキュラムに含まれます。

  • 挨拶や名刺交換の方法
  • 正しい敬語や言葉遣い
  • 電話応対やメールの書き方
  • ビジネス文書の作成方法
  • 身だしなみや立ち居振る舞いの指導

PCスキル研修

現代のビジネス環境では、PCスキルは必須です。新入社員研修では、ExcelやWord、PowerPointなどの基本的なソフトウェアの操作方法を習得させます。また、社内システムやツールの使い方も早期に習得させ、業務効率を高めることを目指しましょう。

主な内容は以下の通りです。

  • Microsoft Excel、Word、PowerPointの基本操作
  • 社内専用システムやソフトウェアの使用方法
  • データ管理やセキュリティに関する基本的な知識
  • オンラインコミュニケーションツールの利用方法

コミュニケーションスキル研修

新入社員が職場で円滑に業務を進めるために、コミュニケーションスキルの向上を目指した研修が行われます。新入社員研修では、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の重要性や、適切な情報伝達の方法を学ばせます。また、チームでの協働を円滑に進めるための傾聴スキルやフィードバックの仕方も指導します。

  • 報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の重要性
  • 効果的なプレゼンテーションスキル
  • 相手の話を聞く傾聴スキルの習得
  • チームワークを高めるためのコミュニケーション方法

このような内容で構成してください。

コンプライアンス研修

企業活動において、法令遵守や企業倫理は非常に重要です。新入社員研修では、コンプライアンスの基本概念や社内規定の理解を深めさせ、日常業務での遵守を徹底します。社員が社会的責任を果たす意識を持ち、企業の信頼性を維持するために欠かせない研修です。

カリキュラムには次の内容が含まれます。

  • コンプライアンスの基本的な概念と重要性
  • 企業の倫理規定や行動規範の理解
  • 情報セキュリティや個人情報保護の取り組み
  • ハラスメント防止のための基本的な知識

メンタルヘルスのサポート

近年、メンタルヘルスの重要性が増しています。新入社員は新しい環境に適応する中でストレスを感じやすくなるため、メンタルヘルスケアの方法や相談窓口の利用法を教えることが重要です。心身の健康を保ちながら働くための基盤を築けるよう指導しましょう。

内容は以下の通りです。

  • トレス管理の基本知識
  • 仕事とプライベートのバランスを保つ方法
  • 相談窓口やサポート体制の紹介
  • リラクゼーションやリフレッシュのための方法

業務に直結するスキル研修

企業の業容や事業内容を理解することは、新入社員が自分の役割を理解するために必要です。また、配属先の業務に必要な専門的な知識やスキルの習得をはじめ、基本的な財務知識や経営指標についても学ばせ、会社全体の動きや自分の業務がどのように企業利益に繋がるのかを理解させることが重要です。

これには以下のような内容が含まれます。

  • 業務に必要な基本的な技術や知識の習得
  • 企業の製品やサービスに関する理解
  • 業務プロセスやフローの把握
  • 業界特有のルールや規則の理解

 ケーススタディやロールプレイング

実践的な問題解決能力を養うために、ケーススタディやロールプレイングが行われます。内容は以下の通りです。

  • 具体的なビジネスケースをもとにした問題解決の演習
  • 顧客対応や営業活動のシミュレーション
  • グループディスカッションやプレゼンテーションの実践
  • チームでの課題解決や意思決定のトレーニング

 フォローアップ研修

新入社員が研修で学んだ内容を実際の業務に定着させるため、定期的にフォローアップ研修が行われます。

内容は以下の通りです。

  • 研修で学んだスキルの実践状況の確認
  • 課題の振り返りと改善点の共有
  • 継続的な自己成長を促すための自己啓発プランの作成
  • 社員やメンターとの定期的な面談やフィードバック

以上のようなカリキュラムを通じて、新入社員が社会人としての基礎を築き、企業での業務にスムーズに適応できるようサポートします。これにより、早期に戦力化することができ、組織全体の成長につながります。

新入社員研修の代表的な手法6選を紹介

効果的な新入社員研修を実施するためには、適切な研修手法を選択することが重要です。以下に、新入社員研修でよく用いられる6つの手法を紹介します。

1.Off-JTの活用

Off-JT(Off-the-Job Training)は、職場を離れて行う研修のことです。主に座学や講義形式での研修が一般的であり、基礎的な知識やスキルを集中的に学ぶのに適しています。また、外部講師を招いて専門的な知識を習得することも可能です。Off-JTは、集中して学習に取り組める環境を提供し、社員の知識を体系的に高めることができます。

  • 目的:基礎知識の習得、マインドセットの確立
  • メリット:集中的に学習でき、基礎をしっかりと固めることができる。
  • デメリット:実務に直結しにくく、学んだ内容が業務にどのように活かされるか理解しにくいことがある。

2.OJTを活用した新入社員研修の効果を検証する

OJT(On-the-Job Training)は、実際の業務を通じて行う研修です。先輩社員が指導者となり、日常業務を通じてスキルや知識を伝授します。OJTの最大の利点は、実務を通じてリアルタイムでフィードバックを受けながら学べる点です。業務に直結するスキルを効率的に習得することができますが、指導者のスキルやマネジメント能力が研修効果に大きく影響します。

  • 目的:実務能力の向上、早期戦力化
  • メリット:実際の業務を通じて学ぶため、学んだスキルを即実践に活かせる。リアルタイムでのフィードバックが可能。
  • デメリット:指導する先輩社員のスキルや指導能力に依存するため、指導の質がばらつく可能性がある。

3.グループワーキングの重要性

グループワーキングは、新入社員同士がチームを組み、課題に取り組む研修手法です。協力して問題を解決することで、チームワークやコミュニケーションスキルが自然に養われます。また、他のメンバーの視点や意見を取り入れることで、多様な考え方を学ぶことができ、柔軟な思考が身に付きやすいです。

  • 目的:チームワークの強化、コミュニケーションスキルの向上
  • メリット:多様な意見や考え方に触れることで、視野が広がり、協働する力が身に付く。
  • デメリット:チーム内での役割分担が偏ると、個人の学びに差が出る可能性がある。

4.ケーススタディの学習効果

ケーススタディは、実際のビジネスシーンを題材にしたシナリオを用いて、問題解決能力を養う手法です。新入社員が仮想のビジネス課題に対して、グループで議論し、解決策を導き出すことで、理論と実践を結びつけることができます。この手法は、実際の業務に直結した応用力を高めるのに効果的です。

  • 目的:問題解決能力の向上、応用力の強化
  • メリット:実務に近いシチュエーションを通じて、学んだ理論や知識をどのように適用するかを考える力が養われる。
  • デメリット:仮想のシナリオであるため、実際の業務に完全には適応しにくいことがある。

5.ロールプレイングの実践

ロールプレイングは、具体的な場面をシミュレーションし、実践的なスキルを身に付けるための手法です。顧客対応や営業シーンを再現し、新入社員が実際に演じることで、リアルなビジネスシチュエーションに対する適応力を養います。理論を実践に移す過程での気付きや改善点を見つけるのに非常に有効です。

  • 目的:実践的なスキルの習得、応用力の向上
  • メリット:実際に体験することで、理論を実践に移す際の理解が深まり、業務に直結するスキルを身につけることができる。
  • デメリット:本番とは異なる環境のため、実際のプレッシャーや予期せぬ状況に対する対応力が完全には養えないことがある。

6.自己啓発の重要性

新入社員に対して、自己啓発の重要性を伝えることも研修の一環です。企業側からの教育だけでなく、自己成長のために主体的に学ぶ姿勢を促進させることは、長期的に社員本人にとって学習の習慣づけになり、成長の基盤をつくります。読書やオンライン学習の推奨、自己啓発計画の作成など、自分で学ぶ力を育てることで長期的なキャリア形成を支援します。

  • 目的:自主的な学習習慣の促進、長期的な成長の支援
  • メリット:自分の興味やキャリア目標に合わせて学習を進めることで、個々の成長を促すことができる。
  • デメリット:自主性に依存するため、意欲の低い社員には効果が出にくい可能性がある。

これらの手法を効果的に組み合わせて新入社員研修を設計し、社員が必要なスキルや知識をバランスよく身につけられるようバックアップしましょう。企業のニーズや新入社員の状況に応じて、柔軟に手法を選択・調整することが、成功する研修プログラムの鍵となります。

新入社員研修の実施フローを確認する

新入社員研修を効果的に実施するためには、フローの確認と管理が欠かせません。ここでは、新入社員研修の実施フローについて詳しく解説します。

1.研修目的と目標の設定

研修の最初のステップは、研修の目的と目標を明確にすることです。何を達成したいのか、新入社員にどのようなスキルや知識を身につけさせたいのかを具体的に設定します。この段階で企業の理念や目指す方向性と新入社員研修の目的を一致させることが重要です。

2.新入社員研修の実施フローを確認する

目的と目標の設定ができたら、まずは研修の全体フローを確認し、各ステップを明確にすることが重要です研修内容の策定、スケジュール管理、研修の実施、フォローアップまでが含まれます。全体の流れを把握することで、スムーズな進行が可能になります。

3.内容策定のポイント

研修目的が明確になったら、それに基づいて研修内容を策定します。研修内容を策定する際は、企業の目指すゴールや新入社員のニーズに合わせたプログラム設計が必要です。

研修内容は、ビジネスマナーや業務スキルの習得、企業文化の理解、コミュニケーション能力の向上、メンタルヘルスのケアなど、多岐にわたる要素をバランスよく取り入れることがポイントです。

Off-JTやOJT、グループワーキングなどどの研修手法で進めるかについてもこの段階で検討してください。

4.研修スケジュールの作成

研修内容が決まったら、それを効果的に進めるためのスケジュールを作成します。研修のスケジュールを適切に管理することは、研修の成功に直結します。研修期間や内容に応じて、無理のないスケジュールを策定し、適宜調整を行いながら進めましょう。スケジュールには、各研修プログラムの開始日と終了日、講師の手配、研修場所の確保など、詳細な計画を含めます。また、新入社員の負担にならないよう、適切な休憩時間や自由時間も考慮し、研修内容ごとに適切な時間配分を考慮することが重要です。

5.準備と案内

研修実施に向けた準備として、必要な教材や設備の手配、研修会場の確保、講師のブリーフィングなどを行います。併せて、新入社員に対して研修内容やスケジュール、持ち物や注意事項などを事前に案内しましょう。新入社員に研修の重要性や、研修内容や目的、スケジュールを明確に伝えることで、新入社員の不安を軽減し、研修への参加意欲を高めることができます。リマインドを定期的に行うことも効果的です。

6. 研修の実施

研修は、各プログラムが予定通り進行するよう、事前に決めたスケジュールに従いながら進めます。研修中は、新入社員が理解しやすいように工夫し、双方向のコミュニケーションを促進します。OJTやグループワーキングなど、実践的なプログラムでは、積極的にフィードバックを行い、学びを深めさせるとよいでしょう。

7.振り返りとフィードバック 

研修が終了したら、新入社員との振り返りを実施しましょう。学んだ内容や得たスキルについてのフィードバックを行い、研修の効果を確認しますポイントは、研修内容が実際の業務にどのように活かせるかを一緒に考える場を設けることです。新入社員が自分の成長を実感し、次のステップに進むためのモチベーションを高める機会になるだけでなく、今後の課題が明確になります。振り返りの場では、研修で得た知識やスキルをどのように業務に活かすかを再確認するようにしてください。

8.フォローアップ研修の実施

研修終了後も、新入社員の成長を支援するためにフォローアップ研修を実施します。研修内容が業務に定着しているかを確認することが主な目的です。必要に応じて追加の研修や指導を行うとともに、新入社員の状況を定期的にチェックし、メンタリングや面談を通じてさらなる成長を促します。

9.課題抽出と改善策の検討

研修を通じて見えてきた課題を抽出し、次回の研修や日常業務に活かすための改善策を検討します研修プログラムの質を向上させ、より効果的な人材育成を実現するためには、継続的な改善が必要です。

10. 研修の評価と報告

最後に、研修全体の評価を行い、経営陣や関連部門に報告します。研修の成果や改善点、今後の方針などをまとめ、次年度の研修計画に反映させられるよう整理しましょう。新入社員の研修で得たデータや成果をもとに、企業全体の人材育成戦略を検討することも重要です。

これらのフローをしっかりと管理し、計画通りに進めることで、新入社員研修を効果的に実施することができます。新入社員が企業で長期的に活躍できるよう、継続的な改善とフォローアップを通してサポートすることも大切です。

新入社員研修成功のポイント

新入社員研修を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。以下のポイントを参考にしてください。

研修の目的と対象を明確にする

新入社員研修を行う上で、最も重要なポイントは、研修の目的を明確にすることです新入社員にどのようなスキルや知識を身につけさせたいのか、研修を通じてどのような成長を期待するのかが具体化されていないと、研修の効果が思うように得られません。対象者の特性や背景を考慮し、そのニーズに応じた研修内容を設計するためにも、目的を明確にしてください。

目的・内容に応じた研修形式の選択

研修の目的や内容に応じて、適切な研修形式を選択する必要があります。例えば、ビジネスマナーや基礎知識の習得にはOff-JTが適しており、実践的なスキルを学ばせるにはOJTやロールプレイングが効果的です。また、グループワーキングやケーススタディを取り入れることで、チームワークや問題解決能力を高めることができるでしょう。これらの形式をバランスよく組み合わせることで、新入社員に多面的な学びを提供することが重要です。

研修スケジュールの最適化

研修スケジュールの最適化も重要なポイントです。過密なスケジュールは新入社員に過度な負担をかけ、学びの質を下げてしまいます。適度な休憩やリフレッシュの時間を確保し、集中力を保つための工夫を取り入れましょう。各研修内容に適した時間配分を考慮し、無理のない進行を心がけることも、研修の効果を最大限に引き出すポイントとなります。

フォローアップ体制の整備

研修が終わった後も、新入社員が学んだ内容を実務に定着させるためには、フォローアップ体制の整備が欠かせません。定期的な面談やアンケートを実施し、新入社員の成長状況を把握しながら、必要なサポートを提供します。場合によっては、追加の研修やメンタリングプログラムを導入して継続的な支援を行いましょう。フォローアップをしっかりと行うことで、研修で得た知識やスキルを確実に職場で活かせるようになります。

柔軟な対応とフィードバックの活用

研修中や終了後には、新入社員からのフィードバックを積極的に活用することが大切です。新入社員が感じた不安や疑問、研修内容に対する意見を取り入れることで、研修プログラムを改善し、より効果的な学びの場を提供できます。同時に講師や先輩社員からのフィードバックも取り入れて研修の進行や内容を適宜調整し、個々の新入社員に合った研修を実施するのも有効です。

企業文化や価値観の共有

新入社員研修では、企業の文化や価値観をしっかりと共有してください。新入社員が企業の一員としての自覚を持ち、組織の目指す方向性に沿った行動を取れるようになるためのアクションです。企業のビジョンやミッションを伝えるだけでなく、具体的な業務を通じてその価値観を体感させる機会を設けることで、新入社員が早期に組織に適応し、チームの一員として貢献できるようになります。

モチベーションの維持と向上

研修を通じて新入社員のモチベーションを維持・向上させることは、研修の成功に直結します。研修の進捗に応じて達成感を感じさせる仕組みを導入したり、適度なフィードバックを与えて自分の成長を実感させることが大切です。また、研修の最後には成功体験を共有する機会を設け、今後のキャリアに対する前向きな姿勢を醸成しましょう。これらのポイントを押さえて、新入社員が企業に早期に適応し、成長を続けられる環境を整えると、企業全体の成長にもつなげられるはずです。

外部委託を検討する新入社員研修

新入社員研修を効果的に実施するために、外部の専門機関に委託することも一つの選択肢です。より専門的な知識やノウハウを取り入れるた質の高い研修が期待できます。自社での実施が難しい高度な内容や、独自のプログラムを取り入れた研修が可能ですが、自社のニーズに合ったプログラムであるかを慎重に検討し、研修の目的に合致しているかを確認することが重要です。

DYMの人材育成・研修事業へご相談を

もしも新入社員研修の外部委託先にお悩みの場合はにご相談ください。様々な業界の現場経験のある実績豊富な講師陣による研修を提供します。企業様の要望や課題に合わせてカリキュラムをカスタマイズした研修を通して、新入社員を早期戦力化する新人研修だけでなく、指導する立場に立つ幹部クラスの研修にも対応可能です。

まとめ

本記事では、研修の目的や内容、代表的な手法、そして成功のためのポイントについて詳しく解説しました。

新入社員研修は、企業にとって重要な人材育成のステップであり、その成功は組織の成長に直結します。新入社員研修を効果的に実施するためには、適切な内容の策定、研修形式の選択、そしてフォローアップ体制の整備が欠かせません。本記事で紹介したポイントを押さえ、企業の未来を担う新入社員をしっかりと育成しましょう。

外部委託を検討したいがどこに相談したらいいか分からないというお悩みがあるなら、DYMの人材育成・研修事業をご検討ください。最適な研修プログラムの導入のご提案を通して、企業の成長への道筋をつくるお手伝いをいたします。

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【筆者・監修者企業】

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「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。

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