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健康診断は私たちの健康を守るための重要な機会ですが、同時にストレスの原因にもなりうるものです。特に病気不安症の方にとっては、健康診断が大きなストレスとなる場合があります。今回は、健康診断で見つかるストレスの影響や、病気不安症について詳しく説明します。また、ストレスを軽減するための具体的な方法や、健康診断を前向きに捉えるためのアドバイスも併せてご紹介します。
<この記事で紹介する3つのポイント>
目次
健康診断は健康状態を把握し、自身の健康の維持や増進に役立つ機会ですが、同時にストレスの原因にもなりうるものです。
検査結果を待つ間の不安や異常が見つかった際の心配など、様々なストレスが生じるため、心身の健康に悪影響を及ぼすリスクがあります。
また、ストレスが長期間続くと、さまざまな心身の問題が発生するため注意が必要です。
例えば、自律神経の乱れや免疫機能の低下、睡眠障害などの問題が生じる場合があります。
このように、ストレスによって引き起こされるさまざまな身体症状が、さらなる不安を生み出し、悪循環に陥る場合も少なくありません。
心身の健康を守るためには、まず健康診断の目的を正しく理解することが重要です。健康診断は病気を見つけるためだけでなく、健康維持や増進のための方向性を決める機会でもあります。
また、検査結果に一喜一憂せず、長期的な視点で自身の健康状態を捉えることも必要です。
健康診断で異常が見つからないにもかかわらず、様々な身体症状が出現することがあります。
こうした状態を「身体症状症」「病気不安症」と呼ばれることがあり、不安によるストレスが大きく関わっていると考えられています。
身体症状症は、身体的な異常や検査結果の異常がないにも関わらず、さまざまな身体症状が長期間に渡り続いている状態のことです。例えば、以下のような身体症状が異常がないにもかかわらず続く場合があります。
このような身体症状は、過剰な不安からくるストレスによって引き起こされる自律神経の乱れや筋肉の緊張などが原因となっている可能性があります。
一方、病気不安症は、重篤な病気にかかっているのではないかという強い不安によって、日常的な役割を果たすことができなくなる状態のことです。例えば、健康診断で異常が無くても、自身の体の些細な変化に対して不安が高まりさまざま身体症状を引き起こしますが、症状はそれほど重くありません。また、病気に対する不安が強まると悪循環に陥るため、身体症状だけではなく、周囲にいる人との人間関係にも支障をきたす場合があります。
上記の状態に対して、専門医による適切な診断と説明が必要です。また心理面での療法が効果的な場合もあります。
ストレスは様々な病気や症状と関連しており、長期間続くことによって、心身ともに悪影響を及ぼすリスクがあります。ストレスに関連する主な病気は、以下の通りです。
さらに、ストレスは生活習慣病の原因の一つであるほか、アルコール依存症、不眠症などの病気に繋がります。
ストレスは徐々に蓄積されていくため、自覚症状がないまま深刻化する場合が多いため、ストレスの兆候を早期に発見し、適切に対処することが重要です。
ストレスがあるときに現れやすい兆候は、主なストレスの兆候は、以下の通りです。
身体的兆候 | ・頭痛 ・肩こり ・胃腸の不調 ・疲労感 |
精神的兆候 | ・イライラ ・不安感 ・集中力の低下 ・気分の落ち込み |
行動的兆候 | ・過食や拒食 ・飲酒量、喫煙量の増加 ・引きこもり |
自分がストレスを抱えている状態であることに気づくことが一番ですが、なかなかそうもいきません。周囲の方が気づいてあげることで、状況が好転するよう配慮する必要があります。
人間ドックでは、身体的な健康チェックだけではなく、ストレスチェックも行われることがあります。ストレスチェックは、自分のストレス状態を客観的に評価し、必要な対策を講じる上で重要な指標です。
ストレスチェックでは、通常、質問票による心理的、身体的ストレス反応と社会的支援の状況などを評価します。また、主な質問項目には以下の4つが含まれます。
上記の質問に答えると、自分のストレス状態を数値化し、客観的に評価することが可能です。結果はストレスの程度や要因、改善のためのアドバイスと共に提供します。
ストレスチェックの結果を活用する際は、自分のストレス状態を正しく理解し、高ストレス状態と判定された際は原因を特定した上で必要な対策を講じることが重要です。
さらに、ストレスチェックの結果を比較することにより、自身のストレス状態の変化を把握することができるため、新たなストレス要因を早期に発見することに繋がるでしょう。
ストレスを完全に避けることは難しいですが、適切な予防策を講じることにより、ストレスの影響を最小限に抑えることができます。本章では、日常生活で実践できるストレス予防の具体的な方法に関する重要なポイントを説明します。
ストレスを軽減する効果的な方法の一つが生活リズムの維持と改善です。
規則正しい生活リズムを維持することは、ストレス予防の基本となります。具体的には、毎日決まった時間に起床・就寝すること、バランスの取れた食事を規則正しく摂ること、適度な運動を定期的に行うことは重要な要素です。特に睡眠は重要で、質の良い睡眠を十分に取ることはストレス耐性を高める効果があります。就寝前のリラックスタイムの確保、寝室の環境整備、スマートフォンなどの電子機器の使用制限などを心がけましょう。
ストレスを一人で抱え込まず、信頼できる人へ相談できる環境を整えることも大切です。
家族や友人、同僚など信頼できる人に悩みを打ち明けたり、アドバイスを求めることにより、不安や悩みを解消し、ストレスを軽減できる場合があります。
職場や学校でのストレスに関しては、上司や先生、カウンセラーなどに相談することも効果的です。
また、専門家のサポートを受けるために、心療内科や精神科、カウンセリング機関などとの関係を築いておくこともおすすめします。
適度な運動は、ストレスの緩和に効果的です。
体を動かすことで心身をリラックスさせれば、睡眠の質が向上し、ストレス緩和に役立ちます。
ウォーキング・ジョギング・水泳・ヨガなど、自分に合った運動を見つけ、1日20分程度を目安に毎日継続することを目標にしましょう。
運動を習慣化するためには、無理のない範囲から始め、徐々に強度や頻度を上げていくことが重要です。
病気不安症に関して、さらに詳しい内容を知りたい方や疑問を感じている方がいると思われます。本章では、病気不安症に関連する一般的な質問とその回答をいくつか紹介します。
不正出血は、月経以外の時期に起こる出血のことです。
ホルモンバランスの乱れ、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮頸がんなどが主な原因として挙がりますが、ストレスによってホルモンバランスが乱れることも不正出血の原因となることがあります。
不正出血が続く場合は、婦人科を受診し、適切な診断と治療を受けることが必要です。
心理的な問題があり咳が出ることがあります。このような咳は「心因性咳嗽(がいそう)」と呼ばれ、子どもや女性に多い傾向です。
とはいえ、つらい咳や長引く咳が続く場合は、主に以下のような病気が疑われます。
上記による咳は、ストレスやにより悪化する場合もあります。咳の症状を落ち着かせるためには、できる限りストレスを抱えないようにすることが大切です。
夏バテ予防にはバランスの取れた食事を摂ることが大切です。バランスのとれた食事を摂る際に注意すべきポイントは、以下の通りです。
猛暑が続くと冷たい食べ物や飲み物を摂ることが増えますが、過剰な摂取に注意し、適度な温度の食事を心がけましょう。
生理が終わった後の出血には、以下のような原因が疑われます。
出血が続く、出血量が多い、痛みを伴うなどの症状がある場合は、婦人科を受診し、適切な診断と治療を受けることが必要です。
健康診断や病気に対する不安は、多くの人が経験するものです。しかし、過度の不安は心身の健康に悪影響を及ぼすリスクがあります。健康不安やストレスと上手く付き合うためには、自身の心身の状態に注意を払い、必要に応じて適切なサポートを受けることが大切です。日々の生活習慣の改善や、定期的な健康チェックを通じて、心身の健康を維持しましょう。
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