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自社の商品やサービスを宣伝する方法として、バナー広告が活用されています。しかし、バナー広告と他の広告との違いが何なのか、掲載される場所や費用が気になるという方も多いのではないでしょうか。
本記事を読むと、バナー広告とはどういった広告なのかが分かります。メリットやデメリット、バナー広告を作成する際のポイントなどについても解説しますので、バナー広告の活用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
<この記事で紹介する3つのポイント>
バナー広告とは、WEBサイトやアプリの広告枠を使って配信される広告のことです。画像や動画、GIFアニメなど様々な方法で作成できるのが特徴で、ユーザーに対して視覚的にアプローチできます。色使いやフォント次第で広告の印象が変わるため、デザイン性が重要です。
バナー広告には長方形や正方形、縦長といった様々な形状があり、それぞれサイズが決められています。掲載できる広告サイズは媒体によって異なりますが、「336×280」「250×250」「468×60」「728×90」「970×90」「970×250」の6種類には、最低限対応できるようにしましょう。
また、バナー広告は、掲載場所も決められています。たとえば、Googleでは、ディスプレイネットワークであるGDNを通して、提携している200万以上のWEBサイトやアプリに向けたバナー広告の配信が可能です。YouTubeやGmailなどGoogleの関連サービスにも、バナー広告を掲載できます。Yahoo!ニュースの場合は、サイドバーの上部や表示されているニュース記事の直下に広告が掲載されるのが一般的です。
多くの企業で活用が広がっているバナー広告ですが、他の広告とどう違うのか気になっている方も多いのではないでしょうか。リスティング広告・レスポンシブ広告・テキスト広告・動画広告・ディスプレイ広告との違いについて、以下で解説していきます。
リスティング広告との最大の違いは、表示形式や掲載場所です。バナー広告の場合は、画像や動画で作成された広告が、WEBサイトやアプリの広告枠に表示されます。一方で、リスティング広告は検索エンジンと連動した広告であり、検索エンジンの検索結果画面にテキスト形式で掲載されるのが特徴です。
もう少し分かりやすく説明すると、GoogleやYahoo!などで調べたいことを検索したとき、その内容に関連する広告が検索結果に表示されます。ユーザーが欲しい情報と関連する広告が配信されますので、興味を持ってもらえる可能性が高いといえるでしょう。
レスポンシブ広告は、配信される広告枠の大きさやフォーマットに合わせて自動的に表示を調整する仕組みが導入された広告です。従来は、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、デバイスや機種の画面サイズに合わせた広告パターンを一つひとつ作成しないといけませんでした。
しかし、レスポンシブ広告の登場であらゆるサイズの配信面で画像やテキストの表示が最適化されるようになったため、コストや手間の削減につながっています。通常のバナー広告よりもクリック率が高くなりやすい傾向がある一方で、横長や縦長の広告枠だと表示が見づらい可能性があることに注意が必要です。
テキスト広告は、文字通りテキストのみで配信される広告をいいます。画像や動画によるデザインができるバナー広告とは異なり、文字のみで作成するテキスト広告は、どうしても見た目のインパクトが弱くなりがちです。
その特性ゆえに、認知度拡大やブランディングには適していませんが、意外にも通常のバナー広告よりもクリック率が高いという特徴があります。「テキスト広告は訴求力が弱い」と決めつけず、きちんと効果測定を行いましょう。
動画広告は、動画形式で配信される広告のことです。インフィード広告やアウトフィード広告など、様々な掲載方法があります。動画広告は年ごとに市場が伸びているため、今後はリーチできる層もますます増えていくでしょう。
通常のバナー広告よりも制作コストがかかるといったデメリットはありますが、早めに着手できれば、効果的な運用を目指せます。
バナー広告とディスプレイ広告は同じ意味として混同されがちですが、厳密には異なりますので、違いをしっかり覚えておきましょう。
ディスプレイ広告とは、WEBサイトやアプリ上の広告枠に表示されるすべての広告を指します。つまり、バナー広告をはじめレスポンシブ広告やテキスト広告、動画広告などは、ディスプレイ広告の一種です。
バナー広告には、純広告型と運用型の2種類あります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
純広告型のバナー広告は、WEBサイトやアプリの広告枠を買い取って表示するのが特徴です。そのWEBサイトやアプリにアクセスしたすべてのユーザーに同一の広告が表示されます。
広告枠の買取料金は事前に設定されており、ユーザー数が多い媒体ほど、費用が高くなりがちです。その分、契約期間中はインプレッション数の保証といった優遇措置を受けられますので、予算や掲載先が決まっている場合は、積極的に利用してみると良いでしょう。
運用型のバナー広告では、広告主側で改善を加えながら配信するのが特徴です。WEBサイトやアプリに訪れたユーザーの属性や興味関心に合わせた広告が表示されます。試しに、近くの方と同じサイトに同じタイミングで訪問してみてください。人によって、表示される広告内容が異なっているはずです。
単価はオークション形式で決定されますので、広告主側で入札価格をコントロールしないといけません。また、クリエイティブやターゲットも細かな設定が必要なため、運用型のバナー広告を使いこなすには、ある程度の時間や手間がかかります。その代わりに比較的安価で利用しやすく、運用に慣れれば高いコスパが期待できるでしょう。
バナー広告のメリットは、以下の3つです。
一つずつ詳細を解説します。
バナー広告を活用すると、ユーザーに対して視覚的にアプローチできます。テキストや画像、動画といった様々な方法を組み合わせて、デザイン性に富んだバナー広告を作成できるためです。たとえば、商品やサービスの魅力はテキストだけでは伝わりづらいですが、画像や動画があると一目見て詳細が分かりやすく、記憶にも残りやすいでしょう。
また、バナー広告には、商品やサービス、ブランドイメージ、コンセプトなど、伝えたい内容をダイレクトに反映できます。オリジナリティあふれるバナー広告を作成することで、より視覚に訴えたアプローチが可能です。
潜在層の集客を狙えるのも、バナー広告のメリットです。ターゲットが明確化されていなくても、魅力的なクリエイティブは人を惹きつけます。多数のユーザーが訪れるWEBサイトやアプリにバナー広告を出せば、幅広い層にアプローチできるでしょう。その結果、新たなターゲットの絞り込みや次の施策につなげられるかもしれません。
認知度やブランド力の向上にも、バナー広告が効果的です。オリジナリティの高いバナー広告は、企業やブランドに対するイメージと直結します。バナー広告の掲載先が有名な媒体であれば、信頼性も高まるでしょう。
近年では、SNS上での広告配信による宣伝効果に注目が集まっています。B to C(消費者向け)やB to B(企業向け)といった枠に囚われず、認知度アップのためにバナー広告を利活用するのも一手です。
バナー広告には、デメリットもあります。
上記の3点について、詳しく見ていきましょう。
魅力的なバナー広告の作成には、どうしてもある程度の手間がかかります。たとえば、画像をメインにしたバナー広告を出したい場合、まず構成から考えないといけません。構成が決まったらピッタリな画像を探し、適切に加工します。さらに、画像に合わせたテキストの内容や配置も決める必要があるでしょう。
イラストをメインにする場合はイラストの制作、動画メインであれば、カット割りに合わせた構成の検討や画像の選定が求められます。このように、作成に向けて様々な工程を経ないといけないのが、バナー広告のデメリットです。
効果測定に時間がかかりがち
出稿したバナー広告は、すぐに効果が得られるわけではありません。バナー広告のクリック数やコンバージョン数などを測定するには専用ツールを使用しますが、事前に広告やランディングページ、フォームページのHTMLコードに効果測定用タグの設置が必要です。
そのタグがきちんと動作するか確認できたら、専用ツールを使って効果を測定します。事前の設定や測定後の確認作業に時間がかかる点は、バナー広告のデメリットといえるでしょう。
バナー広告が魅力的であればあるほどユーザーの注目を集めやすいですが、目立てば良いというわけでもありません。というのも、派手でインパクトの強いバナー広告だと掲載先のWEBサイトとテイストが合わないことがあり、ユーザーに敬遠されやすいためです。
その結果、バナー広告がクリックされず、その先のランディングページでの商品購入やサービスの申込にもなかなか至りません。このように、クリエイティブの出来次第では成果につながりにくいのも、バナー広告のデメリットです。
バナー広告の費用形式は、インプレッション課金方式・クリック課金方式・期間保証方式・成果報酬方式の4種類です。課金方式ごとの仕組みの違いをしっかり理解して、自社に合った方法を選択しましょう。
インプレッション課金方式は、バナー広告が1,000回閲覧されるごとに費用が発生する仕組みです。バナー広告が掲載されているページにユーザーが訪れ、バナー広告を実際に目にしたタイミングで1インプレッションとカウントされます。費用相場は、1インプレッションあたりの換算で0.5~100円程度です。
クリック課金方式では、バナー広告がクリックされた回数に応じて費用が決まります。1クリックの費用相場は10~100円程度と幅があるものの、クリックされる回数が増えるにつれて単価が下がる仕組みです。運用がうまくいけば、クリック単価を下げて高コスパが期待できるでしょう。
参考までに、バナー広告の掲載場所ごとの平均クリック率を、以下の表にまとめました。
広告掲載場所 | 平均クリック率 | 掲載場所の特徴 |
---|---|---|
サイドバーの右上 | 0.2~0.3% | ユーザーの目に入りやすく、比較的クリックされやすい |
サイドバーの右下 | 0.1~0.2% | ユーザーの目に入りにくく、最もクリックされにくい |
記事の上部 | 0.2~0.4% | ユーザーの目に入りやすいが、クリックされにくい |
記事の下部 | 0.5~1% | ユーザーの目に入りやすく、最もクリックされやすい |
実際のクリック率は、バナー広告で取り扱う商材や掲載先のWEBサイトとの相性によって変わってきます。上記でご紹介したクリック率は、あくまで目安として考えてください。
期間保証方式では、広告の掲載期間に応じた料金を毎月もしくは年単位で定額で支払います。費用相場は掲載先のWEBサイトによって異なりますが、バナー広告の表示回数やクリック回数、ページビュー数といった指標から決定されることが多いようです。
成果報酬方式では、バナー広告をクリックしたユーザーによるコンバージョンが成立したタイミングで費用が発生します。費用相場は、成約価格の20~40%が一般的です。
たとえば、保険の新商品に関するバナー広告がクリックされたとしましょう。すると、リンク先のランディングページへと遷移し、ユーザーは新商品についての情報を得られます。新商品に興味を持ったユーザーが問い合わせフォームに入力し、送信まで完了したら、コンバージョン成立という仕組みです。
バナー広告の作成や出稿方法については、以下の6つの手順に沿って進めるとスムーズです。
それぞれの手順の詳細を解説します。
まずは、バナー広告を出す目的を明確化しましょう。特定の商品を売りたいのか、新ブランドの認知度を高めたいのか、自社が主催するイベントに来てもらいたいのかなど、広告を打つ目的は、広告主によって様々です。
もし何のために広告を出すのかが定まらないまま出稿してしまうと、広告の運用そのものが目的となってしまいかねません。広告費用を無駄にしないためにも、バナー広告の目的をはっきりさせましょう。
広告を出す目的が定まったら、ターゲットや要素の選定を進めます。ここでいうターゲットとは、たとえば新規顧客や見込み顧客になってほしい人、つまり広告を見てもらいたい人です。
どんな人に向けて広告を出したいのかが決まったところで、広告に盛り込む要素を選定します。キャッチコピーやもととなるビジュアルイメージなどを洗い出すことで、バナー広告の仕上がりを具体的に想像しやすいでしょう。
次のステップは、バナー広告を通して喚起したいリアクションの設定です。たとえば、ランディングページでの問い合わせフォームへの入力といった行動が挙げられるでしょう。
ターゲットに喚起したいリアクションは、PDCAサイクルの指標やコンバージョンに関わってきます。KPI設定においても、重要な項目です。
続いてやるべきことは、目的に合わせた広告タイプやサイズの決定です。バナー広告には純広告型と運用型の2タイプあり、費用が異なります。また、掲載できる広告の形状やサイズは細かく決められていますので、掲載先のWEBサイトが定めるガイドラインに従ってください。
広告タイプやサイズが決まったら、クリエイティブの制作に進みます。ポイントを整理した資料や広告ガイドライン、ロゴデータなどの資料や素材をもとに原案を作成し、必要に応じて修正を加えながら完成させてください。
クリエイティブのクオリティは、クリック率やコンバージョン率、ブランディングに直結します。ユーザーが思わずクリックしたくなるような、魅力的なバナー広告を目指しましょう。画像や動画、テキストを組み合わせつつ、配色や全体のバランスも意識することが大切です。
最後のステップは、出稿手続きです。掲載予定のWEBサイトでアカウントを開設し、クリエイティブのアップロードや予算などの設定を行います。アカウントの開設方法については、掲載先のWEBサイトに確認してください。
バナー広告を成功につなげるための作成のポイントを、4つご紹介します。
どのように進めればよいのか、一つひとつ見ていきましょう。
バナー広告の作成・出稿方法のところでも述べましたが、広告を出す前に、まずは何のための広告なのかをはっきりさせてください。目的が定まったら、アピールポイントやユーザー像も自然と明確化されるでしょう。
たとえば、旅行に関するバナー広告の場合、誰に向けて広告を出したいのかを考えると、卒業シーズンの旅行商品なら学生、夏休みシーズンならファミリー向け、豪華客船クルーズなら熟年の富裕層向けといったように、いくつか候補が挙げられます。その後、どういったアピールポイントがターゲットに届くのかを検討すると良いでしょう。
バナー広告を成功に導くには、内容に合わせた素材選びも重要です。旅行に関するバナー広告を例に取ると、卒業旅行なら遠方に出かけたくなるような素材、夏休みなら海や山などアウトドアを連想させる素材、豪華客船クルーズなら船内での様子が分かるような素材を選ぶと、バナー広告の内容がユーザーにも伝わりやすくなります。
クリエイティブの企画と実際にクリエイティブを手がける人物が異なる場合は、両者の間で行き違いが起こらないように綿密な打ち合わせが必要です。また、色使いや画像・イラストの使い分けも意識しましょう。掲載先のテイストにも配慮し、主張しすぎないクリエイティブ制作が求められます。
伝えたい情報が絞り込まれてレイアウトが工夫されたバナー広告は、一目見て魅力的に感じる方が多いのではないでしょうか。その一方で、すべての情報がまったく同じサイズで配置されていると、広告が何を伝えたいのかが分かりにくくなってしまいます。
バナー広告では、多くの情報を詰め込むよりも、伝えたいポイントが凝縮されているほうが効果的です。レイアウトを考える際は、料金の安さを押し出したいのか、メリットを中心に伝えたいのかといった要素を絞り込みましょう。
バナー広告は、出稿したらそれで終わりではありません。掲載期間中の閲覧数などを測定し、必要に応じてクリエイティブの改善を進めましょう。
検証には、ABテストがおすすめです。ABテストでは、複数の広告を同時に掲載し、どちらが成果につながりやすいかを検証します。過去の結果だけではなく、競合他社との相違点も踏まえた仮説・検証を繰り返しながら運用することで、バナー広告の効果を高められるでしょう。
バナー広告とは、WEBサイトやアプリの広告枠を使って配信される広告のことで、純広告型と運用型の2種類あります。画像や動画、テキストなどの組み合わせ次第で、ユーザーの視覚に効果的にアプローチ可能です。
掲載先のWEBサイトに多数のユーザーが訪れる場合は、潜在層の集客も狙えます。また、認知度やブランド力のアップを目的にバナー広告を活用する企業も増えてきました。
バナー広告は、掲載する場所によってサイズや形状が細かく決められていますので、様々な広告パターンに対応できる技術やノウハウが必要です。それゆえに、広告配信にハードルの高さを感じている方も多いのではないでしょうか。
Criteo認定パートナー、BronzeステータスのDYMでは、一人ひとりの興味関心に合わせた広告を最適化して配信しています。タグやデータフィードといった技術支援も行っていますので、導入から運用まで一貫したサポートが可能です。バナー広告の利用を検討している方や運用についてお困りの方は、DYMまでお気軽にご相談ください。
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。
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