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【LP制作の基本】成果を出すためのポイントや制作手順を解説

公開日:2024.05.30  更新日:2024.06.14

LPとはLanding Page(ランディングページ)の略で、訪問者が最初に訪れるページのことを着地(ランディング)に例えて、そう呼ばれています。広告やSNSなどから読者を集め、申し込みや資料請求など、特定のアクション「コンバージョン」を起こさせることを目的としているページです。コンバージョンはページのゴールに相当するもので、登録、購買など発信者が任意に設定することができます。

今回はLPの定義や作成における重要ポイントなどを紹介します。LPの制作を検討しているあなたの参考になれば幸いです。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • LPとは?
  • LP制作における重要ポイント
  • LPは自作する?プロに依頼する?

LPとは?

まずはLPの基礎知識を解説します。

LPとは何か

LPの意味

LPとは、広義の意味では検索結果や広告、SNSなどから読者が最初に訪れるページのことです。狭義の意味でも最初に訪れるページということは変わりませんが、訪れた読者を申し込みなど、運営者が意図した特定の行動「コンバージョン」に導くという目的が加わります。そして狭義の意味では、LPは最初にして唯一訪れるページで、以降のページ移動は想定していません。LPの行先は他のページではなく、コンバージョンのみです。

アクセス解析などでは広義の意味が使われることがありますが、Webマーケティングの分野においては、ほとんどの場合狭義の意味で使われます。本記事でも狭義のLPについて解説しているため、以降の「LP」という言葉はすべて狭義のものを指すものとします。

コンバージョンは運営者が自由に設定することが可能です。そのため無料相談への申し込み、資料請求、LINEやメルマガへの登録などさまざまな形があります。

読者のメールアドレス取得を目的としたページは特に「オプトインLP」と呼ばれています。また商品の販売など、金銭が発生するページは「セールスレター」と呼ばれます。厳密に言うとLPとセールスレターは別のもので、無料と有料という決定的な違いがあります。しかし、セールスレターもLPの一種と見なされることは珍しくなく、セールスレターという用語自体がLPほどの認知度はありません。ただし、セールスレターのコンバージョンには金銭が発生する分、難易度が高くなり、外部に発注した場合の料金も高くなりやすいことには留意しておいてください。

他に今回の記事では説明しませんが、テキスト主体で読者に有益な情報を提供しながらコンバージョンへと導く記事LP、全体がマンガとしてストーリー仕立てになっているマンガLP、読者が回答しながら商材への関心と理解を深めていくアンケートLPなども存在します。

LPの唯一の目的「コンバージョン」

通常のホームページにもコンバージョンはありますが、それが唯一の目的というわけではありません。会社紹介や最新情報の提供、求人など他にもさまざまな目的が存在します。一方、LPはひとつのコンバージョンに目的を絞っています。

コンバージョンのためのボタンはCTAボタンと呼ばれています。CTAは「Call To Action 」の略で「行動喚起」といった意味です。LPのすべてのコンテンツは、このCTAボタンを押させるために存在していると言っても過言ではありません。

LPは1ページでコンバージョンにつなげることを前提としているため、情報量の多い縦長のページになる傾向があります。しかしLINEの友だち登録など、コンバージョンのハードルが低い場合はキービジュアルとCTAボタンだけなど、極めて短いページになることも少なくありません。コンバージョンという明確な目的があるため、その達成のために必要な情報は掲載し、逆に不要なものは徹底的に削るというのがLPのセオリーです。長いページは飽きられてしまい、離脱につながるからです。読者をコンバージョンに導くためだけに存在し、それ以外の要素は必要としていないページがLPだということを覚えておいてください。

LPのメリット

コンバージョンに特化できる

LPはコンバージョンを唯一の目的としています。そのため、ターゲットの直接的な興味や関心に即したコンテンツだけを掲載するのでコンバージョン率(CVR)を高めやすいというメリットがあります。

通常のホームページの場合、セールス色を全面に押し出すと企業のイメージダウンにつながってしまうかもしれません。最新のお知らせを見に来た読者に、知らない商材のアピールばかりしていては反感を買ってしまうでしょう。

企業の基本的な情報や理念などはコーポレートサイトには不可欠なものですが、コンバージョンに直結する割合は高くありません。また企業のブランドイメージに忠実でなければならないので、コンテンツやデザインにも制約が生まれます。しかしLPであればページ全体にセールス色が出ていても問題なく、企業のブランドイメージともある程度切り離して考えることが可能です。そのため、商材の色を全面に押し出し、コンバージョンに特化したページを作成できます。

また、LPは1ページで完結するため、離脱者が少ないという特長もあります。通常のホームページであれば読者が求めている情報が複数ページにわたって点在しているため、ページ移動が必要になります。ページ移動が多ければ、その分だけ読者の離脱機会が増えるということで、それは重大な機会損失です。その点、LPは1ページでコンバージョンに必要な情報を網羅できるので、読者の離脱を最小限に留められます。

広告との連携

LPはコンバージョンに特化しているため、広告キャンペーンのリンク先として最適です。通常のホームページに比べ、キャンペーンのメッセージとの整合性が取りやすく、読者の期待に応えやすいため、コンバージョンにつながりやすくなります。年齢、地域、性別、行動特性などを的確に設定することで、高いCVRを実現できるでしょう。

広告とLPのクリエイティブを統一することで無駄なクリックや離脱も少なくなり、効率のよい運用も期待できます。広告運用とLPはセットになっていると言ってもいいほどに密接な関係性にあります。商材に強い関心を持ち、広告をクリックしたにもかかわらず、求めている情報がどこにあるのか分かりにくいコーポレートサイトに飛んでしまっては、読者の熱は一気に冷めてしまうでしょう。広告のリンク先は、LPにすることをおすすめします。

分析・改善が容易

LPは目的が明確な上に1ページで完結しているため、分析や改善が容易です。読者がすぐに離脱してしまう割合が高い場合はキャッチコピー、滞在時間が長いのにCVRが悪い場合はCTAボタンの色など、原因を推測し、すぐに変更できます。通常のホームページであれば、レギュレーションや全体でのデザインの統一感などを考慮しなければならないため、こうした変更が難しいケースは多々あるでしょう。LPはコンバージョンのために存在しているため、CVR向上のための分析、改善が容易で、よりよい成果を得るためには必須の作業であるとも言えます。

分析、改善の過程で得たデータ、知見は重要な資産となります。どういった文言やコンテンツ、デザインが反応を得やすいのか。どういった層に刺さるのか。こうした情報はLPで扱っている商材だけでなく、事業全体のマーケティングにおいて大きな指針となるでしょう。テストマーケティングとして、ターゲットや訴求内容を変えた複数のLPを同時に運営するということも珍しくありません。

デメリットにも注意

先に述べた通り、ひとつのコンバージョンに特化できることがLPのメリットです。これは裏を返すと、多角的な情報を提供することには不向きということになります。

さまざまな商材を紹介したいという場合は、別の訴求方法を考えなければなりません。ひとつの商材に特化して訴求するLPと、幅広く訴求していく別の方法とのバランス感覚が重要になります。商材ごとにLPを作るという方法もありますが、費用や管理の煩雑化といった点には注意が必要です。

LP制作における重要ポイント

LP制作における重要なポイントを実際の作業の流れに沿って解説します。

ターゲットを明確にするリサーチ

情報が乏しい状態でLP制作を始めるのは悪手です。まずはリサーチによってアプローチする層、アプローチする方法などを明らかにしなければなりません。これがはっきりしていないと、まったくニーズがない層にアプローチしたり、ニーズはあるのにコンテンツがまったく刺さらなかったりということが起きてしまいます。どんな方法でアプローチするのかを決めることで、LP制作に一貫性が生まれ、コンバージョンにもつながりやすくなります。

多角的な情報収集によって指針を明確に

まずは自身の商材に近い商品、サービスの評判をチェックしてみましょう。ショッピングサイトのレビューや、実店舗があるものならばGoogleの口コミも参考にしてください。よい評価も悪い評価も非常に価値のある情報となります。顧客がどんなことに満足し、どんなことに不満を感じたか分かるからです。

SNSでも、商材に関連するワードを調べてみるとよいでしょう。実際にそのことに関心があるのはどんな人たちなのか、どんな思いを持っているのか、リアルな情報に触れられます。例えばカウンセリングのサービスを展開しているとして、どのような層がどんな悩みを持ち、カウンセリングを受けることを検討しているのかという情報の他に、カウンセリングを受けることをためらっている理由なども分かるかもしれません。それを解消するコンテンツをLPに掲載できれば、コンバージョンに一歩近づきます。

自社に顧客のデータがあれば、非常に精度の高い情報を得られる可能性があります。類似の商材のデータはそのまま見込み客のデータとなる上に、モニターやアンケートを依頼することも可能です。

競合を知ることも大切です。どんな層をターゲットにしているかだけでなく、コンテンツ、コピー、デザインなど、アプローチの方法にも目を配るようにしてください。

上記のようなリサーチを綿密に行うことで、LPの訴求力が格段に上がります。

ターゲット像の確立

リサーチで得た情報から、どのような層に向けたLPを作成するのかを決定します。ターゲットによってコンテンツやデザインの方向性が大きく変わっていくので、極めて重要な作業です。

どのような層にアプローチをかけていくのかを明確にする手法として、代表的なものに「ペルソナ」があります。

ペルソナとは
名前:前田隆
年齢:46歳
居住地:埼玉県
年収:750万円
家族:妻(46歳・専業主婦)、長男(17歳・高校生)、長女(14歳・中学生)
趣味:釣り

このように、具体的に設定されたターゲットの人物像がペルソナです。通常のターゲットは40代・会社員・男性といったものですが、ペルソナはこれを深く掘り下げ、人物像が具体的に想像できるように詳細に定義します。

ペルソナを設定することによってターゲットへの理解が深まり、制作全体の方向性に一貫性が生まれます。ただし、多様なニーズを拾いにくくなる、視野が狭まるといったデメリットもあります。ペルソナはあくまでも手法のひとつで、必ず設定すべきものではないということは覚えておいてください。

魅力的なコンテンツや特典

商材の質が高かったとしても、読者にそれを伝えられなければコンバージョンには至りません。そのため、読者に商材の魅力が正しく伝わるようなコンテンツを提供する必要があります。また、特典は迷っている読者への強力な後押しとなるので、ぜひ検討してください。

読者目線が大切

発信者側の目線だけで商材をアピールしても、読者には伝わらない可能性があります。商材がどれほど素晴らしい機能を持っていたとしても、それが読者にどんな恩恵を与えるのかが伝わらなければ、読者の心は動きません。

読者が心を動かされるのは「商材そのもの」ではなく、「商材によって得られる明るい未来」です。言い換えると商材のメリットによって読者が何を得られるかということで、これを「ベネフィット」と呼びます。例として教育系のサービスならばスキルや知識が身につくということがメリットで、それによって年収が上がる、転職に有利になるなどがベネフィットということです。

ベネフィットはLP全体における大きなテーマで、コンテンツ作りにおいても常に意識しておく必要があります。

具体的な証拠

商材のベネフィットを示す具体的な証拠があるとLPの説得力が上がり、コンバージョンにつながりやすくなります。ビフォーアフターの写真、顧客の感想などが証拠のコンテンツとして一般的です。

美容に関する商材や健康に関する商材など、使用前と使用後の変化が分かりやすいものは写真を並べて掲載するとよいでしょう。その際、顧客の実名や顔写真があると、より説得力を持たせることができます。ただし、個人情報の扱いには細心の注意を払い、顧客の掲載許可を必ず取るようにしてください。

顧客の感想でもやはり実名や顔写真は効果的です。また、他にも商材によって得られた収入や、健康に関する指標の改善など、明確な数値も説得力を増幅させます。

ベネフィットに言及するもの以外でも、医師や大学教授といった社会的地位の高い人や、商材に関する分野の第一人者などからの推薦はLPの説得力を高めてくれます。他にも販売実績や受賞歴などの情報があれば商材が信頼できるものだという証拠として有用です。

最後の一押しとなる特典

特典は迷っている読者の背中を押し、コンバージョンにつなげる手段として効果的です。代表的なものとして初回無料が挙げられます。商材の設計の時点で初回は無料と決まっているケースは多々ありますが、特典として大々的に押し出すことによって読者の関心を引き付けることが可能です。初回限定割引を行う場合は通常価格から〇〇%OFFなど、どれほどお得になるかすぐに分かるようにすると、より読者の関心を引きやすくなります。

他にも商材の内容に関連する動画や音声、PDFファイルなども一般的です。特典は基本的に商材を強化するか、補足するものがよいでしょう。商材にまったく関係のない特典だと読者の関心を引きにくくなります。

〇月〇日まで、〇名様限定など、希少性を出す方法もありますが、毎回期日が更新されるだけで同じ特典が出続けている、実際には人数制限が設けられていないなど、虚偽の希少性を打ち出すことはトラブルの原因となるので控えるようにしてください。

確立されたゴールへの道筋

前述の通りLPのゴールはコンバージョンです。読者をコンバージョンに導くことが成功であり、CVRの高いものが優れたLPということになります。コンテンツやデザインが優れていたとしても、コンバージョンに至らないのであればLPとして優秀とは言えません。優れたLPには、読者を的確にゴールへ導く道筋が存在します。

コンバージョン以外の出口を作らない

LPには唯一のゴールであるコンバージョン以外のリンクは不要です。通常のホームページであれば、それぞれのページを自由に行き来できるメニューがあった方が親切ですし、ブログのようなコンテンツであればどれだけ多くの記事が読まれているかも評価の基準となります。

しかし、LPは違います。ページを離れることが、そのまま機会損失につながると言っても過言ではありません。LPを読んでいるときが最も商材への関心が高く、一度ページを離れるとその関心が一気に冷めてしまうからです。そして多くの読者は、そのまま戻ってきません。グローバルメニューや人気のコンテンツへのリンクは不要で、「詳しくはこちら」といったコンテンツの内容を補足するようなリンクも望ましくありません。商材の説明はできるだけ簡潔に、LPの中だけに収めるようにしてください。他ページへのリンクはデータの引用元を明記しなければならない場合など、必要最小限に留めましょう。

また、コンバージョン自体も1種類であることが理想です。「こちらもおすすめ」と類似の商材を紹介するのは親切なように思えますが、読者に迷いを生じさせてしまいます。LPは基本的に、ひとつの商材の魅力を最大限に紹介するものだと認識してください。

関連する商材を提案する「クロスセル」、より上位の商材を提案する「アップセル」といった手法も存在しますが、最初のコンバージョンが成立していない状態だと、成果は期待できません。

CTAボタンは複数あってよい

コンバージョンは1種類であることが理想と述べましたが、同じコンバージョンであればCTAボタンが複数あることは問題ありません。キービジュアルのすぐ下、ページの最下部など、複数の箇所にボタンが設置されているLPは珍しくありません。読者の決断のタイミングはそれぞれ違うので、機会を逃さないよう、ページ内にボタンを点在させています。

ただし、ボタンが多ければよいというものではありません。例えば、LINEの友だち登録のような気軽なコンバージョンであればキービジュアルのすぐ下にボタンがあっても一定の成果が期待できますが、実店舗に出向く、高額な料金が発生するなどハードルが高いものだとページを訪れてすぐのコンバージョンへの誘導は難しいでしょう。時間やお金を使ってもよいと思わせるために、丁寧に商材の魅力を説明していく必要があります。

ただし、長すぎるLPは読者に飽きられてしまうことには気を付けなければなりません。コンテンツはできるだけ簡潔にすべきです。そして、効果の期待できないボタンでスペースを浪費することも好ましくありません。商材の特徴、コンバージョンの難易度などを考え、適切な位置、分量でボタンを配置してください。

読者の心理に寄り添うテクニック

LPの開始と同時に商材の説明を始めてしまうと、多くの場合、読者の関心を引き付けられません。効率よくコンバージョンを得るためには、読者の心理に寄り添いながらコンテンツを展開していくことが重要です。

読者の心理に寄り添うテクニックの一例として、「PASONAの法則」というものがあります。

  • Problem:問題の明確化
  • Affinity:問題への共感
  • Solution:問題への解決策の提示
  • Offer:商材の提案
  • Narrow Down:期間や対象の絞り込み
  • Action:行動の呼びかけ

これらの頭文字をとって「PASONA」です。なお、これは「新PASONAの法則」と呼ばれるもので、内容が若干異なる旧来のPASONAの法則も存在します。今回は新PASONAの法則の流れを紹介します。

Problem:問題の明確化

まずは読者が抱えている問題や悩みを提示し、ターゲットとなる読者に関心を抱かせます。「こんなお悩みありませんか」と読者に問いかけるものが代表的な手法です。

Affinity:問題への共感

「そのお悩み分かります」といったように読者が抱える問題に寄り添い、読者側に立つことによって信頼関係を構築していきます。「問題は〇〇にあります」と読者自身には非がないことを示しつつ、次のSolutionにつなげていくのも効果的です。

Solution:問題への解決策の提示

問題を解決する具体的な方法を示します。問題を明確化している上に、共感によって信頼関係も構築しているので、いきなり解決策を提示するよりも遥かに読者の関心を引きやすくなります。

Offer:商材の提案

ここで初めて商材の具体的なPRに入ります。ここに至るまでの段階で十分に説得できていれば、商材は読者にとって堪らなく魅力的なものに映るでしょう。

Narrow Down:期間や対象の絞り込み

〇月〇日まで、先着〇名様など、限定性や希少性で絞り込むことで、商材に強い関心を持っている読者を引きつけます。

Action:行動の呼びかけ

読者の関心を最大限まで高めたところで、満を持してコンバージョンボタンを登場させます。

このように読者の心理に沿った流れを作ることで、コンバージョンに到達する割合が高くなります。PASONAの法則以外にもさまざまな手法があるので、商材に合ったものを選んで使用してください。

見込み客の心を掴むライティング

商材を宣伝するための文章術のことを、セールスコピーライティングと呼びます。先の項目で述べたPASONAの法則も、セールスコピーライティングのテクニックの1種です。この項目ではさらに具体的なテクニックを紹介していきます。

強力なキャッチコピー

キャッチコピーで読者の関心を引き付けることができれば、本文、そしてコンバージョンに至る確率が高くなるでしょう。キャッチコピーを際立たせるテクニックにはさまざまなものがあります。

例えば数字です。数字は文章の中で特に目立つ存在で、視認性アップに役立ちます。さらにメッセージを具体的にするという効果もあります。例えば、「大金を稼げる」よりも「100万円稼げる」の方がイメージが鮮明になり、100万円あったら生活がどう変わるかなど、ベネフィットにも結び付けやすくなるでしょう。また、「顧客満足度90%以上」、「販売総数100,000個以上」など、実績を分かりやすく示す手段としても数字は有効です。

他にキャッチコピーで使いやすいものとして「簡単」、「誰でも」、「すぐに」といった言葉があります。人間誰しも苦労はしたくないもので、こうした言葉には敏感になりがちです。露骨に使うと信憑性を疑われますが、読者の最初の関心を引く大きな効果を持っています。

自分事化させる

LPは特定の個人に向けて書かれるものではありませんが、一人ひとりの読者に自分に向けて語られていると思わせることで、コンバージョンにつながりやすくなります。そのための方法として「〇〇でお悩みのあなたへ」といったキャッチコピーが使われることがあります。

ここで「皆さま」でなく「あなた」としていることが大きなポイントです。不特定多数ではなく、特定の「あなた」に向かって語っているというイメージを持たせています。「〇〇でお悩み」の部分も、悩みの内容を具体的に指定することで、ターゲットに自分事だと認識させることが可能です。そして、その悩みに寄り添い、共感し、あなたに最適な解決策がありますと商材を提案していく流れです。

LPは、読者一人ひとりとコミュニケーションを取るイメージでライティングを行います。

先人の知恵を借りる

「スワイプ」というコピーライティング用語が存在します。「盗む」、「借用する」といった意味で、すでにあるコピーを模倣することです。

コピーライティングの世界では、インターネットが登場する遥か以前から、言葉によるセールスの試行錯誤が繰り返され、テクニックが研究されてきました。つまり、頻繁に使われるテクニックは、それだけ効果があるということです。逆に効果がないものは、自然と淘汰されていきます。LPは芸術作品ではないので、独創性は不要です。すでにあるコピーを模倣することは、極めて合理的な選択だと言えるでしょう。

スワイプという用語が出来るほどに、模倣は一般的なことです。デザインでも言えることですが、既存の優れたLPを模倣することが成功への近道となります。

成約につなげるためのデザイン

デザインは読者のLPへの印象を決定づけ、コンテンツの理解、そしてコンバージョンに大きな影響を与えます。拙いデザインでは伝えるべきことが伝わらず、コンバージョンへの導線も不確かなものになってしまうでしょう。デザインで気を付ける要素のうち、代表的なものを紹介します。

モバイルフレンドリー

モバイルフレンドリーとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で、ページが使いやすく最適化されているかということを指します。近年のインターネットユーザーの大半はスマートフォンを使用しているため、モバイルフレンドリーでないデザインでは、望むような成果を得ることが難しくなるでしょう。

予算が十分でない場合などは、PCでの見やすさを度外視してスマートフォンでの見やすさに照準を合わせているLPも珍しくありません。あらゆるデバイスで見やすいLPを作るのが理想ですが、それが難しい場合に最優先となるのがスマートフォンでの見やすさです。

FV(ファーストビュー)

FVとはページにアクセスした際、スクロールをせずに最初に見える範囲のことを指します。ここでどれだけの情報を伝えられるかが、読者がLPを読み進めるかどうかの鍵となります。

少しスクロールするだけで重要な情報にたどり着けると思うかもしれませんが、FVで興味を抱かなかった読者の多くは、一切のスクロールをせずにそのまま離脱してしまいます。FVはLPの最初の勝負所です。キャッチコピーや商材の写真などの見せ方を最大限に工夫しなければなりません。

デザインの後に必要なコーディング

LPに限らず、すべてのWebページはデザインが完成地点ではありません。デザインをWebページとして組み立てるためにコーディングという作業が必要です。これにはHTML、CSSという言語の使用が必須で、さらにページ内で動きをつけるためにはJavaScript、フォームも独自のものを作るのであればPHPなどの言語も必要です。

デバイスによってページの見え方を切り替える「レスポンシブデザイン」の実装もコーディングの作業の範疇です。デザインと同様に高度なスキルが必要だということを覚えておいてください。

よりよい成果のための継続的な最適化

LPは、公開後にもできることが多く残されています。アクセスやコンバージョンの状況を注視しながら、改善や新たな試みを続けることで、さらなる成果を期待できます。

A/Bテストの実施

A/Bテストとは、キャッチコピーやボタンのデザインなどが異なるバージョンのページを2つ用意し、成果を比較する手法です。これによって最も効果的な要素を特定し、CVRを向上させることができます。

また、同じ商材でもターゲットを変えたLPを複数用意するという手法も存在します。例えばダイエットであれば、美容の観点からのアプローチも、健康の観点からのアプローチも可能です。どのターゲットが最も商材との相性がよいかを探ることももちろん有益ですが、幅広い層にアプローチするという意味でも効率のよい方法です。

顧客フィードバックの反映

アンケートなどを通して得た顧客の意見は、極めて重要な情報となり得ます。顧客が抱えている悩みや願望をより鮮明に把握し、読者の心理に刺さりやすいLPへと改善する手掛かりとなるからです。LPだけでなく、商材自体の改良の手がかりともなり得ます。

また、顧客の好意的な反応は、LPに掲載するコンテンツとしても有益です。先にも述べましたが、顧客の感想は商材に説得力を持たせるのに効果を発揮します。ただし、なんの見返りもなく顔写真や実名を掲載してもよいという顧客は決して多くはありません。顔写真や実名の掲載許可を得るためには、無料モニターなど顧客にとって嬉しい条件を提示するとよいでしょう。

フィードバックとは少しずれますが、顧客のメールアドレスや住所も極めて価値のある資産となります。リピート購入や、クロスセル、アップセルのためのアプローチができるからです。ただし、メールアドレスや住所は顧客にとっても重要な個人情報ですので、扱いにはくれぐれも注意してください。

LPは自作する?プロに依頼する?

LPは個人、あるいは社内のリソースを使って自作すべきなのか。専門家に依頼すべきなのか。それぞれのメリットを紹介します。

LPを自作するメリット

LPを自作するメリットは、第一にコストを抑えられるという点です。LP制作にはマーケティング、ライティング、デザイン、コーディングなど、さまざまなスキルが必要となるため、すべてを外注するとコストがかさみがちです。もし内省が可能なのであれば、大幅なコストカットを実現できるでしょう。また、外注よりも作業の進捗がスムーズになるという点も魅力です。

LP自作に役立つツール

LPを自作したいけれど、専門的な知見やスキルがない。そんな時に役立つツールを紹介します。

ChatGPT

2022年に公開され、瞬く間に世界中に広がった対話型のAIサービスで、文章の生成に役立ちます。現時点では人間のライターのクオリティには及びませんが、キャッチコピーのアイディア出し、構成案の作成など、ライティングのサポートツールとして有用です。

Canva

無料で使えるオンラインの画像作成ツールです。テンプレートや豊富な素材によって、デザインの初心者でもプロ並みの画像作成が可能です。

ペライチ

テンプレートを選び、画像やテキストを打ち込んでいくだけで、ホームページが作成できるサービスです。広告が表示されるフリープランを始めとする5つのプランがあり、最も高額なプランでも月額7,000円程度です。

Google form

Googleが提供するソフトウェアです。チェックボタン、テキスト入力などさまざまな質問形式を選択でき、オンラインでフォームやアンケートを作成できます。コンバージョンの先の申し込みフォームを自作したいときなどに重宝します。

LPをプロに依頼するメリット

プロに依頼する最大のメリットはなんといっても品質です。前述の通り、LP制作にはさまざまな知見やスキルが必要で、すべてを内省するのは非常に困難です。プロに依頼すればコストは高くつきますが、その分成果にもつながりやすくなり、結果的に大きな利益を生むことになるでしょう。

外部の力を借りることで、ビジネスに客観的な視点が加わる、社内リソースに余裕が生まれるといったメリットもあります。ビジネスを成功させるためのクオリティの高いLPをお求めであれば、ぜひプロに依頼することを検討してください。

まとめ

LP制作にはリサーチ、ライティング、デザイン、公開後の運用などさまざまな段階が存在し、それぞれが重要な意味を持ちます。そして、それらを高品質で実行するためには専門的なスキルや知見が必要となります。

株式会社DYMはLP制作に豊富な実績を有し、初期の設計から公開後の運用まで一貫した高品質な仕事をお約束いたします。また、関連する広告やSNS運用、動画作成なども併せて承っております。

成果につながるLPをお求めでしたら、ぜひお問い合わせください。

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