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人間ドックは何歳から受診すべき?リスクと検査項目のポイント解説

公開日:2024.11.19  更新日:2025.02.14

人間ドックは、定期的な健康チェックを通じて病気の早期発見を目指す重要な手段です。しかし、具体的にいつから受けるべきか、どの検査を選ぶべきか迷う方も多いでしょう。年齢や性別によって必要な検査項目は異なるため、適切なタイミングでの受診が必要です。

本記事では、人間ドックを受けるべき時期や年齢別の推奨検査項目、施設選びのポイントについて詳しく解説します。20代から60代までの各年代に応じた適切な検査内容を理解し、長期的な健康管理に役立ててください。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • 病気の早期発見と予防医療の重要性
  • 年齢別におすすめの人間ドックの検査項目
  • 人間ドック施設を選ぶ際の重要なポイント

人間ドックはいつから受けるべきか?

一般的に、30歳を過ぎると身体の変化が徐々にあらわれ、生活習慣病やがんのリスクが高まるため、30代からの受診が推奨されます。実際に、成人病の早期予防のため、年齢35歳以上の希望者全員に2日間の人間ドックを無償で実施している企業もあります。

年齢のみでなく、家族歴や生活習慣、個々の健康状態による判断も重要です。人間ドックの目的や特徴を知り、自分の状況に合った選択をしましょう。

人間ドックの目的

人間ドックのおもな目的は、病気を早期に発見し、早期治療へとつなげることです。一般的な健康診断に比べて検査項目が多く、より詳細に健康状態を評価できる点が特徴でしょう。

とくに、がんや心疾患など、発症してからでは治療が難しい病気については、早期発見が生存率や治療効果に大きな影響を与えます。無症状のまま病気が進行するケースも多いため、人間ドックのような定期的な検査が欠かせません。

人間ドックの活用は、自分自身の健康状態を把握し、健康寿命を延ばすための具体的な対策へとつながるでしょう。

40歳以上は5年に1回の受診を推奨

健康保険組合事業運営基準では、40歳を過ぎたあとで、5年に1回の人間ドックが推奨されています。

厚生労働省の報告によると、男女差はありますが、40歳以降のがんの罹患数(りかんすう)が増加しています。女性の場合、乳がんや子宮頸がんの発症リスクが30歳以降で増加する傾向にあるため、男性よりも早い段階での受診が重要です。

男性の場合は、喫煙や飲酒、肥満による健康状態への影響も指摘されています。人間ドックでは、男女で異なるリスクを評価するための検査が含まれているため、適切な予防策や治療へとつながるでしょう。

「遺伝」「生活習慣」「女性特有の疾患」に着目

人間ドックを受ける際には、家族の病歴や自身の生活習慣、さらには女性特有の疾患にも注意を払う必要があります。遺伝的な要因や生活習慣は、特定の病気のリスクを大きく左右するからです。

家族にがんの病歴がある場合、自分自身も同じ種類のがんにかかるリスクが高くなるため、早期からのがん検診が重要です。また、女性の場合は、乳がんや子宮頸がんなど、女性特有の疾患に対する定期的な検診が勧められています。

健康に関するさまざまな要因を理解した上で、自分に合った人間ドックを計画しましょう。

【年齢別】おすすめな人間ドックの検査項目

人間ドックを受けるタイミングや頻度は、年齢や健康状態に応じて異なります。ここからは、20代から60代までの年代において、とくに注目すべきおすすめな検査項目について解説します。

20代

20代におすすめの検査項目は以下のとおりです。

年代男性におすすめの検査項目女性におすすめの検査項目
20代・身体計測
・血液検査
・尿検査
・身体計測
・血液検査
・尿検査
・子宮頸部細胞診
・HPV検査
・乳房視触診
・マンモグラフィ

20代で、初めて人間ドックを受ける際に上記の検査を含めれば、自分自身の健康リスクを早期に把握できます。女性の場合、子宮頸がんはワクチン接種によって予防可能なため、検診と併せて予防接種も検討しましょう。

30代

30代におすすめの検査項目は以下のとおりです。

年代男性におすすめの検査項目女性におすすめの検査項目
30代・身体計測
・血液検査
・尿検査がん
・検診(胃がん、大腸がん)
・身体計測
・血液検査
・尿検査
・がん検診(乳がん、胃がん、大腸がん)
・子宮頸部細胞診
・HPV検査
・マンモグラフィ

30代になると、身体の変化が顕著になり、生活習慣病やがんのリスクが高まります。30代の人間ドックでは、がん検診(乳がん、胃がん、大腸がん)や生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)、メタボリックシンドロームのチェックが推奨されます。

乳がんや胃がん、大腸がんのリスクが増加するため、マンモグラフィやエコー検査、バリウム検査や内視鏡検査を検討しましょう。

40代

40代におすすめの検査項目は以下のとおりです。

年代男性におすすめの検査項目女性におすすめの検査項目
40代・身体計測
・血液検査
・尿検査
・前立腺がん検査(PSA検査)
・がん検診(胃がん、大腸がん)
・身体計測
・血液検査
・尿検査
・がん検診(乳がん、胃がん、大腸がん)
・子宮頸部細胞診
・HPV検査
・マンモグラフィ
・骨密度検査

40代では、身体の老化が進み始め、さまざまな健康リスクがあらわれてきます。男性では、前立腺がんや大腸がんの検査が重要で、女性では、乳がんや子宮体がんの検査に加え、骨密度の測定も重要です。更年期によって骨粗しょう症のリスクが高まるため、骨密度検査を定期的におこない、必要に応じてカルシウムやビタミンDの摂取をすれば、骨の健康を維持できます。

50代

50代におすすめの検査項目は以下のとおりです。

年代男性におすすめの検査項目女性におすすめの検査項目
50代・身体計測
・血液検査
・尿検査
・前立腺がん検査(PSA検査)
・がん検診(胃がん、大腸がん)
・心エコー検査
・ストレステスト
・がん検診(胃がん、大腸がん)
・身体計測
・血液検査
・尿検査
・がん検診(乳がん、胃がん、大腸がん)
・子宮頸部細胞診
・HPV検査
・マンモグラフィ
・骨密度検査

50代になると、老化現象がさらに進み、病気のリスクも増加します。心血管疾患のリスクが大きな懸念となるため、心エコー検査やストレステスト(負荷心電図)が推奨されます。女性の場合、骨粗しょう症のリスクが引き続き高まるため、骨密度検査を定期的に受けましょう。

60代

60代におすすめの検査項目は以下のとおりです。

年代男性におすすめの検査項目女性におすすめの検査項目
60代・身体計測
・血液検査
・尿検査
・前立腺がん検査(PSA検査)
・がん検診(胃がん、大腸がん)
・心エコー検査
・ストレステスト
・がん検診(胃がん、大腸がん、肺がん)
・身体計測
・血液検査
・尿検査
・がん検診
(乳がん、胃がん、大腸がん、肺がん)
・子宮頸部細胞診
・HPV検査
・マンモグラフィ
・骨密度検査

60代は、身体の機能が大きく低下し、健康リスクがさらに高まります。男性では、心血管疾患やがんのリスクが引き続き高まるため、心電図やエコー検査の定期的な実施が推奨されます。女性では、骨粗しょう症や心血管疾患のリスクがより高まるため、複数の検査をおこなう必要があるでしょう。

人間ドック施設を選ぶ5つのポイント

人間ドックを受ける際には、施設選びが非常に重要です。適切な施設を選べれば、信頼性の高い検査を受けられ、健康管理へとつながります。ここからは、人間ドック施設を選ぶ5つのポイントを解説します。

  • 設備の充実度
  • 検査内容とコースの多様性
  • 口コミや評判
  • 施設までのアクセスと環境
  • 費用と保険適用の有無

それぞれ解説します。

設備の充実度

最新の医療設備が揃っているかどうかの確認は重要です。高性能な機器は、より精度の高い検査結果が期待できます。CTやMRI、超音波など、幅広い検査項目を提供している施設を選べれば、一度に多くの検査を効率的に受けられるでしょう。

検査内容とコースの多様性

自分の健康状態や年齢、リスクに応じた検査内容が豊富に用意されている施設を選びましょう。一般的な検査項目のみでなく、がん検診や心血管系の検査、婦人科系検査など、特定のリスクに対応したコースがあるかの確認は重要です。オプションで追加検査を選べる施設もよい選択肢となるでしょう。

口コミや評判

実際に施設を利用した人々の口コミや評判も参考にするとよいでしょう。インターネットのレビューサイトや知人からの紹介などをとおして、実際の体験談を確認できれば、施設の信頼性やサービスの質を事前に把握できる可能性があります。医師やスタッフの対応が丁寧であったり、アフターフォローが充実していたりする施設は信頼性が高いでしょう。

施設までのアクセスと環境

通いやすさも重要な要素です。自宅や職場からのアクセスがよい施設を選べれば、定期的な受診が簡単になります。施設内の環境が清潔で快適かどうかも確認しましょう。待合室の広さや、リラックスできる空間が提供されているかも、受診のストレスを軽減するために重要です。

費用と保険適用の有無

人間ドックの費用は施設によって異なります。自分の予算に合った施設選びが重要です。健康保険や会社の補助が適用されるかどうかも事前に確認しましょう。高額な費用がかかる場合でも、保険の適用や補助金が利用できれば、経済的負担を減らせるでしょう。

「機能評価認定施設」を活用して人間ドックを選ぼう

「機能評価認定施設」は、日本人間ドック学会によって施設の質が保証された医療機関であり、全国に391施設あります。(令和3年時点)

人間ドック学会が、施設を評価する目的は、受診者が安心して健診を受けられるようにするためです。一度認定されて終わりではなく、5年ごとに更新審査がおこなわれ、質の高さを追求しています。

人間ドックを受ける際には、このような認定を受けた施設を選ぶことが、信頼性の高い検査を受けるための1つの指標となるでしょう。

まとめ

人間ドックは、病気の早期発見や健康状態の把握に役立つ重要な検査です。本記事では、各年代に応じた人間ドックの推奨される検査項目や施設選びのポイントについて詳しく解説しました。

年齢や性別に応じて適切なタイミングで受診し、健康を維持するための具体的な対策をしていきましょう。また、施設選びに関しても健康管理において重要な要素であり、信頼性の高い検査を受けるためには、適切な施設を見つけ出す必要があります。

DYMではアメリカ、ベトナム、タイ、香港、インドネシアの5カ国でクリニック事業をおこなっています。日本式の健康診断や人間ドックをおこなっているため、現地にお住まいの方はぜひご利用ください。

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【筆者・監修者企業】

株式会社DYM

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「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。

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