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就職活動において、企業選びの軸は非常に重要です。自分に合った企業を見つけるためには、何を基準にして選ぶべきかについて理解しておく必要があります。この記事では、企業選びの軸の決め方や面接での答え方について詳しく解説します。就活生の皆さんが自信を持って企業選びを進められるよう、具体的な例文20例もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
<この記事で紹介する3つのポイント>
企業選びの基準とは、就職先を選ぶ際に重視する要素のひとつです。自分の価値観やキャリアプランに基づいて、働きたい企業の条件を明確にし、自分の適性を生かせるかを検討する指標となります。成長機会を重視する人もいれば、ワークライフバランスを優先したい人もいるでしょう。適切な基準を持つことで、自分に合った企業を効率的に見つけることができます。
就活で自分に合った企業を見つけるには、体系的なアプローチが必要です。ここでは、以下の4つのステップに分けて企業選びの手順を解説します。
ステップ1.自己分析をして就活の軸を決める
ステップ2.軸を基に企業選びの基準を選定する
ステップ3.基準に従って企業を探す
ステップ4.探した企業に優先順位をつけ、その理由を考える
自己分析から始まり、企業研究を経て優先順位による整理に至るまで、各ステップを丁寧に進めることは効率的な就活につながります。企業選びのステップを一つずつ具体的に見ていきましょう。
自己分析は、自分の強みや価値観を明確にするプロセスです。過去の経験を振り返り、どんな環境で力を発揮できるか、何に喜びを感じるかを考えます。「チームワークを重視する」「個人の成果を重視する」など、自分の考え方や価値観を客観的に分析することが大切です。
この段階で軸となる要素を3つほど挙げておくと、次のステップがスムーズに進みます。自己分析を通じて、自分に合った企業の特徴が見えてくるはずです。
自己分析で見つけた軸を基に、企業選びの基準を設定します。例えば「チャレンジングな環境」を軸とした場合、新規事業への取り組みや若手への権限委譲などが基準となるでしょう。
「ワークライフバランス」を重視するなら、残業時間や有給休暇の取得率などが基準になります。自分の軸に合わせて具体的な基準を5~6個程度決めておくと、企業研究がスムーズに進められるでしょう。
企業選びの基準が決まったら、その基準に合致する企業を探し始めます。企業のウェブサイト、就職情報サイト、業界誌などが情報源として有効です。合同企業説明会や個別の会社説明会は、より詳細でリアルな情報を得ることができるので積極的に参加しましょう。
この段階では、できるだけ多くの企業を調べて比較検討することが重要です。基準に沿って各企業を評価し、興味のある企業をリストアップしていきましょう。表面的な情報だけでなく、OB・OG訪問やインターンシップなどを通じて、実際の企業の雰囲気や社風も確認するとより効果的です。
リストアップした企業に対して、興味の強さ弱さが出てくるのは自然なことです。企業の絞り込みを見据えて、その企業に惹かれる理由を明確にし、整理していく作業を繰り返していきます。
「なんとなく良さそう」「有名だから」という理由だと、今後就活を進めていくうちにギャップを感じやすくなるので要注意です。自分の軸や基準に照らし合わせて、感じた魅力を具体的に言語化しましょう。例えば「英語力を生かして働ける」という基準があるなら、海外に営業拠点を持つ企業に対して「グローバルな事業展開を進めており海外で働くチャンスが多い」といった具合です。
優先順位をつけていくうちに、自分がどのように働きたいのか、将来どういった方向性を望むのかが見えてくれば、より意義深いものになるでしょう。
企業選びには様々な軸がありますが、ここでは特に重要な6つの軸とそのチェックポイントを紹介します。
自分に合った企業を見つける確率を高めるためにいずれも重要な軸ですので、しっかり意識しながら就活を進めていくことが大切です。各軸において確認したい具体的なチェックポイントもあわせて解説しますので参考にしてください。
企業が何を目的とし、誰に対して、どのような製品やサービスを提供しているのかを理解するに、事業内容を理解しましょう。事業内容がもたらす顧客や社会への価値についても考えていくと、より理解が深まります。
具体的なチェックポイントは、主力製品やサービスの内容、顧客層、市場シェアなどです。企業の歴史や変遷が把握できます。
経営層の考え方や企業の方針は、その会社の文化や将来の方向性を大きく左右します。創業者の理念や現在の経営陣のビジョンを理解することで、自分の価値観との一致度を確認できるでしょう。
具体的なチェックポイントは、経営理念や中長期的な事業計画、社会貢献への取り組み、イノベーションへの姿勢などです。企業のウェブサイトやIR資料、経営者のインタビュー記事などから調べられます。長期的なキャリア形成を考える材料としても活用できるでしょう。
企業の規模や業界内での位置づけは、その会社の安定性や成長性を示す重要な指標です。大企業か中小企業か、ベンチャー企業かによって、仕事の範囲や責任、昇進のスピードなどが異なります。
具体的なチェックポイントとして、従業員数や売上高、市場シェア、財務状況、成長率などがあります。
他社と比較した際の強みや独自性もしっかりチェックしましょう。安定性と成長性のどちらを重視するかは個人の価値観によって異なります。自己分析の結果や将来の理想像なども考慮していくのがおすすめです。
企業の風土や文化は、日々の仕事の進め方や人間関係に大きな影響を与えます。自分の性格や価値観と合う環境で長期的に働ける職場を見つけるためのポイントとして慎重なチェックが必要です。
具体的なチェックポイントとして、コミュニケーションスタイルや意思決定の方法、新しいアイデアに対する受け入れ態勢、ワークライフバランスの方向性などがあります。ネット上の情報では判断しづらい面でもあるため、OB・OG 訪問やインターンシップなどを通じて直接確認するのが最も効果的です。
長期的なキャリア形成と生活の質に直結するのが、待遇や福利厚生、働き方です。具体的なチェックポイントとしては、給与水準や昇給・昇進制度、勤務体制、有給休暇の取得状況、育児・介護支援制度の整備状況や活用率、研修制度などがあります。
近年は働き方が多様化し、フレックスタイム制やリモートワークなど柔軟な働き方を導入する企業も増えてきました。企業の採用サイトや求人票で確認するほか、実際の運用状況や社内での活用率についてはOB・OGに直接聞くとよりリアルな意見を得られるでしょう。
入社後3年以内の定着率は、その企業の労働環境や人材育成の質を示す重要な指標です。高い定着率は、社員の満足度が高く働きやすい環境であることを示唆していると言えます。一方、低い定着率は社員のニーズをつかみ切れていない場合や、採用のミスマッチが起きている場合など様々な理由が考えられるでしょう。
3年以内の離職率をはじめとして新入社員研修の内容やメンター制度の有無、キャリアパスの明確さなどが主なチェックポイントです。企業の公開データや就職情報サイト、OB・OG訪問などから探っていくとよいでしょう。
面接で「企業選びで重視する点は何ですか?」と質問されることは珍しくありません。この質問は、企業側にとって、あなたの仕事や働き方に対する価値観や将来のビジョンを推し量る指標となり、企業への貢献度や関心度、仕事への意欲などを判断する材料として重要視されます。
ここでは、面接で企業選びのポイントについて質問された場合の回答例を20個紹介します。面接での回答の参考にしてみてください。
「私は向上心が強く、常に新しいことを学びたいという考えを持っています。そのため、成長機会があるかどうかを企業選びの重要な基準としています。大学時代のインターンシップで、新しい課題に挑戦し成長できる喜びを実感しました。御社は充実した研修制度があり、若手社員にも責任ある仕事を任せる企業風土だと伺っています。このような環境で、自己成長を図りながら会社に貢献したいと考えています。」
「私は協調性が高く、チームで働くことに喜びを感じる性格です。そのため、企業文化を企業選びの重要な基準としています。大学でのゼミ活動を通して、オープンなコミュニケーションの重要性を学びました。御社は風通しの良い社風で、社員間の交流も活発だと聞いています。このような文化の中でチームの一員として力を発揮し、会社の成長に貢献したいと考えています。」
「私は社会貢献に強い関心があり、人々の生活を良くすることに喜びを感じます。そのため、社会貢献を意識した活動をしているかどうかを企業選びの重要な指標のひとつにしています。大学時代にボランティア活動を経験し、誰かの支えになる喜びを実感しました。御社は環境保護や地域貢献に積極的に取り組んでいると伺っています。このような活動を通じて、社会にポジティブな影響を与えながら、自身の成長にもつなげたいです。」
「私は効率的に働くと同時にプライベートも充実させたいという価値観を持っており、企業選びではワークライフバランスを重要視しています。大学時代のアルバイトで、仕事の効率と成果の関係性を実感し、残業削減や有給休暇取得の促進に力を入れていると聞いている御社で、仕事もプライベートも充実させながら長期的にキャリアを築いていきたいと考えています。」
「私は長期的な視点でキャリアを築きたいという志向があります。その実現のために、高い安定性を持つ企業を選びたいと考えました。大学での経済学の学びを通じて、企業の健全な財務体制が重要であることを認識したこともきっかけだと感じています。御社は長年にわたり安定した業績を維持し、将来性も高いと理解しており、長年積み重ねてこられた盤石な基盤の事業体制の中で、自身のキャリアを着実に築いていきたいです。」
「私は自己投資を大切にしながら、将来の生活設計も堅実に進めたいという志向を持っています。そのため、報酬と福利厚生を企業選びの重要な基準としています。大学時代のインターンシップで、充実した待遇が仕事のモチベーションにつながることを実感しました。先般の企業説明会でお話を伺い、御社は業界トップクラスの待遇と充実した福利厚生制度があると知り大変大きな魅力を感じています。安心して仕事に打ち込み、自己投資も行いながらキャリアを築いていける環境だと考えました。」
「私は自分の可能性を最大限に引き出し、目標を実現させたい欲求が強いです。自己実現の機会があるかどうかを企業を選ぶ際の重要な基準としています。大学時代のプロジェクトで、自分のアイデアが形になる喜びを経験し、よりチャレンジングな場所で自分を試したいと感じました。御社では社員の自主性を尊重し、新しいアイデアを積極的に採用していると聞きました。自分の可能性を広げ、多くのチャレンジができる会社だと感じています。」
「私はチャレンジ精神が旺盛で、新しいことに挑戦師困難を克服することに喜びを感じます。そのため、挑戦の機会の多さを企業選びの重要な基準としています。大学時代のベンチャー企業インターンシップで、未知の課題に取り組む面白さを実感しました。御社は常に新規事業の開発に取り組み、社員に積極的にチャレンジを促していると伺っています。このような環境で、自分の限界に挑戦し、会社の発展に貢献できたらと考えています。」
「私は人とのつながりを大切にし、良好な人間関係の中で協力しながらひとつのことをやり遂げることに魅力を感じます。そのため、職場の人間関係は企業選びの重要な基準です。大学のサークル活動で信頼関係に基づいた活動を経験し、大変充実していました。御社では社員間のコミュニケーションを重視し、定期的な交流イベントを開催されていると聞いています。私にとっては非常に魅力的な環境ですので、良好な人間関係を築きながらチームの一員として成果を上げていきたいと考えました。」
「私は目的意識を持って行動することに喜びを感じる性格です。そのため、企業選びでは企業のビジョンとミッションを重視しています。大学時代のNPO活動を通して皆で力を合わせ目標を達成する素晴らしさを実感していましたので、御社の『持続可能な社会の実現』というビジョンに強く共感しています。ひとつひとつ勉強しながら、御社のビジョンの実現に貢献したいと考えています。」
「私は計画的に自己成長を図りたいという思いを持っており、明確なキャリアパスがある企業を選びたいと考えています。大学時代から、5年後、10年後の自分をイメージして学習計画を立て、着実に実行してきました。入社後の研修制度が充実しており、部署間の異動も柔軟に行われている御社で、様々な経験を積みながら段階的にキャリアを積み上げていきたいという思いが強いです。」
「私は新しい技術の習得に強い関心があります。革新的で独自の技術力を持っているかどうかは企業選びの重要な基準のひとつです。大学では最新のAI技術について研究し、技術の進歩に魅了されました。御社は最新のテクノロジーを駆使し、業界をリードする製品開発を行っていることを企業説明会で知り、技術者として自身の技術スキルを磨きながら、革新的な製品開発に携わりたいと考えています。」
「私は異文化コミュニケーションに関わる仕事がしたいため、グローバルな事業展開をしている企業への就職を希望しています。大学時代にイギリスへ1年間留学し、国際的な視点で考える重要性を学びました。グローバル市場での事業拡大を進めている御社では、海外赴任の機会も豊富にあると聞いています。世界を視野に入れ、自身の語学力とコミュニケーション能力を活かせる環境だと感じました。」
「私は環境問題に強い関心を持っているため、環境への配慮を企業選びの基準として重視しています。大学では環境学を学び、企業の事業活動には環境責任が常に伴うことを認識しました。御社は環境負荷の低減に積極的に取り組み、SDGsの達成に向けた具体的な目標を掲げておられます。環境意識の高い企業という印象が強い御社で、持続可能な社会の実現に貢献したいです。」
「私は創造的な思考を大切にし、新しいアイデアを生み出すことに喜びを感じます。そのため、イノベーションへの取り組みに積極的かどうかを企業選びで重要しています。大学時代に、あるプロジェクトで従来にない発想によって画期的な問題解決に導いた経験をし、大変刺激を受けました。御社はオープンイノベーションを推進し、社員のアイデアを積極的に事業化していると聞いています。創造性を重視する環境だと感じており、新しい価値の創造にぜひ挑戦したいです。」
「私は常に学び続けることに強い意欲を持っています。そのため、社員教育の充実度を企業選びの重要な基準としています。大学時代には正課外講座にも積極的に参加し、幅広い知識の習得に努めました。御社の充実した研修制度や教育プログラム、社員の自己啓発を支援する様々な制度を知り、このような教育環境で自身の能力を継続的に向上させるとともに、会社の成長に貢献したいと考えています。」
「私は常に最先端の動向に触れられる環境で働きたいため、業界でリーダーシップを取っているかどうかを企業選びの際に重視しています。大学時代に所属していた業界研究サークルでは、最新のトレンドを追究した経験があり、業界をリードする企業で働気体という思いを強くしました。御社は業界のトップ企業として、常に新しい技術や手法を導入し、市場を牽引しておられます。業界の未来を形作る一員として、御社のようなリーディングカンパニーで業界の発展に貢献したいです。」
「私の長所は、人の話を丁寧に聞き、ニーズを的確に把握できる点です。この長所を生かせるよう、顧客志向の度合いを企業選びでは重視しています。アルバイト経験を通じて、顧客のニーズに的確に応えることの重要性と喜びを学びました。御社は『お客様第一』を経営理念に掲げ、常に顧客視点でのサービス改善を行っていると聞いています。顧客中心の経営姿勢に魅力を感じ、顧客満足度の向上に貢献したいです。」
「私は仕事でやりがいを得られることだけでなく、同時に私生活も大切にできる働き方を志望しています。そのため、柔軟な働き方ができる体制かどうかは企業選びの重要な基準のひとつです。大学時代にあるアルバイトでリモートワークを経験し、時間を選ばない働き方のよさを痛感しました。御社ではフレックスタイム制やリモートワークなど、柔軟な勤務形態を導入しておられます。自己管理能力には自信があるため、公私とも大切にできる働き方を選べる環境で最大限のパフォーマンスを発揮したいです。」
「私は協調性の高さに自信があり、多様な価値観を持つ人々と一緒に目標を達成することに喜びを感じるタイプです。そのため、チームワークを重視した環境を企業選びで重視しています。大学の部活動を通じて、チームメンバーが一丸となって目標に向かい協力することの大切さを学びました。御社では部署間の連携を重視し、プロジェクト制での業務遂行が多いと聞いています。このような協調性を重視する環境で、チームワークを生かした活動に積極的に取り組み成果を出したいです。」
企業選びの軸を決めることは、自分に合った企業を見つけ、長期的なキャリア満足度を高めるために重要なアクションです。自分の価値観や目標を明確に把握するためにしっかりと自己分析を行い、その結果を踏まえて企業を選びましょう。面接では自分の軸をしっかりと伝え、志望動機の説得力を高めることが採用への近道となります。
株式会社DYMの「新卒紹介」サービスは、このような企業選びをサポートします。豊富な企業情報と経験豊かなキャリアアドバイザーが、あなたの価値観や目標に合った企業選びをサポートします。自分に合った企業で、充実したキャリアをスタートさせましょう。
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。
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