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Web広告を運用する際には、コンバージョン数を増やすために新たな媒体の追加が必要になる場合があります。商材やサービスによって優先順位が異なりますが、Google広告やYahoo!広告、SNS広告などに拡大した後は、独自の配信面やターゲティングを持つDSP広告も選択肢として考えられます。
しかし、多種多様なDSP広告の中からどれを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。また、DSPという概念自体が理解しづらい場合もあるかもしれません。
この記事では、DSPの概要から代表的な国産DSPの1つであるLogicad(ロジカド)について解説します。Logicadの特徴や配信の流れ、注意点について説明するので、DSP広告の選定にお悩みの際には参考にしてください。
<この記事で紹介する3つのポイント>
目次
DSP(Demand-Side Platform)は広告配信を最適化できるシステムであり、ユーザーの行動や指向にマッチしたターゲティング広告を行うことができますが、選択肢が多いのも確かです。数あるDSPの中でなぜ「Logicad」がおすすめできるのか解説します。
国産DSPであるLogicadは、デジタルマーケティングを最適化したい企業に対して、他社にはない次のような武器を提供します。
Logicadは「0.003秒」という圧倒的な処理速度による高い入札参加率を実現しています。これにより、処理遅延により入札に負ける(RTBタイムアウト)リスクおよび機会ロスの削減が可能です。
その「速さ」の基盤にあるのが、ソニーが開発したAI「VALIS-Engine」です。VALIS-Engineは膨大なビッグデータを用いた機械学習に基づき、ユーザーの正確な行動観測や解析、予測、誘引を行います。
速さだけでなく、透明性や信頼性も優れています。なぜなら配信ドメインはすべて開示され、リアルタイムレポートにより広告効果が視覚的に確認できるからです。不正配信対策も万全であり、「ads.txt」の配信を制御することで詐欺目的の広告(アドフラウド)なども防止できます。
これらの機能を初期費用・ランニングコストなしで導入できるのは、スモールスタートを重視する企業にとって大きなメリットです。Logicadの料金はCPM課金型であり、広告の表示(インプレッション)の回数によって費用が決まるため、分かりやすいです。
Logicadと併用できる「VALIS-CPX」は成果報酬型DSPであり、こちらはCPA・CPC課金モデルを採用しています。併用することでコンバージョン率が低いユーザーの獲得率を向上できますが、Logicadとは導入条件が異なるため、関心がある方は問い合わせてみることをおすすめします。
出典:Logicad「サービス概要」
Logicadは株式会社ソニーと、ソニーグループの広告企業である「SMN株式会社」が共同で開発しています。SMNが特に大きく関わっているのが、ビッグデータ学習により高精度でのターゲティング広告を可能にしている人工知能「VALIS-Engine」です。
VALIS-Engineテクノロジーはソニーの研究チームによる集合知であり、SMN社によるアドテクノロジー事業の一環です。当エンジンの能力は、同社が提供するマーケティングハブ「VALIS-Cockpit」や、入札最適化エンジン「VALIS-Trader」などにも活かされています。
近年ではAIを自社戦略に組み込むのが主流になりつつありますが、未だその活用方法について模索し続けている企業が多いのも事実です。もしLogicadを導入したら、最先端の企業とプロフェッショナルが開発した、AIマーケティングによるROIの最大化を実感できるでしょう。
Logicadは、広告技術の最前線に立っています。複雑なデータセットを活用することで、ターゲットユーザーに合わせカスタマイズされた広告を提供することにより、マーケティングの効果を大きく向上させています。この技術は、消費者のデジタルフットプリントと行動パターンを精密に分析し、それに基づいて最も関連性の高い広告コンテンツをリアルタイムで配信します。
ここでは、Logicadを利用することでどのようにパーソナライズした広告を表示できるのか、ターゲティングとデータ活用について解説します。
広告効果を最大化するためには、ただ「大多数のユーザーが関心を持っている広告を表示させる」だけでは不十分です。ユーザー一人ひとりの趣味や関心にターゲティングし、コンバージョンへとつなげる必要があります。
その点でLogicadは「ダイナミッククリエイティブ」という、ユーザーの関心事に合致した広告を自動生成・表示するしくみがあります。これによりクリエイティブ・ターゲティングによる広告効果を最大化できます。
ダイナミッククリエイティブが重要な理由は、商品やサービスを認知する段階のユーザーではなく、すでに比較検討、または購入・申込段階にある層に訴求できるからです。サイトを再度訪れたユーザーに対して、最も効果の高いリターゲティング広告を表示できるので、より多くのコンバージョン獲得を期待できます。
次は、Logicadが企業のマーケティングにおいて最適だといえる2つの理由を解説します。
Logicadのリターゲティング広告はユーザーの「行動」を基にしたリターゲティング広告を表示します。具体的には、ユーザーが広告主のサイトを訪問して離脱した際にCookieを付与し、他のサイトを訪問した際に広告主のサイトへ誘導できる広告を表示します。
リターゲティング広告の配信を行うためにすべきことは、Logicadのアカウントを開設し、自社のサイトにリターゲティングタグを設置するだけです。これによりユーザーが広告主のサイトに戻りやすくなり、結果的にCV率やコンバージョン率の向上が見込めます。
Logicadは優秀なフィードマネジメントにより、自社Webサイトなどへの効果的なアプローチを提供します。
たとえばショッピングサイトなどで表示されるダイナミッククリエイティブでは、データフィードに記述した内容が直接反映されます。適切なフィードマネジメントを行わないと、存在しない商品がフィードに存在することで配信が不可になるなどの弊害が生じます。
その点でLogicadは、AIを活用しながら掲載商品を選定してマッチ率を高めたり、掲載する文章を最適化したりできます。
このフィードマネジメントにより、実際にCTRとCTAが大幅に向上することが確認されています。たとえば、ある求人案件においてフィードのバッヂテキストに「新着」というメッセージを追加したところ、流入が大幅に増加し、約1.3倍のCTR向上が確認されました。
また分析の結果、新着求人の掲載比率を高めることによるCTR向上が確認されたため掲載比率の調整を実施したところ、変更前と比較してCTRが1.5倍向上、CPAも43%の改善が確認されました。
このように、ユーザーが直接目にするクリエイティブの最適化は、ユーザーのクリックを促すだけでなく、最終的な購買行動へとつながるため効果的です。
出典:【7/12開催】EC・人材企業の成功事例から学ぶ国産DSP「Logicad」のダイナミッククリエイティブ広告入門セミナー アーカイブ動画
Logicadは、高度なアルゴリズムを使用して広告キャンペーンの運用を自動化し、それによって人的介入を最小限に抑えることができます。この自動化は、広告の配信を最適化し、ターゲットオーディエンスに対する正確なリーチを実現することで、広告予算の無駄遣いを大幅に削減します。また、Logicadのシステムは、リアルタイムでのデータ分析を行い、キャンペーンのパフォーマンスを即座に評価し、必要に応じて調整を加えることが可能です。これにより、マーケティング活動全体の効率が向上し、より多くのROIを生み出すことができます。
また、DSP広告を出すうえで無視できないのが、コスト効率です。一般的なCPC課金・CPM課金はそれぞれに異なるデメリットがあります。ここでは、かけるコストに見合った結果を得るためにLogicadのテクノロジーがどのように役立つのか、解説していきます。
DSP広告において高いコストパフォーマンスを実現するためには、ユーザーにとって最適な広告配信を行うための高い予測精度が必要不可欠です。この「予測精度」の向上という面において、Logicadの「VALIS-Engineテクノロジー」は次の点で重要な役割を果たします。
上記の機能により、オーディエンス配信だけでは顕在化しなかった潜在顧客を獲得できるようになります。AIのデータ分析を用いた有望度別のリーチが可能となり広告が最適化されるため、コスト削減にもつながります。
実際にLogicadを導入して多くの新規顧客を獲得できた、ネットでゴルフのワンストップサービスを展開している企業の事例があります。企業はLogicadを使用した潜在顧客ターゲティングにおいて、主に次の施策を行いました。
上記の取り組みの結果、ROI(投資利益率)は150%超え、ROAS(広告費用対効果)は500%超えとなり、他社施策と比較して3倍のEC新規顧客獲得数を達成しています。
また、あるアパレル系ECは顧客の獲得件数と新規率に課題がありました。そこでLogicadを追加しリターゲティング配信とVALIS拡張配信を行ったところ、他の媒体よりも新規率が2.5倍向上しました。
従来のオーディエンス広告やソーシャル広告などはタッチポイントを増やすのに効果的ですが、より質の高い顧客にアプローチするのは簡単ではありません。このような成功事例は、AIを活用したマーケティングの効果を実際の数字によって実感できる良い例です。
出典:【7/12開催】EC・人材企業の成功事例から学ぶ国産DSP「Logicad」のダイナミッククリエイティブ広告入門セミナー アーカイブ動画
Logicadのプラットフォームは、精密なデータ分析と高度なターゲティング技術を組み合わせることで企業が顧客の真のニーズに対応し、マーケティングの精度を格段に向上させる手段です。Logicadを用いることで、企業は広告キャンペーンを具体的な顧客行動や興味に基づいて最適化し、無駄な広告支出を削減しつつ効率良くリーチとエンゲージメントを高めることが可能です。加えてリアルタイムでのデータ処理能力により、市場の変化に迅速に対応し、消費者の動向を常に把握することができるため、企業のマーケティング戦略を常に一歩先行させることが可能となります。このような特性は、競争が激化する市場において企業が優位に立つための重要な要素です。
Logicadを活用して広告効果を最大化する場合は、次から解説する2つのポイントが導入を容易にします。
Logicadの「VALIS-Engine」によるAI分析は、実際に広告を運用する前段階でも実力を発揮します。具体的には、媒体選定と運用における市場の特定といった戦略立案のサポートを行い、ターゲティングの最適化により成約率を向上させます。
これは、Logicadが他社DSPとは異なるエンジンを搭載している点が大きく関係します。大手プラットフォーマーだけの広告配信ではユーザーの行動を把握しきれません。しかし、異なるエンジンを用いるためCookieを有効活用し、ユーザーが競合他社に流出するのを防ぐことができます。
Logicadでの広告運用を始める場合の流れは、次のとおりです。
Logicadのアカウントを作成するためには、会社名や配信開始日・終了日、予算などの情報を入力する必要があるため、あらかじめ準備しておきましょう。代理店契約などの問い合わせは専用フォームから行います。
リターゲティングタグやコンバージョンタグの設置は、最適なユーザーにリターゲティングし、正確な成果を測定するのに重要です。基本的にリターゲティングタグは全ページの「</ body>」タグの前に設置し、コンバージョンタグはユーザーに登録・購入の完了を通知するページ(サンクスページ)に設置する必要があります。
クリエイティブの作成と入稿は、Logicadが公開している「クリエイティブ入稿規定」に沿って行います。Logicad側でキャンペーンの作成と設定が完了し、設定の確認が完了次第、広告の配信が開始されます。
以上のプロセスを理解し、Logicadの登録から導入までをスムーズに進めていきましょう。
DSP広告は、Google広告よりもコンバージョン単価が高くなる傾向がありますが、Logicadは比較的コンバージョン獲得に優れた媒体です。
また、Google広告では難しい医療系商材のリターゲティングも、Logicadでは配信可能な場合があります。初めてDSP広告を試す方やリターゲティング広告に困っている方は、Logicadの配信を検討してみてください。
また株式会社DYMは、Logicadや他のDSP広告、ネイティブ広告に強みがあり「Criteo認定資格」という国内で19社に送られているBRONZE代理店としての認定を獲得しています。サービスページは、以下から確認することが可能です。
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「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。
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