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インターネットやスマートフォン、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の普及とともに、需要が高まっているWebマーケティング。2019年にはインターネット広告費がテレビ広告費を上回り、その後も右肩上がりに伸び続けています。
しかし、IT人材は自社での採用・育成が難しく、多くの企業で不足している状況です。そこで活用したいのが、企業に所属せずフリーランスとして活動しているマーケターです。独立しているフリーランスマーケターは豊富な経験やスキルを持っており、自社に必要な人材をすぐに獲得することができます。
この記事ではマーケターの仕事内容や保有するスキルとともに、マーケティング業務をフリーランスに依頼するメリットを解説します。
<この記事で紹介する3つのポイント>
目次
マーケターとはマーケティング業務に従事する人のことです。
簡単に言うと「商品やサービスが売れる仕組みをつくる人」のことで、市場調査を通して消費者のニーズを探り、消費者の欲求を満たす商品を企画・開発し、その商品を知ってもらうためのプロモーションを行います。マーケティング活動は、商品やサービスを効率的に、かつ継続的に売っていくために欠かせない仕組みといえます。
マーケターの業務は多岐にわたり、Webマーケターやデジタルマーケター、オフラインマーケター、データアナリスト、マーケティングディレクターなどの職種があります。フリーランスとして働くマーケターはそれぞれ得意な分野を持っており、特定の領域や専門分野に特化して働くケースが多く、求められるポジションで自らの強みを発揮しています。
マーケターの主な仕事として以下の4つが挙げられます。
まずは消費者が何を必要としているかを探るために市場調査を行い、その調査結果を分析して商品・サービスの企画を行います。次に、その商品・サービスをどうやって売り出していくか、消費者の購買意欲を促進し購買行動につなげるための施策を検討します。そして、その商品・サービスの認知度を上げるための効果的なプロモーションを行い、商品・サービスの売上、自社の利益へと結び付けます。
マーケターに必要な資質として、世の中のトレンドをいち早くキャッチアップする「好奇心」、消費者のニーズを的確に汲み取る「消費者視点」、マーケティング業務を円滑に進める「コミュニケーション能力」などが挙げられます。
新しい商品やサービスをすぐに試したい、SNSで話題の場所に足を運びたいなど、流行に敏感で好奇心の強い人はマーケターに向いています。また、マーケティング業務を行う過程では消費者視点で考える力や、チーム内で互いに意見を出し合ったり情報を共有したりするチームワークも欠かせません。
特定の企業に所属せず、個人で仕事を請け負うフリーランス。マーケターとして活躍するフリーランスも多く、自らの知識やスキルを提供することで対価を得ています。契約は口約束でも成立するものの、多くのフリーランスは発注元と業務委託契約を結んで仕事を請け負います。
フリーランスマーケターの働き方の特徴として以下の点が挙げられます。
フリーランスは企業や団体に所属せずに働くため、請け負う業務や働く場所・時間などの自由度が高いのが特徴です。ただし、マーケターはチームで活動することが多く、チームの働き方に合わせることも必要となります。たとえば、週に1回は出社して対面で打ち合わせをする、時間を指定して○時からオンラインミーティングを始めるということもあります。直接雇用の正社員や契約社員などと比べると自由度の高い働き方ではあるものの、完全に自由というわけではなく、状況に合わせて臨機応変に対応しながら働いています。
自由度の高さだけでなく、多様な仕事スタイルがあるのもフリーランスの特徴です。フリーランスとしての仕事を専業で行う人もいれば、正社員として働きながら副業でフリーランスの仕事を行う人もいます。多様な働き方が推進されるなかで社外での副業を認める企業が増えると同時に、自社の人材不足を補うために副業ワーカーを受け入れる企業も増えている実情があります。
多くのフリーランスマーケターは特定の領域に強みを持っており、その領域のスペシャリストともいえる存在です。フリーランスの場合、幅広い業務を請け負うというよりも、それぞれの強みのある領域を専門的に請け負うケースが多いといえます。企業としては、マーケター個々の知識やスキルを活かせる特定の領域を任せることで、成果の最大化につなげられるでしょう。
インターネット広告費が右肩上がりに伸び続ける今、マーケターのなかでも特に需要が高まっているのがWebマーケターです。オンライン環境があれば時間や場所にとらわれずに働けることが多いため、フリーランスとして働きやすい仕事といえます。
ここではWebマーケターの主な仕事について紹介します。
リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などのWeb広告を運用し、コンバージョン率(CVR)を上げていく仕事です。コンバージョンとはそのページが目指す最終的な成果のことで、商品・サービスの購入や資料請求、問い合わせ、無料体験の申し込みなどが該当します。テレビCMや雑誌などのマス広告と比べ、Web広告では詳細なターゲティングが可能で、さまざまな管理指標をリアルタイムで把握できます。
Web広告運用の仕事は「①企画」「②入稿」「③運用中の分析」「④運用後の改善」の流れで進めていきます。プラットフォームに入稿して終わりではなく、広告運用中の分析や評価、そして分析データに基づく改善も重要な仕事です。
SNS運用とは、企業のX(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSアカウントを取得し、企業や商品・サービスの情報を発信したり、ユーザーとコミュニケーションをとったりする仕事です。ユーザーの関心をひきつける情報発信を通して、いいねやリポスト、フォロワーの数を増やし、商品の購入やサービスの利用、店舗への来店といったアクションにつなげていきます。他のユーザーにシェアしやすいSNSは拡散力が強く、商品・サービスの宣伝と認知拡大がSNS運用の主な目的となります。
SNS運用の仕事は、各SNSの特徴や強みを把握し、それらを活かしていくことが重要です。たとえばXであればリアルタイムの情報共有に適している、Instagramであれば写真や動画などのビジュアルコンテンツに強みがあるといった特徴があります。WebマーケターはSNSごとに異なる特徴を理解しており、それぞれの強みを活かした運用を行っています。
コンテンツマーケティングとは、テキストや動画、メールマガジン、ホワイトペーパー、オンラインセミナーといった「コンテンツ」(=情報)を用いたマーケティング手法のことです。ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供し、商品やサービスの購入につなげていきます。企業が「伝えたい」情報ではなく、ユーザーが「知りたい」情報に目を向けているところがポイントです。
コンテンツマーケティングにおいては、まず「誰に伝えるか」という点を明確にすることが重要です。ペルソナ(具体的な人物像)の設定から始まり、そのペルソナの関心をひきつけるコンテンツを考え、どの媒体での発信が適しているかを検討します。また、コンテンツの存在を幅広く知ってもらうために、企業のSNSをフォローしているユーザーや影響力の高いインフルエンサーにシェアしてもらうなど、コンテンツ制作後のプロモーションも必要となります。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジン最適化」を意味します。SEO対策を簡単に言うと「検索エンジンの検索結果で上位表示させるための施策」のことで、ユーザーにとって有益なコンテンツの制作、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の強化、被リンクの獲得、ページ全体の改善などを行います。
SEO対策は短期間で効果が現れるものではありませんが、作成したコンテンツは自社の資産として残ること、施策がうまくいけば自然検索からの流入数が増えることなどさまざまなメリットがあります。ユーザーが求めている有益なコンテンツを検索結果の上位に表示させ、自社の商品やサービスの認知拡大、そして自社が目指す成果(商品の購入や問い合わせなど)につなげることがSEOの目的です。
フリーランスのWebマーケターが持っているスキルを以下にまとめました。
まず挙げられるのがWebマーケティングに関するスキルです。フリーランスで活動しているWebマーケターは、Web広告代理店やWebメディア企業、EC企業などで経験を積んだ人が多く、Webマーケティングに関する豊富な経験と知識を持っています。過去の経歴から、金融や医療、人材、教育、化粧品など、各業界のマーケティングに強みを持つ人もいます。幅広い業務で活躍しながら、それぞれ強みとする分野も持っているため、企業が必要とするポジションで確かな技術力を発揮してくれる存在です。
不特定多数に向けて発信するマスマーケティングとは異なり、Webマーケティングではターゲットを絞った発信によって効率的かつ効果的なマーケティングが行えます。このとき、個々のニーズに沿ったマーケティングを行うには、顧客の属性や課題、行動履歴といったさまざまなデータを収集・分析する必要があります。また、施策を実行したあともデータ分析を行い、効果が出ているか必ず検証します。フリーランスとして独立しているWebマーケターは的確なデータ分析を行うことができ、分析結果をもとに改善し、よりより成果へと結び付けています。
仮説思考とは、現時点における「仮の答え」を想定し、それを証明するための根拠を探す思考方法のことです。確かな答えが出ていない状態から、「おそらくこうなるだろう」という仮説を立て、それが正しいかどうかを検証していきます。マーケティングにおいて情報収集・分析が重要な作業であることは言うまでもありませんが、市場の変化が激しい現代では「すぐに行動に移す」スピード感も強く求められます。スピーディーな意思決定を可能とする仮説思考力は、Webマーケターにとって必須のスキルといえます。
業務を円滑に進めるためのコミュニケーション能力は、他のビジネスパーソンと同様にフリーランスマーケターにとっても欠かせないスキルです。働き方の自由度が高いとはいえ、フリーランスは一人で仕事をしているわけではありません。企業に属さないフリーランスはオフィスに出社する機会が少ないため、オンライン上でのコミュニケーションスキルも必須となります。活躍しているフリーランスマーケターはコミュニケーションの必要性を理解しており、離れた場所にいてもスムーズな意思疎通を図ることができます。
経済産業省によると、IT人材は2030年までに最大79万人が不足するといいます。インターネットの普及によりIT市場が急成長を遂げるなか、さまざまな業界でIT人材の需要が高まり、結果として人材不足が生じている状況です。多くの企業がIT人材不足に頭を悩ませることが予測されるなか、Webマーケティングやデジタルマーケティング人材を確保する手法として考えられるのがフリーランスの活用です。
自社での採用・育成ではなく、マーケティング業務をフリーランスに依頼するメリットとして以下の点が挙げられます。
フリーランスマーケターに自社のマーケティング業務を依頼することで、自社でマーケターを採用・育成するコストを削減できるメリットがあります。フリーランスマーケターは特定の領域に強みを持つ人が多く、その分野のスペシャリストとして即戦力の活躍が期待できます。人材の採用・育成はコストをかければ成功するというものではないため、すでに豊富な経験やスキルを持っているフリーランスを受け入れることはビジネスを加速させるための重要な選択肢となるでしょう。
フリーランスマーケターは自らの専門性やスキルを活かして働いています。個人差はあるものの、企業に所属せずに個人で仕事を獲得しているフリーランスは、一人ひとりが確かな知識や技術を持っていると考えられます。そして、スキルのある人材を短期間で獲得できるのが、企業がフリーランスを活用する大きなメリットの一つです。自社で正社員を直接雇用する場合、採用から稼働までに時間を要しますが、フリーランスであれば短期間で自社の業務やプロジェクトに参画してもらえます。
社外のフリーランスマーケターに仕事を依頼することで、新しい知見や客観的な視点を導入できるメリットもあります。フリーランスは特定の領域や専門分野に特化しているケースが多く、その分野の知識やノウハウ、経験を豊富に持っています。また、社外の客観的な視点を取り入れると、これまでになかった新たな気づきを得られることも多く、受け入れる側の社員にも良い影響が及びます。企業に所属せずに個人で活動しているフリーランスは、自社に新しい風を吹き込んでくれる存在ともいえるでしょう。
企業がフリーランスマーケターを獲得するには以下のような方法があります。
ダイレクトリクルーティングとは、企業が獲得したい人材に対して直接アプローチする能動的な採用活動のことです。SNSやスカウト型サービスなどを活用し、自社が求める条件に合致する優秀な人材にアプローチします。募集をかけて応募を待つ従来の採用手法とは異なり、魅力的な人材にピンポイントでスカウトをかけるため、非常に効率的な採用活動を行えます。一方で、ダイレクトリクルーティングは自社のリソースだけで行うため、人材紹介会社などの仲介が入る場合と比べて人事・採用担当者の負担が増えることも考えられます。
リファラル採用とは、自社の社員から友人や知り合いを紹介してもらい、選考を通して採用する手法のことです。採用コストをほとんどかけずに、自社が求める人物像に見合った人材を採用できるメリットがあります。入社後のミスマッチを防ぐためには、仕事内容や待遇、社風、経営方針などについてあらかじめ伝えておき、自社とマッチ度の高い人材を確保することが大切です。一方で、優秀な人材が見つかっても採用までに時間がかかるケースが多く、短期間で人材を受け入れたい場合には向かないかもしれません。
フリーランスを受け入れる方法として、人材紹介サービスを利用する手もあります。自社の希望条件を伝えると、人材紹介会社が企業に代わって多くの母集団からニーズにマッチする人材を提案するため、自社が求める優秀な人材を見つけやすいメリットがあります。ダイレクトリクルーティングやリファラル採用と比べるとコストがかかるものの、自社の条件と合致するフリーランスを短期間で受け入れることができ、参画までのスピードが早いのが特徴です。また、人材紹介会社が要件に応じたスクリーニングを行うため、自社の人事・採用担当者の工数も削減できます。
マーケターとは「商品やサービスが売れる仕組みをつくる人」のことで、多くのフリーランスが活躍しています。企業に所属せず個人で活動しているフリーランスは、特定の領域に強みを持つ人が多く、これまでの経験や専門的な知識・ノウハウを活かせる仕事を請け負っています。自社のマーケティング業務にフリーランスを活用することで、スキルのある優秀なマーケターをスピーディーに獲得でき、採用・育成コストの削減につなげられます。
DYMが提供するIT人材派遣サービス(DYMテック)では、幅広い分野でのマーケティング経験を持つプロフェッショナルなマーケターをご紹介しています。正社員採用と比較し、豊富な経験とスキルのあるフリーランスマーケターを短期間で確保していただけます。マーケターやエンジニア、デザイナーなどのIT人材を探している企業様は、DYMのIT人材派遣サービス(DYMテック)をぜひご検討ください。
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。
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