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ブラウザとは?機能や選び方、安全に利用するコツを徹底解説

公開日:2024.11.26  更新日:2024.11.28

ブラウザは、ウェブサイトの閲覧や検索、ダウンロードなどを行うためのソフトウェアで、代表的なブラウザにはGoogle ChromeやSafari、Firefoxが挙げられます。それぞれ独自の機能や利便性を備えており、Cookieの管理や拡張機能、タブ機能を活用することで、より効率的で快適なウェブブラウジングが可能です。そのため、インターネットを利用する際に欠かせないツールと言えます。本記事では、ブラウザの基本的な役割や機能、プライバシーを守るための設定方法やブラウザの選び方などを詳しく解説します。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • ブラウザの基本的な機能、代表的な種類
  • 世界と日本におけるブラウザのシェア率
  • 様々な観点からみるブラウザの選び方

ブラウザとは

ブラウザとは、インターネット上の情報を閲覧するためのソフトウェアで、私たちが日常的に使用しているウェブサイトやサービスにアクセスする際に欠かせない存在です。近年のスマートフォンやパソコンには標準装備されており、Google Chrome、Safari、Firefoxなど、さまざまな種類のブラウザがあります。

ブラウザは、ウェブページを読み込み、表示する役割を果たすとともに、検索やダウンロード、ウェブフォームの入力など、多くの機能が備わっています。

Cookieとは

Cookie(クッキー)は、ウェブサイトを利用する際に、ユーザーの端末に一時的に保存される小さなデータファイルです。具体的には、訪問者のブラウザに関連する情報やアクセス履歴が記録され、ウェブサイトの利便性を高める役割を果たします。

例えば、ショッピングサイトで一度カートに入れた商品が保存され、次回ログイン時にもその情報が保持されているのは、端末に保存されたCookieを読み込んでいるからです。

ユーザーが訪れたサイトに情報を保存するCookieとよく混同されるのがキャッシュです。キャッシュは、サイトのHTMLや画像などのデータを一時的に保存する機能で、再訪時にこれらのデータを再度読み込む必要がなくなるため、サイト表示が速くなる効果があります。一方、Cookieはユーザーの情報を保存するもので、保存するデータの種類が異なります。

ブラウザの主な機能

ブラウザの機能は単にページを表示するだけにとどまりません。HTMLやCSSを解析してウェブページを視覚的に表示することから、Cookieの管理、タブ機能や拡張機能の活用など、快適で効率的なウェブブラウジングを実現するために多くの役割を果たしています。ここでは、ブラウザにおける機能について詳しく解説します。

HTMLやCSSをWebページに変換表示

ブラウザの基本的な役割は、HTMLやCSSを解析し、ウェブページとして表示することです。HTMLはウェブページの構造を定義し、CSSはその見た目やデザインをコントロールします。この機能により、文章や画像が正しい位置に配置され、ページのレイアウトやスタイルが適切に表示されます。

さらに、JavaScriptの実行によって動的なコンテンツやインタラクティブな機能が追加され、ユーザーの操作に応じたリアルタイムな動作を可能にしています。近年のブラウザは処理速度が高まっており、複雑なデザインやアニメーションであってもスムーズに表示できるようになりました。

画像や動画の表示

ブラウザは、ウェブページに埋め込まれた画像や動画を適切に表示する機能も備えています。JPEG、PNG、GIFといった画像形式や、MP4、WebMなどの動画形式をサポートしており、ユーザーは視覚的なコンテンツを快適に楽しめます。

HTML5の登場により、プラグインを使用せずに動画を再生できるようになったため、YouTubeなどのストリーミングサービスの再生もシームレスに行われるようになりました。近年では、アクションゲームなどもブラウザ上で楽しむことができます。

Cookieの管理

ユーザーはブラウザの設定からCookieの保存を許可し、すでに保存されているCookieを削除することが可能です。

Cookieには主に2種類あります。一つは「ファーストパーティCookie」で、これはユーザーが直接アクセスしたウェブサイトによって作成されます。ファーストパーティCookieは、そのウェブサイトの利便性を向上させる役割を担っています。

もう一つは「サードパーティCookie」で、広告などの外部コンテンツを提供する第三者によって作成されるものです。サードパーティCookieは、異なるサイト間でのユーザーの行動を追跡するため、主に広告のパーソナライズやマーケティングに利用されます。

ただし、Cookieにはプライバシーリスクも伴います。特にサードパーティCookieを使用したデータ収集は、ユーザーのオンライン上の履歴や動きが追跡される可能性があることから、個人情報の保護に関して不安を抱く人も少なくありません。

そのため、現在では多くのブラウザが、サードパーティCookieの制限や無効化ができるようになっています。

拡張機能

拡張機能は、ブラウザの機能をさらに強化するために追加できるツールです。ChromeやFirefoxなどでは、専用の拡張機能ストアから必要なツールを簡単に追加でき、ブラウザの機能を自分好みにカスタマイズできます。

例えば、広告ブロッカーをインストールすれば、ウェブページ内の煩わしい広告を非表示にでき、パスワードマネージャーを利用すれば、複数のサイトでのログイン作業が簡便化されます。

タブ機能

タブ機能は、複数のウェブページを一つのブラウザウィンドウ内で同時に開く機能です。これにより、複数のウェブサイト間を効率よく切り替えることができ、作業の効率を大幅に向上できます。

さらに、タブをピン留めする機能や、誤って閉じたタブを復元する機能なども搭載されているため、操作性が高まり、複数の作業をスムーズに進められます。タブ機能は、現代のウェブブラウジングにおいて不可欠と言える機能の一つです。

ブックマーク機能

ブックマーク機能は、よくアクセスするウェブサイトを保存しておく機能です。これにより、長いURLを毎回入力する手間を省き、ワンクリックでお気に入りのサイトを開けます。

さらに、ブラウザはブックマークをフォルダに分けて整理し、クラウドを通じて他のデバイスと同期することも可能です。この機能により、どのデバイスからでも同じブックマークにアクセスでき、作業の効率化も図れます。

キャッシュの活用

キャッシュとは、ブラウザが一度表示したウェブページのデータを一時的に保存し、再度アクセスした際に高速で表示できるようにする仕組みです。これにより、ウェブページの読み込み速度が向上し、通信データ量も節約されます。画像や動画などデータ量の多いページをよく閲覧する際に、待ち時間が短縮されるため、快適なブラウジングを行えます。

ただし、キャッシュが溜まりすぎるとブラウザの動作が遅くなることがあるため、定期的なキャッシュのクリアが推奨されています。

ブラウザの種類と特徴

現在、ブラウザにはさまざまな種類が存在します。それぞれ速度やセキュリティ、拡張機能などにおいて独自の強みがあるため、ユーザーのニーズや利用環境によって最適なブラウザは異なります。ここでは、代表的なブラウザを取り上げ、その特徴や機能を解説します。

Google Chrome

Googleが提供するGoogle Chromeは、世界で最も人気のあるブラウザで、特に高速な動作と安定性が特徴です。ウェブページの表示速度が速く、複数のタブを開いてもスムーズに操作できます。
また、Googleアカウントと連携し、履歴やブックマークの同期が可能で、異なるデバイスでも同じ環境でブラウジングできるのが強みです。Chrome Webストアには、ユーザーのニーズに合わせた多数の拡張機能が用意されており、カスタマイズ性も高いです。定期的なセキュリティアップデートによって、最新の脅威からユーザーを保護する体制も整っています。

Safari

Safariは、Appleが開発したブラウザで、MacやiPhone、iPadといったApple製品に最適化されています。Appleエコシステムとの高度な連携が特徴で、iCloudを使ってブックマークや履歴を複数のデバイス間で同期することが可能です。

また、バッテリー消費が少なく、特にモバイル環境での利用において、省電力性能に優れています。HTML5に完全対応しており、最新のウェブ技術を利用したウェブサイトもスムーズに表示できます。セキュリティ面では、フィッシング詐欺やマルウェアの脅威からユーザーを保護するための機能が充実しており、信頼性も非常に高いことが特徴です。

Firefox

Mozillaが提供するFirefoxは、オープンソースのブラウザです。軽量で動作が速く、複数のタブを同時に開いても安定して動作します。また、アドオン(拡張機能)による高いカスタマイズ性も特徴で、さまざまな機能を追加してブラウザを自分好みに調整することが可能です。

さらに、プライバシー保護に重点を置いた設計がされています。標準搭載されている追跡防止機能により、ユーザーのオンラインでのプライバシーを守り、データの収集を最小限に抑えます。

他にもFirefoxは特に、Web開発者向けのツールが充実しており、プロフェッショナルなユーザーからも評価されています。

Microsoft Edge

Microsoft Edgeは、Windows 10以降の標準ブラウザとして提供されており、Google Chromeと同じChromiumエンジンを採用しています。そのため、Chromeと同様の高速なブラウジングが可能で、Chrome Webストアの拡張機能も利用できる点が魅力です。

また、ウェブページ上で直接メモを書き込む機能や、リーディングモードなど、ユーザーの利便性を高める機能も多数搭載しています。

Microsoft Edgeは、安全性の確保にも注力しています。プライバシー保護機能が強化され、追跡防止機能を標準搭載し、定期的なセキュリティ更新が実施されています。常に最新の保護対策が適用されているため、安心して利用できるブラウザです。

Internet Explorer

かつて主流だったInternet Explorerは、現在ではMicrosoft Edgeの登場によって、公式サポートも終了しました。

古いウェブ技術との互換性を維持するために、一部の企業や特定の業務で使用されることがありますが、最新のウェブ標準に対応していないためセキュリティリスクが高く、現代のブラウジングには推奨されていません。

Opera

Operaは、軽量で動作が速く、さまざまな機能が標準で搭載されているブラウザです。特にモバイル版のOpera Miniは、データ圧縮機能によって通信量を節約でき、遅い回線環境でもスムーズなブラウジングができることが魅力の一つです。

デスクトップ版のOperaにも広告ブロック機能やVPNサービスが標準で搭載されており、プライバシー保護に優れています。また、Opera独自のビジュアルタブやワークスペース機能によって、効率的にタブを管理でき、直感的な操作が可能です。

ブラウザのシェア率

各ブラウザのシェア率は、地域やデバイスによって大きく異なり、利用者の選択に大きな影響を与えています。各ブラウザはそれぞれの特徴や機能により異なる市場で人気を博しており、パソコンとモバイルデバイスではその使用割合にも大きな違いが見られます。

また、それぞれの市場でどのブラウザが主流なのか、その背景を踏まえて分析し、シェア率を知ることでブラウザ選びの参考にできます。本記事では、世界と日本における主要ブラウザのシェア率を、パソコンとモバイルの2つの視点から詳しく解説します。

世界でのシェア率

インターネットの普及に伴い、ブラウザ市場は急速に変化しています。ブラウザのシェア率は、世界規模で見ると、デバイスごとに異なる傾向を示します。特に、パソコンとモバイルデバイスでは、使用されるブラウザに違いが見られ、それぞれの市場で人気のあるブラウザが異なります。

特に、Google Chromeが圧倒的な支持を集めていますが、他のブラウザも特定のユーザー層に強く支持されています。また、各ブラウザの機能やユーザビリティ、連携するサービスによって、利用者がどのブラウザを選択するかに影響を与えています。

ここでは、世界的に知られているWebトラフィック解析サイト「Statcounter Global Stats」における、2024年8月のブラウザシェア率について見ていきましょう。

パソコン

2023年のデータの世界のパソコン市場においては、Google Chromeが圧倒的な存在感を放っています。全体の約64.5%という高いシェアを誇り、長年にわたって他のブラウザを引き離しています。

次いで多くのシェアを占めているのがMicrosoft Edgeで、約13.8%のシェアを持っています。Edgeは、Windows 10以降の標準ブラウザとして広く普及しており、特に企業向けの利用に強い支持を得ています。

Google Chromeと同じChromiumエンジンを採用しているため、動作の軽快さと拡張機能の利用においても高い評価を受けています。

Macユーザーにとって主流のブラウザであるSafariは、約9.3%のシェアを持っています。特に、Apple製品とのシームレスな連携が可能な点や、省電力性に優れている点が、Macユーザーに支持されている大きな理由です。

Firefoxは、世界全体で約6.6%のシェアを保持し、プライバシー保護に重きを置くユーザーやウェブ開発者層に強い支持を受けています。

このように、2024年時点はGoogle Chrome一強とも言える状態です。Google Chromeのシェアが急速に伸びた最大の理由は、マルチデバイス対応にあります。Android、iOS、Windows、Mac、Linuxといった複数のOSに対応し、どのデバイスでも使えるようにしたことが、ユーザーにとって大きな利便性を提供しました。

他社OS向けのブラウザ開発は難しく、SafariやFirefoxもマルチデバイス対応に苦労しましたが、Chromeは早期に対応し、これがシェア拡大の要因となりました。すでにChromeは多くのサービスで推奨ブラウザとして採用されており、デザイン崩れや不具合の少なさからも利用をおすすめされています。

モバイル

モバイル市場においては、世界全体では、Google ChromeとSafariがモバイルブラウザ市場の大部分を占めており、他のブラウザが大きくシェアを伸ばすには至っていません。

Google Chromeが最も多くのシェアを占めており、Chromeはモバイルブラウザ市場で約66.1%のシェアを保持しています。Chromeは、特にAndroid端末における標準ブラウザとしての役割が大きく、その高い普及率の理由となっています。

また、パソコンと同様に、Googleアカウントを介してデバイス間でのデータ同期が可能であり、複数デバイスを利用するユーザーにとって利便性が非常に高いことも理由です。

次に多いのが、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスにおける標準ブラウザであるAppleのSafariです。Safariはモバイル市場で約23.2%のシェアを持っています。

Safariは、高速なページ表示とバッテリー効率の良さで、モバイル環境での使用に最適化されています。他のApple製品との相性が良いため、Appleユーザーにとっては欠かせないブラウザです。

一部の地域やユーザー層で一定のシェアを保持しているのがSamsung InternetやOpera Miniです。Samsung Internetは、Samsung製のスマートフォンに標準搭載されているため、約4.1%の支持を得ています。

Opera Miniは、データ通信量の少ない環境や低速な回線でもスムーズにウェブページを表示でき、モバイル市場では約2.0%が利用されています。

日本でのシェア率

日本市場でも、Google ChromeとSafariが主要なブラウザとして広く利用されていますが、世界とは少し異なる傾向が見られます。特にモバイル市場においては独自の動向も見られます。日本では、特にモバイルデバイスにおけるSafariのシェアが高いことが特徴的です。

ここでは、「Statcounter Global Stats」における、2024年8月のデータから日本のパソコンとモバイルデバイスのシェアを見ていきましょう。

パソコン

日本のパソコン市場においても、Google Chromeが最も多くのシェアを持っており、約65.2%のユーザーに利用されています。Chromeは、その高速な表示性能と豊富な拡張機能が評価されており、個人利用からビジネス利用まで幅広いニーズに応えています。

Microsoft Edgeは、世界のシェア率と比べて日本では約21.1%と高いシェアを保持しており、特に企業ユーザーからの支持を集めています。EdgeはWindowsとシームレスに連携できるため、業務効率化も可能なため、特に企業やビジネス利用の分野で急速にシェアを伸ばしています。

Firefoxは、日本では約6.5%のシェアを持っており、プライバシー重視のユーザーや、カスタマイズ性を求める開発者層に支持されていると考えられます。次いでSafariが約5.1%未満のシェアを持ち、Apple製品との連携を重視するユーザーに広く利用されています。

モバイル

iPhoneの普及率が高い日本では、Safariが約48.9%以上のシェアを保持しており、特にAppleユーザーにとってはデフォルトのブラウザとして利用されています。

Safariは、iOSデバイスに最適化された設計がされているため、ウェブページの高速表示や、Apple製品間でのデータ同期がスムーズに行える点が評価されています。

また、バッテリー効率が非常に良いため、長時間のブラウジングでもバッテリー消耗を最小限に抑えることができる点も、モバイルユーザーにとって大きな魅力となっています。

一方で、Google Chromeが約44.7%のシェアを持ち、Safariに追従しています。Androidデバイスに標準搭載されているため、Androidユーザーに広く利用されており、Googleサービスとの連携がスムーズに行える点が高く評価されています。

2023年の9月時点ではSafariが約61.5%、Google Chromeが約33.7%であったのに対し、約1年間でその差は数%まで縮んでいることから、Google ChromeとSafariのシェア率が逆転する日も近いとの予測も見られています。

その他には、Samsung Internetは約2.4%、やOpera Miniは約1.1%と、日本国内で一部のユーザーに利用されているモバイルブラウザも存在しています。

ブラウザ選びのポイント

使用するブラウザによって、ウェブページの表示速度やセキュリティ、操作性が大きく変わります。ブラウザを選ぶ際には、自分の使用環境やニーズに合わせて、いくつかのポイントを押さえることが重要です。ここでは、ブラウザ選びの際に重視すべき主要なポイントについて、それぞれ詳しく説明していきます。

表示までの速度

ブラウザを選ぶ際、まず気になるのはウェブページの表示速度です。特に、頻繁に多くのタブを開くユーザーや、重いサイトを閲覧するユーザーは、ブラウザ選びにおいてブラウザの速度を重視する傾向にあります。

一方、Webサイトの表示速度はSEOにおいても非常に重要な要素です。Googleは公式サイト「Think With Google」で、Webサイトの表示速度が与える影響について、「読み込みが遅いサイトはユーザーにストレスを与え、サイト運営者にも悪影響を及ぼす」と指摘しています。

また、同社の独自調査では、「ページの読み込み時間が1秒から10秒に増加すると、モバイル訪問者が直帰する確率が123%増加する」という結果も見られました。このデータから、表示速度が遅いとユーザーはコンテンツを見ずにサイトを離れてしまうことがわかります。

豊富な拡張機能

ブラウザの拡張機能は、日常的な作業を効率化し、機能をカスタマイズするために欠かせません。

Google Chromeは、Chrome Webストアで数多くの拡張機能が提供されており、作業効率向上やセキュリティ強化、エンターテインメントに至るまで、あらゆるニーズに対応すべく、様々な拡張機能を提供しています。一般ユーザー向けのみならず、HTMLチェック、翻訳、Webサイト診断などサイト運営者に向けも充実しているのが特徴です。

Firefoxもアドオンの豊富で、特に開発者向けのツールやプライバシー保護関連の拡張機能を多数提供しています。

ただし、ChromeウェブストアやMozillaの公式提供元から配布されている拡張機能のみをインストールすることが非常に重要です。これらは信頼性が高く、セキュリティ面でも精査されています。

気をつけるポイントとしては、開発者が誰か分からない拡張機能を使うのは危険です。これらにはマルウェアが含まれている可能性があるため、無名の開発者が作成した非公式なものは避けましょう。

セキュリティの強度

セキュリティは、ブラウザ選びにおいて最も重要な要素の一つです。個人情報の保護や、安全なウェブ閲覧のために、十分なセキュリティ対策が施されているブラウザを選ぶ必要があります。

自社サイトが不正アクセスの被害に遭い、顧客情報を流出した事例も少なくありません。このようなインシデントを避けるためにも、安全性の高いブラウザを選びましょう。

Firefoxは、追跡防止機能やプライバシー保護に重点を置いており、オンラインでの個人情報の流出を防ぎます。Google Chromeも、フィッシング対策やマルウェア防止機能を定期的にアップデートしており、安全にインターネットを利用するための機能が充実しています。

さらに近年では、ブラウザ本体のみならず、拡張機能が定期的にアップデートされる、危険なWebサイトにアクセスしようとしたときに警告する、閲覧履歴が残らない表示モードを選べるといった機能を備える傾向にあります。

操作性の良さ

ブラウザの操作性は、日常的に使用する際の利便性に直結します。操作性が良いブラウザは、毎日の作業やウェブ閲覧を快適にし、ストレスの少ないブラウジングを可能にするからです。特に、複数のタブを管理しでき、ブックマークや履歴にアクセスしやすいかどうかが重要です。

Google ChromeやSafariはシンプルで直感的なデザインが特徴で、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応しています。Microsoft EdgeもWindows環境での操作性が良く、ウェブページ上で直接メモを取る機能やリーディングモードなどが用意されています。

ただし、PC版とモバイル版では、「クリック=タップ」など操作方法が変わります。Web制作においては、これらの違いを踏まえたUI/UXを取り入れる必要があります。

利用するデバイスとの相性

ブラウザ選びでは、利用しているデバイスとの相性も重要なポイントです。デバイスとの相性が良いブラウザを選ぶことで、すべてのデバイスでストレスなく使用できます。

Google Chromeは、Windows、macOS、Android、iOSなど、ほぼすべての主要なプラットフォームに対応しており、デバイス間で一貫したパフォーマンスを発揮します。

一方で、SafariはMacやiPhoneでの最適化を追求している、Apple製品専用のブラウザです。一時期Windows向けのSafariも提供していましたが、mac向けにはないUIの不具合や不正アクセスに繋がる脆弱性などが生じていました。そのため、SafariとWindowsの組み合わせは避けた方が安心です。

同期の可否

複数のデバイスを使用している場合、デバイス間でデータを同期できる機能が非常に便利です。同期機能があるブラウザは、パソコン、スマートフォン、タブレット間で作業を途切れさせずに進められるため、ビジネス向けのWebサイトやWebシステムに適しています

Google Chromeでは、Googleアカウントにログインすることで、ブックマークや履歴、パスワードなどを自動で同期でき、異なるデバイス間でシームレスにブラウジングを続けられます。

Microsoft Edgeも、Microsoftアカウントを利用することで、同様の同期機能を提供しています。Firefoxも、アカウントを使用してデータを安全に同期でき、使い勝手の良さが向上します。

カスタマイズ性

ブラウザのカスタマイズ性も、長期間の使用において重要なポイントです。例えば、作業の効率化のために特定の拡張機能を追加する、ブラウザの外観を変更するなど、自分に合った操作環境を作り出せます。

Google ChromeやFirefoxは、テーマや拡張機能、ショートカットの設定など、ユーザーが自由にカスタマイズできる柔軟性を持っています。

Web制作側においても、シェア率の高いGoogle Chromeで進める傾向にあります。また、WordpressはGoogleが理解しやすいHTML構造を作るため、Google Chromeとの相性が良いと言われています。

まとめ

ブラウザは、インターネットを快適に利用するための重要なソフトウェアです。Google ChromeやSafari、Firefoxなど、それぞれが高速な表示、強力なセキュリティ、豊富な拡張機能などの特徴を持ち、ユーザーのニーズに応じた最適なブラウザ選びが大切です。

Chromeはその高速性とカスタマイズ性で人気が高く、SafariはApple製品との連携が優れています。適切なブラウザを選ぶことで、作業効率やセキュリティが向上し、快適なインターネット生活を送ることが可能になります。

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【筆者・監修者企業】

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「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。

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