Page Top
自社での新卒採用が上手くいかず、悩んでいる採用担当者様も多いのではないのでしょうか。「新卒募集に学生が集まらない」「学生の気持ちに寄り添えない」など、新卒採用が上手くいかない理由はいくつかあります。
今回の記事では、新卒紹介サービスのメリット・デメリットや、利用に必要な費用、サービス選びのポイントなどについて解説します。
<この記事で紹介する3つのポイント>
目次
最初に、学生がどういった目的で新卒紹介サービスを利用しているのか見ていきます。
ここでは、新卒紹介サービスを利用するほとんどの学生に共通する目的について解説します。
学生が就活に必要な情報収集のため、新卒紹介サービスに登録している場合は多いものです。
学生が仕入れている情報は主に、職種・業種の傾向や動向、実際に働いている社員や社会の中での評判などです。
こういった情報を総合的に見て、自身がやりたい仕事と応募先の企業がマッチしているかを分析しています。
学生にとって、就活は今後の人生を大きく左右するイベントなので、可能な限り多くの企業の情報を集め、さまざまな視点から就職先を選定しています。
また、新卒紹介サービスには、専門性の高い分野を専攻していた学生向けの非公開求人や、新規事業に最初から携われる職種・業種の求人情報が掲載されている場合もあります。
こうした特殊な求人情報は、一部の学生にとって魅力があるため、新卒紹介サービスを利用する大きな目的になっています。
新卒紹介サービスには担当カウンセラーがつき、就活を伴走しながらサポートしてくれることが一般的です。
就活のプロであるカウンセラーは、学生が行った自己分析について客観的に評価をしたり、就職に関する専門的なノウハウをもとにさまざまなアドバイスをしたりしてくれます。
学生にとって、担当カウンセラーは就活の心強い味方になってくれるため、相談役として新卒紹介サービスを活用しているケースも多いものです。
具体的な面接対策や、エントリーシートや履歴書の書き方について細かく指導してくれるカウンセラーも多く、実践的な就活テクニックを教えてくれることも魅力です。
学生にとってお手本であり、就活を成功させるための指導者となってくれる貴重な存在が、担当カウンセラーだと言えるでしょう。
新卒採用で多くの企業が利用している新卒紹介サービスですが、具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。
ここでは、新卒紹介サービスの5つのメリットについて解説します。
新卒紹介サービスに登録している多くの学生は、積極的に企業の情報を取りに行ったり、自主的に新卒採用に応募したりしているため、全体的に就活に意欲的な傾向にあります。
また、自己分析によって自身の強みを明確にし、入社してどんな仕事がしたいのか、将来的なビジョンについても言語化できている学生が多数登録しています。
積極的な自己PRができる学生が多いため、企業側はどんな学生なのかを判断しやすい側面もあります。
そのため、企業が求めている人材要件にマッチする学生と出会いやすく、書類選考や面接で人材を選定する負担が軽くなることが大きなメリットです。
新卒紹介サービスは、基本的に成果報酬型と呼ばれる料金形体系で提供されています。
就活生に内定を出すか、入社した時点で料金が発生するため、就職ナビサイトや求人誌などのように掲載料を先に支払う必要はありません。
そのため、新卒採用に初期費用をかけたが、1人も採用できなかったという事態は回避できます。(人件費や会場費などの別途費用は必要になる場合あり)
成果報酬型の細かい概要については、新卒紹介サービスの費用の項目で詳しく解説しています。
新卒採用サービスは基本的に、契約した企業に担当エージェントがついてくれる仕組みになっています。
担当エージェントはアドバイスをしてくれる他、採用要件に合わせ、自社に適した人材を基準に基づいて選定し、おすすめの人材としてマッチングしてくれます。
担当エージェントがマッチングしてくれるおかげで、自社の採用担当者がエントリーシートなどをチェックする必要もなくなるため、採用までの時間・工数の削減につながります。
さらに、採用までの時間・工数を削減するということは、採用に必要な人的コストを減らすことにもなります。
事実、通常業務と採用活動を兼任している採用担当者は多く、業務量が増えて負担になっていることは採用業務の課題の1つです。
そういった意味でも、新卒採用サービスの活用で、採用までの時間・工数を削減できることは大きなメリットだと言えるでしょう。
特に、多数の学生の4月入社を目指している企業の場合、特定の時期に採用担当者の業務量が過大になりがちです。
そのようなケースにおいて、採用担当者の負担を軽減する手段として、新卒採用サービスを活用して時間・工数を削減する意義は大きいと言えます。
新卒者に内定を出したとしても、必ずしも全員がそのまま入社するとは限りません。
内定辞退者が出てしまい、採用活動を続けなければならなくなる場合もあるものです。
そういった、急な人員補填が必要な場合にも新卒紹介サービスは有用です。
その他にも、就職説明会やセミナーなどを開催したにもかかわらず、学生が集まらず採用候補の母集団が不足するといったケースもあるでしょう。このような状況で採用活動を続けることには労力やコストがかかり、企業にとって思わぬ負担となってしまいます。
その点、新卒紹介サービスなら、登録している学生の中から新卒採用の母集団を集めることができるため、急な人員補填にも素早く対応することができます。
また、新卒採用サービスによっては、成果報酬とは別に課金することで学生送客サービスを行っている場合もあり、自社の就職説明会や選考に就活生を集めることもできます。
さまざまな状況における人員補填に対応できることも、新卒紹介サービスを利用するメリットです。
新卒紹介サービスは求めている人材にダイレクトにアプローチできるため、手間をかけずに効率的な採用活動が行えます。
新卒紹介サービスでは、企業から提示された人材要件に対し、担当エージェントがデータベースに登録されている学生の中から適した人材をピックアップする流れになっています。
人材を見つける手間がかからず、人材要件に合わない学生は担当エージェントが省いてくれるため、負担を最小にして効率的な新卒採用を行うことができます。
また、企業側からのアプローチも細かく行えることも、効率的な採用活動を後押ししています。
たとえば、営業・エンジニア・事務など、希望する職種を絞り込み、より自社の求める人材要件に合致した学生を厳選し、アプローチすることが可能です。
どのようなサービスにも、メリットがあればデメリットも必ずあるものです。
ここからは、新卒紹介サービスの3つのデメリットについて見ていきます。
新卒紹介サービスは、成果報酬型なため初期費用がかからず、採用コストが抑えられますが、採用人数が多い場合は1人あたりの採用コストが割高になる恐れがあります。
就職サイトナビや求人誌などのメディアへの求人情報の掲載は有料ですが、基本的には採用が決まった後の成果報酬は発生しない料金形態になっています。
先に料金を支払う場合、求人情報の掲載費用のみなので、採用人数が増えるほど採用のコストパフォーマンスが良くなる特性があります。
逆に、新卒紹介サービスの場合、学生1人あたりの料金は50万円~200万円で固定されているため、採用人数が多くなるほど採用コストも割高になっていきます。
採用人数が多い場合は、リーダー候補の学生、専門性のある学生など、条件を絞ったピンポイントでの採用に限定して、新卒紹介サービスを活用する方法がおすすめです。
新卒紹介サービスは、登録している学生のみ紹介されるため、広く人材を募集する採用活動と比較し、アプローチできる学生が限定されてしまう傾向もあります。
新卒紹介サービスの母集団の性質が、自社の求める人材要件に合っていれば良いですが、登録している学生の特徴が合わない場合もあり、採用につながらないケースも考えられます。
自社の希望に則した学生にまったく会えないこともあり、そういった場合は新卒紹介サービス側から条件緩和の提案をされ、7割ほど条件が合致する学生を紹介されることもあります。
こうした場合、書面上では条件と違っていても、面接してみるとポテンシャルのある学生もいるため、一度会ってから判断することも大切です。
新卒紹介サービスでは、担当エージェントが登録した学生を人材要件に合わせて選別し、採用に必要な母集団形成を行ってくれます。
企業は負担軽減のメリットが得られる半面、自社で採用について戦略的に考え、アプローチする機会を失ってしまう側面もあるため注意が必要です。
新卒採用の実践の場を外注するということは、新卒採用のノウハウを自社に蓄積できなくなるリスクがあるということです。人材の採用が困難になっている現代において、採用手段を1つでも多く自社が持っていることは大切です。
対策としては、担当エージェントと成功・失敗に関する要因を話し合う機会を設け、採用活動に活かせるよう振り返りを行うと良いでしょう。
新卒紹介サービスによっては、専門のアドバイザーが採用ノウハウを教えてくれたり、自社の採用プロセスの構築を手伝ってくれたりする場合もあるので、上手く活用していきたいところです。
新卒紹介サービスの料金体系は「成果報酬型」「固定報酬型」の2種類に分かれています。
それぞれの料金体系の詳細について解説します。
新卒紹介サービスの多くは、サービスを利用して学生が内定を承諾した時点、もしくは入社が決まってから料金が発生する成果報酬型の料金体系になっています。
さらに細かく言うと、成果報酬型の料金は大きく2種類に分けられます。
「入社した就活生の年収に応じて料金を決定する方法」と、「採用1人あたり〇〇円と事前に料金が決められている方法」です。
「入社した就活生の年収に応じて料金を決定する方法」の場合、大まかな相場は年収の20%~25%ほどになります。
たとえば、年収300万円の新卒の場合、60万円~75万円ほど必要になる計算です。
仮に内定を出して料金を支払った後でも、内定者が途中で辞退した場合は返金される仕組みになっています。
もう1つの「採用1人あたり〇〇円と事前に料金が決められている方法」は、シンプルに内定や入社が決まった時点で、決められた料金を支払います。
新卒採用の枠が決まっている場合、採用前に必要な料金を把握しやすいため、予算を組みやすいのが魅力です。
成果報酬型の場合、サービスの申し込みや面談などには一切料金が発生しないため、複数の新卒紹介サービスを並行して利用し、母集団形成を行うのも有効な方法です。
数は多くありませんが、利用した時点で一定の料金を支払う固定報酬型の新卒紹介サービスも存在します。固定報酬型の場合、採用の有無を問わず料金が発生するため注意が必要です。
また、別途サービスやオプションなどを利用すると、追加費用がかかる場合もあります。
事前に各新卒紹介サービスのホームページや見積もりを確認し、自社のニーズや予算に合わせて固定報酬型を利用するか検討するようにしましょう。
新卒紹介サービスには、メリット・デメリットや料金体系など違いがありますが、サービスを選ぶときには、どの部分に着目すれば良いのでしょうか。
ここでは、新卒紹介サービスを選ぶときのポイントについて解説します。
新卒紹介サービスは、大きく「総合型」か「特化型」の2種類に分かれています。
それぞれ登録している学生の性質が異なっているので、新卒紹介サービスを利用する前に押さえておきましょう。
「総合型」は、幅広い特性・特徴を持つ学生が登録している新卒紹介サービスです。
さまざまな業種・職種の企業の新卒採用に適しており、より多くの母集団にアプローチできることが大きな魅力です。
「特化型」は、体育学生特化型やエンジニア特化型など、登録している学生が特定の分野や業種に特化していることが特徴です。
各業種・職種の知識が豊富な担当エージェントが在籍している場合も多く、より専門性を重視して採用活動が行えます。
新卒紹介サービスを利用する時は、自社の求めている人材要件に合わせて、「総合型」「特化型」を選択することが大切です。
新卒紹介サービスを利用する際は、学生の登録者数の多さと実績を確認することも大切なポイントです。
登録している学生の人数が多いと、企業がアプローチできる学生の人数が増え、幅広くなるためです。
アプローチできる数と幅が増えると、自社の求めている人材を採用できる確率も高まるため、新卒紹介サービスの登録者数を確認しておくことは重要です。
実績に関しては、各人材紹介サービスのサイト上に掲載されていることが多いため、必ず確認しておきましょう。
また、Web上の口コミも実績を見極める参考になりますので、人材紹介サービス名で検索して調べることをおすすめします。
登録者数の多さと実績を確認する際は、複数の新卒採用サービスを確認し、比較検討すると、どのサービスを利用するかの参考材料になります。
新卒紹介サービスには、共通する機能や、特定の用途に特化した機能が用意されています。
多くの新卒紹介サービスに共通する機能は次のようなものがあります。
機能 | 概要 |
人材紹介 | 企業の人材要件に合う人材を紹介する機能 |
スカウト | 人材要件に合う、または魅力的な人材にスカウトのメッセージを送れる機能 |
マッチング | 価値観や方向性などのマッチングが行える機能 |
一部の新卒紹介サービスに用意された、特定の用途に特化した機能は次のようなものです。
機能 | 概要 |
分析 | 自社に入社した際、活躍できる可能性のある人材の特徴・傾向を分析する機能 |
採用代行 | 応募者の管理や選考調整、面接や合否連絡までの採用業務を代行するサービス |
採用業務の負担をより軽減したい場合は、分析や採用代行の機能がある新卒紹介サービスがおすすめです。
前述した通り、新卒紹介サービスは「成果報酬型」か「固定報酬型」に分かれており、それぞれ費用が異なります。
多くの新卒紹介サービスが採用している「成果報酬型」の料金相場は、採用1人あたり50万円~100万円程度です。
相場内でも数十万円も料金に違いがあるため、利用前に必ず確認し、複数の新卒紹介サービスを比較検討するようにしましょう。
「固定報酬型」の場合も、各新卒紹介サービスによって採用1人あたりの料金が変わるため、事前に確認しておくことが大切です。
また、採用人数が多い場合や、別途サービスやオプションを利用した場合、成果報酬以外の料金が加算される場合もあるため注意が必要です
また、成果報酬型・固定報酬型に限らず、内定辞退者が出た場合にどんな保証があるかも、併せて確認しておくようにしましょう。
新卒紹介サービスを利用した場合、どのような流れで採用~料金の支払いまで行われるのでしょうか。
この項目では、新卒紹介サービスの利用後の流れについて見ていきます。
最初に新卒紹介サービス側が、契約した企業が求めている学生の人物像、担当してほしい業務、成長や将来性、教育・サポート体制などについて、求人に関するヒアリングを行います。
新卒紹介サービスと企業が人材要件や人物像のすり合わせを行うことで、人材紹介の精度が高まるためです。
ヒアリングをしっかり行わないと、希望する人材とかけ離れた学生を紹介されてしまう可能性があるので注意です。
そのためには、新卒紹介サービスを利用する前に、人材要件・人物像を自社内で洗い出しておく必要があります。
ヒアリングによって人材要件・人物像を共有したら、実際に登録している学生を集めるため(母集団形成)求人票を作成します。
一般的に求人票には、次のような内容を掲載します。
学生によっては、社員数や男女比をはじめ、離職率や産休育休の取得率などの質問をしてくる場合もあります。
面接時などにスムーズにやり取りをするため、自社の就労環境については事前に細かく把握しておくことが大切です。
求人票が完成したら、新卒紹介サービスがターゲットとなる学生に求人を紹介します。
多くの新卒紹介サービスでは、担当エージェントが学生と面談し、人物像や仕事に対する価値観などを見極めた上で、マッチする求人を紹介します。
基本的に、学生への求人の紹介は担当エージェントに任せておけば問題ありませんが、定期的に報告してもらった方が良いでしょう。
その際、学生の反応の良し悪しに応じて、担当エージェントと適宜打ち合わせを行うこともおすすめです。
また、学生の反応があまりにも悪く、応募の手応えが感じられない場合などは、設定した人材要件や人物像を見直す必要もあります。
求人の紹介によって学生の応募が集まったら、まずは書類選考を行います。
基本的に自社のニーズからかけ離れた学生が応募してくることはないため、書類選考は比較的スムーズに進めることができます。
ただし、人材要件に合わない学生であっても、熱意を持って応募してくれる場合もあります。
そういった場合でも、学生に光る何かを感じたら、せっかくの機会なので面接に進んでも良いでしょう。
書類選考を終えたら、学生との面接を行います。
面接の日程や場所の設定は新卒紹介サービス側が行ってくれるため、企業は面接に集中できます。
面接では、入社後にミスマッチを起こしたり、辞退につながったりしないよう、業務内容や職場環境について細かく学生側に伝えましょう。
魅力的な部分だけでなく、大変な部分についても包み隠さず伝え、学生がイメージしやすいようにコミュニケーションを取ることが大切です。
また、学生からの質問にも積極的に回答し、不安の解消につながるようなやり取りを心掛けることも必要です。
面接をした学生の中から、より自社の求める人材要件・人物像にマッチした学生に内定を出します。
内定者が決定したら担当エージェントに連絡を入れ、学生に面接の結果連絡をしてもらう流れになります。
その際、内定者からの質問への回答、雇用・労働条件のすり合わせなどのやりとりも、担当エージェントが代わりに行います。
その後、企業は内定通知書を作成し、内定者への送付を行います。
内定通知書を学生が読んだ段階で、内定(採用)が確定したことになります。
また、内定が決まった後の学生のフォローに関しては、担当エージェントに任せきりにするのではなく、必要に応じて企業としても介入するようにしましょう。
入社に関する学生の不安・心配事などの相談があれば、その都度対応することが大切です。
内定した学生が入社したら、新卒紹介サービスに成果報酬の支払いを行います。
新卒紹介サービスによっては、入社後ではなく学生が内定を承諾した時点で成果報酬を支払う場合もあるため、細かな料金体系について確認しておきましょう。
また、もしも入社した学生が早期退職してしまった場合、新卒紹介サービスによっては手数料の何%かを返金してもらえる場合もあるため、こちらの保証もしっかり確認しておきます。
新卒採用を行う方法は、新卒紹介サービスだけではありません。
他にも複数の方法がありますので、新卒紹介サービスとの違いを含めてご紹介します。
就活ナビサイトは、一定の費用を支払うことで求人サイト上に求人広告を掲載し、新卒者やその他の求職者を募集する手法です。
就活ナビサイトの場合、内定や入社が決まっても追加で報酬は発生しないため、採用人数が多い場合に1人あたりの採用コストが安くなることが特徴です。
また、大手就活ナビサイトの場合、新卒紹介サービスよりも母集団が多いため、学生に自社を認知してもらいやすいメリットもあります。
また、学生に直接自社の特徴・魅力について伝えられることも、新卒紹介サービスとは異なる部分です。
ただし、就活ナビサイトの場合、求人広告を出す時点で料金を支払うため、採用ができなかった場合も一定のコストがかかってしまうデメリットがあります。
その点、新卒採用サービスは成功報酬型なので初期費用がかからず、採用が決まらない場合はコストを支払う必要がありません。
他にも、就活ナビサイトは多数の応募があった場合、採用担当者の工数が増え、業務の負担が大きくなりやすいことも注意が必要です。
新卒紹介サービスの場合、担当エージェントが多くの採用業務を請け負ってくれるため、応募者が多くても採用担当者の負担はそれほど増えません。
さらに、就職ナビサイトは掲載する企業が多いため、自社の求人情報が他の企業の求人情報に埋もれやすいといった傾向もあります。
新卒紹介サービスの場合、人材要件にマッチした学生に求人を紹介する形なので、他の求人に埋もれるといった心配がありません。
就職ナビサイトの料金の目安としては、1シーズン掲載で90万円~となっています。
就活ナビサイトのメリットまとめ
就活ナビサイトのデメリットまとめ
合同会社説明会・イベントは、さまざまな企業が実施しているイベント方式の手法です。
イベントには、業種・職種を問わない総合型、特定の職種・業種に集中した業界特化型、学部・学科限定型などの形式があり、これらの中から、自社に適した手法を選択します。
実際の運営としては、開催会場に自社のブースを出展することで学生を集めるものや、当日に学生と直接面談などを行えるものなどがあります。
イベントによっては、その日の内に内定を出すといった、スピーディーな対応ができることもあります。
新卒紹介サービスとの大きな違いは、これまで出会うことのなかったタイプの学生を対象に母集団形成が行える点でしょう。
あらかじめ人材要件を設定する新卒紹介サービスとは異なる、さまざまな学生が往来する合同会社説明会・イベントならではの特徴です。
また、自社ブースに来た学生に対し、採用担当者が直接自社の特徴・魅力を伝えられることも、合同会社説明会・イベントの良さです。
ただし、合同会社説明会・イベントは、就活ナビサイトなどと同じく、出展した時点で一定のコストがかかってしまいます。
さらに、出展の準備や足を運んでくれた学生への対応で採用担当者の負担が大きくなることもデメリットだと言えるでしょう。
また、短い時間で多数の学生とコミュニケーションを取るため、1人ひとりとじっくり対話できないといった難点もあります。
新卒紹介サービスの場合、選考に進んだ学生と個別にやり取りを行うため、対話の時間をしっかり用意することができます。
合同会社説明会・イベントの1回の出展・開催でかかる費用はおよそ20万円~100万円です。
合同会社説明会・イベントのメリットまとめ
合同会社説明会・イベントデメリットまとめ
ダイレクトリクルーティングとは、サービス内の学生のデータを企業が検索し、プロフィールや自己PRなどを参照に学生に直接スカウトを送れるサービスです。
主に中途採用での利用が増えており、近年では新卒採用に特化されたサービスも登場しています。
新卒紹介サービスとの大きな違いは、企業側から積極的にスカウトメールを送れる点でしょう。
学生に企業から直接スカウトが届くため、自社を認知してもらいやすく、エージェントを介さないため学生に熱意が伝わりやすいことがメリットです。
また、新卒採用において通年で利用できる点や、学生の登録者が増加傾向にあることも、ダイレクトリクルーティングの特徴です。
ただし、学生に届くのはメッセージであるため、自社の具体的な情報を伝えにくいことが難点です。
また、1人ひとりにスカウトメールを送信するため、採用担当者の負担が大きくなるといったデメリットもあります。
その他にも、学生の興味を引く文章を作成したり、自社の求める人材要件に合わせてデータベースで検索したりと、高いスキルが求められることもデメリットに該当します。
新卒紹介サービスと比較して、ダイレクトリクルーティングは作業の難易度が高く、工数も多くなる点には注意が必要です。
ダイレクトリクルーティングの費用は、1シーズン30万円~、または1人あたりの採用で10万円~となっています。
ダイレクトリクルーティングのメリットまとめ
ダイレクトリクルーティングのデメリットまとめ
送客サービスは、自社の求める人材要件にマッチした学生を、合同会社説明会・イベントなどに動員してもらえるサービスです。
送客サービスを提供している会社は、学生のデータベースを独自で保有しています。
データベースを利用して企業のターゲットとなる学生にアプローチしてもらい、集客を代わりに行ってもらえることがメリットです。
また、送客サービスの料金体系の多くは成果報酬型で、送客された学生の人数・学生の特性に応じて費用が発生する仕組みになっています。
学生が合同会社説明会などに参加した時点で料金が発生するため、無駄なコストを発生させずに、採用が期待できる母集団形成が行えることも魅力です。
他にも、送客サービスでは、学生が通う大学・学部・住所・性別などのターゲット層の情報を細かく指定して送客してもらえます。
自社の希望に合わせ、スクリーニングをかけた状態で学生が送られてくるため、人材要件・人物像にマッチした学生を効率的に集めることができることもメリットでしょう。
新卒紹介サービスとの違いは、送客サービスはあくまでもターゲットとなる学生を集め(母集団形成)、採用イベントなどの場に送るだけであることです。
書類選考や面接のサポート、内定者へのフォローなどのサービスは一切ないため、選考~内定までの作業・対応は自社で行う必要がある点に注意してください。
また、合同会社説明会などに学生が参加した時点で料金が発生するため、採用につながらなくてもコストがかかることにも注意が必要です。
送客サービスの費用は、学生1人あたり2万円~5万円となっています。
送客サービスのメリットまとめ
送客サービスのデメリットまとめ
ここでは、新卒紹介サービスが活用できる事例について見ていきましょう。
3つのケース別の新卒採用の事例を解説しますので、新卒紹介サービスを利用する際の参考としてご覧ください。
企業名:A社
業種:ソフトウェア開発
数年前から新卒採用を始めたA社。中途採用に関する知識はあったものの、新卒採用となるとノウハウがなく、何から手を付けて良いのかわからない状態でした。
初年度は採用人数も少なく設定していたため、まずは自社で採用活動を実施してみるということになります。とりあえず直接学生にアプローチするため、大学に求人票を置いて応募を待ってみるものの、応募してくる学生が見つからない状態でした。
そんな中、ある採用コンサルティング会社から新卒紹介サービスの話を聞き、サービスを利用してみることに。初めての新卒採用ということもあり、学生がどんな考えなのかを知りたいという思いもあったため、志望する方向性に関わらず、さまざまな学生を紹介してほしいと依頼。
すると、求めている学生の人材要件・人物像や、自社のカラーを担当エージェントが理解してくれ、ニーズに合った学生を紹介してくれました。その結果、初年度に2名の学生の採用が決まり、その後もA社は5名・7名と年々新卒採用の人数を増やすことができています。
新卒採用のノウハウがない企業が、新卒紹介サービスを利用したことにより、初年度から2名の学生の採用を実現したケースです。新卒紹介サービスは、人材要件にマッチした学生の選定をはじめ、面談・書類選考などを担当エージェントが請け負ってくれるため、初めて新卒採用を行う企業でも特別なノウハウを必要としません。
新卒採用に関して、全般的なサポートを必要とする企業の場合、新卒紹介サービスは心強い味方になってくれることでしょう。
企業名:B社
業種:人材派遣・アウトソーシング
毎年度、新卒採用の募集を出しているB社。精力的に新卒採用を行うものの学生の内定承諾率が10%と低く、思ったように採用人数を確保することができない状態が続いていました。
採用人数を満たすため、できるだけ多くの学生を集客しようと採用活動に多額の費用と工数をかけるも、コストと採用担当者の負担だけが増え、まったく成果につながりません。しかし、事業の拡大を予定しているため採用人数を増やす必要があり、このままのやり方では限界だと判断し、新卒紹介サービスの導入を決定しました。
新卒採用サービスを利用してみると、担当エージェントがプロの目線から学生が自社のどこに注目しているかを教えてくれ、面接時にどのような方向でアプローチすれば学生の志望度が高まるのか助言を得ることができました。
担当エージェントの助言通りに面接を行った結果、学生の志望度が高まったり、あまり自社に興味を示していなかった学生も魅力を感じてくれるようになったりと、これまでにない手応えがありました。その結果、新卒採用サービスを利用した後の内定率承諾率は75%と大幅に上昇し、以前の10%と比較して7倍以上まで高めることに成功しています。
新卒採用は行っているものの、学生の内定承諾率が低いケースは多々あります。そういった場合、学生へのアプローチ方法が適切でないことも多く、担当エージェントの客観的な助言によって内定承諾率が大幅に上昇することも珍しくありません。
企業名:C社
業種:不動産業
地方展開しているC社は、社内に新しい風を取り入れるため、首都圏からのU・Iターンで新卒者を採用したいと考えていました。しかし、本社が地方にあるため、本社で説明会を開催しても集まるのは地元大学出身の新卒者ばかりです。
対策として、就職ナビサイトに情報を掲載し、首都圏で説明会の実施を試みるも、なんと予約者は0人。地方企業が首都圏の学生を集めることの壁を感じている中、新卒紹介サービスを発見し、成果報酬型なら無駄なコストがかからないため利用してみることに。
新卒紹介サービスでは、担当エージェントが客観的な視点で自社をチェックし、採用ページや就活ナビサイトでは伝えきれなかった魅力を学生に伝えてくれ、1週間で数名の採用候補を集めてくれました。
求人紹介の前に、人材要件・人物像にマッチした学生を選定してくれるため、志望度の高い学生のみ集めることができたことも大きなポイントです。結果、内定承諾者を2名獲得し、首都圏から学生を採用することに成功しました。
また、学生の集客だけでなく、営業を担当するエージェントが説明会の代行までしてくれ、首都圏に足を運ぶ必要がなかったことも大きなメリットでした。
新卒採用サービスを活用することで、首都圏の学生が地方企業に入社してくれたケースです。新卒紹介サービスなら、自社の魅力を学生に適切に伝えてくれるため、地方企業でも首都圏の学生を効率的に集客できます。
首都圏での説明会も代行してくれる場合があるため、採用担当者の負担を小さくできることもメリットです。
新卒紹介サービスにも特性があるため、闇雲に導入すれば良いわけではありません。
登録している学生の特徴や登録人数、料金体系、実績についてしっかり理解し、自社にマッチした新卒紹介サービスを選択する必要があります。
また、新卒紹介サービスは万能の手法ではないため、必要に応じて他の新卒採用の方法も併用することをおすすめします。
新卒紹介サービスは、あくまでも新卒採用の手段の1つなので、目的に合わせて、適切な形で活用することが大切です。
DYMでは、完全成果コミット型の新卒採用サービスを運営しています。
学生団体や体育会系の学生などの独自ネットワークにより、優秀な学生に企業を紹介する方法を多数持っています。
また、創業事業であるWEBプロモーション事業で培ったノウハウにより、学生の集客にも成功しており、多くのクライアント様から継続的にお任せいただくケースも増えております。
新卒紹介サービスをお探しでしたら、ぜひ一度DYMへお気軽にお問い合わせください。
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。
SNS広告
(Instagram、Facebook、Twitter、LINE、TikTok)
SNSアカウント運用代行
(Instagram・Facebook・Twitter・LINE・TikTok・Youtube)