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タイは、豊かな文化、美しいビーチ、そして魅力的な料理で知られる人気の旅行先です。しかし、日本とは異なる気候や衛生環境のため、渡航前にワクチンを接種することを意識しなければなりません。本記事では、タイ渡航前に受けるべき予防接種(ワクチン)の種類と費用、持参すべき薬について詳しく解説します。帰国後の健康管理についても記載しているので、タイでの感染症を予防する方法を知りたい方は参考にしてみてください。
<この記事で紹介する3つのポイント>
目次
タイは日本とは異なる気候や衛生環境を持ち、日本では珍しい感染症のリスクも存在します。渡航前に予防接種を受けることで、感染症のリスクを大幅に減らし、より安全に旅行を楽しめるでしょう。タイで気をつけるべき感染症は以下のとおりです。
タイでは、蚊が媒介するデング熱やチクングニア熱、日本脳炎などの感染症が流行することもあります。また、A型肝炎やB型肝炎、破傷風などのリスクも日本より高いです。A型肝炎は汚染された水や食品を介して感染し、重度の肝機能障害を引き起こします。B型肝炎は血液や体液を介して感染し、慢性化すると肝硬変や肝がんのリスクが高まるでしょう。破傷風は土壌中の細菌が傷口から侵入することで発症し、重度の筋肉痙攣を引き起こす危険な感染症です。
さらに、狂犬病のリスクも無視できません。タイでは野良犬や野良猫が多く、これらの動物に噛まれたり引っかかれたりすることで狂犬病に感染するリスクがあります。狂犬病は発症すると致死率がほぼ100%に達する非常に危険な疾患です。
これらの感染症は、予防接種によって予防または症状を軽減できます。例えば、A型肝炎ワクチンは95%以上の確率で感染を予防できるとされています。狂犬病ワクチンを事前に接種しておくと、万が一動物に咬まれた後に周囲に広めてしまうことを防げるでしょう。
ワクチン接種には一定の期間が必要なものもあるため、渡航の計画段階から予防接種について考慮しましょう。例えば、B型肝炎ワクチンは通常3回の接種が必要で、完了までに6か月かかります。狂犬病ワクチンも、渡航前の予防接種では3回の接種が推奨されており、1か月程度の期間が必要です。
タイ渡航前に受けるべき予防接種(ワクチン)の種類は、滞在期間や訪問地域、個人の健康状態などによって異なります。タイ渡航前に一般的に推奨される予防接種は以下のとおりです。
それぞれ説明します。
狂犬病は、感染した動物に噛まれることで感染する致命的な病気です。タイでは、狂犬病ウイルスを保有する動物は多数存在し、毎年犠牲者が発生しているのが現状です。
感染源の半数以上が犬であり、特に飼い犬への予防接種が不十分なことが課題となっています。また、路上の屋台やホテル周辺など、市街地で野良犬を目にすることも珍しくありません。そのため、特に長期滞在者や地方への旅行を予定している場合は接種を検討しましょう。
狂犬病ワクチン(暴露前)の標準的な接種スケジュールは以下のとおりです。
1回目:-
2回目:初回から7日目
3回目:3~4週間後
接種費用は、1回あたり1万5,000円前後です。ただし、曝露後(動物に噛まれた後)の接種スケジュールは異なるため、万が一噛まれた場合は直ちに医療機関を受診しましょう。
破傷風は、土壌中に存在する細菌が傷口から侵入することで発症する重篤な感染症です。破傷風菌は地球上のあらゆる場所の土壌に生息しており、日本国内でも致命的な感染例が報告されています。
タイでは衛生環境が日本と異なるため、破傷風のリスクが比較的高くなります。特に、アウトドアアクティビティを予定している場合や、地方への旅行を計画している場合は、破傷風ワクチンの接種を検討しましょう。
破傷風ワクチンの標準的な接種スケジュールは以下のとおりです。
初回:-
2回目:初回から3〜8週間後
3回目:6〜12か月後
接種費用は、1回あたり3,000〜4,000円程度です。破傷風ワクチンは、10年ごとの追加接種が推奨されています。過去に基礎接種を受けている場合でも、最後の接種から10年以上経過している場合は、タイ渡航前に追加接種を検討しましょう。
日本脳炎は、蚊が媒介するウイルス性の脳炎です。特に農村地域や北部では、特定の病気が季節性の風土病として存在し、年間を通じて感染が続いています。
日本脳炎は、重症化した場合、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害などの症状を呈します。重症化した場合の死亡率は20〜30%に達し、回復しても重度の後遺症が残るかもしれません。そのため、タイに長期滞在を予定している方や、都市部を離れて地方に赴く予定のある方々は、予防接種の実施を検討しましょう。
日本脳炎ワクチンの標準的な接種スケジュールは以下のとおりです。
初回:-
2回目:1~4週間後
3回目:6〜12か月後
接種費用は、1回あたり6,000〜8,000円程度です。日本脳炎ワクチンは、通常10年間有効とされています。しかし、リスクの高い地域に頻繁に渡航する場合や長期滞在する場合は、1〜2年ごとの追加接種が推奨されることもあります。
A型肝炎は、汚染された水や食品を介して感染する肝臓の病気です。A型肝炎は、発熱、倦怠感、黄疸などの症状を引き起こし、重症化すると数か月間の療養が必要になることもあります。
タイは、A型肝炎感染のリスクが高い国の1つです。この地域では、子供の頃に感染することが多く、結果として現地の成人の多くが抗体を持っています。一方で、日本を含む先進国では、成人の間でA型肝炎抗体を持つ人の割合が低いため、感染した場合に発症する可能性が高いです。そのため、タイへ渡航する前にぜひA型肝炎ワクチンを打つのを検討しましょう。
A型肝炎ワクチンの標準的な接種スケジュールは以下のとおりです。
初回:-
2回目:2〜4週間後
3回目:6〜24か月後
接種費用は、1回あたり7,000〜10,000円程度です。A型肝炎ワクチンは、B型肝炎ワクチンと同時に接種できます。両方の肝炎のリスクがある場合は、同時接種を検討するとよいでしょう。
B型肝炎は、血液や体液を介して感染する肝臓の病気です。タイを含む東南アジア地域は、B型肝炎の感染率が比較的高いことで知られています。タイでは日本よりB型肝炎の有病率が高いため、特に長期滞在者や医療従事者は接種を検討すべきです。B型肝炎は、急性期には発熱、倦怠感、黄疸などの症状を引き起こし、慢性化すると肝硬変や肝がんのリスクが高まります。
B型肝炎ワクチンの標準的な接種スケジュールは以下のとおりです。
初回:-
2回目:4週間後
3回目:5~6か月後
接種費用は、1回あたり6,000〜10,000円程度です。3回の接種を完了することで、長期的な免疫を獲得できます。完全な免疫を得るためには6か月かかるため、長期滞在を予定している場合は、渡航の半年以上前から接種を開始することが理想的です。
髄膜炎は、脳や脊髄を覆う膜の炎症を引き起こす重篤な感染症です。この炎症は、細菌やウイルス、真菌などの感染によって引き起こされることが多く、時には自己免疫疾患や薬剤の副作用などによっても発生します。
タイでの髄膜炎のリスクは比較的低いですが、長期滞在者や医療従事者などの特定の職業の人は接種を検討すべきです。髄膜炎は、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害などの症状を引き起こし、適切な治療を受けなければ致命的になる可能性があります。
髄膜炎ワクチンは通常1回の接種で十分です。接種費用は15,000〜20,000円程度です。髄膜炎ワクチンは他のワクチンと同時に接種することも可能ですが、医師と相談の上で決定してください。
腸チフスは、汚染された水や食品を介して感染する細菌性の感染症です。タイの一部の地域では腸チフスのリスクがあるため、特に長期滞在者や地方への旅行を予定している場合は接種を検討すべきです。
チフスは、チフス菌が原因となる経口感染症として知られています。初期症状は風邪に似ており、その後、強い疲労感や筋肉の痛みを伴う高熱が現れます。さらに、頭痛や皮膚の発疹が出現することも特徴的です。
腸チフスワクチンは通常1回の接種で十分です。接種費用は10,000円程度です。効果は約2〜3年間持続するとされています
4種混合ワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの4つの感染症を予防するワクチンです。一般的には乳幼児に接種します。これらの疾患のリスクはタイでも存在するため、特に子供や予防接種歴が不明な成人は接種を検討しましょう。
小児期に4種混合ワクチンか3種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)を接種している方、加えて12歳以降の追加接種も受けている場合は20歳前半程度までは免疫が持続します。
それ以降の年齢の方は、海外渡航状況などに応じてワクチンを追加接種するとよいでしょう。1回接種するごとに、約10年間有効な免疫が取得できるといわれています。
小児期に接種しているか不明な方は、かかりつけ医療機関などに相談のうえワクチン接種を検討しましょう。
接種費用は、1回あたり10,000円程度です。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスによって引き起こされる感染症です。タイでは子供の定期予防接種に含まれていますが、日本では任意接種のため、接種していない人も多くいます。おたふくかぜは、発熱、耳下腺の腫れ、頭痛などの症状を引き起こし、まれに髄膜炎や難聴などの合併症を引き起こす可能性があります。
予防には、おたふくかぜワクチンまたはMMRワクチンが有効です。MMRワクチンとは麻疹、風疹、おたふくかぜの混合ワクチンのことです。このワクチンは、おたふくかぜの発症を予防し、合併症のリスクを大幅に減らすことができます。発症した場合は、特効薬がないため、症状を和らげる対症療法が主に行われ、十分な休養と水分補給が推奨されます。
おたふくかぜワクチンは通常1回の接種で十分ですが、より確実な予防のために2回接種することもあります。接種費用は、1回あたり5,000〜8,000円程度です。おたふくかぜの既往歴がある場合は接種の必要はありませんが、不確かな場合は抗体検査を受けるのを検討しましょう。
ポリオは、重度の麻痺を引き起こす可能性のあるウイルス性疾患です。タイではポリオの発生はほとんどありませんが、近隣国からの輸入感染例があります。流行地域に渡航する人や予防接種歴が不明な場合は接種を検討しましょう。
ポリオワクチンの標準的な接種スケジュールは以下のとおりです。
初回:-
2回目:4週間後
3回目:6〜12か月後
小児期に行う定期接種では無料で接種できますが、自費で接種する場合は10,000円程度かかります。多くの場合、4種混合ワクチンの一部としてポリオワクチンが含まれています。
水痘・帯状疱疹ワクチンは、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)による2つの異なる疾患、水痘と帯状疱疹を予防するためのワクチンです。
水痘の特徴は以下のとおりです。
帯状発疹の特徴は以下のとおりです。
水痘ワクチンの標準的な接種スケジュールは以下のとおりです(2回接種の場合)。
1回目:0日目
2回目:4〜8週間後
接種費用は、1回あたり8,000円程度です。また、水痘の既往歴がある場合は接種の必要はありませんが、不確かな場合は抗体検査を受けましょう。
HPVは子宮頸がんの主な原因となるウイルスで、様々な型が存在します。
タイへの渡航する際に必須なワクチンではありませんが、長期滞在者や性的活動のある人は接種を検討しましょう。
子宮頸がん予防目的のHPVワクチンの接種回数は2回もしくは3回ですが、海外渡航時の接種回数については、医療機関に相談してみましょう。
接種費用は、1回あたり20,000〜30,000円程度です。
3種混合ワクチンは破傷風、ジフテリア、百日咳の3つの感染症に対応する混合ワクチンで、主に小児期に接種します。タイでもこれらの疾患のリスクは存在するため、特に過去の接種歴が不明な場合や最後の接種から10年以上経過している場合は接種を検討すべきです。
4種混合ワクチンと同様、小児期の接種に加えて12歳以降の追加接種も受けている場合は、20歳前半程度までは免疫が持続するといわれています。
それ以降は状況に応じ、5〜10年ごとに接種するのがおすすめです。
接種費用は10,000円程度となります。
タイへ渡航する際には、日本で処方された薬や一般的な市販薬を持って行くのがおすすめです。タイへ持参すべき薬は以下のとおりです。
慣れない環境や食事の変化によって体調を崩しやすい旅行中は、これらの薬が役立つ場面が多いでしょう。
常用薬については、滞在期間分に加えて予備も含めて持参することをおすすめします。タイでは日本と同じ薬が手に入らない場合があるため、十分な量を持って行きましょう。また、常用薬の中には、タイの気候(高温多湿)によって品質が劣化しやすいものもあります。そのため、薬は涼しい場所に保管するなどの対策が必要です。
胃腸薬と整腸剤は、食あたりや水あたりの際に重宝します。タイの料理は香辛料を多く使用するため、日本人の胃腸には刺激が強い場合があります。また、衛生状態が日本ほど高くない地域もあるため、これらの薬を携帯しておくと安心です。
抗ヒスタミン薬は、虫刺されやアレルギー反応に対して効果的です。タイには日本にはいない昆虫も多く、予期せぬアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
外傷用消毒薬と絆創膏は、小さな怪我や擦り傷の処置に使用します。タイの気候は細菌の繁殖に適しているため、小さな傷でも適切に処置しなければなりません。
日焼け止めと虫除けは、タイの強い日差しと蚊から身を守るために必須です。特に、デング熱やマラリアなどの蚊媒介感染症のリスクがあるため、虫除けの使用は必須です。
タイに薬を持参する際には、以下の点に注意が必要です。
処方薬を持参する場合、医師による処方箋と英文の診断書を用意しましょう。これらの書類があれば、税関での質問にも対応しやすくなります。診断書には、病名、薬の名称、用量、使用期間などを記載してもらいましょう。
滞在期間に応じた適切な量の薬を持参しましょう。ただし、過剰な量を持ち込むと、薬物の密輸と疑われる可能性があるので注意が必要です。医薬品によっては、出国で日本から持ち出す際や、帰国で日本に持ち込む際に事前手続きが必要なケースもあります。
タイに限らず薬の種類によっては持ち込みが制限される場合があるため、事前の確認が必要です。
一部の薬は適切な温度管理が必要です。特に、インスリンなどの冷蔵保存が必要な薬を持参する場合は、保冷バッグなどを用意しましょう。タイの気候は高温多湿なため、薬の品質劣化に注意が必要です。
薬や食品のアレルギーがある場合は、その情報を英語で記載したカードを携帯しておくと良いでしょう。緊急時に医療従事者に正確な情報を伝えることができます。
処方薬をジェネリック医薬品で使用している場合は、その薬の一般名(成分名)を確認しておきましょう。海外では商品名が異なる場合があるため、成分名を知っていると便利です。
タイから帰国した後も、健康管理は重要です。旅行中に感染した病気が帰国後に発症する場合もあるためです。帰国後には以下のポイントに注意しましょう。
それぞれ説明します。
帰国後は、以下の症状が無いか注意しましょう。
これらの症状が現れた場合、特に発熱を伴う場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。その際、タイへの渡航歴を必ず伝えてください。タイに生息する病原体は日本の病原体とは異なります。タイへの渡航歴を医師に伝えることによってスムーズで適切な治療を受けられるでしょう。
帰国後に発熱した場合は、以下の対処法を心がけましょう。
発熱時には必要に応じて解熱剤を使用しましょう。ただし、解熱剤の使用で熱が下がっても、病気そのものが治ったわけではないことに注意が必要です。
高熱が続く場合や、その他の症状(激しい頭痛、腹痛、発疹など)を伴う場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。その際には体温の記録をつけておきましょう。疾患によって特徴的な体温変動を起こす場合もあり、診断の役に立つかもしれません。
発熱時には以下の疾患の可能性も考慮しましょう。
タイの一部地域ではマラリアのリスクがあります。マラリアは帰国後、数週間から数か月後に発症することもあるため、発熱が続く場合は特に注意が必要です。
タイではデング熱のリスクも高いです。デング熱は通常、感染後3〜14日で発症します。高熱に加えて、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹などの症状があります。
帰国後に下痢が続く場合は、以下の対処法を心がけましょう。
ため、経口補水液などを摂取するのがおすすめです。市販の経口補水液や、砂糖と塩を水に溶かしたものでも代用できます。
必要に応じて整腸剤を使用しましょう。ただし、血便がある場合や高熱を伴う場合は、整腸剤の使用を控え、すぐに医療機関を受診してください。
下痢が数日続く場合や、血便、高熱、激しい腹痛を伴う場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。タイでは、一部の寄生虫感染症のリスクがあります。長期間続く下痢や腹痛の場合は、寄生虫感染の可能性も考慮して医療機関を受診するべきです。
可能であれば、タイ滞在中や帰国後に食べた食事の内容を記録しておきましょう。医療機関受診時に、この情報が診断の助けになる可能性があります。
下痢の原因となる病原体の拡散を防ぐため、トイレの後や食事の前には必ず手を洗いましょう。
タイへの渡航前に適切なワクチンを接種し、必要な薬を持参することは、安全で快適な旅行のために非常に重要です。多くの観光地には外国人向けの医療機関があり、英語での診療が可能です。ただし、医療費が高額になる可能性があるため、十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。
帰国後も、約1か月間は健康状態に注意を払い、何か異常を感じたら速やかに医療機関を受診しましょう。特に、マラリアなどの感染症は帰国後しばらくしてから発症することもあるため、注意が必要です。
タイ(バンコク)にあるDYMインターナショナルクリニックは、日本人駐在員と家族の方向けに、高品質な医療サービスを提供しています。日本語によるサポート、予約優先制、LINEを利用した予約・相談、多数の保険会社とのキャッシュレス決済も利用できます。
豊富な診療科目を揃え、公的医療制度では満たされないニーズにも対応しています。タイに駐在されている方やご家族の方は、ぜひご検討ください。
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。
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