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WEBサイトにはさまざまな種類があり、目的もそれぞれ異なります。漠然とサイトを作るだけでは効果は薄く、目的やポイントを把握し、綿密な計画の元に制作を進行しなければ意味のあるサイトは作れないでしょう。
今回はWEBサイトの種類や制作のポイント、流れなどを紹介します。WEBサイト制作を検討されているあなたの参考になれば幸いです。
<この記事で紹介する4つのポイント>
目次
まずはWEBサイトの種類と、それぞれの目的について解説します。
企業サイトとは、文字通り企業を紹介するページです。主な目的として企業のブランドイメージの構築、信頼性の確保などが挙げられます。
企業のアイデンティティや社会へのメッセージを発信することで、顧客や訪問者との結びつきを強固なものにします。ロゴや配色などに統一感を持たせることで、企業イメージの確立も可能です。
企業サイトはオンラインにおける企業の顔、または名刺とも言うべき存在で、クオリティが低い、あるいはサイトがないという状態だと、企業としての信頼を失ってしまうかもしれません。一方で高いクオリティのサイトは、訪問者に信頼できる会社だという安心感を与えます。また、商品やサービスを掲載することで、顧客獲得にもつながります。
企業の基本的な情報や理念、事業内容などを掲載したサイトは、現代のビジネスにおいて必須のものといっても過言ではありません。
採用サイトは、企業がオンラインで採用活動を行うための窓口となります。さまざまな企業の求人情報を集めたサイトも多数存在しますが、画一化されたデザインの中で限られた情報しか掲載できません。
独自の採用サイトを持つことによって、他社との差別化が可能となります。デザインも掲載する内容も自由で、企業の文化や仕事の魅力を鮮明に伝えられます。それによって、求める人材像に近い応募者が集まることが期待できるでしょう。独自の採用サイトは、企業が求める人材像と応募者とのミスマッチ解消に大変効果的です。
また、応募のプロセスも独自に構築できるため、採用活動全体の効率も上がります。
ECサイトは、商品やサービスをオンラインで販売するためのサイトです。代表的なECサイトとしてAmazon、楽天などが挙げられます。また、Shopifyのようにテンプレートやウィジェットを使用して、カスタマイズされたオンラインストアを構築できるサービスもあります。
もちろん独自のECサイトを持つことも可能です。ブランドの独自性を確立しやすく、外部のECサイトを利用するよりも顧客との関係性が深まりやすいとされています。自社のマーケティング戦略に沿ったキャンペーンの展開や広告との連携がスムーズにできることも、重要なメリットです。
また、独自のECサイト構築は初期費用が高くなりがちですが、掲載料や手数料がかからないため、長期的な視点での収益拡大にも寄与します。
ブログは定期的に情報を発信するためのサイトで、オウンドメディアはブログの他、動画、ポッドキャスト、SNSなども含む総合的なメディアのことを指します。
ブログ/オウンドメディアの目的の代表的なものとして、ユーザーとの関係構築が挙げられます。ブログを通じ、自社の商品やサービスにまつわる最新情報や専門知識を披露することで、その分野における信頼性が高まります。また、動画やSNSなども活用し、一貫したイメージを伝えることでブランドイメージが確立され、ユーザーをファン化することも可能です。
ブログは、サイト全体のアクセス数アップの観点からも優れたコンテンツです。良質なコンテンツを定期的に発信することで、繰り返し訪れるユーザーが増え続けます。加えて、検索エンジンは高品質で更新頻度が高いページを評価するため、SEOの施策としても効果的です。
LPはLanding Pageの略で、ユーザーが広告やSNSから最初に訪れることを着地(Landing)に例えていることに由来します。ユーザーが最初に訪れたページすべてを指すこともありますが、多くの場合はユーザーを特定のアクション「コンバージョン」に導くためのページのことをLPと呼んでいます。
「コンバージョン」にはお問合せ、登録、購入などさまざまなものがあり、運営者側で自由に設定できます。そして、そのLPの中だけでユーザーをコンバージョンまで導くというのがミッションです。そのため、基本的に単一のページで、コンバージョン以外のページ外リンクは存在しません。
企業サイトのように網羅的な情報を掲載する必要がないため、商材の独自色を全面に押し出すことが可能で、プロモーションに特化したページを作りやすく、利益を上げやすいという特長があります。
ポートフォリオサイトは、写真家やデザイナーといったクリエイティブな職業につく人々が自身の作品や実績を紹介するものです。自身のスキルや経験のアピール、仕事の受注や新規顧客の獲得が主な目的です。
自身の能力を余すことなく紹介できるため、隙のないPRが可能です。コンセプトを一貫させることで、自己ブランディングにも効果を発揮します。高品質なポートフォリオサイトは、それそのものが一つの作品として機能するでしょう。
クリエイター自身にとっては、自己の成長やキャリアの進展を記録するツールともなります。
WEBサイトそれぞれの目的を達成するために重要なポイントを解説します。
UXとは、ユーザーが商品やサービスを通じて得られる体験、感情のことを指し、WEBサイトにおいても重要な指標とされています。
例えば「商品の説明が分かりやすく、すぐに購入を決断できた」、「興味深いコンテンツが次々に見つかり、長時間に渡って閲覧した」といった、質の高い体験はサイトの目的達成に多大な貢献を果たすでしょう。逆に「聞きたいことがあったが、お問い合わせの方法が分からず諦めた」、「画像の読み込みが遅く、ストレスを感じた」といった、質の低い体験はサイトの目的達成を阻害します。
WEBサイトを作成する際は、多角的にUXを考慮しなければなりません。そのための指針となるのがユーザーインターフェイス(UI)です。
UIはユーザーとサービスとの接点という意味で、両者の間の情報の伝達手段のことを指します。特にWEBサイトにおいては、見やすさや使いやすさを表すものとして用いられる言葉です。
UIがしっかりしていれば、上記のような質の高い体験をユーザーに提供できるでしょう。良質なUXのためのUIの例としては、導線が分かりやすいナビゲーション、あらゆるデバイスで見やすいレイアウト、分かりやすさと企業のアイデンティティが共存したデザインなどが挙げられます。
大切なのはユーザー目線です。ユーザーの視点からWEBサイトを設計し、ユーザーが使いやすいインターフェイスを提供しなければなりません。掲載する情報も整理し、ユーザーが求める情報に簡単にアクセスできるようにする必要もあります。そしてデザインは、それらを阻害するものであってはなりません。
ユーザーが何を求めているか、それを確実に届けるためには何が必要かを考え、適切なUI/UXを設計してください。
SEOはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」と訳します。検索エンジンで、サイトが上位に表示されるようにするための手法のことです。サイトが上位に表示されることによってアクセス数が増加し、必然的にサイトの目的達成の確率も上がります。
上記表示のための施策として、まずはキーワードリサーチが挙げられます。ユーザーが検索するであろうキーワードを調査し、それを含むコンテンツを作成するということです。サイト構造を最適化し、検索エンジンがサイト内をクロールしやすくすることでも評価は上昇します。
ただし、SEOはすぐに効果が出るものではありません。キーワードに沿ったコンテンツを1つ作成する程度では、目に見えるほどの効果は期待できないでしょう。良質なコンテンツを発信し続けることで、徐々に効果が上がっていきます。
かつてはページとは関係のないキーワードを手当たり次第に詰め込み、一気に上位表示を狙うといった手法が横行していましたが、現在では表示順位を大幅に下げられる、一切表示されなくなるといったペナルティの対象になっています。外部リンクの獲得も順位上昇に効果がありますが、あくまでも自然なリンクで、上位表示を狙った不自然なリンクはすぐに見破られ、ペナルティの対象となってしまいます。
SEOに近道はありません。地道に良質なサイトを作ることを心がけてください。
なんとなくコンテンツを掲載するだけでは、望むような成果は得られないでしょう。サイトの目的はなんなのかを正しく理解し、それを助けるためのコンテンツを提供しなければなりません。言い換えると、ユーザーのニーズに応えるということでもあります。
例えば採用サイトであれば、募集要項が必須であることはもちろん、ユーザーは職場の雰囲気についても知りたい筈です。それに応えるコンテンツとしては先輩社員の声、職場の写真や動画などが挙げられます。ECサイトでは商品のスペックの他、実際に使用してみた感想も気になるという人が大半でしょう。それに応えるものとして最適なのが、商品のレビューです。
ユーザーはどんなことを知りたがっているか、どんなことを不安に感じているかなどを考え、目的達成までのレールを敷き、障害を取り除くようなコンテンツを作成してください。
セキュリティが確保されていないサイトは、ユーザーの個人情報が不正アクセスや盗難のリスクにさらされる可能性があります。そうしたことが起きてしまった後での信頼回復は、非常に困難です。セキュリティ対策は必ず行わなければなりません。
セキュリティのための施策として重要なもののひとつにSSL/TLSがあります。サイトとユーザーの間のデータ通信を暗号化し、データの盗難や改ざんを防ぐというものです。SSL/TLSを使用するとURLの先頭が「http://」から「https://」に変わり、安全なサイトであるということが視覚的にもアピールできます。
また、SSL/TLSを使用していないサイトにアクセスしようとするとブラウザが警告を発することがあり、アクセスの機会も大幅に減少する恐れがあります。新規のサイトだけでなく、既存のサイトでも未対応の場合は早急に行うべき施策です。
なお、SSLの後継がTLSという位置づけで、現在はTLSが推奨されていますが、用語としてはSSLも根強く残っています。
WEBサイトは公開して終わりではありません。公開後のアクセスのデータを解析し、改善の施策を立案、実行することでよりよい成果につながるでしょう。キャンペーンLPのように短期間でクローズしてしまうサイトでも、そこで得たデータは次のキャンペーンを成功させるための重要な情報となります。
まずはGoogle Analyticsなどを使用し、トラフィックを解析しましょう。訪問者数、ページビュー数といった情報です。さらに滞在時間や離脱率などを調べることで、ユーザーの行動パターンが見えてきます。これは導線の最適化などに役立つ情報です。
キーワードのランキングや検索クエリなど、SEOに関する情報を解析することでキーワードの最適化、新たなコンテンツの方向性など、上位表示のための施策も見えてきます。
コンバージョンに関するデータも調べなければなりません。コンバージョン率(CVR)を上げるためには、ボタンの色や文言などを変えたABテストを実施するのも効果的です。
WEB制作の流れと各段階における重要なポイントを解説します。なお、ここで紹介する制作の流れは一例で、プロジェクトの性質によって大きく変わることもあります。
WEBサイト制作のプロジェクトを始める際には、まず企画段階が重要です。企業のブランド戦略やマーケティングの方針に基づいてプロジェクトの目的やビジョンを明確にし、成功のための方向性を定めます。例えば、ブランドの認知度を高めることが目的なのか、新規の顧客を獲得することが目的なのかといったことが話し合われます。
決定した目的やビジョンを元に、同業他社のWEBサイトやプロジェクトを分析します。ユーザーのニーズや行動パターンを知るための市場調査も重要です。これらの情報によって、WEBサイトが目的を達成するための道筋を定めます。
道筋を定めた上で訪問者数やコンバージョン率、売り上げの増加など具体的な目標を設定します。目標設定の指標として効果的なもののひとつにSMARTの原則があります。
SMARTの原則とは
Specific:具体的
Measurable:測定可能
Achievable:達成可能
Relevant:関連性がある
Time-bound:期限が明確
この指標にそって目標を設定することで、達成の確率が格段に上昇します。
目標が定まったら、プロジェクトの範囲とスケジュールを決定します。範囲、つまり行うことと行わないことが定まっていないと、プロジェクトのビジョンも曖昧になり、目標もぶれてしまうでしょう。
スケジュールは、目標達成に向かって計画的に進んでいくために必須の要素です。タイムラインやマイルストーンの設定が、プロジェクトの進捗状況や、ゴールまでに必要な時間を明確にします。
リスクもあらかじめ把握しておく必要があります。予算の超過、期限の遅れ、技術的な問題など多岐に渡っていて、プロジェクトの重大な脅威となり得るものばかりです。発生し得るリスクを特定し、対応策を計画しておくことで、トラブルが起きたとしても被害を最小限に食い止められます。
要件定義の最初のステップは、ユーザーのニーズを理解することです。これには、ユーザーへのインタビューや調査、フィードバックの収集などが含まれます。ユーザーがサイトで何を求めているのか、どのような機能やコンテンツが役立つのかを明確にします。これらはUXに大きく関連する事柄です。ユーザーの目線に立ち、どのような体験がユーザーにとって有益かを考えるようにしてください。
ユーザーのニーズを基に、サイトが提供すべき機能を特定します。ページ構成、ナビゲーション、フォーム、検索機能といったものです。
予算やスケジュールの関係上、実現不可能な機能が出てくる可能性も多分にあります。そうした時は優先順位をつけ、どこまで実現するかを明確にしてください。
サイトに必要なコンテンツを特定します。テキストや画像はもちろん、動画やダウンロード可能なファイルなども含まれます。サイトの目的に沿って、どんなコンテンツが良質な体験を与えるかを考えてください。
「採用サイトで仕事風景の動画を掲載すれば、ユーザーに職場の雰囲気が直に伝わる」、「特典として有益な情報を掲載したPDFを配布すれば、ユーザーの購買意欲が高まる」といったものです。
コンテンツも予算やスケジュールの影響は避けられません。また不要なコンテンツは、ユーザーを飽きさせる原因になります。本当に必要なコンテンツだけを定義し、適切な長さのサイトになるよう心掛けてください。
企業の文化やブランドのアイデンティティを反映するデザインを明確にします。ロゴの扱い方、色やフォントのレギュレーション、テキストや画像のレイアウトの他、アニメーションなども含まれます。
ここでも大事なのはUXです。デザインにメッセージを込めるだけでなく、それをユーザーがどう受け取るか、伝えるべき情報を遮断しないかといったことも考慮する必要があります。
定義した機能、コンテンツ、デザインを実現するために必要な技術を確認します。例えばプログラミング言語であれば、HTML、CSSの他に、サイトに動きをつける場合はjavascript、フォームを自作する場合はPHPなどが必要です。
他にもWordPressなどのプラットフォームを使用するか、デザインで使うツールは何か、動画を掲載する場合は撮影と編集をどうするかなど、サイトを完成させるために必要なスキル、ツールを洗い出します。また、データベースの選定、SEOに対する方針なども考慮します。
サイトの品質を保証するための基準を設定します。デバイスごとの最適化、セキュリティ対策など、絶対に必要なものは明確にしておかなければなりません。
ページの読み込み速度などもここで設定します。大切な要素ですが、突き詰めると際限がなく、動画などのリッチなコンテンツとは相反するものでもあります。PageSpeed Insightsのスコアの目安を決めるなど、コンテンツとの兼ね合いで実現可能な基準を設けるとよいでしょう。
絶対に実現すべきもの、一定のレベルをクリアすれば問題ないものなど、優先順位の設定が必要です。
要件定義を文書化し、提出します。要件定義文書は、プロジェクトの全体像を明確にし、プロジェクトの成功に向けた方針を共有するための重要なドキュメントです。
必要とあれば変更や修正を行い、実現可能で成果が期待できる文書を作成してください。
情報アーキテクチャ(IA)とはWEBサイト制作において、サイトの情報を整理し、階層構造を作成するプロセスです。カテゴリーとサブカテゴリーの設定、ページのグルーピング、ナビゲーションの計画などがこれに含まれます。
IAの役割はユーザーに情報を分かりやすく伝える視点の確立です。これによってサイト制作全体におけるテーマであるUXにも一貫性が生まれます。
情報アーキテクチャが確立された後、ワイヤーフレームの作成に移ります。ワイヤーフレームとは、ページのレイアウトやコンテンツの配置を示した図面のことです。名前の通り、線(wire)と枠(frame)で構成されています。
ワイヤーフレームによって、サイトの基本的な構造が可視化され、デザインや機能の概要が明確になります。制作の初期段階において、デザインや開発の方針を確立するための必須の工程であると言えるでしょう。
サイトにどのようなコンテンツを配置するか、コンテンツをどのように整理するかといったことを決定します。ページの目的を達成するためには、どんなコンテンツが必要か、ユーザーが求めているのはどんな情報か、SEOに効果的なキーワードはなにかなどを考慮しながら具体的な内容を決定していく工程です。
ライティングや撮影など、コンテンツの作成もここに含まれます。要件定義の内容を踏まえ、すべてのコンテンツに目的達成のための一貫性や良質なUXが求められます。
ナビゲーションはユーザーがサイト内を移動するための基本的な手段で、ユーザーが求めている情報に効率よく辿り着くためには、分かりやすいナビゲーションが必須です。そのため、サイト全体のナビゲーション構造やメニューの設計、リンクの配置、ユーザーの移動パスの設計などを綿密に行う必要があります。
コンテンツやページの分量が多いページにおいては、ナビゲーションがUXの根幹であると言っても過言ではありません。複数の行動パターンを推測しながら、どのページからでも迷わないような導線を設計することで、多くのユーザーが快適にページを利用できるようになるでしょう。
ワイヤーフレームや定義されたコンテンツに基づき、デザインを作成します。デザインは単一のものではなく、デバイスごとに最適化された複数のレイアウトが求められることが大半です。あらゆるデバイスで適切に閲覧できなければならない、スマートフォンでの見え方を最優先とするなど、定められた指針に沿ってデザインを作成します。
画像としてデザインするだけでなく、ユーザーの視線の動きや機能の整合性などの確認も必要です。そうした作業によってデザインの改善点を特定し、よりよいUXのためのブラッシュアップが行われます。
フロントエンド開発者が、完成されたデザインを実際のWEBサイトとして組み立てます。コーディングと呼ばれる作業で、HTML、CSSを使用し、ページ内に動きをつける場合はJavaScriptも加わります。
デザインを忠実に再現し、閲覧しやすいサイトを構築するだけでなくjavascriptなどを使った動きがユーザーにとって快適かどうかを確かめる作業も重要です。また、レスポンシブデザインなどを用い、各デバイスごとのレイアウトの切り替えも設定します。
データベースの設計と開発、ユーザー認証やセッション管理などの機能を実装する工程です。サイトが必要とする機能に応じて、PHP、Python、Rubyなどのプログラミング言語や、Django、Ruby on Railsなどのフレームワークを使用して、サーバーサイドの開発を行います。
データベースの構築、脆弱性の検出など外側からは分かりにくいものの、極めて重要な作業も含まれます。またサーバーの負荷や応答時間の最適化など、パフォーマンスに関する作業もあり、まさしくサイトを裏側から支える、欠かすことができない工程です。
サイトの制作が完了したら、機能テスト、パフォーマンステスト、セキュリティテストなどが行われます。さまざまな角度からサイトを検証し、バグやコンテンツの間違いを検出、修正を行う作業です。
制作者側とクライアント側の認識の齟齬が無いか、双方向のコミュニケーションを取りながらの最終確認作業も欠かせません。
すべてのテスト、確認作業をクリアした後、公開準備が行われます。ドメインの設定、ホスティング環境のセットアップ、SSL証明書の取得といった作業です。
フロントエンド、バックエンド、PR担当などサイトに関わるすべてのリソースが足並みを揃え、公開のための体制を整えていきます。
万全の準備の上で、サイトがインターネット上で公開されます。URLにアクセスし、ページが表示されれば公開完了です。
ただし、公開直後のサイトになにもしないでユーザーが集まってくることは期待できません。関連するサイトや広告、SNSなどでの告知が重要となります。
サイトの安定性とパフォーマンスを維持するために、定期的なメンテナンスが必要です。サーバーのハードウェアおよびソフトウェアのアップデート、バックアップの作成、データベースの最適化、不要なファイルのクリーンアップといった作業を行わなければなりません。
システムの安定性の確保と共に、サイトのコンテンツについても定期的なチェックが必要です。無効になっているリンクや、負荷をかけすぎているコンテンツなど、ユーザーに不利益を与える恐れがある要素は排除していかなければなりません。
新しい情報を提供し続けることで、サイトの価値が維持されます。専門性や独自性のある情報はユーザーの信頼を得やすく、発信を続けることでサイトの価値の向上が見込めるだけでなく、検索エンジンからの評価も高まります。
既存のコンテンツも、情報の鮮度を保つ努力が求められます。速報系の情報であれば、古い情報がそのまま放置されていたとしても問題ありませんが、ノウハウ系の記事や製品紹介などの情報が古いままでは、サイト全体の信頼を大きく損なうことにもつながります。特に法律や制度に関する情報が古く、間違っているとトラブルの原因ともなるので気を付けてください。
サイトのセキュリティを維持にも気を配らなければなりません。定期的なセキュリティスキャンや脆弱性のチェック、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入、不正アクセスの監視など、サイトのセキュリティ維持は極めて重要です。
SSL証明書の更新やパスワードの定期的な変更も行うようにしてください。常日頃からのセキュリティ対策がサイトを脅威から守ります。
サイトのアクセス解析を行い、トラフィックやユーザーの行動を把握します。解析で得た情報を元に、サイトのパフォーマンスを評価し、改善のための施策を立案します。
人気のあるページや頻繁に検索されるキーワードを割り出すことで、新しいコンテンツのヒントが得られるでしょう。また、閲覧数の割にコンバージョン率が悪い、検索からの流入は多いが離脱率が高いといったページは、ニーズがあるにも関わらず、それを満たせていない可能性があります。改善することで、格段に成果が向上するかもしれません。
WEBサイトはユーザーの声に耳を傾けながら、日々改善していかなければなりません。直接的な意見はもちろん、問い合わせへの対応も必須です。例えば、製品に関する質問がきた場合、ユーザーは製品の説明ページだけでは疑問点が解決できなかったということになります。問い合わせた何倍もの数のユーザーが、疑問を抱いたまま購入を諦めているかもしれません。ユーザーに十分な情報を提供できていないと分かった場合は、早急な対応が必要です。
また、問い合わせが多い内容に関しては、FAQページなどにあらかじめ回答を用意しておくとよいでしょう。ユーザーの疑問をサイト上で解消できるだけでなく、問い合わせに対応するリソースの節約にもなります。
WordPressなどを使用している場合は、テーマやプラグインの定期的なアップデートも必要です。アップデートの意義は、機能性の向上だけではありません。アップデートを行わないと、脆弱性が放置され、サイトを重大な危機に晒す恐れがあります。
またアップデートを行わず、テーマやプラグインを古いままにしていると、サポートが終了してしまう可能性もあります。
WEBサイト制作には多数の工程があり、さまざまな知見、スキルが必要です。無料、あるいは低価格のツールやプラットフォームを駆使して自作するという方法もありますが、すべてにおいて高品質なサイトを求めるのであれば、プロに依頼するのが最良の選択と言えるでしょう。
では、プロに依頼するにはどうすればよいか。依頼先選びのポイントを紹介します。
検索エンジンで制作会社やフリーランスの制作者を探します。WEB広告を出稿している制作会社やオウンドメディアを運営している制作会社も多く、豊富な選択肢があります。
WEB業界やビジネスに明るい知人がいれば、優良な業者を紹介してくれるかもしれません。知人と業者の関係性次第では、割引価格での契約も期待できます。
クラウドソーシングサイトに案件を掲載し、応募を待ちます。低単価でも一定数の応募が期待できますが、実力が十分ではない業者が多いことには注意が必要です。
複数の制作会社から見積もりを得て、それを比較検討できるというサービスです。選択肢が広まるように思えますが、登録している会社が少ないと、かえって選択肢が狭まることもあるので注意が必要です。
制作会社の実力を測る最良の方法が、実績の確認です。多くの制作会社がホームページなどでポートフォリオを公開しています。逆に、ポートフォリオを公開していない会社は、外に見せられるような実績を持っていない可能性があります。クライアントの都合上、外部に案件を公開できないこともあるので、実績がない、即ち実力がないと言うことはできませんが、実績の有無が大きな指標となることは間違いありません。
単にクオリティの高いサイトを作っているかどうかだけでなく、求めているサイトに近い実績があるかどうかにも気をつけてください。ポートフォリオに制作のポイント、ポリシーなどを掲載している会社もあります。その内容に共感、納得ができるかどうかも判断の基準となるでしょう。
制作費用は依頼先を選ぶ上で無視できない要素です。多くの場合、見積もりは無料で受け取れるので、複数社を比較するのもよいでしょう。
費用が安いに越したことはありませんが、クオリティとのバランスには気を付けなければなりません。制作会社のクオリティを確かめるためには、実績の他、提案内容にも目を向けるとよいでしょう。自社の意図を汲み、納得のいく案を出してくる会社ならサイトのクオリティにも期待が持てます。費用は重要ですが、それだけでは判断せず、提案内容との兼ね合いで納得できる着地点を探るようにしてください。
制作会社がどんな分野に強みを持っているかも、要望を実現できるかどうかを大きく左右する可能性があるため、重要です。例えば、華やかなエンターテインメント系のサイトを得意とする会社であれば、誠実さを押し出したいコーポレートサイトの制作は不得手かもしれません。特定の業種に強みを持つ制作会社は多数存在します。自社の業種のジャンルを得意とする制作会社を探すのもよいでしょう。
制作会社の強みとサイトの目的が、マッチしているかにも気をつけてください。例えば、「ブランディングも行いたい」のであれば、マーケティングを得意とする会社、「独自のECサイトを構築したい」のであれば優秀なエンジニアを抱えている会社など、自社のニーズに応えられる会社を選ぶ必要があります。
株式会社DYMは美容、メーカー、小売、不動産業などさまざまなジャンルの制作実績を有しております。プランニングから運用まで一貫した体制で行い、徹底的にお客様に寄り添います。SEOの最適化や独自のシステム構築などもお任せください。SNS運用や動画制作なども、一貫したプランニングの流れの中で承っております。
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「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。
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