Page Top

総合職と一般職の違いとは?仕事内容や向いている人の特徴を紹介

公開日:2025.06.19  更新日:2025.06.20

就職活動や転職活動において重要な選択となる「総合職」と「一般職」。それぞれが異なる役割と特徴を持ち、給与・キャリアパス・働き方にも大きな違いがあります。本記事では、両職種の具体的な仕事内容から、向いている人の特徴、選択する際の重要なポイントまで詳しく解説します。自分のキャリア志向やライフスタイルに最適な職種を見極め、後悔のない選択をするためにも、ぜひ参考にしてください。

<この記事で紹介する4つのポイント>

  • 総合職は将来の管理職・幹部候補として期待されるポジションで、一般職は組織のサポート業務を担う決められた職務をこなすポジションである
  • 職種選択では将来の働き方、給料とキャリアアップの優先度、転勤の可能性、長期的な働く環境、自分の適性を総合的に考慮することが重要である
  • 総合職は事業戦略立案や予算管理など企業の中核業務を担い、一般職は経費精算やデータ入力などのサポート業務が中心となる
  • どちらの職種も企業にとって重要な存在であり、自分の価値観やライフプランに合わせて適切に選択することが成功の鍵となる

総合職と一般職の違い

総合職と一般職は、職種や業務内容による区分ではなく、業務範囲や裁量の違い、将来的なキャリアパスの特徴で分けられています。

総合職は将来の管理職・幹部候補として期待されるポジションで、複数の部署を経験するなど、幅広い業務を通じてキャリアを積んでいきます。一方、一般職は総合職や組織のサポート業務を担い、決められた職務をこなしていくポジションです。

これらの違いは仕事内容のみならず、給与・キャリアパス・転勤の有無・採用方法・働き方など、多岐にわたります。

仕事内容

総合職には、一般職と比べて幅広い業務経験を積み、仕事に対する裁量や責任が大きいという特徴があります。将来の幹部候補として、営業・企画開発・マーケティングなど、企業活動の軸となる業務を担い、場合によってはジョブローテーションによる異動や転勤もあります。また、管理業務を担うことから、裁量や責任も大きくなる傾向です。

一方、一般職は総合職の人が業務をスムーズに行えるよう、サポート業務やマニュアルに沿って行う定型業務が中心となっています。書類作成などの事務作業から顧客対応まで、細かいタスクをこなしていく役割を担います。

給与・待遇

総合職は、一般職よりも給与が高い傾向にあります。管理業務といった責任ある仕事を任されているため、給与を含む条件面で一般職より高待遇であることが多いです。基本給に加え、成果を出すとインセンティブが得られることもあります。

一方、一般職の給与は基本的には総合職より低い場合が多く、これは主な役割が総合職をサポートすることであるためだと考えられます。実際の求人募集でも、総合職と一般職とで、給料を分けて記載している企業も少なくありません。1カ月で見るとわずかな差でも、長期間で見たとき、大きな差が生まれることを認識しておく必要があります。

キャリアパス

総合職は、異動や転勤も含めて多くの経験を積む機会があり、管理職・幹部候補としてのキャリアアップを前提として、企業側からさまざまな機会が与えられることが多いです。責任あるポジションに抜擢されるチャンスに恵まれており、貪欲にキャリアアップを目指したい人にとって、最適な環境といえます。

一方、一般職も長く働くことにより、キャリアを積み上げることはもちろん可能です。しかし、キャリアアップにつながる昇進の機会は、総合職と比べると少ない傾向にあります。業務範囲が限定的で、会社の利益に直結するポジションに携わる機会が少ないためです。

転勤・配置転換

総合職は、入社時から将来の管理職候補・幹部候補として採用されているため、早いうちからさまざまな経験をさせ、自社の将来を託せる人材に育てたいというのが企業の本音です。このことから、総合職には異動や転勤はつきものだと認識しておく必要があります。全国の支店に転勤しながら、営業・人事・企画関連など、多くの仕事を経験することもあるでしょう。

一方、一般職は基本的に異動や転勤はなく、同じ場所で同じ仕事を長く担当する場合が多いです。配属された支店から転勤することはなく、総合職のようにジョブローテーションにより、担当する仕事が変わることは基本的にありません。

採用条件・選考プロセス

総合職と一般職は、採用開始のタイミングや選考内容が異なる場合があります。例えば、総合職の募集と採用が先にあり、その後に一般職の募集をスタートするといった企業もあります。同時に採用活動がスタートするケースももちろんありますが、年度によってスケジュールが変わることが多いため、求人情報はこまめにチェックすべきです。

また、選考プロセスにおいては、一般職よりも総合職の面接回数を多く設定している企業があります。注意しなければならないのは、総合職と一般職の併願が認められていない企業があることです。この場合、どちらに応募するかをあらかじめ考えておく必要があります

働き方・ワークライフバランス

総合職は責任ある業務を担うため、勤務時間が長めになる傾向にあり、残業や休日出勤も発生しやすくなります。技術系総合職は、常に先端技術の把握や情報収集の努力が欠かせません。また、キャリアアップに伴い、より多くの時間を仕事に費やすことが求められる場合もあります。

一方、一般職は総合職に比べると、残業や休日出勤が少ないといわれており、仕事とプライベートのワークライフバランスが取りやすい傾向にあります。内勤として事務作業がメインとなるため、決まった時間内で業務を完了させやすく、プライベートな時間を確保しやすい環境です。

昇進・管理職

総合職は、成果をあげることが前提となりますが、頑張れば頑張っただけ昇進しやすい環境にあるといえます。将来的な幹部候補として、キャリアを期待されていることから、リーダーシップやマネジメントに関する研修・教育が取り入れられていることもあります。また、スピーディーな昇進に期待でき、管理職としての道筋が明確に用意されています。

一方、一般職の場合は、残念ながらスピーディーな昇進は望めないのが実情です。サポート業務がメインとなるため、成果が昇進・昇給などに反映されにくいですが、安定した働き方を継続できるという特徴があります。

総合職と一般職の主な仕事内容

総合職と一般職では、担当する業務の範囲や責任の度合いが大きく異なります。総合職は企業の中核となる戦略的業務を担い、将来の幹部候補として期待される一方、一般職は組織運営を支えるサポート業務を中心に担当します。それぞれの具体的な仕事内容を理解することで、自分のキャリア志向や適性に合った職種選択の参考となるでしょう。

以下では、総合職と一般職の代表的な業務について、詳しく解説していきます。

総合職

総合職は、企業の中核業務を担う幹部候補として位置づけられており、事業戦略の立案から実行、組織マネジメントまで幅広い責任を負います。将来の管理職を前提とした育成が行われるため、複数の部署を経験しながら、さまざまなスキルを身につけられることに期待されます業務内容は多岐にわたり、高い専門性と判断力が求められる傾向にあります。また、企業の成長や収益に直接関わる重要な意思決定に参画する機会も多く、やりがいと同時に大きな責任を伴う職種です。

事業戦略の企画・立案

総合職は、経営層の方針を実務に落とし込む重要な役割を担います。経営方針や戦略を基に、具体的な予算や目標値、実現の方策やプロセス、マイルストーンを設定し、担当部署に実行させる責任があります。また、予算に対する実績の進捗を追いかけ、予算達成に向けて施策を適宜チューニングしていく業務も含まれます。

市場リサーチやビジネスモデルの策定といった戦略的思考が求められ、会社の将来を左右する重要な判断に関わることもできます。新規事業の立ち上げから既存事業の改善まで、事業全体を俯瞰した視点での企画立案能力が必要です。

部下のマネジメントや育成

総合職には、多くのメンバーを牽引していく場面が非常に多く、リーダーシップ能力は必須といえます。メンバーの声に耳を傾け、明確なビジョンを唱え続けることにより、全体の成果を最大化する役割を担います。部署間をつないで新しい事業を作っていくことから、メンバー全体がより円滑に仕事を進められるよう、常に先頭で引っ張っていく責任があります。

人材育成においては、個々のメンバーの能力や適性を見極め、適切な指導や機会提供を行うことで、組織全体のパフォーマンス向上に貢献します。チームワークの醸成と個人の成長支援を両立させる、高度なマネジメントスキルが求められます。

予算管理と数値目標の達成

事業運営において資金をどのように調達するのか、予算管理をどのように行っていくのかを事前にしっかり定めておく重要な業務です。月次での予実収支報告(PL)や四半期毎のローリング報告など、定期的な数値管理を行います。

立ち上げ段階は赤字になるケースが多く、損益分岐点を迎えるまでに余裕のある資金を用意する必要があるため、高い財務管理能力や資金調達能力が求められます。売上目標の設定から達成に向けた具体的な施策立案、進捗管理までを一貫して担当し、企業の収益性向上に直接貢献する責任があります

部門間の調整や全社的な業務改善

組織横断的な視点から、全社的な業務効率化や改善を推進する役割を担います。各部署の業務プロセスを分析し、無駄の排除や生産性向上のための施策を立案・実行します。部門間の利害調整や情報共有の促進により、組織全体の連携を強化することも重要な業務です。

システム導入による業務自動化や、業務フローの標準化といった取り組みを通じて、企業競争力の向上に貢献します。変化の激しいビジネス環境に対応するため、継続的な改善活動をリードし、組織の変革を推進する役割にも期待されています。

取引先との交渉や重要な商談

企業の売上や利益に直結する重要な営業活動を担当します。既存顧客との関係深化から新規開拓まで、戦略的な営業展開を推進する責任があります。大型案件の受注に向けた提案書作成や価格交渉、契約条件の調整など、高度な営業スキルが求められます。

また、顧客のニーズを的確に把握し、自社の商品・サービスの価値を効果的に訴求することで、競合他社との差別化を図ります。長期的な取引関係の構築を通じて、安定した収益基盤の確立に貢献することも、総合職の重要な役割です。

一般職

一般職は、総合職や組織のサポート業務を担い、企業運営に欠かせない重要な役割を果たします。決められた職務を確実にこなしながら、組織全体がスムーズに機能するための基盤を支える存在です。

専門的な事務処理能力や、丁寧な顧客対応スキルが求められ、正確性と効率性を両立させることが重要となります。直接的な利益創出ではなく、間接的に企業活動を支援することにより、組織の生産性向上に貢献する職種といえるでしょう。

経費精算や請求書処理

従業員が業務に関する場面において、発生した立替払いを企業が支払うための精算業務を担当します。経費精算書の作成や内容確認、領収書との照合など、正確性が求められる重要な業務です。具体的には、出張費・交通費・接待費など、多様な経費項目について、社内規定に基づいた適切な処理を行います。

請求書の受領から支払いまで、一連の業務フローを管理し、取引先との円滑な関係維持に貢献します。会計システムへの入力作業や仕訳処理も含まれており、企業の財務管理を支える重要な役割を担っています。月次や四半期の締め処理では、集中的な作業が必要となることもあります。

上司や部署のサポート業務

総合職の人が業務をスムーズに行得るよう、サポート業務全般を担当します。会議資料の作成や配布、議事録の作成、各種書類の整理・ファイリングなど、多岐にわたる業務を行います。また、上司のスケジュール管理やアポイントメントの調整、来客対応なども重要な役割です。

部署内の備品管理・発注業務・郵便物の仕分け・発送手続きなど、日常的な事務作業を通じて職場環境を整備します。総合職が本来の業務に集中できるよう、縁の下の力持ちとして組織を支える重要な存在です。

データ入力や文書作成などの事務作業

パソコンを使用したデータ入力業務は、一般職の主要な業務の一つです。売上データや顧客情報、在庫管理データなど、企業活動に必要な情報を正確にシステムに入力します。また、会議やセミナーの議事録作成、各種報告書の作成、契約書や提案書の作成サポートも担当します。

ExcelやWordといったオフィスソフトを活用し、表計算や文書作成するスキルが求められます。データの正確性と入力スピードの両方が重要で、集中力と継続力が必要な業務です。手書きの資料をデジタル化する作業や、データベースの更新・管理も含まれます。

電話応対やお客様対応

企業の顔として、顧客や取引先との最初の接点を担う重要な業務です。ビジネスマナーと正しい敬語を使用し、丁寧かつ聞き取りやすい応対が求められます。商品やサービスに関する問い合わせ対応・注文受付・クレーム対応など、多様な電話業務を担当します。また、来客時の受付業務や会議室への案内、お茶出しなどの接客業務も含まれます。

加えて、顧客情報の管理や電話内容の記録・共有も重要な役割であり、企業の信頼関係構築に直接貢献します。臨機応変な対応力とコミュニケーション能力が不可欠です。

会議や出張のスケジュール調整

上司や部署メンバーの予定を取りまとめ、効率的なスケジュール管理を行います。会議やアポイントなどの日時・場所を管理し、新しい予定を入れる際は、ほかの予定との重複を避けて適切に調整します。出張時のホテル予約や交通手段の手配、会食する店の予約なども担当します。また、社内会議室の予約管理や必要な機材・資料の準備、参加者への連絡調整なども、ア一般職の重要な業務です。

なお、複数の関係者のスケジュールを調整する際は、優先順位を考慮した的確な判断力が求められます。タクシーの配車連絡や宅配便の発送手配など、細やかな気配りも必要な業務です。

総合職に向いている人の特徴

総合職に向いているのは、ビジネスパーソンとしてさまざまな経験を積み、自己成長を実現したいといった上昇志向を強く持っている人です。キャリアアップしたい人、リーダーを目指したい人、収入を増やしたい人、幅広いスキルを身に付けたい人、さまざまなことに挑戦したい人、異動や転勤があってもよい人は、総合職の仕事と非常に高い親和性があります。

成長意欲が強く、幹部社員を目指していくために多岐にわたる経験を積みたい人に適している職種といえるでしょう。

新しい環境や仕事に挑戦するのが好きな人

総合職は、さまざまなことに挑戦したい人に適している職種です。将来の幹部候補として、営業・企画開発・マーケティングなど、企業活動の軸となる業務を担い、ジョブローテーションによる異動や転勤も経験します。複数の部署を経験するなど、幅広い業務を通じてキャリアを積んでいくため、新しい環境での挑戦を楽しめる人には最適です。

責任の重い仕事をしたい人や、より高いポジションに就きたい人も、総合職向きといえます。総合職では、チャレンジ精神が強く、変化を恐れずに前向きに取り組める姿勢が重要となります。

自分から積極的に動ける行動派の人

総合職には、自分から積極的に行動できる人が向いています。企業の中核業務を担うポジションとして、受動的に指示を待つのではなく、自ら課題を発見し解決策を提案する能力が求められます。幅広いスキルを身に付けたい人や、自分のスキルを評価されたい人にとって、理想的な環境でしょう。

事業企画や戦略立案においては、市場の変化を敏感に察知し、スピード感を持って対応する行動力が不可欠です。そのため、常に柔軟に対応を変化させられる臨機応変さと、膨大なデータから課題を読み解く積極性を持つ人が成功しやすい職種といえるでしょう。

チームを引っ張るのが得意な人

リーダーを目指したい人や、社内でリーダーシップを取りたい人も総合職に向いています。総合職には、多くのメンバーを牽引していく場面が非常に多く、リーダーシップ能力は必須といえます。メンバーの声に耳を傾け、明確なビジョンを唱え続けることにより、全体の成果を最大化する役割を担います。

また、部署間をつないで新しい事業を作っていくことから、メンバー全体がより円滑に仕事を進められるよう、常に先頭で引っ張っていく能力が求められます。人と接することが好きで、チームワークを重視しながらも、組織を導く強いリーダーシップを発揮できる人材が重宝されます。

転勤や配置転換に前向きに取り組める人

異動や転勤があってもよい人は、総合職に適しています。総合職は、入社時から将来の管理職・幹部候補として採用されているため、早いうちからさまざまな経験をさせて、自社の将来を託せる人材に育てたいというのが企業の本音です。そのため、異動や転勤はつきものだと認識しておく必要があります。

全国の支店に転勤しながら、営業・人事・企画関連など多くの仕事を経験することで、幅広い視野と豊富な経験を積むことができます。転居することに抵抗が少なく、環境が変化しやすい状況でも柔軟性を持って対応できる人が求められます。

様々な角度から問題を考えられる人

総合職には、複合的な思考力と分析能力が求められます。事業企画として対面することの多くは未経験の課題であり、そういった場面でも常に柔軟に対応を変化させられる臨機応変さが必要です。

変化が好きで、膨大なデータの集計・管理、そしてニーズを読み解くことに楽しみを見出せる人は、素質があるといえます。市場のリサーチやビジネスモデルの策定など、多面的な視点から課題を分析し、最適な解決策を導き出す能力が重要です。

一つの答えに固執せず、複数の選択肢を検討しながら、最良の判断を下せる柔軟な思考力を持つ人が総合職に向いているでしょう。

一般職に向いている人の特徴

一般職に向いているのは、安定志向の人や目の前の仕事にじっくり取り組みつつ、プライベートの時間も大切にしたい人です。「ワークライフバランスを充実させたい」「誰かのサポートをする仕事がしたい」「定型業務を行いたい」と考えているならば、一般職が適職といえます。裏方として働きたい人、コツコツとした作業が得意な人、同じ仕事を長く続けたい人、異動や転勤をしたくない人は、一般職と親和性があるでしょう。

以下では、一般職に適した人の具体的な特徴について、詳しく解説していきます。

一つの分野のプロフェッショナルになりたい人

一般職は特定の専門分野で深い知識とスキルを身につけたい人に適しています。総合職のように、さまざまな部署を経験するのではなく、同じ職場で同じ業務を長期間担当することで、その分野のエキスパートとして成長できます。事務処理・データ管理・顧客対応など、それぞれの業務領域で高い専門性を発揮することが可能です。

一つの分野を極めたいという志向を持つ人にとって、一般職は継続的にスキルを磨ける環境が整っている職種といえます。専門知識を活かして組織に貢献したい人や、特定の業務で確実な成果を出したい人におすすめの選択肢でしょう。

ワークライフバランスを大切にしたい人

仕事とプライベートをきちんと分けたい人には、一般職が向いています。残業や休日出勤も総合職に比べると少なく、プライベートな時間を確保しやすい環境です。また、定時での帰宅が可能なケースが多く、家庭との両立や趣味の時間を大切にしたい人に適した働き方ができます。

結婚・出産などのライフスタイルの変化に合わせ、柔軟に働きたいという女性が多いのも、一般職の特徴です。仕事と自分の生活を両立してどちらも楽しみたいという人、趣味に没頭する時間がほしい人にとって、理想的な職種といえるでしょう。

同じ地域で長く働きたい人

地元にずっと住んでいたい人や、転勤をしたくないという人も、一般職が最適です。基本的に異動や転勤はなく、同じ場所で同じ仕事を長く担当する場合が多いという特徴があります。一般職は基本的に内勤業務となり、異動や転勤もほとんどないため、生活基盤を安定させたい人に向いています。

また、配属された支店から転勤することはなく、総合職のようにジョブローテーションで担当する仕事が変わることも基本的にありません。家族との時間を大切にしたい人や、地域コミュニティとの関係を維持したい人にとって、安心して働ける環境を提供する職種といえます。

縁の下の力持ちとして活躍したい人

サポート役に徹していたい人や、誰かのサポートをする仕事がしたい人は、一般職に向いています。総合職の人が業務をスムーズに行うためのサポート業務を担い、組織全体の生産性向上に貢献する重要な役割を果たします。表立って華やかに活躍する機会は少ないものの、どんなプロジェクトでも陰ながら支える立ち位置の仕事は必要とされるためです。

同僚をサポートする仕事にやりがいを感じられる人には、一般職が魅力的な職種です。周囲を支えることに価値を見出し、チームの成功に間接的に貢献することにより、満足感を得られる人に適した働き方といえるでしょう。

決まった業務を着実にこなせる人

同じことを繰り返す作業が得意で、コツコツとした作業を継続できる人も、一般職に向いています。定型業務を行いたいと考えている人にとって、マニュアルに沿って行う決められた職務は、取り組みやすい内容でしょう。昇進や出世はあまり望まず、安定した業務環境を求める人に適した職種といえます。

給与は多くなくとも、安定して給料をもらえれば良いという価値観を持つ人にも、一般職が向いています。集中力を持続させて正確性を重視した業務に取り組める人や、ルーティンワークを苦にしない人にとって、力を発揮しやすい環境が整っている職種です。

総合職か一般職かを選ぶ際のポイント

総合職と一般職のいずれかを選択するに当たり、大切なのポイントは、あなたが何を重視するかということです。「管理職・幹部を目指したい」「高い収入を得たい」「大きな裁量を持って働きたい」と考えているならば、総合職が向いているでしょう。一方「ワークライフバランスを充実させたい」「誰かのサポートをする仕事がしたい」「定型業務を行いたい」と考えている場合は、一般職が適職です。

単純に給与の高さや、業務の楽さだけで判断するのではなく、キャリアゴールや求めている条件から検討することが重要となります。

 将来どんな働き方をしたいか考える

総合職と一般職のどちらに応募するか悩んだ際は、自分が将来どのような働き方をしたいか、どのようなライフプランを持っているかで判断することが重要です。仕事に何を求めるのかを明確化し、その大切なものに優先順位をつけることが有効となります。

例えば「なるべく多くのお金を稼ぎたい」という思いを最も優先したいのであれば、総合職を選択したほうが良いでしょう。一方「仕事をコツコツ続けていきたいが、趣味の時間を大切にしたい」という場合は、一般職を選択したほうが理想の生活を送れる可能性が高くなります。

 給料とキャリアアップの優先度を明確にする

基本給に関しては、業務範囲や将来性などの違いから、多くの企業では一般職よりも総合職のほうが高く設定されています。1ヵ月で見るとわずかな差に思えるかもしれませんが、1年・5年・10年と働き続けた場合、どの程度の差が生まれるのか、しっかりと認識しておく必要があります。

キャリアの観点から見ると、総合職は異動や転勤も含めて多くの経験を積む機会があり、管理職・幹部候補としてのキャリアアップを前提として、企業側からさまざまな機会が与えられることが多いです。一方、一般職はキャリアアップにつながる昇進の機会は、総合職と比べると少ない傾向にあります。

転勤の可能性を理解する

職種選択において、転勤の有無は重要な判断要素となります。総合職では転勤が前提となっているため、家庭事情や生活環境への影響を十分に検討する必要があります。独身のうちは大きな問題がないかもしれませんが、結婚後には単身赴任という形を選択せざるを得ない可能性もあります。

一方で、近年は「地域総合職」「エリア総合職」という選択肢を設ける企業も増えており、総合職でありながら転勤がなく、決まったエリアに勤務する働き方も可能です。転勤がない分、総合職と比較すると給与が少ないケースも目立ちますが、生まれ育った地元で働き続けたい人や、家庭の事情で転勤したくない人には適した選択肢といえるでしょう。

 長く働き続けるための環境を考える

長期的に働き続けるためには、自分のライフスタイルや価値観に合った職種を選ぶことが重要です。一般職は基本的に内勤業務となり、異動や転勤もほぼないため、結婚・出産などのライフスタイルの変化に合わせて働きたい人に適していますまた、残業や休日出勤も総合職に比べると少なく、仕事とプライベートのワークライフバランスが取りやすい傾向にあります。一方、総合職は責任ある業務を担うため、勤務時間が長めになる傾向にあり、より多くの時間を仕事に費やすことが求められる場合があります。そのため、自分が理想とする働き方を実現できる環境を選択することが大切です。

自分の得意なことと仕事内容を比較する

総合職と一般職を選ぶに当たり、自己分析をしっかりと行い、自分の特徴を知ることが重要です。得意なこと・発揮できる能力・強みや長所・興味の範囲など、自分自身を分析して言語化することで、総合職と一般職のどちらが自分に合っているかを客観的に判断できます。

総合職では、前述のように転勤の可能性があるため、環境が変化しやすい傾向にあり、柔軟性があることなどの要素が求められます。また、チームワークが重要なため、協調性やコミュニケーション能力なども必要です。一方、一般職には事務処理能力のほか、気配りができて地道な努力が苦にならない素質が求められます。自分の適性と各職種の特徴を照らし合わせ、判断しましょう。

まとめ

総合職と一般職は、仕事内容・給与・キャリアパス・働き方など、多くの面で大きな違いがあります。総合職は将来の幹部候補として、事業戦略立案や組織マネジメントを担い、高い給与と昇進機会が期待できる反面、転勤や長時間労働を伴います。一方、一般職は組織のサポート業務を中心とし、ワークライフバランスを保ちやすく地域密着で働けますが、給与や昇進機会は限定的です。

職種選択では、将来の働き方への希望、給料とキャリアアップの優先度、転勤への対応可能性、長期的な働く環境、自分の適性を総合的に検討することが重要です。「高収入とキャリアアップを目指したい」ならば総合職、「安定した環境でワークライフバランスを重視したい」ならば一般職が適しています。

どちらも企業にとって重要な存在であり、自分の価値観とライフプランに合った選択をすることが、充実したキャリア形成の鍵となりますDYMでは、新卒採用に関する豊富な実績を持ち、皆さまの最適な職種選択をサポートいたします。ご興味がある方は、ぜひお気軽に下記ページより、当社までご相談ください。

DYMの「人材事業」サービスページはこちら

Meets Company事業ホームページはこちら

DYMスカウト事業ホームページはこちら

お仕事をお探し中の方は
こちらより
お問い合わせください!

【筆者・監修者企業】

株式会社DYM

【筆者・監修者企業】

株式会社DYM

「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。

お仕事をお探し中の方は
こちらより
お問い合わせください!

関連記事

リクルーターとは?採用活動での役割や導入メリット・注意点を解説 リクルーターとは?採用活動での役割や導入メリット・注意点を解説
公開日: 2025.06.19 更新日: 2025.06.19
面接練習の効果的なやり方|就活・転職に役立つ対策や一人でできる練習方法 面接練習の効果的なやり方|就活・転職に役立つ対策や一人でできる練習方法
公開日: 2025.06.19 更新日: 2025.06.19
面接で落ちた人に共通する理由は?落とされるサインや不採用が続く際の対策 面接で落ちた人に共通する理由は?落とされるサインや不採用が続く際の対策
公開日: 2025.06.19 更新日: 2025.06.19
学歴フィルターの実態|就活で学歴フィルターがある企業の特徴・乗り越え方 学歴フィルターの実態|就活で学歴フィルターがある企業の特徴・乗り越え方
公開日: 2025.06.19 更新日: 2025.06.19
カジュアル面談とは?面接との違いや準備のポイント・流れを解説 カジュアル面談とは?面接との違いや準備のポイント・流れを解説
公開日: 2025.06.19 更新日: 2025.06.19
就活エージェントとは?仕組みやメリット・デメリット・活用方法を解説 就活エージェントとは?仕組みやメリット・デメリット・活用方法を解説
公開日: 2025.06.19 更新日: 2025.06.19

DYMのサービスに関するお問い合わせ

DYMへのご質問やサービスについてのご相談等、お気軽にお問い合わせください。

ホーム お知らせ 会社情報

WEB 事業部>

リスティング広告(検索連動型広告)事業

SEO対策事業

SNS広告事業

DSP・ネイティブ広告事業

アフィリエイト事業

WEBサイト制作・運用事業

SNSアカウント運用代行事業

LINE公式アカウント運用事業

MEO対策事業

タレントキャスティング・タレントシェア事業

AIラボラトリー(AI画像、AI動画、モデル)事業

内部施策(テクニカルSEO)事業

コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)事業

ホワイトペーパー制作事業

インタビュー記事制作事業

アンケート記事作成事業

SEO外部対策(被リンク対策)事業

オウンドメディア制作・運用代行事業

DAIS-RAGチャットボット(AIチャットボット)事業

HRTech 事業>

Indeed(インディード)運用代行・代理店事業

スタンバイ運用代行事業

求人ボックス運用代行事業

事務代行事業

採用管理ツール(rakusai)事業

オフショア開発事業

履歴書PULS事業

人材事業>

新卒紹介事業

ITフリーランス人材マッチング事業
(IT人材業務委託・派遣)(DYMテック)

顧問紹介・派遣事業(エグゼパート)

常用型派遣事業(Ready Career)

第二新卒紹介・既卒・中途紹介(DYM就職)

障がい者雇用・採用事業

ハイクラス転職(DYMハイクラス)

福利厚生事業(ウェルフェアステーション)

人材育成・研修事業

介護派遣事業

DYM Recruitment Thailand

オワハラ防止に関するガイドライン

M&A・投資育成事業>

M&Aコンサルティング事業

投資育成事業

医療事業>

ベトナム(ホーチミン・ハノイ)クリニック

タイ(バンコク)クリニック

アメリカ(ニューヨーク)クリニック

香港クリニック

インドネシア(ジャカルタ)クリニック

その他事業>

不動産仲介・オフィスコンサルティング事業

ビジョン 社会貢献

法人向けコラム一覧

求職者向けコラム一覧

採用情報

企業担当者の方はこちら

求職者の方はこちら

このページのトップへ戻る

Back to top