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近年では、就活の早期化によりインターンを受け入れている企業が増えています。インターンは、実践的なスキルを習得できる、面接で有利など、さまざまなメリットを得られるため参加を考えている学生や受け入れを検討している企業も多くみられます。
本記事では、インターンによる学生と企業、それぞれに与えるメリット・デメリットからメリットを得るための注意点まで解説していきます。
<この記事で紹介する3つのポイント>
目次
大学生・大学院生の方の中には、企業が開催するインターンに参加するか迷われている方も多いでしょう。
そもそもインターンとは、学生が企業で社員とほとんど変わらない環境で就業体験をする制度です。インターンとして参加している間は、社員と同じように仕事をし、給料も発生するタイプのものもあります。
インターン参加で得られるメリットは、就職活動はもちろん入社後にも大きく作用するものです。こちらでは、学生がインターンに参加するメリット・デメリットをより詳しく解説します。
学生がインターン参加のメリットは、主に4つあります。
インターンでは、ビジネスマナー・PC・コミュニケーションスキルなどビジネスマンとして必要なスキルをひと通り習得できる点は最大のメリットです。社員とほとんど変わらず、現場で業務経験を積めるため、現場の空気感や社員としての働き方などを学べる環境が整っています。
さらに業務では、社員からアドバイスをもらう機会もあり、アドバイスをもとに行動して挑戦するといった積極性や行動力を身に付けられるチャンスもあります。
企業での面接では、身だしなみや言葉遣いなどマナーを重視しているところがほとんどです。ビジネスマナーは、すぐに身に付くものではありませんが、インターンに参加していればビジネスマナーが自然と身に付いてくるため、万全な状態で面接に挑めます。
インターンで習得したビジネスマナーは、就職後はもちろん、就職活動でも活かせます。
就職面接では、必ずといっていいほど「学生時代に力を入れたことは何ですか?」といった質問を投げかけられます。学生時代にボランティア活動などを積極的にしていない学生は「何と答えたらよいのか分からない…」と悩んでしまうケースや答えられず不採用になってしまうケースも少なくありません。
企業側は、即戦力となる人材を求めているため、未経験者よりも経験者を優先する傾向にあります。そのため、インターンに参加していればインターン先での経験をアピールできるため、説得力のある志望動機を作成でき、就職活動で有利です。
ただし、志望する企業がインターン先でなかった場合は、なぜインターン先ではないのか質問されるケースもあるため、本選考までに理由を考えておきましょう。
就職活動において、企業や業界についての下調べは非常に重要です。ホームページや採用ページにも情報は記載されていますが、現場の雰囲気や実態までは分かりません。就活生の中には「何をしたいのか分からない」「何から調べたらよいのか分からない」という学生も多く存在します。
インターン参加することで、実際の現場の雰囲気や現場で働く社員から企業の魅力や業務内容などリアルな声を聞き出せるため、企業や業界への理解に加え、不安解消にもつながります。
また、憧れの企業や業界に飛び込んだものの、思い描いていた理想像とかけ離れていた、自分には向いていなかったといったミスマッチに入社後に気づくケースも少なくありません。結果、入社後すぐに離職してしまうケースも近年は増えています。
インターンへの参加は、こうしたミスマッチを防いだり、自分の適性を見極めるきっかけにもなったりして、志望する企業や業界もある程度絞り込みやすくなります。
インターン先は、さまざまな出会いがある場所です。インターン先の企業には、同じ業界や職種に興味を持っているインターン生もいるため、情報交換の場としても活用できます。自分が知らなかった情報を得られるチャンスでもあるため、積極的に交流を持つとよいでしょう。
また、大学のサークル・部活では出会えない社会人の先輩とのつながりを持てるのもインターンならではです。自分や同じ年代の人とは違う価値観を持った人と交流することで、視野が広まったり、物事の見かたが変わったりすることも少なくありません。
インターン参加で得られるメリットが多い一方で、デメリットもあります。主なデメリットは、次の3つです。
インターンは基本的に、学業との両立が基本です。しかし、インターンは普通の社員と変わらず「1日◯時間」「週◯日以上」など勤務時間が定められており、インターン先によって期間が異なります。
学業を考慮して実施する企業も多いですが、中には考慮せず実施する企業もあり、授業との兼ね合いでスケジュール調整が上手くいかないケースも多くあります。特に理系を専攻している場合、実験や研究でスケジュール調整が難しくなる場合もあります。
そのため、授業との兼ね合いから希望するインターン先を選べなかったり、スケジュール調整が難しく成績を落としてしまったりするケースは少なくありません。
また、学生時代は「友人と旅行に行きたい」「サークル活動に参加したい」「アルバイトをしたい」などさまざまなことにチャレンジしたい時期であるため、インターンに参加することで、プライベートな時間の確保も難しくなることも考えられます。
特に中期・長期インターンは時間が制約されているため、スケジュール調整が難しく、学業やプライベートとの両立が難しくなる点はデメリットでしょう。
インターンは、よくも悪くも、その業界・職種の向き不向きが分かるきっかけにもなります。万が一、自分が志望していた業界や職種に適性がなかった場合、次にどこを目指せばよいのか分からなくなるケースもあるでしょう。
また、実際にインターンに参加したものの、やりたい内容ではなかった、やりたいことが多くて絞れないなど、逆にキャリアの方向性に迷ってしまう学生も多くいます。
インターンは「学生だから」という特別待遇で扱われることはなく、普通の社員と変わらず業務を任されます。好成績でなければ自身の評価が下がるだけでなく、企業の評価にも影響するため社員と同じように働くプレッシャーやストレスは大きいものです。
インターン生の普段の言動や振る舞いを評価している企業もあります。特に選考直結型のインターンの場合は、言動ひとつでマイナス評価をつけられる場合もあり、言動や振る舞いにも気を配らなければならないため、大きな負担にもなります。
また、インターンは自分に向いていないからといった理由でアルバイトのように途中で辞められません。人手が急に減り企業に損失を与える可能性や在籍する大学の評価が悪くなってしまうケースがあります。大学の評価が悪くなると、次から同じ大学の生徒は応募できなくなってしまう可能性もあるため、インターンに応募する際は慎重によく考えた上で応募するようにしましょう。
近年、インターンを受け入れる企業が増えており、要因として就職活動の早期化・ミスマッチによる離職率増加・採用競争の激化の3つが挙げられます。
近年のミスマッチによる新規学卒就職者の就職後3年以内離職率(令和2年度)は、下記の表から見ても分かるとおり年々増加しており深刻です。
中学卒 | 55.0% (▲4.8P) |
高校卒 | 36.9% (▲2.6P) |
短大(専門)卒 | 41.4% (▲1.6P) |
大学卒 | 31.2% (▲1.6P) |
こうしたミスマッチによる離職率を抑えるため、企業はインターンを導入し受け入れを行っています。
では、インターンの受け入れは、企業側にどのようなメリットを与えるのか、知りたい方も多いでしょう。こちらでは、インターン受け入れで得られる具体的なメリット・デメリットを紹介します。
インターン受け入れで得られるメリットは次の4つです。
優秀な学生は、早い段階で内定が決まり就職活動を終えてしまうため、優秀な人材を確保するためには、早めのアプローチがカギとなります。
通常の就職活動は3月1日以降から広報活動開始しますが、インターンシップを実施する場合は3月1日の広報解禁を待つ必要がありません。そのため、通常よりも早くから学生と接触でき、採用成功につながります。
また、早めに学生と接触することで自社とマッチングしているのか、学生の適性もチェックできるのもメリットのひとつです。採用面接では、面接を受けに来た学生が自社の適性があるかまでは分かりません。しかし、インターンは直接学生と接触して見極めができるため、ミスマッチも防げます。
学生ならではの意見を取り入れられることも、インターンのメリットといえるでしょう。若者向けの商品・サービスを取り扱う企業や商品開発や企画立案などをインターン内容にしている企業もあります。
商品開発やサービスを展開する上で、学生からの反応や意見を参考にしているケースも少なくありません。学生ならではの意見は、商品やサービスの人気につながったり、改善につながったりする可能性もあります。
仕事内容はもちろんのこと、社会人としてのビジネスマナーや常識を指導できます。そのため、インターン受け入れは、人材育成ができる点でもメリットです。
インターンで応募してきた学生がのちに新入社員として入社するケースも少なくありません。インターンのときにビジネスマナーなどをしっかり教育しておくと、入社後に即戦力になります。
また、インターン生と同じくらいの年代の若手社員も教育の場に配置すれば、若手社員の育成も可能です。
企業にとってブランドのイメージアップは欠かせません。インターンに参加する学生のほとんどは、インターンを通して企業の本質や現場の雰囲気を知ろうとしています。そのためインターンの受け入れは、企業の強みやブランド力、ホワイトな部分をアピールできる絶好のチャンスです。
加えてインターンシップの実施は、社会貢献活動の一環でもあるためホワイト企業であることをアピールできます。学生からの評判がよいと、翌年の応募数が上昇することも多くなります。
また、中小企業の場合、どうしても大手企業よりも知名度は高くはありません。しかし、インターンで上手く自社をアピールできれば、企業の知名度アップにもつながります。
インターンの受け入れはメリットが多い一方で、デメリットもあります。インターンの受け入れを検討している企業は、インターンを受け入れた際のリスクを理解し、対策しておかなければなりません。
主なデメリットは次の2つです。
特に長期インターンの場合は育成からプログラム策定までに工数もかかるのが難点です。インターンの受け入れは、人材を育成できる反面、中長期にわたり社員への負担が懸念されます。
しかし、社員はその間も教育と通常の業務を両立させなければなりません。そのため、少しでも社員への負担を減らすために、人材育成の研修サービスを利用するなどの工夫が必要です。
外部から全く関係のない人間を迎え入れる際、情報漏洩や利益損害などのリスクはつきものです。インターンでは、学生がトラブルを起こす可能性はゼロではありません。例えば、友人や親族など身近な人物との会話の中で企業の機密情報をうっかり第三者に話してしまう可能性もあります。
インターンを受け入れる前に社内全体で、万が一情報漏洩や利益損害につながる行為をされた場合の対応方法・防止対策を練っておく必要があります。
短期インターンとは、名前のとおり短期間企業で就業体験するタイプです。会社説明会・セミナータイプとプロジェクト型の2つに分けられます。
長期インターンとの違いは開催期間やインターン内容、応募できる学年、報酬の有無など異なる部分も多いため、どちらがよいのか慎重に決める必要があります
ここからは短期インターンのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
短期インターンのメリットは、次の3つです。
短期インターンを開催する企業の目的は、人材育成というよりは自社のアピールをする広報活動の一環として行っているところも多く、インターン内容も会社説明会やグループワークがメインです。
グループワークでは、新規事業の立案や課題の解決策の提案・発表など、業務の疑似体験ができます。中には本番のようにエントリーシートの提出や面接を実施する企業もあり、本番に備えた練習が可能です。社員と交流もできるため、社風・人柄やその他不明点などを聞き出せるのも短期インターンのメリットです。
ある程度のマナーや質問などの用意は必要ですが、長期インターンほどのマナーや自分の思考力が求められないため、プレッシャーやストレスも少なく精神的負担がありません。また、短期インターンに参加した学生に対し、一次面接免除など特別な選考ルートを与える企業もあります。
短期インターンの期間は企業によっても異なりますが、大体は2日~5日ほどのものが一般的ですが、中には1DAYインターンもあります。また、長期インターンのように数ヶ月の予定を確保する必要がないため、スケジュール調整がしやすく、学業との両立もしやすいのが利点です。
短期インターンには、学生が休みの期間に開催される「サマーインターン」や「ウィンターインターン」もあるため、学業との両立もしやすくなります。そのため、学業はもちろん、アルバイトやプライベートな時間も確保できるのも短期インターンのメリットといえます。
また、2日以上の短期インターンは、1DAYインターンよりも本格的なグループワークができるため、より業務や企業への理解を深められ企業研究にも役立ちます。
短期インターンは、1日~5日ほど実施している企業が多く、日程さえ被らなければさまざまな業界や企業で就業体験が可能です。1DAYインターンであれば、半日~数時間が目安のため参加しやすく、複数の企業のインターンシップに参加し比較できます。
行きたい業界や企業が特になく困っているという学生は、さまざまな企業が開催する短期インターンに参加することで働きたい業界や企業が見つけられる可能性も高まります。
短期インターンには、メリットだけでなくデメリットも3つほどあります。
短期インターンは、1日〜5日に渡って実施されるのが基本です。短い日程の中で行うため、実際の業務を体験できるわけではありません。あくまで、学生同士で実際の業務を想定したディスカッションを行う形です。
そのため、あくまで短期インターンは、企業や業界を感覚的に知る機会であり、実際の業務を体験したい、より深く知りたいという場合は長期インターンに参加しなければなりません。
企業や業界がどのようなものなのかとりあえず知りたい、という方であれば、短期インターンが最適でしょう。
短期インターンは短くて1日、長くても2日~5日ほどの短期間のため、企業側が評価するのは難しいのが現状です。
先述したとおり、短期インターンでは企業説明やグループワークでのディスカッションなどがメインで実際の業務は行いません。そのため、参加した学生が自社に相応しいか、優秀な人材であるかまで判断するのは難しいでしょう。
また、企業によっては短期インターンの人数が多いケースもあり、そうなるとより評価が難しくなります。
インターンはスキルが身に付くとされています。しかし、ビジネスマナーは、数日という短期間で簡単に身に付くものではないため、短期インターンの場合は難しいと考えられます。また、資料作りなどオフィスツールを使用するPCスキル、コミュニケーションスキルなどを習得するにも時間を要するでしょう。
短期インターンは、期間が短いため長期インターンに比べて得られる情報やスキルは限られています。実務経験が積めるわけでもないため即戦力になるようなスキルは身に付かないケースがほとんどです。
スキル習得や実務経験を目的としている場合は、インターン内容をチェックするか長期インターンへの参加も視野に入れておくとよいでしょう。
長期インターンとは、基本的には3ヶ月以上勤務し、学年問わず募集されているのが特徴です。企業によっては期間も異なり、1ヶ月以上のところもあれば1年以上という企業もあります。
長期インターンは職種も幅広く、企画職・営業職・エンジニア職・マーケティング職・事務職などのインターンが実施されており、選択肢が豊富です。また、勤務している間は、通常の社員と同様に給料も発生する上、社員と同じ業務に取り組めるため実務経験も積めます。
ここからは長期インターンのメリット・デメリットを解説していきます。
長期インターンのメリットは次の3つです。
長期インターンは、短期インターンのようにディスカッションを行うのではなく、社員と同じように業務に携わります。実務を通してビジネスマナーはもちろん、コミュニケーションスキルやPCスキル、プログラミング言語など専門的なスキルも習得できます。
企業によっては社員の業務のサポート業務がメインのところもありますが、中には営業やマーケティング、エンジニアなどの仕事に学生が携わっているケースも少なくありません。自社製品・サービスを実際に営業しに行ったり、アプリケーションなどの開発を行ったりするケースもあります。
企画職の場合は、一人で黙々と業務に取り込むわけではなく、仲間と共にディスカッションを行い、プロジェクトを遂行していきます。企画を練り上げていく経験が積めることは、とても魅力です。
営業職であれば、会社の窓口として取引先への挨拶や自社製品・サービスの交渉などを行います。他にもメール作成・送信方法や電話のかけ方、名刺交換など、職種問わず社会に出る必ず必要となるスキルをレクチャーしてもらえます。また、複数の社員から営業のテクニックを伝授してもらえるチャンスもあるでしょう。
こうした経験は、長期インターンだからこそ経験できるものであり、スキルを身に付けておけば入社後も即戦力として働ける可能性も高まります。
長期インターンは、数ヶ月~1年ほど現場で実際の社員と同じ業務に携わるため、社内の社風や現場の空気感を掴めます。資料や見学だけでは分からない細かな部分も見えるため、企業や業界への理解を深められます。インターン先で得た情報は、企業や業界研究にも役立てられるのもメリットのひとつです。
実際に働いてみることで、自分にこの業界は合っているのか、社風と自分は合っているのかなど向き不向きも分かるため、将来的な方向性も決めやすくなります。「やりたいことなかった」「方向性がもともと決まっていなかった」という学生は、長期インターンでやりたいことが見つかるケースも少なくありません。
社会人としての立ち回り方は、良好な人間関係を構築する上で大切な部分です。長期インターンは、社会人から同じ学生まで幅広い年齢層の方と交流を持てます。業務によっては他のインターン生と協力しながら業務に取り組む機会もあり、卒業後も続くような関係になるケースも少なくありません。
インターン先の社員や取引先の方との交流で学べることも多く、特に社会人としての立ち回り方などは、就職後も活かせるスキルのひとつです。また、将来フリーランスや起業などで独立した際に、インターンで築き上げた人脈を活かすこともできます。
インターンに参加している間は、積極的に仲間や社員、取引先の方と交流しておくのが推奨されます。
大体の面接では、学生時代に何の取り組みをしたのか聞かれます。大抵の学生は、この質問で躓いてしまうことが少なくありません。サークルやアルバイトでの経験を話すことは間違いではありませんが、面接官はイメージしづらいためイマイチ凄さは伝わりにくくなります。
面接などは未経験者より経験者を選ぶ傾向にあります。そのため、長期インターンに参加しおくと、経験者とみなされ面接において有利に働きます。長期インターンには内定直結型のインターンというタイプのものがあり、企業側が「このまま自社で働いてほしい」と思った学生に対し内定を出すこともあります。
これにより、採用試験や面接が簡略化されるため、早期に内定が決まります。ただし、企業との相性が悪いと感じた場合は、無理に内定を受け入れず自分に合う就職先を見つけることが重要です。
長期インターンには、次の2つのデメリットがあります。
長期インターンは基本的に数ヶ月〜1年ほどで、通常の社員と同じように週◯日~、1日◯時間~と決まっていることがほとんどです。学業を疎かにしては本末転倒なため、学校の授業との兼ね合いもみながらスケジュールを組むことが重要です。
しかし、通勤日と学校の授業がある日が被ってしまい、学業と就職活動との両立が難しいと感じるようになる学生も多く存在します。
中には学校が休日の日だけ出勤日とする企業もあります。このような企業であれば、学業に支障が出ることはありませんが、アルバイトをしたり、友人たちと遊びに行ったりするプライベートな時間もとれなくなる可能性が高くなります。
希望するインターン先のインターン期間や時間などをあらかじめ調べて、自分に合った企業を選ぶことが大切です。
長期インターンは、短期インターンと比べてもプレッシャーやストレスがかかりやすい点もデメリットです。社員と同じ業務を任せられているため、緊張感を持って業務を行わなければなりません。
ひとつのミスで情報漏洩や莫大な損害につながるリスクもあります。常に、細心の注意を払いながら仕事しなければならず、まだ社会で働いたことがない学生にとっては相当なプレッシャーとなるのです。
職種によっては、1日中動き回ったり、デスクワークであってもほとんど座ったままだったりするため、肉体的にも疲労が溜まります。また、インターン先では、業務中の良し悪しだけでなく普段の言動などの振る舞いも見られており、直接評価につながります。
そのため、リラックスできる暇がなく、常に気を張っている状態で気疲れしてしまう学生も少なくありません。
ここまでインターンのメリット・デメリットについて解説してきました。インターンはデメリットもありますが、それでもメリットのほうが多いといえます。
しかし、より効果的にインターンメリットを得るためには、いくつかの注意点があります。具体的な注意点は次の3つです。
学生の中には「友達に誘われたから」「なんとなく参加した」など、曖昧な理由で参加する学生も多くいます。しかし、興味のないものに参加していても時間の無駄になってしまいます。インターンに参加し、より有意義なものにするためには、明確な目標を設けることがポイントです。
「企業や業界の雰囲気が知りたい」「社員の話を直接聞いてみたい」など、自分がやりたいことを考えておくだけでも十分です。
また、明確な目標を持つことは、企業側にとっても重要です。インターンを受け入れる際に、明確な目標がないままでは意味のないものになってしまいます。開催には費用も掛かっているため、優秀な人材の確保、ミスマッチ防止などの目標を設けるのが重要です。
新しい環境では、何もかもが分からず、受け身になりがちです。しかし、ビジネスの世界では、与えられた仕事をこなすことは当然のことであり、自分で考え、行動する姿勢が評価されます。このことは、インターンであっても同じです。そのため、いわれたことをただこなすだけでなく、積極的に自ら行動することが大切です。
特に、長期インターンでは、社員と変わらない仕事を行うため、現場の雰囲気や社員のスキルなど掴めるものがたくさんあります。インターンでは、社会人になってから必要となるスキルをひと通り習得できるため、すべて吸収するつもりで取り組みましょう。
インターンに参加した企業の情報や特徴、また自分が抱いた印象などを詳しく書き留めておくことは、企業や業界の分析を進める際に大きな助けとなります。また、インターンで体験したことをしっかり記録し振り返ることは、今後の就職活動に役立ちます。
また、インターンシップは企業を知るだけでなく、自分自身を見つめ直す貴重な機会でもあります。インターンに参加した際の、自分の行動を客観的に評価することで、その経験を成長につなげられます。
まずは、事前に設定した目標が達成できたかどうか振り返ります。目標が達成できた場合、どのような行動を取ったのかを確認し、達成できなかった場合はその理由を考え、今後の改善点を見つけます。
複数の企業でインターンに参加した場合は、企業ごとに行うのがポイントです。
インターン参加は学生にとって、学校では学べない社会人として必要なビジネスマナーや常識を身に付ける絶好のチャンスです。ビジネスマナーや社会での常識を身に付けることは、就職後はもちろん、就職活動でも有利になります。
企業の本質や業界の仕組み・現場の雰囲気などの情報は、ホームページや採用ページだけでは得られません。インターンは自分の足で、本来得られない情報も得られるため、就職活動で大いに役立ちます
また、インターン受け入れは、企業にとって自社をPRすると同時に人材育成もできる機会です。
ビジネスマナーやコミュニケーションスキルなどの研修をご検討でしたら、DYMへご相談下さい。
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「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。
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