Page Top

就職活動において、AI面接という新たな選考方法を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか。「AIが面接をするってどういうこと?」「通常の面接との違いは?」と戸惑いや不安を感じている就活生の方も多いはずです。
AI面接は、企業の採用活動において急速に普及している選考手法です。従来の対面面接とは異なる特徴があり、適切な対策を講じることで合格率を高めることが可能になります。
本記事では、AI面接の仕組みから具体的な質問内容、評価基準、そして合格するための効果的な対策方法まで、就活生が知っておくべき情報を網羅的に解説します。これからAI面接に臨む方は、ぜひ参考にしてください。
<この記事で紹介する3つのポイント>
目次

AI面接は2010年代後半から日本でも導入が始まり、コロナ禍をきっかけとしたオンライン面接の普及により、さらに多くの企業が採用するようになりました。現在では、応募者の多い大手企業を中心に一次面接などの初期選考で活用されています。
AI面接とは、人工知能を活用して応募者の面接をおこない、評価する新しい採用手法です。従来の面接では人間の面接官が質問し評価していましたが、AI面接ではAIが質問の提示から回答内容の分析、評価までを担当します。
面接はオンライン上でおこなわれ、応募者はパソコンやスマートフォンのカメラに向かって回答します。AIは回答内容だけでなく、表情や声のトーン、話し方なども総合的に分析し、応募者の適性を判断する仕組みです。ただし、最終的な合否判断は人間の採用担当者がおこなうため、AIの評価結果はあくまで参考データとして活用されます。
企業がAI面接を導入する背景には、いくつかの理由が存在します。まず挙げられるのが人手不足の解消です。応募者が多数いる企業では、採用担当者がすべての応募者と面接をおこなうことは大きな負担となります。AI面接を導入することで、一次面接などの初期段階で効率的にスクリーニングができ、採用コストと時間の削減が可能になります。
また、選考の公平性向上も重要な理由です。人間の面接官による評価は、どうしても主観や相性が影響する可能性がありますが、AIは一定の基準に基づいて客観的に評価するため、すべての応募者に対して平等な選考がおこなえます。
AI面接と通常の対面面接には、大きく3つの違いがあります。まず面接官の有無です。対面面接では人間の面接官が質問し反応を示しますが、AI面接では機械が質問を提示するため、面接官からのうなずきや相槌といった反応はありません。
次に実施時間の自由度があります。対面面接は企業側とスケジュール調整が必要ですが、AI面接は24時間365日、応募者の都合に合わせて受験できるケースが多いです。
最後に質問の深掘り方法です。AI面接では1つの質問に対して、AIが回答内容を分析しながら深掘り質問を繰り返す傾向があり、抽象的な回答には「もう少し詳しく教えてください」と具体性を求められることが特徴です。

AI面接には大きく分けて「対話型」と「録画型」の2つの形式があります。どちらの形式が採用されるかは企業によって異なりますが、それぞれの特徴を理解しておくことで、適切な対策が可能になります。
対話型AI面接は、応募者がAIとリアルタイムで会話をしながら進める形式です。この形式では、AIが質問を投げかけ、応募者が回答すると、その内容に応じてさらに深掘りした質問がおこなわれます。
例えば「学生時代に力を入れたことは?」という質問に答えると、「なぜその活動に取り組もうと思ったのですか?」「具体的にどのような課題がありましたか?」といった追加質問が続きます。面接時間は40~60分程度で、質問数は200問前後になることもあるため、深い自己分析が求められます。また、回答時間に制限が設けられている場合もあり、簡潔に答える力が必要です。
録画型AI面接は、企業があらかじめ設定した質問に対して応募者が録画形式で回答する方式です。この形式の特徴は、対話型と異なり深掘り質問がなく、設定された質問に順番に答えていく点です。
各質問には回答時間の制限があり、その時間内に要点をまとめて伝える必要があります。サービスによっては撮り直しが可能な場合もありますが、回数制限があることが多いです。録画後はAIが動画を解析し、表情、音声、言葉遣い、回答内容などを多面的に分析して評価します。事前に練習機能を提供しているサービスもあるため、本番前に録画環境や時間配分を確認しておくとよいでしょう。

AI面接では、人間の面接とは異なる独自の評価基準が設定されています。AIは応募者の回答を多角的に分析し、客観的なデータに基づいて採点をおこないます。
AIは応募者の回答内容を自然言語処理技術によって分析し、論理的な一貫性と具体性があるかを評価します。質問に対して適切に答えているか、話の筋道が通っているか、具体的なエピソードや数値が含まれているかといった点がチェックされます。
例えば「売上向上に貢献した」という抽象的な表現よりも、「SNSを活用した販促により前年同月比で来店客が20%増加し、売上15%アップを達成した」のように数字を用いた説明の方が高く評価されます。また、質問の意図を正しく理解できているかも重要で、聞かれたことに対してズレた回答をすると減点の対象となります。
PREP法(結論→理由→具体例→結論)やSTAR法(状況→課題→行動→結果)といったフレームワークを用いると、論理的な回答がしやすくなるでしょう。
AI面接では回答内容だけでなく、非言語情報も重要な評価対象となります。顔認識技術を用いて表情や視線の動き、まばたきの頻度などが分析され、応募者の感情や自信の度合いが測られます。明るい表情でカメラをしっかり見て話せているかが重要です。
また、音声分析技術により、声のトーンや話すスピード、抑揚、間の取り方なども評価されます。早口すぎるとAIが正確に音声を認識できない可能性があり、逆に遅すぎると自信のなさが伝わってしまいます。1分間に300文字程度のペースで、明るくハキハキと話すことが理想的です。さらに、姿勢や身振り手振りなども映像として記録されているため、背筋を伸ばし、自然な動きを心がけることが大切です。
AI面接サービスの多くは、応募者の特定の資質や能力を測定するよう設計されています。
例えば、バイタリティ(困難を乗り越える実行力)、イニシアティブ(主体的に改善する姿勢)、対人影響力(他者をまとめる力)、柔軟性(状況に応じた適応力)、感受性(他者への共感力)、自主独立性(自分の考えで行動する力)、計画力(目標達成に向けた段取り力)、理解力(質問の意図を正確に捉える力)、表現力(わかりやすく伝える力)、ストレス耐性(平常心を保つ力)といった10の評価項目が設定されているケースもあります。これらの資質をアピールできるエピソードを準備しておくことで、高評価につながりやすくなります。自己分析をおこなう際は、これらの視点を意識して過去の経験を振り返ると効果的でしょう。

AI面接で良い評価を得るためには、通常の面接対策に加えて、AI特有の特徴を踏まえた準備が必要です。ここでは具体的な対策方法を紹介します。
AI面接はオンラインでおこなわれるため、技術的な準備が合否を左右することもあります。通信が不安定だと音声や映像が途切れ、正確な評価を受けられない可能性があります。
面接を受ける場所は、背景がシンプルで余計なものが映り込まない環境を選びましょう。散らかった部屋や生活感のある背景は、面接にふさわしくない印象を与えてしまいます。白や薄い色の壁を背景にすると、顔が明るく映り、清潔感のある印象を与えられます。
また、逆光にならないよう、窓を背にせず、顔に十分な光が当たる位置にカメラを設置することが重要です。照明が暗いと表情が読み取りにくくなり、AIの評価にも影響する可能性があります。自宅での受験が難しい場合は、大学の個室やレンタルスペースの利用も検討しましょう。
面接中に通信が途切れたり、デバイスの充電が切れたりすると、受験をやり直す必要が生じ、企業からの印象も悪くなります。安定したWi-Fi環境を確保し、可能であれば有線LANの使用も検討しましょう。モバイル回線は不安定になりやすいため、避けるのが無難です。
また、使用するデバイス(パソコンやスマートフォン)は十分に充電しておき、できれば電源に接続した状態で面接を受けると安心です。カメラとマイクの動作確認も事前に必ずおこない、音声がクリアに録音されているか、顔が適切に映っているかをチェックしてください。イヤホンマイクを使用すると、より明瞭な音声を届けられます。
AI面接はオンラインで自宅から受けられるとはいえ、服装や身だしなみは通常の面接と同様に整える必要があります。録画された映像は企業の採用担当者が確認する可能性があるため、カジュアルすぎる服装は避けましょう。企業から特に指定がない場合でも、スーツを着用するのが最も無難です。「私服可」と案内されている場合でも、ビジネスカジュアル程度のきちんとした服装を選ぶことをおすすめします。
髪型は清潔感を意識し、前髪が目にかからないようセットしてください。女性の場合、髪が長い場合は後ろでまとめると顔がよく見えて印象が良くなります。メイクも派手すぎず自然な仕上がりを心がけましょう。第一印象は非常に重要なので、身だしなみには十分注意を払ってください。
AI面接に慣れるためには、実際のAI面接に近い形式での練習が効果的です。AI面接練習アプリを活用すると、本番と同じような環境で模擬面接がおこなえます。これらのアプリでは、AIがランダムに質問を出題し、回答に対してフィードバックをもらえるものもあります。
また、スマートフォンやパソコンの録画機能を使って自分の面接練習を録画し、客観的にチェックすることも有効です。録画を見返すことで、表情が硬くないか、視線がカメラから外れていないか、話すスピードは適切かといった点を確認できます。無意識に出てしまうクセや改善点を発見しやすくなるため、何度も練習を重ねて本番に備えましょう。一部のサービスには練習機能が備わっているので、受験前に必ず利用してください。

AI面接で高評価を得るためには、回答の構成や伝え方にもコツがあります。ここでは具体的なテクニックを紹介します。
PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の順で話を構成する方法です。この手法を使うと、AIが内容を理解しやすく、論理的な印象を与えることができます。
AI面接では、質問に対して最初に結論を述べることが非常に重要です。例えば「学生時代に最も力を入れたことは何ですか?」と聞かれたら、「私が学生時代に最も力を入れたことは、飲食店でのアルバイトです」とまず結論を伝えます。結論を先に述べることで、AIは話の要点を正確に捉えやすくなり、その後の説明も理解されやすくなります。遠回しな表現や前置きが長いと、AIが質問への回答と認識できない可能性があるため注意が必要です。質問内容をオウム返しする形で回答を始めると、自然に結論ファーストの構成になります。
AI面接では、冗長な説明は避け、要点を絞って簡潔に話すことが求められます。1つの回答は1分程度を目安にしてください。対話型のAI面接では、最初の回答で詳細まですべて話す必要はありません。概要を簡潔に伝えれば、AIが興味を持った部分について深掘り質問をしてくるため、そこで詳しく答えればよいのです。質問されたことだけを明確に答えることを意識しましょう。また、回答時間に制限が設けられている場合もあるため、時間内に要点をまとめる練習をしておくことが大切です。タイマーを使って練習すると、時間感覚が身につきます。
STAR法は、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の4つの要素で構成される、エピソードを論理的に伝えるためのフレームワークです。この手法を使うと、経験を体系的に整理でき、AIが評価しやすい構造的な回答ができます。
STAR法を使った回答の流れを具体例で示します。まずSituation(状況)で「私は大学時代、カフェでアルバイトをしていました」と背景を説明します。次にTask(課題)で「当時、生徒管理シートの記入に約15分かかり、業務効率が悪いという課題がありました」と問題点を提示します。続いてAction(行動)で「そこで私は新しい管理シートを作成し、他の講師の意見を聞きながら改善を重ねました」と具体的な行動を述べます。最後にResult(結果)で「その結果、記入時間を5分に短縮でき、業務効率化を達成しました」と成果を伝えます。このように順序立てて説明することで、話の筋道が明確になり、論理性の高い回答になります。
AI面接では、具体的な数値を盛り込むことが非常に効果的です。AIは客観的な指標として数字を認識しやすく、定量的なデータがあると説得力が増します。例えば「売上を向上させました」ではなく「売上を25%向上させました」、「多くのメンバーをまとめました」ではなく「30名のメンバーをまとめました」というように、可能な限り数値化して伝えましょう。数字を用いることで、どの程度の成果を出したかが明確になり、あなたの実績がより具体的にアピールできます。また、「当初は〇〇でしたが、最終的には△△になりました」と変化を数値で示すと、成長の過程も伝わりやすくなります。
AI面接では1つの質問に対して深掘り質問が繰り返されるため、ロジックツリーを活用した自己分析が有効です。ロジックツリーとは、1つのテーマを枝分かれ式に分解していく手法で、物事を網羅的に考えることに長けています。例えば「学生時代に力を入れたこと」を中心に置き、「なぜ取り組んだか」「どんな課題があったか」「どう解決したか」「結果どうなったか」「何を学んだか」といった要素を枝分かれさせて整理します。このように視覚的に経験を深掘りしておくと、どのような角度から質問されても、漏れなく答えられる準備ができます。頻出質問のパターンに沿って、複数のエピソードについてロジックツリーを作成しておくことをおすすめします。自己分析の精度が上がるほど、AI面接での対応力も向上するでしょう。

AI面接では、対面面接と同様に基本的な質問が出題されますが、深掘りの仕方に特徴があります。ここでは頻出質問と回答のコツを紹介します。
自己紹介と自己PRは、AI面接でもほぼ必ず聞かれる基本的な質問です。第一印象を決める重要な場面なので、しっかり準備しておきましょう。
自己紹介は、1分程度で自分の基本情報と強みを簡潔に伝えることがポイントです。まず大学名・学部・学年を述べ、学生時代の主な活動(ゼミ、サークル、アルバイトなど)を紹介します。次に、その活動から得た強みや学びを1つか2つ挙げ、「この強みを御社で活かしたいと考えています」と締めくくります。
自己PRでは、企業が求める人物像を意識しながら、具体的なエピソードを交えて自分の長所をアピールします。長々と話すのではなく、要点を絞って伝えることがAI面接では特に重要です。話が長いと、AIが要点を捉えにくくなる可能性があります。
自己紹介や自己PRをおこなう際は、企業が求める人物像とリンクするキーワードを意識的に盛り込むことが効果的です。例えば、企業が「主体性」「チャレンジ精神」を重視している場合、自分のエピソードの中でそれらの要素が伝わる表現を使います。「自ら企画を提案し」「新しい取り組みに挑戦し」といった言葉を使うことで、企業の求める資質を持っていることをアピールできます。
ただし、無理にキーワードを詰め込むのではなく、自分の実体験に基づいた自然な表現を心がけましょう。企業研究を十分におこない、どのような人材を求めているかを理解しておくことが大切です。
ガクチカは、AI面接で最も深掘りされやすい質問の1つです。1つのエピソードについて多角的に質問されるため、十分な準備が必要です。
ガクチカを話す際は、単に「何をしたか」だけでなく、「どんな課題があり、どう乗り越えたか」を具体的に語ることが重要です。例えば「サークル活動を頑張りました」だけでは不十分で、「メンバーのモチベーション低下という課題があり、個別面談を実施して改善した」というように、困難な状況と解決プロセスを明確に伝えます。
AIは「なぜその課題が発生したのか」「なぜその解決方法を選んだのか」「他にどんな選択肢があったか」といった深掘り質問をしてくるため、論理的に説明できるよう準備しておきましょう。課題解決のプロセスを詳しく語ることで、あなたの思考力や行動力がアピールできます。
ガクチカでは、経験そのものだけでなく、そこから何を学び、今後どう活かすかを語ることも重要です。「この経験を通じて、チームワークの重要性を学びました。御社でもチームの一員として協力し合いながら成果を出したいです」というように、学びと今後のビジョンをつなげます。単なる過去の話で終わらせず、将来にどう活かせるかまで示すことで、あなたの成長意欲や企業への貢献意識が伝わります。
AI面接では「その経験から何を学びましたか?」「学んだことを今後どう活かせますか?」といった質問が頻出するため、この部分も事前に言語化しておくとスムーズに答えられるでしょう。
志望動機は、企業への理解度と熱意を示す重要な質問です。AI面接でも必ず聞かれるため、説得力のある回答を準備しましょう。志望動機を伝える際は、「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業なのか」「なぜこの職種なのか」の3点を明確にすることがポイントです。単に「業界トップだから」「商品が好きだから」といった表面的な理由ではなく、自分の価値観や経験と結びつけて語ることが大切です。
例えば「学生時代の〇〇という経験から△△という価値観を持つようになり、それを実現できるのが御社だと考えました」というように、一貫性のあるストーリーで伝えます。また、キャリアビジョンについては、入社後にどのように成長し、企業に貢献したいかを具体的に述べましょう。企業の事業内容や方向性を踏まえた回答ができると、志望度の高さが伝わります。

AI面接をスムーズに受けるためには、全体の流れを事前に理解しておくことが大切です。ここでは一般的なAI面接の進行を説明します。
AI面接の受験が決まると、企業から案内メールが届きます。メールには、受験期限、アクセス用のURL、企業ID、受験者情報の入力方法などが記載されています。期限内に受験を完了する必要があるため、メールが届いたら内容をしっかり確認しましょう。受験期限ギリギリになって焦らないよう、余裕を持ったスケジュールで臨むことをおすすめします。
準備が整ったら、メールに記載されたURLにアクセスし、指示に従って企業IDや氏名などの必要情報を入力します。入力が完了すると、AI面接が開始されます。一度開始すると途中で中断できない場合もあるため、時間に余裕がある時に受験しましょう。
面接が始まる前に、必ずカメラとマイクの動作確認がおこなわれます。この段階で、自分の顔が適切な明るさと位置でカメラに映っているか、音声がクリアに録音されているかをチェックします。顔全体がフレーム内に収まり、背景がシンプルであることを確認しましょう。
照明が暗すぎると表情が見えにくくなるため、明るい場所で受験するか、照明を追加することを検討してください。マイクについては、テスト音声を録音して再生し、自分の声がはっきり聞こえるかを確認します。ノイズが入る場合は、静かな環境に移動するか、イヤホンマイクの使用を検討しましょう。動作確認は面接の成否に直結する重要なステップなので、慎重におこなってください。
動作確認が完了すると、本番の面接が始まります。画面に質問が表示され、AIが質問を読み上げる場合もあります。質問に対して、カメラに向かって回答します。対話型の場合は、回答後にAIが深掘り質問をしてくるため、それに答えていきます。録画型の場合は、設定された質問に順番に答えていく形式です。
1つの質問に対する回答時間には制限があることが多いため、時間内に要点をまとめて話すことが重要です。すべての質問への回答が終わると、録画データが自動的に企業に送信されます。「面接が終了しました」といったメッセージが表示されたら、画面を閉じて問題ありません。後日、企業から選考結果の連絡が届きます。

AI面接には、就活生にとってのメリットもあればデメリットもあります。両方を理解した上で面接に臨むことが大切です。
AI面接の最大のメリットは、時間と場所の制約が少ないことです。従来の面接では企業とスケジュール調整が必要で、遠方の企業の場合は移動時間も考慮しなければなりませんでした。しかしAI面接は、24時間365日、指定された期限内であれば自分の都合の良いタイミングで受験できます。学業やアルバイトで忙しい就活生でも、スケジュールを調整しやすいのが大きな利点です。
また、自宅などリラックスできる環境で受験できるため、移動の疲れや面接会場の緊張感に影響されずに、自分のペースで臨めます。地方在住の学生にとっても、交通費や宿泊費の負担なく都市部の企業の選考を受けられるメリットがあります。
人間の面接では、どうしても面接官との相性や主観が評価に影響する可能性があります。緊張して本来の実力を発揮できなかったり、面接官の印象に左右されたりすることも少なくありません。その点、AI面接は一定の評価基準に基づいて客観的に判断するため、公平性が高いといえます。
どの応募者も同じ基準で評価されるため、実力が正確に測られやすいのです。また、人と話すことに苦手意識がある就活生にとっては、AIを相手にする方が落ち着いて回答できる場合もあります。繰り返し練習してAI面接の形式に慣れておけば、安定したパフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。
一方、AI面接のデメリットとして、面接官からの反応がないため手応えを感じにくい点があります。通常の面接では、面接官のうなずきや表情の変化から、自分の回答がどう受け止められているかをある程度推測できます。しかしAI面接では、機械的に質問が進むだけで、反応やフィードバックが一切ありません。
そのため、自分の回答が適切だったのか、評価されているのかが全くわからず、不安を感じやすいのです。また、自然な会話のような雰囲気がないため、一方的に話している感覚になり、モチベーションを保ちにくいと感じる人もいます。この点は、事前に十分な練習をして慣れておくことで、ある程度軽減できるでしょう。
AI面接では、具体的な評価基準が公開されていないことが多く、何が高評価につながるのかが明確ではありません。表情や声のトーン、話すスピードなどがどのように採点に影響するのかは、企業やサービスによって異なります。そのため、どのような対策が最も効果的なのか判断しにくく、手探りで準備を進めざるを得ないのが実情です。
また、納得のいく回答ができたと感じても、AIの評価基準に合わなければ低い評価になる可能性もあります。この不透明さは、就活生にとってストレスになることがあります。ただし、論理的でわかりやすい回答を心がけ、基本的な面接マナーを守ることは、どのAI面接でも共通して重要なポイントです。

AI面接を初めて受ける就活生からは、さまざまな疑問や不安の声が聞かれます。ここでは特によくある質問について解説します。
「AI面接ではカンペを見ても大丈夫では?」と考える就活生もいるかもしれませんが、カンペの使用はおすすめできません。AIは視線の動きを分析しており、目線が頻繁に画面外に向くと、カンペを読んでいると判断される可能性があります。目線が不自然だと、自信のなさや準備不足と判断され、評価が下がるリスクがあります。
また、カンペを読みながら話すと、どうしても棒読みになったり、表情が硬くなったりしてしまいます。さらに、録画された映像は人間の採用担当者も確認する場合があるため、カンペを見ている様子が映ってしまうと印象が悪くなります。AI面接では、カメラを見ながら自然に話すことが重要なので、カンペに頼らずに答えられるよう十分に準備しておきましょう。
多くのAI面接では、一度回答すると撮り直しができない仕様になっています。対話型の場合は、リアルタイムで進行するため、言い間違いがあっても撮り直しはできません。録画型でも、サービスによっては撮り直しが可能な場合もありますが、回数に制限があることが多いです。一発勝負だと考えて、慎重に回答する必要があります。
もし回答中に言葉に詰まったり、緊張で言い間違えたりしても、慌てず落ち着いて続きを話すことが大切です。完璧を目指しすぎると、かえって緊張してしまうため、多少のミスは気にせず、誠実に答える姿勢を見せることが重要です。事前に十分練習しておくことで、本番でのミスを減らせるでしょう。
「AI面接だから服装は自由では?」と思うかもしれませんが、企業から特に指定がない場合は、スーツを着用するのが最も無難です。AI面接といえども、録画された映像は企業の採用担当者が確認する可能性があります。カジュアルな服装で臨むと、「面接を軽く見ている」「社会人としての意識が低い」と判断されるリスクがあります。スーツを着ることで、真剣に面接に臨んでいる姿勢が伝わり、好印象を与えられます。
企業から「私服可」と明示されている場合でも、ビジネスカジュアル程度のきちんとした服装を選ぶことをおすすめします。服装は第一印象を大きく左右する要素なので、慎重に選びましょう。
AI面接は、就職活動において今後ますます広がっていく選考方法です。従来の対面面接とは異なる特徴があり、AIならではの評価基準を理解した上で対策することが合格への近道となります。
本記事で解説したように、AI面接では論理的で具体的な回答が求められ、表情や声のトーンといった非言語情報も評価対象となります。PREP法やSTAR法といったフレームワークを活用し、数値を交えながら簡潔に伝えることが高評価のポイントです。
また、安定した通信環境の確保や適切な身だしなみ、十分な事前練習など、技術的・形式的な準備も重要です。AI面接練習アプリを活用したり、自分の回答を録画して客観的にチェックしたりすることで、本番での対応力を高められます。
AI面接には、時間や場所を選ばず受験できるメリットがある一方、相手の反応が見えないため不安を感じやすいというデメリットもあります。これらを理解した上で、自分なりの対策を講じることが大切です。
就活は人生の大きな転機となる重要なステップです。AI面接で思うような結果が出なかった場合や、就活全般で悩みを抱えている場合は、一人で抱え込まずに専門家のサポートを受けることも検討してみてください。
株式会社DYMでは、新卒就活生向けのさまざまな支援サービスを提供しています。経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの就活を全面的にサポートします。AI面接の対策はもちろん、自己分析、企業研究、エントリーシート添削、面接対策まで、内定獲得に向けて丁寧にサポートいたします。
就活に関する悩みや不安があれば、ぜひDYMのサービスを活用してみてください。あなたの就活成功を、私たちが全力でサポートします。
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。