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インターン面接で聞かれること!質問と回答例文

公開日:2025.09.10  更新日:2025.09.10

インターン面接は、本選考に向けた第一歩ともいえる大切な機会です。「どんな質問がくるの?」「どう答えれば好印象?」と不安を感じている学生も多いのではないでしょうか。インターン面接では、自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ)など、基本的な項目がよく問われます。

この記事では、頻出質問とその回答例を紹介するとともに、面接合格のための事前準備や当日のマナー、オンラインや集団面接など形式別の対策までを詳しく解説します。また、面接後のお礼メールの書き方や例文も掲載。インターンの面接を控えている方は、ぜひ参考にしてください。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • インターン面接では自己PR、志望動機、ガクチカ、長所・短所、キャリアプラン、逆質問などの定番質問が頻出する
  • 面接合格には企業研究・自己分析、回答準備、面接練習、身だしなみ、持ち物の事前準備が重要である
  • 面接当日は受付から退室まで一連の流れとマナーがあり、オンライン・集団・個人など形式別の対策が必要である

インターン面接で頻出の質問と回答例

インターンシップの面接では、企業が学生の参加意欲や適性を見極めるために、共通してよく聞かれる質問があります。これらの頻出質問への対策を怠ると、本番で思うような回答ができず、選考通過が困難になる可能性があります。

ここでは、実際のインターン面接でよく聞かれる6つの質問について、それぞれの出題意図と効果的な回答例を詳しく解説していきます。事前に回答を準備しておくことで、面接当日も自信を持って臨めるでしょう。

自己PR・自己紹介

自己紹介は面接の冒頭で必ず聞かれる質問であり、第一印象を決める重要な要素です。企業は自己紹介を通して、学生の人柄や表情、態度など、書類からは読み取れないノンバーバルな情報を得ようとしています。

自己紹介では、まず大学名、学部、学科、氏名などの基本情報を簡潔に伝えます。その後、趣味や最近の関心事を短く付け加えることで、自分らしさを表現できます。重要なのは、自分の強みを一つ明確に伝えることです。例えば「地域活動を通じてリーダーシップを磨いた経験」や「特定のスキルに対する深い理解」など、自分を特徴づける要素を選びましょう。

一方、自己PRは学生自身のことを知るための質問として位置づけられています。企業は「自社の仕事で求められる能力や姿勢が、本人の能力や価値観と合致しているか」を見極めたいと考えています。そのため、過去に熱心に取り組んできた行動の実績と併せて、自分の資質(能力、性格特徴、思考、価値観)を明確に伝える必要があります。

回答例:

「○○大学○○学部から参りました○○と申します。大学ではマーケティングを専攻しており、データに基づいた消費者行動分析を中心に学んでいます。サークルではイベント企画のリーダーを務め、100人規模のイベントを成功に導いた経験があります。この経験から培った企画力と実行力を活かし、今回のインターンシップでも積極的に学ばせていただきたいと思います。本日はよろしくお願いいたします。」

志望動機

志望動機は、インターン面接で最も重要視される質問の一つです。人事担当者の8割近くが志望動機について質問しており、企業が学生の参加目的を見極めるための代表的な質問といえます。

企業は志望動機を通じて「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業を選んだのか」「どのくらいの熱意があるのか」を確認しています。そのため、単に「興味があるから」ではなく、具体的な理由と根拠を示す必要があります。

効果的な志望動機を作るには、まずインターンに参加したいと思ったきっかけを明確にし、その企業を選んだ理由を説明します。さらに、そのインターンを通じて何を学びたいのか、将来的にどう活かしたいのかまで言及できると説得力が増します。

回答例:

「私が貴社のインターンシップを志望する理由は、実際の商品開発プロセスを体験したいと考えているからです。大学でマーケティングを学ぶ中で、理論と実践のギャップを感じており、現場での経験を通じて理解を深めたいと思いました。貴社は消費者のニーズを的確に捉えた商品開発で業界をリードしており、どのようにして消費者の声を商品に反映させているのかを学びたいと考えています。このインターンシップで得た経験を、将来のキャリア選択の参考にしたいと思います。」

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

学生時代に力を入れたことは、学生の基礎的な能力や人柄を判断するために頻繁に聞かれる質問です。企業は、学生がどのような困難に直面し、それをどう乗り越えたかを通じて、問題解決能力や粘り強さを評価しようとしています。

回答する際は、まず取り組んだ内容を簡潔に述べ、その過程で直面した課題や困難を説明します。次に、その課題を克服するためにどのような工夫や努力をしたかを具体的に伝えます。最後に、その取り組みの結果どのような変化や成果があったかを述べることで、説得力のある回答になります。

ここで重要なのは、成果の大きさよりも、その過程でどのような考え方や行動を取ったかです。企業は学生の価値観や行動パターンを知りたいと考えているため、自分なりの工夫や学びを具体的に表現しましょう。

回答例:

「私が学生時代に最も力を入れたことは、アルバイト先のカフェでの売上向上への取り組みです。店舗の売上が前年同期比で10%減少している状況で、原因分析から始めました。お客様の行動を観察し、同僚と話し合った結果、商品の魅力が十分に伝わっていないことが判明しました。そこで、商品の特徴を説明するPOPを作成し、お客様への声かけを積極的に行いました。結果として、3か月で売上を前年同期レベルまで回復させることができ、問題を分析し、解決策を実行する力を身につけることができました。」

長所と短所

長所と短所に関する質問は、学生の自己理解度と客観性を確認するために行われます。企業は、学生が自分の特性を正しく把握し、それをインターンシップでどう活かせるかを知りたいと考えています。

長所については、インターンシップの業務内容に関連する能力や特性をアピールしましょう。ただし、単に「協調性があります」と述べるだけでなく、それを裏付ける具体的なエピソードとセットで伝えることが重要です。

短所については、正直に答えることが大切ですが、それを克服するための努力や工夫についても言及しましょう。短所を認識し、改善に向けて行動している姿勢を示すことで、成長意欲の高い人材として評価される可能性が高まります。

回答例:

「私の長所は、周囲の意見を聞きながら物事を進める協調性です。大学のゼミでは、メンバー間で意見が分かれることが多々ありましたが、それぞれの立場を理解し、全員が納得できる結論を導くことを心がけてきました。一方で短所は、慎重になりすぎて決断に時間をかけてしまうことです。現在は、判断の軸を明確にし、制限時間を設けて決断する練習をしています。インターンシップでは、協調性を活かしつつ、迅速な判断力も磨いていきたいと考えています。」

キャリアプラン・将来の目標

将来の展望や入社10年後にどのような社会人になっていたいかといった質問は、学生のキャリア意識と企業への関心度を測るために行われます。企業は、その業界や業務について学生がどの程度興味を持っているかを知りたいと考えています。

この質問に答える際は、インターンシップを通して学びたいことと将来の目標を関連付けることが効果的です。ただし、現時点で明確なキャリアプランがなくても問題ありません。「○○を経験してみたい」「△△について理解を深めたい」といった学習意欲を示すことで、前向きな印象を与えることができます。

また、インターンを通してなりたい姿を具体的に描写することで、参加に対する本気度を伝えることもできます。

回答例:

「将来的には、多くの人の生活を豊かにできる仕事に携わりたいと考えています。現在はまだ具体的な職種は決まっていませんが、貴社のインターンシップを通じて、どのような形で社会貢献ができるかを学びたいと思います。特に、商品やサービスがお客様に届くまでのプロセスを理解し、自分がどの分野で最も力を発揮できるかを見極めたいと考えています。インターンシップ後は、今回の経験を活かして、より具体的なキャリアプランを描けるようになりたいです。」

逆質問(面接官への質問)

面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれる逆質問は、学生の積極性と企業への関心度を測る重要な機会です。企業は相互理解のために双方向のコミュニケーションを重視しており、学生の思考回路や興味関心を確認したいと考えています。

逆質問では、企業文化やチームの雰囲気、インターンで求められる姿勢など、長期インターン期間を充実させるための質問をすることで好印象を与えられます。一方で、企業のホームページを見れば分かる基本的な質問や「はい」「いいえ」で完結してしまう質問は避けましょう。

効果的な逆質問は、自分の学習意欲や成長への意識をアピールする絶好のチャンスでもあります。インターンへの参加意欲を示しつつ、具体的で建設的な質問を準備しておきましょう。

回答例:

「インターンに参加するにあたり、どのような姿勢で臨めば最も学びの多い経験にできるでしょうか。また、過去のインターン生の中で特に成長された方の特徴があれば教えていただけますでしょうか。事前に準備しておくべき知識やスキルがございましたら、併せてお聞かせください。」

面接合格に向けた事前準備と対策

インターンシップの面接で成功するためには、当日のパフォーマンスだけでなく、事前の準備が合否を大きく左右します。企業は短時間の面接で学生の適性や熱意を判断するため、準備不足は即座に見抜かれてしまいます。

ここでは、面接合格に向けて必要な4つの重要な準備について詳しく解説します。企業研究と自己分析から始まり、効果的な面接練習、適切な身だしなみ、そして当日に必要な持ち物まで、体系的に対策を進めることで面接への自信を高めることができるでしょう。

企業研究と自己分析の進め方

企業研究と自己分析は、インターン面接で最も重要な準備の両輪ですこの2つを徹底的に行うことで、面接官に対して説得力のある回答ができるようになります。

企業研究では、まず応募先企業の基本情報を収集しましょう。企業理念、設立年、資本金、事業拠点、業界内での位置づけ、代表取締役の名前、主要な商品やサービス、売上高などの業績、今後の事業展開、職種、企業に関連する最近のニュース、そしてインターンのプログラム内容とインターンを通して学生に期待することを調べておく必要があります。これらの情報を把握することで、「なぜこの企業なのか」を明確に伝えられるようになります。

一方、自己分析は自分の魅力を端的に伝える準備として不可欠です。面接では自分の魅力を伝える必要がありますが、「自分の魅力は何なのか」を浮き彫りにするのが自己分析の役割です。強みや大切にしていることが明確になることで、面接官に「自分がどんな人間でどんな魅力があるのか」を効果的に伝えることができます。

両者を組み合わせることで、「自社の仕事で求められる能力や姿勢が、本人の能力や価値観と合致しているか」という企業の見極めポイントに対して、的確な回答を準備できるでしょう。

回答の準備と効果的な面接練習法

頻出質問への回答準備は、面接成功の鍵となります。質問の仕方が変わったときでも対応できるよう、スピーチのように一言一句覚えるのではなく、伝えたいポイントを整理しておくことが重要です。

回答準備では、よく聞かれる定番質問に対してスムーズに答えられるようにしなければ、準備不足な印象を持たれかねません。定番質問以外にも、不意打ちの質問にできる限り対応できるよう準備しておくと、企業に対する熱心な姿勢が伝わり好印象につながります。

面接練習については、一人でできる方法と周りの人と一緒にできる方法の両方を活用しましょう。一人でできる練習として、質問に対する回答を書き出す、話している姿を録画する、YouTubeを利用するなどがあります。特に録画による練習は、自分の話し方を客観的に確認できるためおすすめです。

周りの人との練習では、面接での回答を聞いてもらう、模擬面接を友人などと行う、就活イベントに参加するといった方法が効果的です。ただし、身近な人との練習でも緊張感を保つことが重要で、面接本番だと思って良い緊張感を持って取り組む必要があります。

練習を重ねることで、本番でも慌てずに落ち着いて受け答えができるようになるでしょう。

服装・髪型・メイクの基本

面接時の身だしなみは第一印象を決める重要な要素です。第一印象は非常に重要で、身だしなみの整っていない人はだらしなく見え、マイナスイメージを与えかねません。好印象を抱いてもらえるよう、身だしなみには細心の注意を払いましょう。

服装については、基本的にリクルートスーツを着用するのが無難です。まだ購入していない場合は、黒や濃いネイビーなどのスーツが適しています。面接の服装として私服が指定されている場合は、オフィスカジュアルで問題ありません。「私服でかまいません」と記載されていても、Tシャツなどのカジュアルすぎる服装は避けて、オフィスカジュアルの服装を選ぶようにしてください。

髪型については、男女で基準が異なります。男性の場合、髪色は黒色にしておき、前髪を上げ額を見せるようにし、サイドと襟足は短くそろえると好印象です。全体的にワックスを使って整えてください。

女性の場合、髪色は黒か暗めの茶色にしておき、顔の印象が暗くならないようにするために耳を出すようにします。ロングヘアの場合はポニーテールやハーフアップなど、お辞儀をしても崩れない髪型にするのがポイントです。

これらの基本を押さえることで、面接官に清潔感のある印象を与えることができます。

必要な持ち物

面接当日に慌てないよう、事前に必要な持ち物をチェックリストで確認しておくことが大切です。基本的な持ち物の準備不足は、準備への意識の低さとして評価に影響する可能性があります。

まず、応募書類関連として、エントリーシートや履歴書のコピーを持参しましょう。面接では提出書類と面接での回答に一貫性があるかがチェックされるため、事前に内容を確認できるよう手元に置いておくことが重要です。

次に、筆記用具として、ペンやメモ帳を準備しておきます。面接中にメモを取る場面は少ないものの、企業から重要な情報を教えてもらった際に記録できるよう備えておくと安心です。

また、携帯電話については、面接中は電源を切っておくか、マナーモードに設定しておく必要があります。面接中に着信音が鳴ってしまうと、マナーへの意識が低い印象を与えてしまいます。

その他、会社案内や地図、身分証明書、印鑑、現金(交通費として)なども状況に応じて準備しておくと良いでしょう。前日の夜に持ち物リストをチェックし、当日の朝も再度確認することで、忘れ物なく面接に臨むことができます。

面接当日の流れと基本マナー

インターンシップの面接当日は、受付から退室まで一連の行動すべてが評価の対象となります。面接での質問への回答だけでなく、基本的なビジネスマナーや立ち振る舞いも重要な判断材料として見られているため、細部まで気を配る必要があります。

以下では、面接当日の流れを時系列に沿って4つの段階に分けて解説します。受付での挨拶から控室での過ごし方、入室時の作法、面接中の姿勢、そして退室までの一連のマナーを身につけることで、面接官に好印象を与え、選考通過の可能性を高めることができるでしょう。

受付から控室での待ち方

面接会場への到着から控室での待機時間は、第一印象を左右する重要な時間帯です。時間管理と適切な立ち振る舞いが求められます。

到着時間については、約束の5分前を目安に受付・入館を済ませることが理想的です。時間には余裕を持って会場に到着しておくとよいでしょう。ただし、早めに着いた場合は近隣で時間をつぶすなどして調整し、あまりにも早すぎる到着は避けるべきです。企業側の準備時間を考慮した適切なタイミングでの到着を心がけましょう。

受付では、学校名と氏名を告げてから「何の用件で誰に会いに来たか」を簡潔に伝えてください。例えば「○○大学の△△と申します。○時からインターンシップの面接でお伺いしました」といった具合に、要件を明確に伝えることが大切です。

控室では、企業の社員がいない場合でも常に見られているという意識を持って行動しましょう。大きな声でおしゃべりをしたりせず、姿勢を正して待つように心がけてください。携帯電話の電源は切っておくか、マナーモードに設定しておくことも忘れてはいけません。足を組む、椅子に深く座る、周りの人と雑談をする、読書をするなどの行為は控え、静かに待機することが求められます。

入室から着席までの手順

入室から着席までの一連の動作は、ビジネスマナーの基本として正確に実行する必要があります。この段階での印象が面接全体の雰囲気を決定づけることもあります。

入室時は、まずノックをゆっくりと3回行いましょう。「どうぞお入りください」と言われたら扉を開け、入室します。この際、「失礼いたします」と会釈しながら入室し、扉の方に向き直り、扉を静かに閉めることが重要です。面接官に完全に背を向けないよう、扉に対し斜めに立って扉を閉めるのがマナーです。

扉を閉めたら、その場で面接官の方を向き、「本日はよろしくお願いいたします」と大きな声で挨拶し一礼します。お辞儀は1秒間キープすると礼儀正しい印象を与えることができます。複数人の面接官がいる場合は、中央の面接官に向かってお辞儀をするようにしましょう。

一礼した後は、椅子の横に立ちます。その際、椅子の前を横切らないよう注意し、椅子の後ろから左側に向かって移動してください。椅子の横で「○○大学の××××(フルネーム)です。よろしくお願いいたします」と言って一礼します。面接官に「おかけください」と勧められてから「はい、失礼いたします」と言って着席しましょう。

面接中の話し方と姿勢

面接中は、話す内容だけでなく、姿勢や話し方も重要な評価ポイントとなります。適切な姿勢と効果的なコミュニケーションを心がける必要があります。

着席時の姿勢については、かばんは足下に置き、手は軽く握った状態、もしくは手を重ねて膝の上に置きましょう。背筋を伸ばして姿勢を正し、面接官の目を見ながら自然な笑顔で受け答えすることが大切です。緊張していても、リラックスした表情を保つよう心がけてください。

話し方については、面接官の目を見て話し、大きな声でハキハキとしゃべることを意識しましょう。声が小さかったり、早口になったりすると、自信がないように見えてしまいます。また、質問に対する回答は簡潔に結論から答えることが基本です。

回答する際は、まず結論を述べてから理由や具体例を説明する構成を心がけてください。ダラダラと話してしまうと、何を伝えたいのかわからなくなってしまい逆効果です。相手にわかりやすく伝えるためにも、要点を絞って1分以内でまとめられるように練習しておくことが重要です。

話を聞く際の態度も評価されています。面接官が話している時は、話している人の方へ視線を向け、適度に相槌を打ちながら聞くようにしましょう。

退室から建物を出るまで

面接終了後の退室から建物を出るまでの行動も、最後まで気を抜かずに丁寧に行う必要があります。面接が終わっても評価は続いていると考えましょう。

面接が終了したら、まず着席したまま「本日は、ありがとうございました」と述べて一礼します。その後、起立して椅子の横で再度「ありがとうございました」と一礼してください。二段階でお礼を伝えることで、より丁寧な印象を与えることができます。

ドアに向かう際は、椅子の前を横切らないよう注意して移動しましょう。ドアの手前まで来たら、面接担当者の方に向き直り、「失礼いたします」とあいさつしてから深くお辞儀をします。入室時と同様に、ドアを開ける際も面接官に背を向けないよう注意が必要です。

退室後も気を抜かずに、受付で挨拶をして建物を出るまでは丁寧な態度を保ちましょう。エレベーターや廊下で企業の社員とすれ違う可能性もあるため、最後まで礼儀正しい行動を心がけることが大切です。

【形式別】面接のポイントと注意点

インターンシップの面接は、実施形式によって異なる対策が必要になります。近年はオンライン面接の普及により、従来の対面面接とは異なる準備やマナーが求められるようになりました。また、複数の学生が同時に参加する集団面接と、一対一で行われる個人面接では、それぞれ異なる注意点があります。

ここでは、オンライン面接、集団面接、個人面接の3つの形式について、それぞれの特徴とポイントを詳しく解説します。各形式の特性を理解し、適切な対策を行うことで、どのような面接形式でも自信を持って臨むことができるでしょう。

オンライン面接(Web面接)のポイントと注意点

オンライン面接では、技術的な準備と画面越しでのコミュニケーションに特別な注意が必要です。事前準備の徹底が成功の鍵となります。

技術的な準備として、使用ツールと接続の手順、プロフィール画像、アカウント名を事前に確認しておきましょう。接続トラブルを避けるため、事前に接続テストを行い、カメラ写りなどを確認しておくことが重要です。面接開始の10~15分前には機器のセッティングやツールの接続準備を完了し、5分前にはツールに接続して待機室に入室しておくことがおすすめです。

環境設定については、静かで背景に映り込みの少ない場所を選び、カメラのレンズが自分の視線と同じ高さになるように設置してから、明るさのチェックを行いましょう。マイク付きのイヤホンやヘッドセットがあると、生活音などを遮断できて安心です。トラブルに備えて、人事担当者の緊急連絡先も確認しておくことが大切です。

面接中のコミュニケーションでは、自分が話すときはカメラをしっかりと見て、その向こう側に相手がいるつもりで話せば、熱意が伝わりやすくなります。相手が話すときは画面を見るようにすれば、相手の反応や表情を見逃すこともないでしょう。

注意点として、手元にエントリーシートのコピーやスマートフォンを置いておくことはできますが、それらを見るために視線を下に向けてしまうと、カンペを読んでいることが伝わり、準備不足や志望度の低さを疑われる可能性があるため、避けた方がよいでしょう。

集団面接のポイントと注意点

集団面接では、他の参加者との協調性と個人のアピール力の両方が求められます。入室の順番によってマナーが変わるため、特に注意が必要です。

入室時のマナーについて、入室する順番が先頭になった場合はドアをゆっくりと3回ノックし、「どうぞお入りください」と言われたらドアを開けましょう。ドアの前で「失礼します」と一礼してから入室します。2番目以降になった場合は、先頭の人の後に続きますが、ドアのところでいったん立ち止まり「失礼します」と言って一礼してから入室しましょう。

最後に入室する場合は、入室したら扉の方に向き直り、扉を静かに閉めます。閉め終わったら、面接官の方に向き直り、扉の前で「失礼します」と一礼してから椅子に向かいましょう。全員が入室し終わり「お座りください」と面接官から声をかけられるまでは立って待っています。

集団面接では、他の学生の自己紹介にも真剣に耳を傾けることが不可欠です。面接官は、他の参加者の自己紹介の内容に関連する質問を投げかける可能性があります。例えば「○○さんの自己紹介について、あなたはどう思いますか?」といった質問が考えられます。このような場面でスムーズに回答できるよう、他の参加者の話を注意深く聞くことで、予期せぬ質問にも対応できる準備を整えられます。

待機中は、目をキョロキョロさせていると落ち着きがないような印象を持たれかねません。姿勢を正して前を向いていることが重要です。

個人面接のポイントと注意点

個人面接では、面接官との一対一のコミュニケーションに集中できる反面、すべての注目が自分に向けられるため、より丁寧な準備と落ち着いた対応が求められます。

面接の心構えとして、面接という場では「とにかく早く答えなければ!」と慌てる学生も多いですが、急ぐ必要はありません。面接の場では、予想していない質問がくることもありますが、質問をしっかりと聞き、それに対する回答を考えてから話し始めても大丈夫です。質問の意図を理解することを意識し、相手をしっかりと「見て」話すことを心がけてください。

個人面接では、面接官とのコミュニケーションがより密接になるため、相手を見て話すことで話すスピードが適切になったり、理解されているかどうかを感じ取ったりできます。「うまく話す」よりも、「質問の意図を理解する」「相手を見る」ことを意識することが重要です。

対話の姿勢を保つことも大切で、面接は「対話」の場であることを忘れてはいけません。準備したことをしっかり話そうと意気込むあまり、うまく話すことのみに意識がいきがちになることもありますが、企業が面接において把握したいのは「円滑なコミュニケーションができるか」ということです。

すらすらと滑舌よく話せることより、「質問に対して適切に回答ができるか」が大事だと考え、まずは何を質問されているのかをしっかりと聞いて、質問の意図を理解することを意識してみてください。

面接後のお礼メールは必要?書き方と例文

面接後のお礼メールについては、必須ではないものの送ることを推奨する意見が多くを占めています。

ここでは、インターン面接後のお礼メールの必要性から具体的な書き方、注意点まで詳しく解説します。

お礼メールの必要性と送るタイミング

お礼メールは必須ではありませんが、実施期間に関わらず、どのインターンでも送ったほうが良いでしょう。お礼メールを送る主な理由として、社会人としての基本的なマナーの習得、採用担当者への印象向上、そして入社意欲の高さをアピールできる点が挙げられます。

お礼メールは、原則インターンの終了日、遅くても翌日までには送りたいものです。面接後のお礼メールは面接当日か、翌日の早い時間に送ることが重要で、できるだけ当日に送ることが望ましいです。ただし、深夜に送ると非常識だと思われる可能性があるため、20時以降になってしまった場合は、翌日の午前中に送るようにしましょう。

送信タイミングが遅れてしまった場合でも、感謝の気持ちをきちんと伝えたいと考えるのであれば、送るべきです。その際は、お礼が遅れたことに対するお詫びを本文の初めに加えましょう。

お礼メールの送り先については、基本的に「企業の人事担当者」に送ります。人事担当者の個人アドレスがわかれば、Toにその人のアドレスをCCに人事部署のアドレスを入れましょう。

基本の書き方と構成

お礼メールの基本構成は、件名、宛名、本文、署名の4つの要素から成り立っています。それぞれのポイントを詳しく説明します。

件名は、「大学名」「氏名」「面接のお礼メールであること」を記載し、ひと目見てメールの内容が分かる内容にしましょう。具体的には「○月○日 採用面接のお礼【○○大学 ○○(氏名)】」といった形式が効果的です。

本文では、まず感謝の気持ちを述べ、次に面接で印象に残った内容や学んだことを具体的に記載します。面接の機会をいただいたことへの感謝、面接を通じて得た気づきや印象に残った点、今後の選考への意欲や企業への志望理由を含めることが重要です。

200~300文字程度にまとめるのがベストで、読みやすさと簡潔さを意識しつつ、要点を丁寧に伝えましょう。

文末には、インターンシップで得たことを今後どう活かしていこうと考えているのかを記載し、重ねて感謝を伝えます。「末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。」などの相手を思いやる言葉を書き記すのもマナーです。

すぐに使えるシチュエーション別例文

以下に、インターン面接後に使えるお礼メールの例文をシチュエーション別に紹介します。

■基本的なお礼メール例文

件名:本日の面接のお礼【○○大学 ○○太郎】

○○株式会社

人事部 ○○様

お世話になっております。

本日○時より面接をしていただきました、○○大学○○学部の○○太郎と申します。

本日はご多忙の中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

面接では、○○様のお話を通じて貴社の事業内容やミッションについて深く理解することができ、貴社で働くイメージがより具体的になりました。特に、○○プロジェクトにおける貴社の取り組みに非常に魅力を感じました。

今回の面接を通じて、貴社への入社意欲がより一層高まりました。もし採用いただけましたら、全力でコミットする所存です。

メールでのご連絡となり恐れ入りますが、まずはお礼申し上げます。

末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

○○太郎

○○大学○○学部○○学科

携帯電話:080-××××-××××

メールアドレス:○○@××××.ac.jp

■長期インターン面接後の例文

件名:本日の長期インターン面接のお礼【○○大学 ○○太郎】

○○株式会社

○○部 ○○様

お世話になっております。

○○大学○○学部3年の○○太郎です。

本日は長期インターンの面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。

面接では、貴社の事業内容やミッションなどを深く知ることができ、貴社で働くイメージがより具体的に湧きました。特に、○○様からお聞きした「実際の業務を通じて成長できる環境」というお話に大変魅力を感じました。

また、実務に近い経験を積める点や、社員の皆様から直接フィードバックをいただける環境についても詳しく教えていただき、自分自身の成長につながる貴重な機会だと確信いたします。

もし採用いただけましたら、学業との両立を図りながら全力でコミットし、貴社に貢献できるよう努めて参ります。

採用を前向きにご検討いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

長期インターンの場合は、継続的な勤務に対する意欲と学業との両立への意識を示すことで、より効果的なアピールができるでしょう。

まとめ

インターン面接の成功には、頻出質問への準備、事前の企業研究と自己分析、面接当日のマナー、そして形式別の対策が不可欠です。自己PRや志望動機などの定番質問に対する回答を準備し、オンライン面接や集団面接の特性を理解して臨むことで、選考通過率を大幅に向上させることができます。

面接後のお礼メールは必須ではありませんが、感謝の気持ちを伝えることで好印象を与える可能性があります。当日中に簡潔で具体的な内容で送ることがポイントです。

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