Page Top

新卒面接で差をつける!自己紹介の例文やポイントを解説

公開日:2025.06.11  更新日:2025.06.12

新卒面接の最初に必ず行われる自己紹介は、第一印象を決める重要な瞬間です。適切な自己紹介ができるかどうかで、その後の面接の流れが大きく変わることも。本記事では、自己紹介と自己PRの違いや伝えるべき内容、表情や時間配分などの押さえるべきポイントを詳しく解説します。さらに、学業やアルバイト経験、部活動などをアピールする具体的な例文も多数紹介しています。この記事を読むことで、これから就活を控える学生の皆さんが、面接官に好印象を与え、ほかの候補者と差をつける自己紹介ができるようになるでしょう。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • 自己紹介と自己PRの違いを理解し、場面に合わせて効果的に伝える
  • 挨拶、基本情報、人柄が伝わるエピソード、意気込みを1分程度にまとめる
  • 表情や言葉遣いに気を配り、自信を持った明るい印象を与える

自己紹介と自己PRの違いとは?

自己紹介と自己PRは混同されがちですが、目的と内容が明確に異なります。自己紹介は「自分がどんな人物であるか」を簡潔に伝えることが目的で、氏名や学校・学部名、学校内外での取り組み、意気込みなどを含みます。主に面接の冒頭で行われ、アイスブレイクとして場を和ませたり、人柄やコミュニケーション能力を確認したりする役割があります。

一方、自己PRは「自分の強みやスキル」をより深く伝えることを目的とし、具体的な経験や実績、企業への貢献可能性などを強調します。自己PRでは、説得力を持たせるために具体的なエピソードを交えて、自分の価値をアピールする必要があります。

自己紹介の目的と意義

面接の冒頭で行われる自己紹介は、第一印象を大きく左右する重要な要素です。自己紹介の主な目的は「自分がどんな人物か」を簡潔に伝えることであり、話す内容はもちろん、声のトーン、表情、話し方なども第一印象に影響を与えます。

自己紹介が必要とされる場面は、個人面接や集団面接、Web面接などさまざまです。企業が面接で自己紹介を求める理由としては、緊張をほぐして場をリラックスさせるアイスブレイクの役割や、学生の基本的な情報や興味を把握するため、そして準備度や熱意を確認するためといった目的があります。

面接官は自己紹介を通して就活生の人柄や対応力、志望意欲、話す力があるかどうかについて知ろうとしています。また、自己紹介は面接官と応募者の間でコミュニケーションを取りやすい雰囲気をつくり、応募者の基本的なコミュニケーション能力を確認する機会にもなっています。

自己紹介は就活だけでなく、ビジネスにおいても重要な役割を果たします。商談前には必ず自己紹介などを行い、そのときの第一印象によってその後の商談の進行がスムーズに進むかどうかが異なります。人間関係構築の第一歩として、自己紹介の持つ意義は非常に大きいのです。

自己PRとの違い

自己紹介と自己PRは、しばしば混同されますが、明確な違いがあります。自己紹介は自分の人柄を伝えることが目的であるのに対し、自己PRは自分の強みや価値観、入社意欲を具体的にアピールすることが目的です。

内容面では、自己紹介は主に名前や所属など基本的な情報を簡潔に伝えるものですが、自己PRは自分の強みや経験を具体的に伝え、自身の価値をアピールするためのものです。自己紹介が「あいさつや面接のきっかけづくり」なのに対し、自己PRは「スキルや能力、志望意欲などのアピール」であり、伝えるべきポイントが異なります。

就活面接では、自己紹介の中で強みやアピールポイントを説明することがありますが、それは自分がどういった人物かを伝えるためです。一方、自己PRは自分の強みやアピールポイントにフォーカスして伝えます。自己紹介が求められているにもかかわらず自己PRを行ってしまうと、面接官から「自己紹介の趣旨を分かっていない」と思われる可能性があります。

自己紹介で伝えるべきこと

効果的な自己紹介には、場面や状況に応じた内容選択が欠かせません。新卒面接での自己紹介では、基本的に5つの要素(挨拶、名前・学校情報、学業や特技、企業へのアピール、締めの言葉)を含めるのが一般的です。ただし、「30秒で自己紹介を」「お名前と学校名だけをお願いします」など特定の指示がある場合は、それに応じて内容を調整する必要があります。

自己紹介は単なる形式ではなく、面接官があなたという人物を知るための重要な機会です。情報量が多すぎると焦点がぼやけ、少なすぎると印象に残りません。企業の求める人物像や面接の種類(個人・集団・Web)によっても、強調すべきポイントは変わってきます。相手や場の雰囲気を見極め、最適な自己紹介ができるよう準備しましょう。

挨拶、感謝の気持ち

自己紹介の冒頭では、適切な挨拶と感謝の言葉を述べることが重要です。これにより、面接官に対する礼儀を示すだけでなく、挨拶でワンクッション置くことで自分の氏名や学校名が伝わりやすくなります。

挨拶には「本日はお時間をいただきありがとうございます」「本日はよろしくお願いします」などのフレーズが適しています。初対面の場合は「はじめまして」を加えるとより丁寧な印象を与えられます。この冒頭の挨拶が、その後の面接の流れに大きく影響するため、明るくハキハキとした声で伝えることが大切です。

また、自己紹介の最後には締めの言葉として「本日はどうぞよろしくお願いいたします」など感謝の気持ちを伝えましょう。

名前や学校の情報

名前や学校の情報は、自己紹介の基本となる重要な要素です。「○○大学△△学部◎◎学科の□□です」というように、大学名や学部学科、自分の氏名を明確に伝えましょう。これらの基本情報は、提出された履歴書やESと本人の話に相違がないかを確認する目的もあるため、略さずに正式名称で伝えることが大切です。

特に名前は、フルネームではっきりと伝え、早口にならないよう注意しましょう。「○○と申します」と丁寧な言い回しを使うことで、礼儀正しさも伝わります。声の大きさやトーンにも気を配り、聞き取りやすく明確に伝えることで記憶に残りやすくなります。

学校情報を伝える際は、単に名称を述べるだけでなく、必要に応じて専攻している分野や研究内容にも触れるとよいでしょう。「○○大学△△学部に在籍中で、◎◎を専攻しております」と付け加えることで、あなたの学びの背景が伝わり、後の質問へとつながりやすくなります。

趣味や特技の紹介

自己紹介で趣味や特技に触れることは、自分の人柄や個性を効果的に伝える絶好の機会です。単に「趣味は読書です」といった一般的な表現ではなく、具体的なエピソードを交えることで印象に残る自己紹介になります。例えば「外国旅行が趣味で、現地の人たちとコミュニケーションをとりたいと考え、英会話の習得に力を注いできました」というように、趣味に取り組む姿勢や目的も併せて伝えるとよいでしょう。

趣味や特技を選ぶ際には、応募先企業の業務内容や求める人物像との関連性を考慮することが重要です。例えば営業職を志望するなら、ダンスやスポーツなど人前で表現する趣味や、コミュニケーション能力が発揮される特技がアピールになります。プログラミングが趣味であれば、「友人のリクエストに応えてウェブサイトやスマホアプリをつくり、喜ばれました」と具体的な成果まで触れるとよいでしょう。

意気込みや熱意

自己紹介の締めくくりには、意気込みや熱意が伝わる言葉を添えることで、入社に対する本気度をアピールしましょう「御社の持続可能なビジネスモデルに共感し、自分の経済学の知識とプロジェクト経験を活かして貢献できると考え、応募いたしました」のように、企業の特徴や理念に触れながら自分の意欲を述べると説得力が増します。

意気込みを表現する際は、具体的に何に興味を持ち、どのように貢献したいかを簡潔に伝えることが重要です。「常に新しいことへ挑戦し続ける御社の姿勢に強い魅力を感じ志望しました」「顧客を大切にする姿勢を常に発信し続ける御社の姿勢に魅力を感じ、この会社で活躍したいと強く感じて志望しました」など、企業特有の価値観に共感していることが伝わる表現を選びましょう。

熱意を伝える際は、言葉の内容だけでなく、声のトーンや表情、姿勢も重要です。背筋を伸ばし、目線を合わせ、明るく力強い声で話すことで、言葉以上の熱意が伝わります。「本日の面接では、私がどういう人間かについてうまくお伝えできればと思っています」など、面接への前向きな姿勢を示す言葉で締めくくると、好印象を与えることができます。最後には必ず「本日はどうぞよろしくお願いいたします」と丁寧に締めましょう。

自己紹介で押さえるべきポイント

自己紹介を成功させるには、内容だけでなく話し方や表情、姿勢など多面的な要素に注意を払う必要があります。基本的には1~2分を目安に、簡潔に話すことを心がけましょう。明るく自信を持った表情で、相手の目を見て話すことで好印象を与えられます。また、「えー」などのつなぎ言葉の使用を控え、身だしなみや服装にも気を配ることが重要です。

適切な時間

自己紹介は長すぎず、適切な時間内にまとめることが重要です。一般的には1~2分程度を目安にするとよいでしょう。聞き取りやすい速度で1分間話す場合、文字数の目安は200~300文字程度とされています。話すスピードによって異なる場合もあるため、自己紹介文を考えたら、実際に声に出して時間を計ってみましょう。

面接では「30秒程度で自己紹介をお願いします」「名前と学校名を教えてください」のように、時間や話す内容などを指定されることもあります。30秒の場合は150文字前後、2分の場合は500~600文字程度を目安に準備しておくと安心です。いずれの場合も、伝えたい内容の優先順位を決めておくことが大切です。

簡潔さと情報量のバランスを取るためには、事前に核となるメッセージを決めておくことが有効です。「学業に力を入れている」「リーダーシップがある」など、自分が最も伝えたいことを明確にし、それを補強する簡潔なエピソードを1つだけ加えるとよいでしょう。

表情や視線

自己紹介では、話の内容だけでなく、表情や視線といった非言語コミュニケーションも第一印象を大きく左右します。面接官は自己紹介での就活生の様子から、第一印象のよさや基本的なマナーを判断しているため、意識的に好印象を与える表情や視線を心がけましょう。

好印象を与える表情のポイントは、自然な笑顔です。口角を上げ、爽やかな表情を心がけることで、明るく前向きな印象を与えられます。緊張すると表情がこわばりがちですが、面接前に鏡の前で笑顔の練習をしたり、頬の筋肉をほぐしたりすることで、自然な表情を維持しやすくなります。

視線については、面接官の目をしっかりと見て話すことが重要です。じっと見つめすぎるのは逆効果なので、相手の目・眉間から鼻のあたりを自然に見るようにしましょう。複数の面接官がいる場合は、話す内容に応じて視線を適度に移動させ、できるだけ全員の顔を見ながら自己紹介することを意識します。

言葉遣い

自己紹介における言葉遣いは、あなたの教養やコミュニケーション能力を示す重要な要素です。面接での自己紹介では、基本的に丁寧な敬語を使用します。例えば「○○大学△△学部◯◯学科の□□と申します」という言い方が適切です。面接官がフランクな言葉を使った場合でも、応募者側は常に丁寧な言葉で回答することが求められます。

特に注意すべきは二重敬語や間違った敬語表現です。「お話しさせていただきます」「ご覧になられる」などの二重敬語は避け、「お話しします」「ご覧になる」と正しく使いましょう。また、「あのー」「えっと」といったつなぎ言葉(フィラー)を多用すると、自信がない印象を与えるため注意が必要です。つなぎ言葉を使いそうになったら、ひと呼吸置くイメージで1、2秒沈黙するとよいでしょう。

声の大きさや話すスピードも重要です。緊張すると声が小さくなったり早口になったりしがちですが、明るくハキハキとした声で、聞き取りやすいように適度なスピードで話すよう心がけましょう。特に緊張で早口になりやすい人は、「ややゆっくり」を意識して丁寧に話すことが大切です。

自己紹介文例集

面接での自己紹介は、状況や目的によって内容や長さを調整する必要があります。ここでは、さまざまな切り口からアピールできる自己紹介例を紹介します。これらの例文は基本的な構成(挨拶→基本情報→アピールポイント→意気込み→締めの言葉)を共通としていますが、強調する要素が異なります。

自分の状況に合わせてアレンジする際は、自分がもっとも伝えたい強みや特徴を中心に据え、それを裏付ける具体的なエピソードを簡潔に加えると効果的です。また、志望する企業の求める人物像を意識し、その企業特有の価値観に共感していることが伝わる表現を選びましょう。

学業をアピール

学業をアピールする自己紹介は、専門知識や研究姿勢をアピールしたい場合に効果的です。研究内容を伝える際は専門用語を避け、簡潔に分かりやすく説明することが重要です。

【例文】

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。○○大学経済学部で、経済政策を専攻している○○と申します。大学では、環境経済学の研究に取り組み、特に再生可能エネルギーの経済効果に関するプロジェクトを進めています。この経験を通じて、データ分析能力と論理的思考力を磨きました。御社の環境ビジネスの取り組みに共感し、私の知識とスキルを活かして貢献したいと考え、応募いたしました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

このように、学んでいる内容が将来どのように役立つのかまで言及すると説得力が増します。例えば「人間心理学を専攻しています。人間心理学を専攻した理由は、社会に出るとさまざまな人と接することが増えるため、今後仕事をする上で役立つのではないかと考えたからです」といった表現も効果的です。

学業成績が優秀な場合は、「学部で成績上位10%に入り、〇〇賞を受賞しました」のように具体的な実績を簡潔に述べるとよいでしょう。ただし、単なる自慢にならないよう、その経験から得た能力や価値観にも触れることを忘れないようにしましょう。

アルバイト経験をアピール

アルバイト経験を自己紹介に活かすことで、社会人としての基礎的なスキルや実務経験をアピールできます。特に新卒面接では、多くの学生がアルバイト経験を自己PRに盛り込んでいますが、単に「アルバイトをしていました」では印象に残りません。

【例文】

本日はお時間をいただきありがとうございます。○○大学○○学部○○学科の○○です。私はこれまで、コンビニエンストアでアルバイトをしてきました。通勤・通学ラッシュで店内が混雑する時間帯には、スタッフ間のコミュニケーションが特に重要でした。そこで私は、少しでも効率よく作業を進められるよう、メンバー同士の声掛けを積極的に行うことを意識してきました。この経験から培ったチームワークの大切さを、御社でも活かしていきたいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

アルバイト経験をアピールする際のポイントは、単なる業務内容ではなく、その中で何に工夫したか、どんな課題を解決したか、そして何を学んだかという点です。特に数字を用いて具体的に表現すると説得力が増します。

部活動での経験をアピール

部活動での経験は、継続力やチームワーク、リーダーシップなどをアピールできる絶好の題材です。特に長期間にわたって打ち込んできた活動や、役職を務めた経験は、自己紹介で印象的に伝えることができます。

【例文】

本日はお時間をいただきありがとうございます。○○大学○○学部○○学科の○○です。私はこれまで、コンビニエンストアでアルバイトをしてきました。通勤・通学ラッシュで店内が混雑する時間帯
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。○○大学○○学部の○○です。大学では音楽サークルに所属し、3年生からはグループのリーダーを務めてきました。リーダーとして特に力を入れたのは、メンバー一人ひとりと積極的にコミュニケーションを取り、それぞれの強みを活かせる場をつくることでした。その結果、サークルへの参加率が前年比20%向上し、学内コンテストでも上位入賞することができました。この経験から、一人ひとりの意見を尊重しながら成果を出すことの大切さを学びました。御社でもこの経験を活かし、チームの一員として貢献していきたいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

部活動での経験をアピールする際は、単に「〇〇部に所属していました」と言うだけでは不十分です。具体的なエピソードを交えて、その活動を通じて身につけた能力や価値観を伝えることが重要です。特にチーム内での役割や、困難を乗り越えた経験は、社会人として必要な協調性やストレス耐性をアピールできます。

留学経験をアピール

留学経験は、語学力だけでなく異文化に対する理解力や適応力、チャレンジ精神をアピールできる貴重な素材です。特にグローバル展開している企業への就職を希望する場合は、留学での学びを効果的に伝えましょう。

【例文】

○○大学○○学部の○○と申します。私は大学2年次にカナダへの留学を経験しました。当初は言葉の壁に苦労しましたが、積極的に現地の学生や他国からの留学生に話しかけ、交流の輪を広げていきました。特に印象深いのは、各国の留学生と協力して国際文化交流イベントを企画・運営した経験です。文化背景や価値観の異なるメンバーとのコミュニケーションを通じて、多様性を尊重する姿勢と柔軟な対応力を身につけることができました。御社が進めている海外展開において、この経験を活かして貢献したいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

留学経験をアピールする際は、単に「○○国に留学していました」と伝えるだけでは表面的です。留学の目的、そこで直面した課題とその乗り越え方、具体的な成果や学びを交えて話すことで、より深みのある自己紹介になります。

趣味をアピール

趣味は一見プライベートな要素ですが、適切に伝えることで自分の人となりや価値観、熱意を効果的に伝えることができます。とりわけ、長年続けている趣味や、成果を上げている趣味は、自己紹介の印象的な材料になります。

【例文】


○○大学○○学部の○○と申します。私の特技はダンスで、6年間続けており、さまざまな舞台で踊る機会がありました。最も印象に残っているのは、アメリカの大会で3000人を前に仲間5人と踊った経験です。結果は3位という悔しい結果でしたが、この経験を通じて、目標に向かって仲間と協力することの大切さと、挑戦することの価値を学びました。御社の「常に新しいことへの挑戦」というビジョンに共感し、この経験を活かして貢献したいと考えています。本日は貴重なお時間を頂き誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

趣味をアピールする際のポイントは、単に「○○が趣味です」と伝えるだけでなく、その趣味に打ち込む姿勢や、そこから得た学びを仕事にどう活かせるかまで言及することです。趣味を通じて培われた継続力、創造性、問題解決能力などは、ビジネスの場でも活きる要素です。

NGな自己紹介の例

自己紹介は第一印象を決める重要な場面ですが、よくある失敗パターンを知ることで効果的な自己紹介ができるようになります。特に避けるべきなのは、情報過多の詰め込みすぎ、基本情報だけの平板な紹介、長すぎる自己紹介、そして過度な自己PRです。以降で詳しく見ていきましょう。

要素をたくさん詰め込む

「できるだけ自分のことを知ってもらいたい」という思いから、サークル活動、アルバイト、趣味、特技などさまざまな要素を詰め込みすぎる自己紹介は避けるべきです。例えば「大学では写真サークルに所属し、休日は史跡や名所を撮影しています。○○大会では2年連続入賞しました。旅行も趣味で、旅先でも写真を撮っています。アルバイトもしていて、現在はバイトリーダーを務めています」という自己紹介は、情報が多すぎて何を伝えたいのか焦点がぼやけてしまいます。

情報過多の自己紹介は、面接官に「要点をまとめる能力がない」「何を大事にしている人なのか分からない」という印象を与えかねません。そのため、自己紹介では伝えるべき要素を絞り込むことが重要です。

基本的な情報だけを述べる

「○○大学○○学部○○学科の○○です。本日はよろしくお願いします」という基本情報だけの自己紹介は、面接官に何も印象を残せないおそれがあります。名前や所属は履歴書にも記載されている情報なので、それだけでは自分の人柄や魅力が伝わりません。

このような平凡な自己紹介では、面接官は「この人はどんな人なのか」「何に興味や関心があるのか」といった人間性を把握できず、その後の質問にも発展しにくくなります。結果として、「準備不足」「消極的」という印象を与えてしまうことも少なくありません。

長々と話す

自己紹介で長々と話すことは、最も陥りやすいミスの一つです。面接官は限られた時間で多くの候補者を評価しなければならず、冗長な自己紹介は「簡潔に要点をまとめる能力がない」という印象を与えかねません。また、長い話は要点がつかみにくく、聞き手の集中力や関心を失わせてしまいます。

自己紹介は基本的に1分程度(約250〜300文字)を目安にすべきです。簡潔にまとめるためには、伝えたい内容の優先順位を明確にし、核となるメッセージを決めておくことが重要です。また「結論→根拠→結論」の順で構成すると分かりやすく、印象に残りやすくなります。

過度に自己PRする

自己紹介と自己PRを混同し、「私の強みは行動力と考えています。ゼミでも積極的に企画・提案し、交渉が難しい企業にもアポイントを取り付けました。入社後は大学で培った行動力を武器に売上に貢献していくつもりです」というように過度に自己PRしてしまうのは避けるべきです。このような内容は、自己紹介の範囲を超え、質問の意図を理解していないという印象を与えます。

また、謙虚さのない自己アピールは「自己評価が高すぎる」「協調性に欠ける」という悪印象につながりかねません。特に日本の企業文化では、過剰な自己主張より適度な謙虚さが求められることを意識しましょう。

まとめ

新卒面接での自己紹介は、第一印象を左右する重要な要素です。効果的な自己紹介をするには、自己紹介と自己PRの違いを理解し、適切な内容と話し方を心がけましょう。基本情報に加えて、学業、アルバイト、部活動、留学、趣味などから自分の強みや人柄が伝わるエピソードを1つ選んで簡潔に伝えることが大切です。

また、情報の詰め込みすぎ、基本情報だけの平板な内容、長すぎる話、過度な自己PRといった失敗パターンは避け、1分程度で明るく自信を持って話すことを心がけましょう。事前に十分練習し、面接官に「この人のことをもっと知りたい」と思わせる自己紹介で、その後の面接を有利に進めることができます。

DYMでは、新卒紹介事業をはじめ、第二新卒紹介・既卒・中途紹介事業、人材育成・研修事業など、人材に関するさまざまな事業を展開しています。興味をお持ちの方は、ぜひ当社へご相談ください。

DYMの「人材事業」サービスページはこちら

Meets Company事業ホームページはこちら

DYMスカウト事業ホームページはこちら

お仕事をお探し中の方は
こちらより
お問い合わせください!

【筆者・監修者企業】

株式会社DYM

【筆者・監修者企業】

株式会社DYM

「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。

お仕事をお探し中の方は
こちらより
お問い合わせください!

関連記事

内々定とは?内定との違いや取り消し時の注意点などを解説 内々定とは?内定との違いや取り消し時の注意点などを解説
公開日: 2025.06.11 更新日: 2025.06.12
ESとは?その役割と内定を引き寄せるための書き方講座 ESとは?その役割と内定を引き寄せるための書き方講座
公開日: 2025.06.11 更新日: 2025.06.12
ベンチャー企業とは?スタートアップとの違いや、ベンチャーで働くメリット・デメリットを解説 ベンチャー企業とは?スタートアップとの違いや、ベンチャーで働くメリット・デメリットを解説
公開日: 2025.06.11 更新日: 2025.06.12
自己分析のやり方6選!自分に合う方法で強みを見つけよう 自己分析のやり方6選!自分に合う方法で強みを見つけよう
公開日: 2025.06.11 更新日: 2025.06.12
最終面接の逆質問で好印象を与えるには?質問例とNG例を紹介 最終面接の逆質問で好印象を与えるには?質問例とNG例を紹介
公開日: 2025.06.11 更新日: 2025.06.12
SPI対策|能力検査・性格検査の対策方法を解説 SPI対策|能力検査・性格検査の対策方法を解説
公開日: 2025.06.11 更新日: 2025.06.12

DYMのサービスに関するお問い合わせ

DYMへのご質問やサービスについてのご相談等、お気軽にお問い合わせください。

ホーム お知らせ 会社情報

WEB 事業部>

リスティング広告(検索連動型広告)事業

SEO対策事業

SNS広告事業

DSP・ネイティブ広告事業

アフィリエイト事業

WEBサイト制作・運用事業

SNSアカウント運用代行事業

LINE公式アカウント運用事業

MEO対策事業

タレントキャスティング・タレントシェア事業

AIラボラトリー(AI画像、AI動画、モデル)事業

内部施策(テクニカルSEO)事業

コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)事業

ホワイトペーパー制作事業

インタビュー記事制作事業

アンケート記事作成事業

SEO外部対策(被リンク対策)事業

オウンドメディア制作・運用代行事業

DAIS-RAGチャットボット(AIチャットボット)事業

HRTech 事業>

Indeed(インディード)運用代行・代理店事業

スタンバイ運用代行事業

求人ボックス運用代行事業

事務代行事業

採用管理ツール(rakusai)事業

オフショア開発事業

履歴書PULS事業

人材事業>

新卒紹介事業

ITフリーランス人材マッチング事業
(IT人材業務委託・派遣)(DYMテック)

顧問紹介・派遣事業(エグゼパート)

常用型派遣事業(Ready Career)

第二新卒紹介・既卒・中途紹介(DYM就職)

障がい者雇用・採用事業

ハイクラス転職(DYMハイクラス)

福利厚生事業(ウェルフェアステーション)

人材育成・研修事業

介護派遣事業

DYM Recruitment Thailand

M&A・投資育成事業>

M&Aコンサルティング事業

投資育成事業

医療事業>

ベトナム(ホーチミン・ハノイ)クリニック

タイ(バンコク)クリニック

アメリカ(ニューヨーク)クリニック

香港クリニック

インドネシア(ジャカルタ)クリニック

その他事業>

不動産仲介・オフィスコンサルティング事業

ビジョン 社会貢献

法人向けコラム一覧

求職者向けコラム一覧

採用情報

企業担当者の方はこちら

求職者の方はこちら

このページのトップへ戻る

Back to top