Page Top
LINE公式アカウントをビジネスに活用したいけれど、作り方が分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、LINE公式アカウントの基本概念から具体的な作成手順まで、初心者にも分かりやすく解説します。アカウント作成のステップバイステップガイドに加え、作成後の初期設定や料金プランの選び方についても詳しく紹介。さらに、どのような業種がアカウント作成できないのかという注意点も押さえています。
<この記事で紹介する5つのポイント>
目次
LINE公式アカウントとは、企業や店舗が利用するビジネス用LINEアカウントです。月間9700万人が利用するLINE上で、友だち追加したユーザーに直接情報を届けられます。2019年に「LINE@」から一本化されました。
主な特徴は、メッセージ配信やチャット機能に加え、クーポンやショップカードなど集客・販促に効果的な機能が充実している点です。高い開封率と即時性も強みで、送信メッセージの約80%が当日中に開封されます。
ビジネスでのメリットは、友だち追加の手軽さ、双方向コミュニケーション、高い開封率、多彩な機能による集客力です。無料で開設でき、業種や規模を問わず活用できるデジタルマーケティングツールとして注目されています。
LINE公式アカウントの作成は、パソコンやスマートフォンを使って5ステップで完了します。準備物は特になく、個人・法人問わず誰でも無料で開設できます。以降で詳しく解説します。
LINE公式アカウント作成の第一歩は、公式サイト(https://entry.line.biz/)にアクセスすることです。ブラウザはChrome、Firefox、Safariなど主要なものに対応しており、パソコンでもスマートフォンでも操作可能です。
トップページに表示される「LINE公式アカウントをはじめる」または「アカウントの開設」ボタンをクリックすると、次のステップに進めます。公式サイトは定期的にデザインが変更されることがありますが、「LINE公式アカウントをはじめる」などの文言のボタンを探して進めば問題ありません。
LINE Business IDとは、LINEが提供するビジネス向けサービスのログインに使用する共通認証システムです。「LINEアカウントで登録」と「メールアドレスで登録」の2つの方法から選択できます。LINEアカウントで登録する場合は自分のLINEと連携でき、テスト配信も受け取れるメリットがあります。
メールアドレスで登録する場合は会社のメールアドレスなどが使用でき、個人LINEと分離できる利点があります。2024年7月からはSMS認証が必要となったため、携帯電話番号も準備しておきましょう。
LINEアカウントで登録する方法は、個人のLINEアカウントとLINE公式アカウントを紐づける方式です。画面の指示に従い、メールアドレスとパスワードを入力するか、QRコードを読み取って認証を行います。認証が完了すると、LINE公式アカウント作成フォームに進みます。ここでアカウント名(20文字以内)や業種などの必須項目を入力し、利用規約に同意します。
入力が完了したら「確認」ボタンをクリックし、内容を確認後「完了する」をクリックします。この方法のメリットは、自分自身が自動的に友だちとして追加されるため、配信テストがすぐに行えることです。なお、ログイン情報を忘れた場合は、LINEアプリからパスワードの再設定が可能です。
「メールアドレスで登録」を選択すると、個人LINEとは別にビジネス専用アカウントを作成できます。まずメールアドレスを入力し「登録用のリンクを送信」をクリックします。届いたメールの「登録画面に進む」リンクをクリックし、名前とパスワードを設定します。
パスワードは大文字・小文字・数字・記号から3種類以上を組み合わせた8文字以上が必要です。利用規約に同意し、SMS認証を完了すると、アカウント作成画面に進めます。この方法は会社のメールアドレスで管理したい場合に便利ですが、テスト配信を受け取るには別途LINEアカウントの紐付けが必要です。
アカウント作成画面では、必須項目を入力します。アカウント名は20文字以内で、後から変更可能ですが、検索されるための重要な要素なので、ビジネス名やブランド名を入れましょう。
業種選択は13カテゴリから該当するものを選び、これは後から変更できません。プロフィール画像(640×640px推奨)はブランドのロゴや店舗外観などを設定し、ステータスメッセージは20文字以内で特徴やキャッチコピーを入力します。基本情報は検索結果やユーザーの第一印象に直結するため、分かりやすく魅力的な内容を心がけましょう。
すべての情報を入力したら「確認」ボタンをクリックし、入力内容を再確認します。アカウント名やプロフィール画像、業種などが正しく設定されているか確認しましょう。特にアカウント名のスペルミスや不適切な表現がないか、業種選択に誤りがないかをチェックします。
修正が必要な場合は「戻る」ボタンで前の画面に戻り、問題なければ「完了する」ボタンをクリックします。確認を怠ると、業種など変更できない項目があるため慎重に行いましょう。完了すると「LINE Official Account Manager」の管理画面に自動的に移動します。
アカウント認証とは、LINE公式アカウントの信頼性を高める審査プロセスです。認証済アカウントになると、青色のバッジが付与され、アプリ内検索結果に表示されるようになります。また、友だち追加広告の利用や請求書決済が可能になる他、販促用ポスターの無料ダウンロードなどさまざまな特典が受けられます。
申請はアカウント作成完了画面で「アカウント認証をリクエストする」ボタンをクリックし、会社・店舗情報などを入力します。審査は約10営業日かかり、承認されると自動的に認証バッジが表示されます。ビジネス利用なら必ず認証を受けましょう。
LINE公式アカウントの作成後は、効果的な運用のために必ず初期設定を行いましょう。まず優先すべきは基本情報の登録とプロフィールの設定です。これらはユーザーの第一印象を左右し、友だち追加の判断材料となります。次にあいさつメッセージの設定とリッチメニューの作成を行いましょう。これらは必須の設定で、初回訪問時のユーザー体験を大きく向上させます。アカウント認証の申請も集客に重要です。これらの設定はアカウント作成直後に行うと、すぐに効果的な運用を開始できます。
基本情報の登録は、管理画面右上の「設定」から「アカウント設定」→「基本情報」で行います。店舗や企業の情報を入力する項目で、紹介文(240文字以内)、営業時間、電話番号、Webサイト、予約ページ、支払い方法、設備、住所などを設定できます。特に紹介文は検索時に表示される重要な項目です。
入力だけでは表示されず、各項目の右にあるトグルスイッチをオンにして「保存」ボタンをクリックする必要があります。特にビジネスアカウントでは、住所や電話番号、営業時間などは必ず入力し、ユーザーからの信頼性を高めましょう。基本情報は定期的に更新し、最新状態を保つことも重要です。SEO対策としてはキーワードを意識した紹介文の設定が効果的です。
プロフィール設定は、トップメニューの「プロフィール」から行います。まずアカウント情報として、プロフィール画像(640×640px推奨)、背景画像(1080×540px推奨)、ステータスメッセージ(20文字以内)を設定します。プロフィール画像には企業ロゴや商品画像、背景画像にはブランドイメージを反映させた写真が効果的です。
次に、アカウント名の下に表示される「ボタン」を設定します。「トーク」は固定で、他に「投稿」「クーポン」「ショップカード」などから2つまで選べます。さらに、「パーツを追加」でコンテンツや基本情報などを追加できます。特にターゲット層に訴求するビジュアルと簡潔なメッセージを心がけ、定期的に更新してユーザーの興味を引き続けることが重要です。プロフィールは友だち追加の決め手となるため、充実させましょう。
あいさつメッセージは、ユーザーが友だち追加やブロック解除した際に自動送信される最初のメッセージです。管理画面の「あいさつメッセージ」から設定でき、通常のメッセージと異なり最大5つの吹き出しを使用可能で、メッセージ通数にもカウントされません。
効果的なあいさつメッセージには、友だち追加のお礼、アカウントの紹介、提供する情報やメリット、クーポンなどの特典、次のアクションの促しを盛り込みましょう。テンプレートを利用すれば簡単に作成できます。また「友だちの表示名」を挿入すれば、パーソナライズされたメッセージになり、開封率向上にもつながります。
リッチメニューは、トーク画面下部に固定表示されるタイル状のメニューで、ユーザーの目に常に触れる重要な機能です。設定は、管理画面の「リッチメニュー」から行います。まずテンプレートを選択し(大小2サイズ、計12パターン)、メニュー名・表示期間を設定します。次に背景画像(2500×1686px等)をアップロードし、各領域にアクションを設定します。アクションには「リンク」「クーポン」「テキスト」など多様な選択肢があります。
効果的なリッチメニューには、アクセス頻度の高い機能を優先配置し、視認性の高いデザインを心がけます。重要な項目は上部に、関連項目は隣接させるとユーザビリティが向上します。また「表示する」設定にしておけば、トーク画面を開いた際に自動表示されます。
LINE公式アカウントの開設は初期費用無料で行えます。作成直後は「コミュニケーションプラン」が適用され、月額料金も0円で利用可能です。このプランでは月間200通までのメッセージを無料で配信でき、リッチメニューやクーポン機能など全ての基本機能が使えます。
友だち数や配信頻度が増えた場合は、「ライトプラン」(月額5,000円・5,000通まで)や「スタンダードプラン」(月額15,000円・30,000通まで)への変更も可能です。別途費用が発生するのは、任意のIDを取得できる「プレミアムID」(年額1,200円)など一部のオプション機能のみです。まずは無料で始めて、効果を確認しながらプランを検討するのがおすすめです。
LINE公式アカウントには5つの料金プランがあります。「コミュニケーションプラン」(無料・月200通まで)、「ライトプラン」(月額5,000円・月5,000通まで)、「スタンダードプラン」(月額15,000円・月30,000通まで)、「飲食予約プラン(月額18,000円・月100,000通まで」、「エキスパンションプラン(年間契約・配信規模に応じた料金設定)」です。「コミュニケーションプラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」は機能差はなく、メッセージの配信数のみが異なります。また「飲食予約プラン」は、予約機能等を備えた飲食業界向けプランで、「エキスパンションプラン」は、大規模配信を検討する企業向けのプランです。
コミュニケーションプランは月額0円で利用できる無料プランです。月間200通までのメッセージ配信が可能で、これを超える配信はできません。アカウント開設時はデフォルトでこのプランが適用されます。主にチャット機能中心の利用や、LINE公式アカウントを試験的に導入したい場合に適しています。
例えば友だち数50人の場合、月4回の一斉配信が可能です。また、メッセージ配信以外のチャットや自動応答メッセージ、リッチメニューなどの機能は通数にカウントされず無料で使えるため、これらを活用することでコスト削減しながら効果を最大化できます。少人数の固定客向けの情報発信や、テスト運用期間に最適なプランです。
ライトプランは月額5,000円で利用できる中間的な料金プランです。月間5,000通までのメッセージ配信が可能で、それを超える配信はできません。コミュニケーションプランから友だち数が増えた場合や、定期的なメッセージ配信が必要な場合に適しています。
1週間に1回程度の配信を想定すると、友だち数約1,200人までカバーできます。メッセージ配信による販促や集客に力を入れたい中小企業やお店に最適です。プラン変更は月中でも可能で、アップグレードの場合は差額を支払うことで即時適用されます。
スタンダードプランは月額15,000円の最上位プランです。月間30,000通のメッセージ配信に加え、唯一追加メッセージ配信が可能な点が特徴です。追加メッセージは1通あたり最大3円の従量課金制で、配信量が増えるほど単価は下がります。大規模な友だちリストを持つ企業や、頻繁なプロモーションを行う事業者に適しています。
例えば友だち数7,500人の場合、月4回の一斉配信が可能です。キャンペーンや季節イベントなど配信数が多い月だけスタンダードプランに切り替える使い方も効果的です。
飲食予約プランは、飲食業界に特化した専用パッケージとして、LINE公式アカウントの「メッセージ配信機能」と「LINEで予約機能」を組み合わせて提供しています。月額18,000円という料金設定で、標準的な料金体系と比較してお得なメッセージ配信を実現し、毎月10万通までのメッセージ送信に対応しています。配信数が10万通を上回った場合には、1通につき5円(税別)の従量課金が適用されます。
このプランの最も注目すべき点は、LINE公式アカウントを通じた予約に関して手数料が無料となることです(ただし、連携パートナーとの契約内容によって条件が異なる場合があります)。このサービスは、オンライン予約システムの新規導入を計画している飲食事業者や、現在使用中の予約システムとLINEとの連携を希望する店舗に最適なプランとなっています。
エキスパンションプランは、大規模配信を予定している企業向けの特別な割引プランです。このプランは通数単価の割引を通して、LINE公式アカウントの効果実感や改善をサポートすることを目的としています。
LINE公式アカウントを導入したいものの、現状のパフォーマンスでは費用対効果の検討が難しいという企業に最適な選択肢となります。契約期間は1年間で、年間800万円から9,600万円のコミット契約が必要です。契約金額に応じて通数単価の割引率が設定され、配信規模が大きくなるほど割引率も拡大する仕組みになっています。
ただし、このプランはハードコミット制を採用しており、コミット金額に対して配信実績が未達成の場合、差額分が契約終了月に請求される点に注意が必要です。また、限られた企業にのみ提供される特別なプランのため、利用には事前の審査が必要となります。
LINEヤフー社のポリシーにより、特定の業種・サービスはLINE公式アカウントの利用が禁止されています。主な禁止対象は、アダルト関連(性風俗店、アダルトショップ)、出会い系サービス(出会い喫茶、テレクラ)、ネット関連ビジネス(怪しい情報商材)、マルチ商法、ギャンブル(オンラインカジノ)、未承認医薬品、個人情報販売、模倣品販売などです。これらに該当すると判断された場合、アカウント開設が拒否されたり、既存アカウントが停止される可能性があります。グレーゾーン業種は事前にガイドラインを確認し、慎重に申請しましょう。
LINE公式アカウントは、9,700万人以上が利用するLINE上で企業と顧客をつなぐ強力なツールです。メッセージ配信、チャット、クーポン機能などを活用し、高い開封率と即効性で集客や販促が可能です。無料から始められ、認証済アカウントを取得すれば信頼性も向上します。
ただし一部の業種では利用が制限されるため、ガイドラインの確認が重要です。効果的な運用には、価値ある情報提供、適切な配信頻度、ユーザーニーズに合わせたセグメント配信がポイントです。まずは基本設定を整え、友だちを増やす施策から始めましょう。
DYMでは、アカウント開設支援から友だち獲得施策、効果的な運用戦略まで、貴社のLINEを活用したマーケティングを総合的にサポートします。詳細は以下のページをご覧ください。
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。