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40代の人間ドックで体の不調をチェック

公開日:2024.11.21  更新日:2025.02.17

40代は、キャリアの充実期であると同時に、健康面での変化が顕著にあらわれ始める重要な時期です。具体的には、生活習慣病のリスクが高まり、がんや心疾患などの重大な病気の発症リスクも上昇します。本記事では、40代の方々に向けて、人間ドックの重要性や40代が注意すべき健康リスク、効果的な健康診断の受け方について詳しく解説します。自分の健康を守るための適切な知識と対策の理解を深めましょう。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • 40代で注意すべき健康リスクと人間ドックの必要性
  • 特定健診と人間ドックの違い
  • 40代におすすめの検査項目

40代の健康状態とは?

40代は、身体的な変化が顕著にあらわれ始める年代です。

仕事や家庭での責任が増す一方で、体力や免疫力の低下がはじまり、さまざまな健康リスクが高まります。

注意すべき疾患リスクとしては、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)、がん、心疾患、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)があげられます。
ここからは40代が注意すべき疾患リスクと定期的な健康診断の重要性について詳しく解説します。

  • 40代が注意すべき疾患リスク
  • .40代は定期的な健康診断が重要

40代の疾患リスクを理解し、自分の健康状態を振り返りましょう。

40代が注意すべき疾患リスク

40代では、身体の老化が進み始め、さまざまな疾患リスクがあらわれてきます。
とくに注意すべき疾患を男女別に表にまとめましたので、参考にしてください。

性別男性女性
疾患リスク・生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)
・がん(胃がん、大腸がん、肺がん、膵臓がん、肝臓がん)
・心疾患
・脳血管疾患
・前立腺肥大症
・更年期障害
・生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)
・がん(乳がん、子宮頸がん、大腸がん)
・骨粗鬆症
・心疾患
・脳血管疾患

3大疾病とされる「悪性新生物(がん)」「心疾患」「脳血管疾患」は、40代を超えると、発症数が増加していく傾向があります。

厚生労働省の報告によると、男女差ともに、40代以降にがんの発症率が増えています。

女性の場合は、乳がんや子宮頸がんの発症リスクが30歳以降で増加する傾向があるため、男性よりも早い段階から注意が必要です。

表に記載されている疾患の多くは、初期段階では自覚症状がほとんどない場合が多いため、定期的な健康診断による早期発見が重要でしょう。

40代は定期的な健康診断が重要

40代からは、定期的な健康診断が欠かせません。

健康診断にはおもに、職場で義務付けられている一般健康診断、40歳以上を対象とした特定健診、そして任意で受診する人間ドックが含まれます。健康を知るため健康診断を適切に活用できれば、潜在的な健康問題を早期に発見し、重大な疾患を予防できます。

とくに、人間ドックは、一般健康診断や特定健診よりも豊富な検査項目があるため、より詳細な健康チェックが可能です。

40代の方々は、年1回の一般健康診断や特定健診に加えて、5年に1回程度の人間ドックが望ましいでしょう。

特定健診と人間ドックの検査項目の違いとは?

特定健診と人間ドックでは、おこなれる検査項目に大きな違いがあります。

具体的な検査項目は下記のとおりです。

特定検診の検査項目人間ドックの検査項目
・問診
・身体測定(身長、体重、BMI、腹囲)
・血圧測定
・血液検査
・尿検査
人間ドックは特定健診の項目を含みつつ、より広範囲で詳細な検査をおこなう
・胸部X線検査
・心電図検査
・腹部超音波検査
・胃部X線検査または胃カメラ検査
・大腸がん検査(便潜血検査)
・腫瘍マーカー検査
・頸動脈超音波検査骨密度検査(女性)
・乳がん検診(女性)
・子宮頸がん検診(女性)

特定健診(特定健康調査)は、40歳以上の方を対象としたメタボリックシンドロームに着目した健康診断です。一方、人間ドックは特定健診の項目を含みつつ、より広範囲で詳細な検査をおこないます。

40代の方にとっては、特定健診を確実に受診しつつ、数年に1回程度は人間ドックの受診をおすすめします。2つの健康診断をうまく活用できれば、メタボリックシンドロームのリスク評価と、より広範囲な疾病リスクの評価が両立できるでしょう。

40代が人間ドックで注意すべき疾患

40代が、人間ドックで注意すべき疾患は以下のとおりです。

  • 生活習慣病
  • がん検査の重要性
  • 骨粗鬆症

それぞれ解説します。

40代の生活習慣病リスク

40代は、生活習慣病のリスクも高まり始める時期です。

とくに注意すべき生活習慣病には、高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどがあります。

【高血圧】

心臓病や脳卒中のリスクを高める重要な要因であり、40代では血圧の上昇が見られる傾向があります。人間ドックでは安静時血圧だけでなく、24時間血圧計や負荷心電図などの詳細な検査も受けられます。

【糖尿病】

40代は、糖尿病の発症リスクが高まります。空腹時血糖値やHbA1c(ヘモグロビンA1c)の検査は、糖尿病の早期発見に重要です。人間ドックでは、オプションにて75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)などの詳細な検査をおこなう場合もあります。

【脂質異常症】

動脈硬化を促進し、心臓病や脳卒中のリスクを高めます。総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪などの値のチェックが重要です。

【メタボリックシンドローム】

上記で説明した生活習慣病が複合的にあらわれる状態です。腹囲測定や各種血液検査により、メタボリックシンドロームのリスクを評価します。

40代のがん検査の重要性

男女差ともに、40代以降にがんの発症率が増えています。

女性の場合は、乳がんや子宮頸がんの発症リスクが30歳以降で急増します。

がんの早期発見・早期治療は、治療の成功率を高め、治療費用の削減へとつながるでしょう。

ただし、がん検診は重要な健康管理の一環ですが、費用は決して安くありません。

実際、全ての推奨されるがん検診を毎年受診すると、年間で数百万円もの費用がかかる可能性があります。

この費用を単なる出費と考えるのではなく、自身の健康と生命への投資と捉える必要があります。

とはいえ、毎年全てのがん検診を受けることは現実的ではありません。そこで、自身の年齢、性別、家族歴、生活習慣などを考慮して、優先度の高い検診の選択が重要です。

40代女性であれば乳がん検診と子宮頸がん検診を優先的に受けるなど、効率的な検診計画を立てましょう。

40代の骨粗鬆症予防

40代は、骨量(骨密度)がほぼ横ばいで推移する時期ですが、50代以降に減少が始まるため、早い段階からの予防が重要です。女性は閉経を機に骨密度が急激に減少するため、注意が必要です。

骨粗鬆症は、ホルモンバランスの乱れや長年の生活習慣などにより骨強度が低下し、骨折を起こしやすくなっている状態です。

はじめのうちは自覚症状はほとんどありませんが、定期的に自分の骨の状態を知り、予防に努める必要があります。

人間ドックでは、骨密度検査を選べる施設も多いため、40代のうちから受診を検討しましょう。

40代におすすめな検査項目とは?

40代におすすめの検査内容を3つ紹介します。

  • 大腸がん検査(便潜血検査)
  • 骨密度検査
  • 胃カメラ検査

大腸がん検査(便潜血検査)

大腸がんは40代で発症リスクが高まるため、便潜血検査が推奨されます。便潜血検査は、便中の血液の有無を調べることで、大腸がんや大腸ポリープの可能性を評価します。必要に応じて、大腸内視鏡検査や大腸CT検査などをおこなえば、より詳細な診断が可能です。

大腸がん検査の種類・便潜血検査
・大腸内視鏡検査
・大腸CT検査
・遺伝子検査
・腫瘍マーカー検査

【便潜血検査】

大腸がん検診の基本となる検査です。便中の血液の有無を調べ、大腸がんや大腸ポリープの可能性を評価します。

【大腸内視鏡検査】

大腸の内部を直接観察する検査です。便潜血検査よりも制度が高いため、小さなポリープも発見でき、その場での切除も可能です。

【大腸CT検査】

CTを使用して大腸の3D画像を作成し、がんやポリープを発見する検査です。

【遺伝子検査】

便中の遺伝子を分析し、大腸がんのリスクを評価する新しい検査方法です。

【腫瘍マーカー検査】

CEAやCA19-9などの腫瘍マーカーを測定し、がんの可能性を評価します。

上記の検査を組み合わせると、大腸がんのリスクをより正確に評価できます。

40代の方々は、少なくとも年1回の便潜血検査を受け、必要に応じて大腸内視鏡検査などの精密検査をおこないましょう。

骨密度検査

骨密度検査は、骨粗鬆症のリスクを評価するために重要です。骨粗鬆症の原因は、運動不足や女性ホルモンの減少などです。

適度な運動によって骨に一定以上の負荷をかけないと骨形成におけるカルシウムの利用効率が悪くなるため、運動不足になりがちな40代はより注意が必要でしょう。

女性の場合は、閉経後、女性ホルモンである「エストロゲン」の減少が、骨粗鬆症を進行させる最大の要因となります。

男女問わず、早い方では40代から骨密度の低下が始まる可能性があるため、定期的な検査で骨の健康状態を確認し、適切に予防しましょう。

胃カメラ検査

胃がんも40代で発症リスクが高まるがんの1つです。

胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)は、胃がんの早期発見に非常に有効な検査方法です。

胃カメラは、直接胃の内部を観察し、小さな病変も発見できるため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染状況も確認できます

胃がんの家族歴がある方や喫煙、飲酒をする方、ヘリコバクター・ピロリ菌感染といったリスク要因をもつ方は、定期的な検査を検討しましょう。

人間ドック前日の食事や注意点について

人間ドックの検査結果の精度を高めるためには、前日からの適切な準備が重要です。以下に、人間ドック前日の食事や注意点について解説します。

  • 前日の夕食は軽めにし、脂肪分の多い食事は避けましょう。
  • 夜9時以降は水以外の飲食を控えましょう。
  • アルコールは検査前日はなるべく控えましょう。
  • 適度な水分補給は問題ありませんが、過度の水分摂取は避けましょう。
  • 激しい運動は控え、軽い運動にとどめましょう。
  • 喫煙者は、可能であれば検査の前日から禁煙しましょう。
  • 普段服用している薬がある場合は、事前に医療機関に相談しましょう。
  • 十分な睡眠をとり、体調を整えましょう。

上記の注意点を守れば、より正確な検査結果へとつながります。また、当日の朝は、身体を清潔に保ち、爪を短く切るなど、検査を受けやすい状態にしておきましょう。

まとめ

40代は健康管理が重要になってくる年代です。さまざまな疾患リスクが高まるため、定期的な健康診断や人間ドックの受診が欠かせません。

本記事では、40代の方々に向けて、健康診断や人間ドックの重要性、注意すべき疾患リスク、おすすめの検査項目などについて解説しました。

早期発見・早期治療は、多くの疾患の予後を大きく改善します。40代という人生の重要な時期に、自身の健康に真剣に向き合い、定期的な健康チェックと適切な生活習慣の維持を心がけましょう。

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「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。

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