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「Facebookに広告を出したいけれど、費用はどのくらいかかるのだろう」とお悩みの担当者も多いのではないでしょうか。Facebook広告は目的に合わせた設定を行えるため、やり方次第で最適な効果を得やすいのが特徴です。
本記事では、Facebook広告の費用相場や課金方式、予算の設定方法などを解説しています。最適な費用を知る方法や費用対効果を高めるコツも分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。
<この記事で紹介する3つのポイント>
目次
Facebook広告の費用相場は、月額50万~100万円程度です。実際には、地域やターゲティングの対象、広告の種類などによって費用が変わってきますので、事前調査や戦略設計を入念に行った上で、適切な予算を算出しましょう。
Facebook広告への入稿は、最低100円から可能です。まずは1日1万円、月額30万円程度からスタートし、ユーザーの傾向を分析しながら徐々に予算を上げていくと良いでしょう。
Facebook広告費用の主な課金方式は、次の3種類です。
どのような仕組みで費用が発生するのか、詳しく見ていきましょう。
クリック課金とは広告が1回クリックされるごとに費用が発生する課金方式で、クリック単価(Cost Per Click:CPC)で表します。もう少し分かりやすくいうと、ユーザーが広告に興味を持ち、実際にクリックしたタイミングで料金がかかるという仕組みです。
安価でクリック数を増やすのに適した方式で、サイトへの誘導や特定の商品ページへの遷移、自社アプリのインストール獲得などにつなげたい場合に向いています。
クリック課金方式で発生する広告費用は、以下の計算式から算出可能です。
CPC=広告表示にかかるコスト÷ユーザーのクリック回数 |
たとえば、10万円で広告を出稿し、ユーザーが広告を1,000回クリックした場合のCPCは100円となります。Facebook広告のCPCの平均相場は100~200円ですが、ジャンルによっては300円近くなるケースもあるようです。
インプレッション課金とは広告が1,000回表示されるたびに費用が発生する方式で、インプレッション単価(Cost Per Mille:CPM)で表します。より多くの人に広告を見てもらって商品やサービスの認知度を上げたいときや、自社について知ってもらいたい場合などにおすすめです。
インプレッション課金方式で発生する広告費用は、以下の計算式から算出できます。
CPM=広告表示にかかるコスト÷表示回数×1,000 |
たとえば、30万円で広告を出稿し、その広告が100万回表示された場合のCPMは、300円となります。Facebook広告のCPMの費用相場は掲載する広告のジャンルによって異なりますが、100~500円であるケースが多いようです。
動画再生によって課金される方式があることも知っておきましょう。Facebookの動画広告では、「ThruPlay」「動画の2秒以上の継続的な再生」の2種類の設定から選択可能です。なお、1回あたりの動画視聴にかかるコストは、視聴単価(Cost Per View:CPV)で表します。
「ThruPlay」は、動画が15秒以上再生されると費用が発生する仕組みです。15秒以上という秒数は動画広告としては比較的長く、自社の商品やサービスをしっかりと理解してもらいたいときなどに適しています。なお、15秒以下の広告動画については、最後まで視聴が終わった時点で課金される仕組みです。
「動画の2秒以上の継続的な再生」については、文字通り動画が2秒以上再生されると費用が発生します。動画広告を見る可能性が高いユーザー向けに広告を配信したいときなどにおすすめです。
Facebook広告費用の支払方法には、自動決済と手動決済の2種類があります。それぞれの特徴や決済のタイミングを理解しておきましょう。
支払管理を楽にしたいなら、自動決済を選択してください。自動決済は、あらかじめ設定しておいた広告費用が「請求単位額」に達したときに、自動で請求や支払いが行われる支払方法です。
たとえば、請求単位額を10,000円で設定したとしましょう。広告費用が10,000円に達したタイミングで自動的に請求が発生し、決済されるという仕組みです。その後は、10,000円ごとに追加の広告費用が発生します。つまり、20,000円に達した段階で10,000円が追加請求、30,000円に達したらさらに10,000円が追加請求されるということです。
自動決済では、クレジットカード・デビットカード・PayPalの3種類から支払方法を選択できます。なお、利用できるクレジットカードは、VISA・Mastercard・JCB・AMERICAN EXPRESSの4種類です。
手動決済は、あらかじめFacebook広告のアカウントに入金しておいた資金の残高から広告費用が引き落とされる仕組みです。残高が不足していると広告配信が停止されてしまいますので、想定している費用よりも多めに入金しておく必要があります。
手動決済に対応している支払方法はオンライン銀行振込のみで、決済のタイミングは最大で1日1回です。
Facebook広告費用の予算は、次の5つの方法で設定できます。
それぞれの特徴やどのような場合に適しているかを、詳しく見ていきましょう。
アカウント上限予算はFacebook広告アカウント全体に適用される設定で、広告費用が上限に達すると、出稿している掲載がすべてストップします。キャンペーンごとの予算設定を行わず、一括で管理したいときなどに便利な設定です。
広告全体にかけられる予算が明確に決まっている場合などにアカウント上限予算を設定すると、費用の使いすぎを防げます。その一方で、すべての広告の掲載がストップしますので、残しておきたい広告まで表示されなくなるリスクがあることは、覚えておきましょう。
目的別に予算が決まっているなら、キャンペーン上限予算がおすすめです。キャンペーン単位で広告費用の上限を設定する方法で、任意のキャンペーンについて設定した上限予算に達すると、広告の掲載がストップします。
Facebook広告では、11種類のキャンペーン目的を設定可能です。それぞれのキャンペーンで選択できる課金方式を表にまとめましたので、参考にしてください。
キャンペーン目的 | キャンペーンの詳細 | 対応する課金方式 |
---|---|---|
ブランドの認知度アップ | 興味を持ってくれそうなターゲットに 広告を表示 | インプレッション課金 |
リーチ | なるべく多くの人に向けた広告配信 | インプレッション課金 |
トラフィック | 特定のリンク先などに質の高いユーザーを誘導 | インプレッション課金 クリック課金 |
エンゲージメント | Facebookページへのリアクションなどを 増やすための広告を表示 | インプレッション課金 |
アプリインストール | 自社アプリへ誘導してインストール獲得 | インプレッション課金 クリック課金 |
動画の再生数アップ | 動画を視聴する可能性のあるユーザーに 動画広告を配信 | インプレッション課金 ThruPlay |
リード獲得 | 見込み客獲得のための広告を作成 | インプレッション課金 |
メッセージ | 潜在顧客とやりとりするための広告を作成 | インプレッション課金 |
コンバージョン | 商品購入などを促すための広告を作成 | インプレッション課金 |
カタログ販売 | 売上を伸ばすための広告を作成 | インプレッション課金 クリック課金 |
来店数の増加 | 自社店舗の近隣ユーザーに所在地を宣伝 | インプレッション課金 |
基本的に、Facebook広告費用にはインプレッション課金が適用されますが、一部でクリック課金や動画再生による課金も選べます。自社に適した課金方式をもとに、予算や戦略を決めましょう。
キャンペーンよりもさらに細かく広告費用を設定したいなら、広告セット上限予算がおすすめです。家計でいえば「食費」「交通費」「光熱費」といった項目があるように、広告セット上限予算では「配信エリア」「期間」などの単位ごとに予算を設定できます。期間限定の広告を一時的に出したいときやABテストを実施したいときなどに適した方法です。
限られた予算に柔軟性を持たせたいときに便利なのが、通算予算という方法です。1週間や1ヶ月といった広告掲載期間を指定し、その期間中に使える予算を設定することで、Facebook側が広告を最適なタイミングで配信してくれます。
基本的には予算が均等に使われるように配信されるものの、いつも同じ量の広告が配信されるわけではありません。1日あたりの配信量にこだわらない場合などにおすすめの方法です。
課金方式に応じた上限予算の設定方法として、入札価格の手動設定が挙げられます。クリック課金なら1クリックごと、インプレッション課金なら1,000回表示ごとの入札価格の上限を設定する方法です。入札戦略は広告掲載に深く関わってきますので、上手に活用することでFacebook広告の成果の最大化が期待できるでしょう。
Facebook広告の最適な費用を知る方法は、次の3つです。
それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
自社に最適な広告費用を知るためにぜひとも実施してほしいのが、広告費用のシミュレーションです。Facebook広告の「広告マネージャ」という画面から、広告の目的や予算、配信期間に応じたシミュレーションの実施と結果の確認ができます。シミュレーションには何度でもトライできますので、結果に納得がいかない場合は、予算やターゲティングなどの設定を見直しながら検証を重ねましょう。
広告ライブラリでは、Facebookに掲載中のすべての広告を検索できます。他社が配信している広告を現物に近い状態で閲覧できますので、自社の広告戦略を再考するのに参考にできるでしょう。確認できる情報は広告の掲載開始日、バナーや動画といった広告クリエイティブ、配信されたプラットフォーム、広告のリンク先、そしてFacebookのアカウント情報などです。
社会問題、選挙または政治に関連する広告については、現在掲載していない広告も確認できます。また、これらの広告が消化した金額が分かりますので、広告費用の予算相場を把握するのにも便利です。
CPA(Cost per Acquisition)やROAS(Return On Advertising Spend)などを使った分析方法も覚えておきましょう。CPAは顧客獲得単価を示す指標で、「広告費用÷コンバージョン数」で算出します。
たとえば、広告費用が30万円、その広告を通して商品を購入した人数(コンバージョン数)が10人だったときのCPAは、3万円という計算です。この結果から、獲得した顧客の平均購入額が3万円以上なら黒字、3万円以下なら赤字と判断できます。
一方のROASは、広告費用に対する売上の上昇率を示す指標で、「広告経由の売上÷広告費用×100」で算出可能です。広告経由の売上を30万円、広告費用を10万円として計算したときのROASは300%で、黒字と判断できます。計算結果が100%を下回った場合は赤字を意味しますので、広告予算の見直しを検討しましょう。
Facebook広告の費用対効果を高めるためのポイントは、次の3つです。
しっかり読み込んで、効率的な運用につなげましょう。
入札単価の設定方法については自動入札と手動入札の2種類ありますが、おすすめは自動入札です。Facebook側が自動で効果を最適化してくれますので、効率的な広告運用が期待できるでしょう。
広告を掲載するには、オークションで掲載枠を勝ち取らないといけません。入札価格が高ければ高いほど良いというわけではありませんが、競合他社の入札価格をあらかじめ予想してそのたびに手動で入札調整をしていたのでは、大きな手間がかかってしまいます。特にFacebook広告の運用に不慣れなうちは、自動入札で進めましょう。
「どういった目的で」「誰に向けて」広告を出稿するのかを明確にすることも大切です。Facebook広告では11種類のキャンペーンが用意されていますが、どのキャンペーンを設定するかで、広告表示にかかる費用や結果が異なります。
たとえば、商品の購入を促す目的で広告を出稿したい場合、キャンペーン目的は「コンバージョン」を選択するのがベストです。しかし、ここで「リーチ」で設定したとすると、より多くの人に広告を見てもらうことが目的となり、購入する意志がないユーザーに対しても広告が多く配信されてしまいます。
広告費用を無駄にしないためにも、目的やターゲット層を明確にして、適切なキャンペーンを選択しましょう。
Facebook広告を効果的に運用するには、PDCAサイクルの繰り返しも欠かせません。なかでも「Check(測定・評価)」と「Action(対策・改善)」の工程は特に重要で、クリック率やコンバージョン率などのデータを分析しながら改善を重ねていくことで、より高い成果が期待できます。
データ分析だけではなく、広告文やデザインの見直しなども大切です。クリエイティブが魅力的であればあるほどユーザーの注目を引き、行動喚起につながるでしょう。
Facebook広告の費用相場は、広告の種類やターゲティングの対象などによって異なりますが、月額10万~100万円程度が一般的です。最低100円から入稿できますので、まずは1日10,000円、月額30万円程度からスタートし、分析や改善を繰り返しながら運用してみてください。
Facebook広告費用の予算については、5つの方法で設定可能です。広告を出す目的や誰を対象にした広告なのかを踏まえながら、自社のスタイルに適した設定方法を選びましょう。
「どのように予算を決めれば良いのかわからない」「Facebook広告を利用するのがはじめてで不安」という方は、SNS運用代行会社を利用するのもおすすめです。
DYMでは、どのユーザーにどのような広告を配信するかをコンサルティングしています。費用対効果を最大化するクリエイティブの制作などをサポートしますので、お気軽にご相談ください。
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。
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