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LINE公式アカウントの導入を検討する際、もっとも気になるのが運用にかかる料金ではないでしょうか。料金プランには、無料で始められるプランや大規模配信に対応したプランなど、3つの料金体系が用意されており、企業の規模や配信頻度に応じて最適なプランを選択できます。
この記事では、LINE公式アカウントの料金体系について詳しく解説します。また、コストを抑えながら効果的に運用するためのポイントや、プラン変更の方法まで包括的に紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
<この記事で紹介する3つのポイント>
目次
LINE公式アカウントの開設には、初期費用が一切発生しません。アカウント作成から基本機能の利用開始まで、すべて無料で行うことが可能です。
開設時に発生する費用がないため、企業規模や業種を問わず、気軽にLINE公式アカウントの運用を開始できます。スタートアップ企業から大企業まで、予算を気にせずにアカウント開設が可能なのです。
なお、アカウント開設後は「コミュニケーションプラン」という無料プランが自動的に適用されます。月間200通までのメッセージ配信であれば、継続的に無料で利用できるため、小規模な運用から始めたい企業にとって理想的な環境が整っているでしょう。
LINE公式アカウントの料金体系は、月間のメッセージ配信数に応じて3つのプランが設定されています。各プランの特徴を理解することにより、自社の運用規模に最適なプランを選択できます。
ただし、企業の友だち数や配信頻度によって必要なメッセージ数は大きく異なるため、運用開始時の予測のみならず、将来的な拡張性も考慮したプラン選択が重要です。
「コミュニケーションプラン」は、月額0円で利用できる無料プランです。月間200通までのメッセージ配信が可能で、LINE公式アカウントのすべての基本機能を制限なく利用できます。
友だち数が少ない初期段階や、チャット機能を中心とした個別対応がメインの企業に適しています。例えば、友だち数が50人の場合は月4回の全体配信、100人の場合は月2回の全体配信が可能です。
無料プランでありながら、リッチメニューやクーポン機能、分析機能などのサービスも利用可能なため、LINE公式アカウントの効果を十分に体感できます。運用開始時はコミュニケーションプランから始め、友だち数の増加に合わせて、上位プランへの変更を検討するのが一般的な運用パターンです。
「ライトプラン」は、月額5,000円(税別)で、月間5,000通までのメッセージ配信が可能なプランです。コミュニケーションプランと比較して25倍のメッセージ配信数を確保できるため、本格的なマーケティング活動に適しています。
例えば、友だち数1,000人の企業であれば月5回、2,500人の企業であれば月2回の全体配信が可能です。中小企業や地域密着型の店舗など、限定的な顧客層に対して定期的な情報発信を行いたい企業に最適なプランとなっています。
なお、ライトプランでは追加メッセージの購入ができないため、月間5,000通を超えるメッセージ配信が必要な場合は、スタンダードプランへの変更が必要です。配信頻度や友だち数の増加を予測し、適切なタイミングでプラン変更を検討することが重要でしょう。
「スタンダードプラン」は、月額15,000円(税別)で、月間30,000通までの無料メッセージ配信に加え、さらに追加メッセージの購入も可能な最上位プランです。大規模な配信を前提とした企業や、季節的に配信数が変動する企業に適しています。
例えば、友だち数3,000人の企業であれば月10回、10,000人の企業であれば月3回の全体配信が実施できます。そのため、全国展開をする企業や、頻繁なキャンペーン実施を予定している企業にとって、必要十分な配信数を確保できるプランです。
月額料金枠を超えた場合でも、従量課金制度によって柔軟に配信数を拡張できるため、予期しない大型キャンペーンや、緊急時の一斉配信にも対応可能です。なお、追加メッセージ料金については、次で詳しくご説明します。季節要因による配信数の変動にも柔軟に対応できる点が、スタンダードプランの大きな魅力であり、企業の成長段階で導入するのがおすすめです。
スタンダードプランの「従量課金制度」とは、メッセージ配信数が月間30,000通の月額料金枠を超えた場合に適用される料金体系です。追加配信数に応じて1通当たりの単価が設定されており、配信数が多いほど単価が安くなる仕組みとなっています。
追加メッセージ配信数が50,000通までは1通当たり3円、50,001~100,000通までは1通当たり2.8円、100,001~200,000通までは1通当たり2.6円と、段階的に料金が設定されています。大量配信を行う企業ほど、コストメリットを享受できる構造です。
従量課金制度により、月によって配信数が大きく変動する企業でも、無駄なコストを抑えながら必要なメッセージ配信を実施できます。例えば、通常月は30,000通以内で運用し、キャンペーン月のみ追加配信を購入するなど、柔軟な運用が可能です。事前に配信計画を立てることで、予算管理も効率的に行えるでしょう。
無料プランと有料プランの最大の違いは、月間メッセージ配信数の上限です。機能面においては両プランに差はなく、すべての基本機能を制限なく利用できる点が特徴です。
無料のコミュニケーションプランでも、メッセージ配信・リッチメニュー・クーポン配信・チャット機能・分析機能など、LINE公式アカウントの主要機能をすべて活用できます。つまり、有料プランへの変更が必要となるのは、純粋にメッセージ配信数が不足した場合のみです。
有料プランでは、より多くの配信数を確保できるため、大規模な顧客基盤を持つ企業や、頻繁な情報発信を行う企業に適しています。特に、スタンダードプランでは従量課金により、予期しない大量配信にも対応できる柔軟なサービスを提供しています。
LINE公式アカウントの運用コストを効率的に抑えるためには、課金対象外の機能を積極的に活用することが重要です。メッセージ配信以外の機能を組み合わせることにより、同じ情報伝達効果を低コストで実現できます。
課金対象となるのは一斉配信機能のみとなっており、チャット機能・応答メッセージ・あいさつメッセージ・LINE VOOM投稿などのサービスは、配信数にカウントされません。そのため、機能の使い分け次第で、メッセージ配信数を大幅に削減できます。
チャット機能とは、個別の顧客対応に最適なサービスで、何回メッセージを送信しても配信数にカウントされない無料機能です。カスタマーサポートや個別相談など、1対1のコミュニケーションが必要な場面で積極的に活用できます。
予約確認・商品に関する質問対応・アフターフォローなど、パーソナライズされた対応が求められる業務では、チャット機能の活用によって顧客満足度を向上させながら、コストを抑制できます。特に、高額商品やサービスを扱う企業では、丁寧な個別対応が成約率向上に直結するため、チャット機能の価値は非常に高くなるでしょう。
また、友だち数が多い企業では、全体配信とチャット機能を適切に使い分けることにより、効率的な顧客コミュニケーションを実現できます。定期的な情報発信は一斉配信で行い、個別の問い合わせや相談はチャット機能で対応するという役割分担により、メッセージ配信数を最適化することが可能です。
応答メッセージは、顧客からの特定キーワードに対して自動返信を行うサービスで、配信数にカウントされない無料機能です。よくある質問や営業時間の案内など、定型的な問い合わせに対する自動応答を設定することで、業務効率化とコスト削減を同時に実現できます。
キーワード応答機能を活用すれば「営業時間」「アクセス」「料金」などの特定キーワードに対し、事前に設定した情報を自動で返信できます。顧客の知りたい情報を即座に提供できるため、顧客満足度の向上と同時に、スタッフの対応負荷を軽減できるのがメリットです。
また、応答メッセージの設定により、深夜や休日でも基本的な問い合わせに対応できるため、24時間体制のカスタマーサポートを低コストで実現できます。特に、店舗営業時間外の問い合わせが多い企業では、応答メッセージの活用効果が顕著に現れます。
LINE VOOMは、投稿型のサービスで、何回投稿しても配信数にカウントされない無料機能です。商品紹介や企業情報、キャンペーン告知など、タイムライン形式で情報発信を行えるため、メッセージ配信数を消費せずに情報提供できます。
LINE VOOMの投稿は、友だちのタイムラインに表示されるため、プッシュ通知を送らずに情報を届けられます。頻繁な通知による友だちをブロックされるリスクを軽減しながら、継続的な情報発信を維持できる点が大きなメリットです。
また、動画や画像を活用した視覚的な投稿により、商品やサービスの魅力を効果的に伝えられます。特に、視覚的なアピールが重要な業界では、LINE VOOMを活用した情報発信により、高い訴求効果を無料で実現できます。さらに、投稿内容が友だちによってシェアされる可能性もあり、口コミ効果による拡散にも期待できるでしょう。
リッチメニューは、トーク画面下部に常時表示される固定メニューで、設定や表示に費用のかからない無料機能です。応答メッセージと組み合わせることで、メッセージ配信を行わずに情報提供や誘導を実現できます。
リッチメニューのボタンをタップした際に、特定のキーワードを送信するように設定し、そのキーワードに対する応答メッセージを事前に準備することで、擬似的なメニュー機能を構築できます。カタログ閲覧や店舗情報の確認、予約フォームへの誘導など、さまざまな用途に活用可能です。
また、リッチメニューのデザインや構成を工夫することにより、企業ブランドの印象を強化しながら、顧客の行動を効率的に誘導できます。メッセージ配信数を消費せずに、常時アクセス可能な情報提供窓口を設置できるため、顧客利便性の向上とコスト削減を両立することが可能です。
あいさつメッセージとは、新規友だち追加時に自動送信されるサービスで、配信数にカウントされない無料機能です。友だち追加直後は、顧客の関心がもっとも高いタイミングであるため、効果的な情報提供によって初回エンゲージメントを高められます。
通常のメッセージ配信では、3つの吹き出しまでが1配信としてカウントされますが、あいさつメッセージの場合は、5つの吹き出しまでが1配信として扱われます。より豊富な情報を無料で提供できるため、新規顧客への印象付けを効率的に行えるのです。
あいさつメッセージを利用して、企業紹介・主要サービスの案内・お得なクーポンの提供などのアプローチを行うことで、友だち追加直後の離脱を防ぎ、継続的な関係構築の基盤を築けます。初回接触の質を高めることで、長期的な顧客価値の向上を無料機能で実現できるでしょう。
料金プランの変更タイミングは、アップグレード(上位プランへの変更)とダウングレード(下位プランへの変更)で異なる仕組みが採用されています。変更方向によって適用時期が違うため、プラン変更の計画時には十分な注意が必要です。
アップグレードの場合は即時適用されますが、一方、ダウングレードは翌月からの適用となります。また、料金請求のタイミングも変更方向で異なるため、予算管理の観点からも変更タイミングの理解が重要です。
アップグレードする際は、現在のプランとの差額を支払うと、月の途中からでも新しいプランの配信数を利用できます。例えば、月半ばにコミュニケーションプランからライトプランに変更した場合、残り半月分の差額料金を支払うことで、すぐに5,000通の配信枠が利用可能となります。
ダウングレードの場合は、申請した月の翌月1日から新しいプランが適用されます。つまり、月半ばでダウングレード申請を行っても、当月末までは従来のプランが継続され、料金も従来のプランの料金が請求されます。ダウングレードを行う場合は、計画的に月末のタイミングで申請することにより、無駄な料金支払いを避けられます。
LINE公式アカウントの料金プラン変更は、スマートフォン・PCの両方から実行できますが、操作方法に若干の違いがあります。変更手続きは比較的簡単で、数分程度で完了します。
なお、プラン変更時には支払い方法の設定が必要な場合があるため、クレジットカード情報や請求先情報を事前に準備しておくと、手続きがスムーズに進むでしょう。
スマートフォンでのプラン変更は、LINE公式アカウントの管理アプリではなく、ブラウザ版の管理画面を使用します。専用のスマートフォン向けブラウザ購入画面が用意されており、タップ操作で簡単にプラン変更が可能です。
スマートフォンブラウザ向け購入画面にアクセス後、LINE公式アカウントにログインし「アカウント設定」から「プラン」を選択します。変更したいプランを選択し、支払い方法を設定したら、利用規約に同意して変更手続きを完了させます。
スマートフォンでの変更作業は、外出先や移動中でも実行できるため、急な配信需要の増加にも迅速に対応できます。ただし、画面サイズの制約により、詳細な情報確認がしにくい場合があるため、重要な変更はPC版での実行がおすすめです。
PC版でのプラン変更は、LINE公式アカウントの管理画面にログイン後「設定」メニューから「利用と請求」そして「月額プラン」の順に進みます。現在のプランと変更可能なプランが一覧表示されるため、希望するプランの「アップグレード」または「ダウングレード」ボタンをクリックします。
変更内容の確認画面では、料金差額や適用タイミングが詳細に表示されており、プラン変更による影響を正確に把握できます。支払い方法の設定画面では、クレジットカード情報の入力や、請求書払いの選択が可能です。
PC版の場合は、スマートフォン版に比べて画面が大きく、情報の確認や入力作業が効率的に行いやすいです。複数のプラン変更を検討している場合や、詳細な料金シミュレーションを行いたい場合は、PC版での操作が適しているでしょう。変更履歴の確認や、過去の利用状況の分析も、PC版であればスムーズに実行できます。
基本の料金プランに加えて、特定の機能を利用する場合は、追加のオプション費用が発生します。オプション機能は、企業のニーズに応じて選択できるため、必要な機能のみを追加することで効率的な運用が可能です。
プレミアムIDは、LINE公式アカウントのIDを任意の文字列に変更できる有料オプションです。アカウント開設時に自動付与されるベーシックIDは、ランダムな英数字の組み合わせですが、プレミアムIDでは企業名やブランド名を含んだ覚えやすいIDに変更できます。
月額100円(税別)または年額1,200円(税別)で利用でき、4文字以上18文字以内の半角英数字と「.」「_」「ー」の記号を使用してIDを設定できます。ただし、すでに使用されているIDは設定できないため、希望するIDの可用性を事前に確認する必要があります。
プレミアムIDの導入すると、顧客がアカウントを検索する際の利便性が向上し、友だち追加率の向上がに期待できます。特に、店舗名や商品名が認知されている企業では、プレミアムIDの効果が顕著に現れます。
チャットProオプションは、LINE公式アカウントのチャット機能を大幅に拡張する有料オプションで、月額3,000円(税別)で利用できます。基本機能では、6カ月のチャット履歴保存期間が5年間に延長され、より長期的な顧客対応履歴の管理が可能です。
また、チャットタグの作成数が5個から300個、各チャットルームへの付与数が1個から30個と大幅に増加するため、詳細な顧客分類と管理が実現できます。ノート作成数も各チャットルーム1件から1,000件に拡張され、豊富な顧客情報の蓄積が可能です。
加えて、チャット履歴のバックアップ機能により、重要な顧客対応記録を外部に保存できるため、データ損失のリスクを軽減できます。大量の個別対応を行う企業や、長期的な顧客関係管理が重要な業界では、チャットProオプションの導入効果が高くなるでしょう。なお、カスタムフィルター機能により、特定条件での顧客検索も効率化されます。
LINE公式アカウントは、初期費用無料で開設でき、3つの料金プランから企業規模に応じた選択が可能です。無料のコミュニケーションプランでも、基本機能はすべて利用できるため、小規模の運用から始めて段階的に拡張していけます。
また、料金を抑えながら効果的な運用を実現するには、チャット機能や応答メッセージなどの無料機能を積極的に活用し、課金対象となるメッセージ配信数を最適化することが重要です。プラン変更のタイミングを理解し、事業成長に合わせて柔軟にプランを調整することで、コストパフォーマンスの高いLINE運用を継続できます。
LINE公式アカウントの運用でお悩みの企業様がいらっしゃいましたら、DYMの運用支援サービスがおすすめです。LINEヤフー認定パートナーとして豊富な実績を持つDYMでは、企業様の課題に合わせたオーダーメイドの運用プランを通常30万円程度の相場のところ、20万円前後でご提供しております。友だち追加からファン化まで、効果的なカスタマージャーニーの設計と継続的な改善により、LINE公式アカウントの運用効果を最大化いたします。ぜひ、以下のサービスページから詳細をご確認ください。
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