LP制作とは?成果を出す作り方の手順や費用相場を徹底解説

LP(ランディングページ)制作は、資料請求や問い合わせ、商品購入といったコンバージョンを獲得するために欠かせないマーケティング施策の一つです。しかし、初めてLP制作に取り組む担当者にとっては、「費用はどのくらいかかるのか」「どんな手順で進めればいいのか」「制作会社とツールのどちらを選ぶべきか」など、疑問が尽きないのではないでしょうか。
本記事では、LP制作の基本的な定義や通常のWebサイトとの違いから、費用相場と料金の内訳、成果を出すための制作手順とコツ、さらには制作会社やLP作成ツールの選び方まで、実務に必要な知識を網羅的に解説します。自社に合った方法でLP制作の第一歩を踏み出すために、ぜひ最後までお読みください。
<この記事で紹介する4つのポイント>
- LP制作とは、コンバージョン獲得に特化した1ページ完結型の専用ページをつくること
- 費用相場は依頼先や工程の範囲によって10万円〜60万円以上まで幅があり、企画・デザイン・コーディングなど項目ごとに費用が発生する
- 成果を出すには、ファーストビューの作り込みやストーリー性のある構成、CTAボタンの最適配置など、ユーザー目線に立った設計が欠かせない
- 制作会社を選ぶ際は、自社の業界での実績や公開後の改善サポートの有無を確認し、LP作成ツールを使う場合は操作性や外部連携機能を比較しよう
目次
LP制作(ランディングページ制作)とは

LP制作とは、広告やWeb検索から流入したユーザーに対して、資料請求や問い合わせといった具体的なアクションを促すための専用ページをつくることを指します。通常のWebサイトとは異なり、1ページ完結型で成約獲得に特化している点がLPの大きな特徴です。
制作の方法は、専門の制作会社への外注、自社での内製、LP作成ツールの活用と大きく3つに分かれており、予算や社内リソースに応じた手段を選ぶことが成功への第一歩となります。
コンバージョン獲得を目的としたLP制作の定義と役割
LP制作とは、商品購入や資料請求、問い合わせといったコンバージョン(成果)を獲得するために設計された専用ページを制作することです。リスティング広告やSNS広告などの遷移先として活用されるケースが多く、訪問者の行動を一つのゴールへ導く役割を担っています。
一般的なWebページが幅広い情報を提供するのに対し、LPでは訴求ポイントを絞り込み、CTAボタン(行動喚起ボタン)を効果的に配置することで、ユーザーが迷わずアクションを起こせる構成になっています。そのため、企業のマーケティング活動において、売上や見込み顧客の獲得に直結する重要な施策といえるでしょう。
通常のWebサイトとLP制作における構造的な違い
通常のWebサイトとLPでは、目的とページ構成が大きく異なります。Webサイトは企業情報や製品紹介など複数のページで構成され、ユーザーの関心を幅広く引きつけることを目指しています。一方、LPはコンバージョンの獲得を目的とした1ページ完結型の構成が基本です。
問い合わせボタンや購入ボタンを目立つ位置に配置し、訪問者が余計なページへ離脱しないよう、情報を一方向に集約している点が特徴的です。Webサイトのように複数のリンクやナビゲーションを設けず、ユーザーの視線と行動をスクロールの流れに沿って一つのゴールへと誘導する設計がLP制作では求められます。
自社に最適なLP制作の手段(外注・内製・ツール活用)
LP制作の手段は、大きく分けて「外注」「内製」「LP作成ツールの活用」の3つがあります。それぞれ費用や制作期間、得られる品質が異なるため、自社の予算やリソース、求める成果に合わせて選ぶことが重要です。
たとえば、デザイン性やマーケティング戦略を重視するなら制作会社への外注が適しており、コストを抑えてスピーディーに公開したい場合は内製やツール活用が有力な選択肢となります。どの方法にもメリットと注意点があるため、制作後の運用や改善まで見据えたうえで判断しましょう。
プロのノウハウを活用して成果を最大化する外注
LP制作を外注する最大の利点は、デザインやマーケティングの専門知識を持ったプロの力を借りられることです。制作会社に依頼すれば、競合調査や構成設計からコーディング、さらには公開後の改善提案まで、一貫したサポートを受けられる場合もあります。
費用相場は依頼先の規模によって幅があり、フリーランスや小規模な制作会社であれば数万円から対応可能ですが、大手の制作会社では50万円以上かかるケースも珍しくありません。コストはかかるものの、LPは作って終わりではなく運用してコンバージョンを改善していくことが重要であるため、制作後の運用支援まで対応できる依頼先を選ぶと、費用対効果を高めやすくなるでしょう。
コストを抑えてスピーディーに運用する内製化
社内のリソースを活用してLPを内製すれば、外注と比べて大幅にコストを抑えることが可能です。自社のタイミングでページを更新できるため、市場の変化やキャンペーンの切り替えにも素早く対応できます。制作方法としてはWordPressのようなCMSを利用するケースが一般的で、テーマやプラグインを導入すればHTMLやCSSの知識があまりない担当者でもLPを構築できるでしょう。
ただし、サーバーやドメインの準備が必要になるほか、デザインや構成の品質が担当者のスキルに左右される点には注意が求められます。運用後の効果検証や改善も自社で行う必要があるため、社内にある程度のマーケティング知識を持つ人材がいる場合に適した方法です。
初心者でも直感的に操作できるLP作成ツールの活用
LP作成ツールとは、画像とテキストを挿入するだけで簡単にランディングページを作成できるツールのことです。プログラミングやデザインの専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップやテキスト入力といった直感的な操作でページを編集できるため、Web制作の経験が浅い担当者でも短期間でLPを公開できます。
年間の費用目安は外注に比べて低コストで運用でき、制作にかかる時間も数時間から数日程度で済むのが魅力です。さらに、目的に合ったテンプレートが用意されているツールを選べば、構成やデザインに関する知識がなくても成果につながるページをつくりやすくなるでしょう。
LP制作の費用相場と料金を左右する主な内訳

LP制作の費用は、依頼先や制作内容によって大きく変動します。フリーランスなどの個人事業主に頼めば比較的安価に済みますが、中小規模から大手の制作会社に依頼するほど費用は高くなる傾向があります。また、制作会社に支払う料金は一括ではなく、企画・構成、ライティング、デザイン、コーディングなど複数の工程ごとに費用が発生する仕組みです。LP制作で思わぬ出費を避けるためには、予算別の相場感と、見積もりに含まれる費用項目の内訳を事前に把握しておくことが欠かせません。
依頼内容や品質によって変動するLP制作費の目安
LP制作を外注する場合の費用相場は、おおよそ10万円〜60万円以上と幅広い範囲にわたります。この金額差が生まれる主な理由は、依頼する工程の範囲や、求めるデザインの品質、制作会社の規模によって対応できるサービス内容が異なるためです。
たとえば、テンプレートデザインとコーディングだけを依頼するなら10万〜30万円前後で収まるケースが多い一方、競合調査や戦略設計からライティング、公開後の運用改善までを一括で任せる場合は60万円以上になることも珍しくありません。自社でどこまで対応できるかを見極めたうえで予算を検討すると、無駄のない費用配分が可能になるでしょう。
10万〜30万円前後で抑える格安の制作プラン
10万〜30万円の価格帯は、フリーランスや中小規模の制作会社に依頼した場合の相場です。この予算であれば、構成案の作成からテンプレートを使用しないオリジナルデザイン、コーディングまでを依頼できます。ただし、多くの場合は競合調査や戦略設計、原稿や素材の準備は依頼主側が対応する必要があります。公開後の運用改善サポートも含まれていないことがほとんどのため、自社でページの修正や効果検証を行える体制がある企業に適しているでしょう。「オリジナルデザインのLPをコストを抑えてつくりたい」「構成の提案はほしいが、素材は自社で用意できる」という場合に適した価格帯です。
30万〜60万円前後が目安となる一般的な制作プラン
コンバージョンにこだわったLPをつくりたい場合、30万〜60万円の予算が目安となります。中小規模のWeb制作会社の多くがこの価格帯でサービスを提供しており、競合調査やライティング、キャッチコピーの作成、構成案の策定からデザイン・コーディングまで、LP制作に必要な工程をほぼすべて任せられる点が特徴です。
原稿や写真素材も制作会社が手配してくれるため、社内リソースが限られている企業でも安心して依頼できるでしょう。ただし、公開後の修正やアフターフォローが費用に含まれるかどうかは制作会社によって異なるため、見積もりの段階でサポート範囲を確認しておくことが大切です。
60万円以上かけて戦略から作り込む高品質プラン
60万円以上の価格帯は、LP制作のなかで最も高い相場にあたります。この予算では、制作に必要なすべての工程に加えて、公開後の運用やLPO(ランディングページ最適化)のコンサルティングまで対応してもらえるケースが多くなります。
制作会社側が豊富な実績とマーケティングのノウハウを持っているため、運用改善を見据えたページ設計が可能になり、より大きな成果を追求できるでしょう。「公開後の効果検証や改善まで一括で依頼したい」「本格的なWebマーケティング施策としてLPを活用したい」という企業にとって、費用対効果の高い選択肢となります。
見積もり時に確認すべきLP制作の費用項目
LP制作の見積もりは、依頼する工程の範囲によって金額が大きく変わります。制作会社が提示する費用には、企画・構成案作成、ライティング、デザイン、コーディング、素材準備、フォーム構築、検証・校閲、修正対応など多くの項目が含まれており、どこからどこまでを依頼するかで総額が決まる仕組みです。
費用を抑えたい場合は自社で対応する範囲を広げる方法もありますが、ノウハウが不足したまま進めると成果につながらないリスクもあります。見積もりを受け取った際には、各費用項目の内容と対応範囲を丁寧に確認し、制作会社と相談しながら最適な配分を検討しましょう。
市場調査や競合分析などの企画・構成案作成費用
成果の出るLPをつくるためには、制作に入る前の企画・戦略立案が欠かせません。この工程では、ターゲットの選定や市場調査、競合のLPがどのようなポイントで訴求しているかの分析を行い、「誰に、どんな商品・サービスを、どのように伝えるか」を明確にします。
こうした戦略が固まらないまま制作を進めてしまうと、途中で方向性がブレてしまい、LPの効果を十分に発揮できません。さらに、調査・分析の結果をもとにコンテンツの内容や掲載順、訴求の見せ方を設計する構成案の作成も、この段階で行われます。制作会社に依頼する場合はこの工程が見積もりに含まれているかどうかを必ず確認しましょう。
キャッチコピー作成や原稿執筆にかかるライティング費用
LPに掲載するテキストは、コンバージョン率に直結する重要な要素です。ライティング費用には、ユーザーの関心を引くキャッチコピーの作成や、商品・サービスの魅力を伝える原稿の執筆、導入事例やお客様の声に用いるインタビューの実施などが含まれます。
テキスト素材の用意方法は、依頼主側がすべて準備するケース、依頼主が用意した原稿を制作会社がブラッシュアップするケース、制作会社が一から作成するケースの3パターンに分かれるのが一般的です。ユーザーに響くコピーや原稿の作成には専門的なスキルが求められるため、社内にライティングのノウハウがない場合はプロに任せるほうが、結果として費用対効果が高まりやすいでしょう。
見た目の訴求力を決定づけるLPデザイン費用
デザインは、LPの第一印象を左右する重要な工程です。デザインのみを単独で依頼する場合の相場は3万〜10万円程度ですが、制作会社ではデザインとコーディングをセットで提供しているケースが一般的でしょう。この工程では、ターゲットや商材に合わせた配色やレイアウト、フォントの選定を行い、ユーザーの視線を自然にCTAボタン(行動喚起ボタン)へ導く設計をしていきます。
見た目の美しさだけではなく、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザー体験)を意識した訴求力のあるページに仕上げるには、高い専門知識が必要となるため、見積もり時にはデザインの対応範囲やクオリティについても確認しておくことが大切です。
レスポンシブ対応やコーディング作業にかかる費用
コーディングとは、デザインをもとにHTMLやCSS、JavaScriptなどを使ってページを実装する工程です。コーディングのみを依頼する場合の費用相場は1万〜10万円程度で、ページのボリュームやフォームの有無、アニメーションの複雑さによって変動します。
また、PCとスマートフォンの両方で快適に閲覧できるレスポンシブ対応が必要かどうかも、費用に影響を与える大きな要因の一つです。レスポンシブ対応とは、端末の画面サイズに合わせてページの表示を自動的に最適化する仕組みのことで、PC版のみ・スマートフォン版のみ・両方対応のいずれにするかで見積もり金額が変わります。
スマートフォンからのアクセスが増えている現状を踏まえると、両方に対応した設計を前提に検討するのが望ましいでしょう。
初心者でも迷わないLP制作の基本的な手順と流れ

LP制作は、目的の設定からペルソナ設計、構成案の作成、コンテンツ制作、デザイン、コーディング、公開後の効果検証まで、複数のステップを順番に進めていく作業です。初めてLPを制作する場合は、何を準備してどのような順序で進めればよいのか戸惑うことも少なくありません。
しかし、一つひとつの工程で押さえるべきポイントを理解しておけば、経験が浅い担当者でもスムーズに制作を進められます。成果につながるLPに仕上げるために、全体の流れを把握したうえで各ステップに取り組みましょう。
成果の土台を作るための目的設定とペルソナ設計
LP制作の最初のステップは、達成したいゴールを明確にすることです。KGI(重要目標達成指標)として売上高や成約数などの最終目標を定め、KPI(重要業績評価指標)としてアクセス数やコンバージョン率などの中間指標を具体的な数値で設定します。目標が定まったら、LPに訪れるユーザーの人物像であるペルソナを作り込みましょう。
ペルソナとは、年齢や職業、生活スタイルなどを具体的に想定した架空の顧客像のことで、「30代・男性」のような漠然とした設定ではなく、家族構成や日々の悩みまで詳細に描くことが大切です。ペルソナが明確になるほど、LPに掲載すべきコンテンツや訴求の方向性が絞り込みやすくなります。
ユーザーを納得させるためのストーリー構成案の作成
目標とペルソナが固まったら、次はワイヤーフレーム(LPの全体レイアウトを示す設計図)を作成し、コンテンツの順番や見せ方を設計します。LP制作で成果を左右するのは、ページ全体にストーリー性があるかどうかです。ユーザーが検索やクリックに至るまでの心理を踏まえ、「結→起→承→転」の順番で情報を配置すると、説得力のある構成になるでしょう。
具体的には、ファーストビューでユーザーの関心をつかみ、ボディー部分で共感や商品説明、導入事例を展開し、クロージングでFAQやエントリーフォームを配置するのが基本的な構成パターンです。商品の強みを一方的に並べるのではなく、ユーザーの悩みに沿った流れを意識することがポイントとなります。
キャッチコピーや画像などのコンテンツ制作とデザイン工程
ワイヤーフレームが完成したら、LPに掲載する具体的なコンテンツをつくっていきます。ファーストビューにはユーザーの興味を引くキャッチコピーとメインビジュアル、実績や受賞歴などの権威付け要素、そしてCTAボタン(行動喚起ボタン)を配置するのが効果的です。ボディー部分には、サービスの具体的なメリットを数値や事例で示す効果説明、利用者の声、導入の流れ、FAQなどを盛り込みましょう。
コンテンツが揃ったらデザイン工程に入り、ターゲット層の好みやブランドイメージとの整合性を意識しながら、配色やレイアウト、フォントを決定します。PCとスマートフォンで見え方が大きく異なる場合もあるため、各デバイスでの表示を考慮して設計することが欠かせません。
実装と公開に向けたテクニカルな最終ステップ
コンテンツとデザインが固まったら、LPを実際にWeb上で動作させるための技術的な作業に取りかかります。この段階では、デザインをHTMLやCSSなどのコードで実装するコーディング作業、問い合わせや購入につながる入力フォームの構築、そして公開前の動作確認やテキストの最終校閲が主な工程です。
いずれも見た目の美しさだけでなく、ユーザーが快適に操作できるか、セキュリティ面に問題はないかといった観点が求められます。公開直前のミスがコンバージョンの機会損失に直結することもあるため、一つひとつの工程を丁寧に進めることが成果を左右するでしょう。
HTMLやCSSを駆使したコーディング作業
コーディングとは、完成したデザインをHTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いてWebページとして実装する工程です。モバイルファーストの考え方を取り入れ、スマートフォンやタブレットでも快適に閲覧できるよう、レスポンシブ対応を意識して作業を進める必要があります。
また、CTAボタンをクリックした際にフォームまで自動でスクロールされる仕組みを取り入れると、ユーザーがページ内で迷うことなくスムーズにアクションへ移れるため、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。LP作成ツールを使えばコーディングの手間を大幅に省けますが、細部にこだわったカスタマイズが必要な場合は専門知識を持った人材や制作会社の力を借りるのが現実的です。
入力フォームの構築とセキュリティ対策の実施
問い合わせフォームや購入フォームは、LPのコンバージョンに直結する重要な要素です。フォームを別のページに遷移させるか、LP内に直接埋め込むかによって仕様が変わるため、ユーザーの動線を考慮したうえで設置方法を選びましょう。フォームをLP内に設置する場合は、情報漏えいや改ざんを防ぐためのセキュリティ対策が不可欠です。
対策が不十分なまま公開してしまうと、企業の信用低下や損害発生につながるリスクがあります。さらに、入力フォームの使いやすさはコンバージョン率に大きく影響するため、入力項目を必要最小限に絞り、ユーザーが「面倒だ」と感じて離脱しない設計を心がけることが大切です。
公開前の表示確認とテキストの最終校閲
完成したLPを公開する前には、すべてのブラウザで正常に動作するか、レイアウトに崩れがないか、リンクが正しく設定されているかなど、表示面の最終確認を行います。あわせて、テキストに誤字や表現の誤りがないかを校正・校閲する作業も欠かせません。
たとえば、問い合わせフォームが正しく遷移しなかったり、価格表記や電話番号に誤りがあったりしたまま公開してしまうと、ユーザーからの信頼を損なうだけでなく、大きな機会損失を招くおそれがあります。
こうしたリスクを防ぐためにも、公開前のチェック工程は複数人の目を通して行うのが望ましいでしょう。見落としを防ぐ仕組みを取り入れることで、LPの品質を確実に高められます。
成果の出るLP制作を成功させるためのコツ

LPは制作して公開するだけでは十分な成果を得られません。ファーストビューでユーザーの心をつかむ工夫や、情報を視覚的にわかりやすく伝えるレイアウト、コンバージョンへの導線設計など、細部まで作り込むことで初めて高い成果につながります。目的やペルソナの設定が適切であっても、ページの構成やデザインの完成度が低ければ離脱率は上がってしまうでしょう。LP制作を成功に導くためには、ユーザー目線に立ったコンテンツと動線の最適化が不可欠です。
一目でメリットを伝えるファーストビューの作り込み
ファーストビューとは、LPにアクセスしたユーザーが最初に目にする画面領域のことです。一般的に、LPに訪れたユーザーの70%〜90%はスクロールせずにページを離れるといわれており、この最初の画面でいかに関心を引けるかが成果を大きく左右します。
ファーストビューに盛り込むべき主な要素は、商品やサービスの価値を端的に伝えるキャッチコピー、視覚的にインパクトのあるメインビジュアル、受賞歴や掲載実績などの権威付け要素、そしてCTAボタン(行動喚起ボタン)の4つです。
ユーザーにとって「自分が求めている情報がある」と瞬時に判断してもらえるよう、これらの要素を的確に組み合わせて配置することが重要でしょう。
ターゲットを惹きつけるメインビジュアルの選定
メインビジュアルは、LPの第一印象を決定づける要素です。ユーザーの目に最初に飛び込む画像や動画には、商品やサービスの訴求ポイントが直感的に伝わるものを厳選する必要があります。たとえば、実際の利用シーンをイメージできる写真を使えば、ユーザーがサービスを自分事として捉えやすくなるでしょう。
動画や動きのあるデザインを取り入れることで、静止画だけでは伝えきれない魅力を表現する方法も有効です。なお、スマートフォンで表示した際にキャッチコピーと画像が重なって読みにくくならないか、事前に確認しておくことも忘れてはなりません。
3秒で価値を伝えるキャッチコピーの作成
キャッチコピーは、ユーザーがLPに留まるかどうかを瞬時に決定づける要素です。効果的なコピーをつくるには、自社が伝えたい情報ではなく、ユーザーの悩みや関心に寄り添い、サービスを利用することで得られるメリットを具体的に示すことが欠かせません。
たとえば、商品の成分や機能をそのまま並べるのではなく、「それを使うとどのような結果が得られるか」というユーザー視点の表現に変換すると、訴求力が高まります。文字サイズは大きめに設定し、左寄せにするなど視認性への配慮も大切でしょう。また、自社の独自の強みであるUSP(独自の売り)を打ち出すことで、競合との差別化にもつながります。
ユーザーの離脱を防ぐための情報の視覚化と配置
ファーストビューで関心を引いた後も、ページの途中でユーザーが離脱してしまうケースは少なくありません。離脱を防ぐためには、テキストだけに頼らず、視覚的に理解しやすいレイアウトを意識することが大切です。
商品やサービスへの思い入れから、つい多くの情報を詰め込みたくなるものですが、画面を文字で埋め尽くすと「パッと見て何が言いたいのかわからない」と感じたユーザーが離れてしまう可能性が高まります。伝えたい情報を取捨選択し、図解やイメージ画像を効果的に活用することで、ユーザーの読み進める意欲を維持できるでしょう。
テキストを詰め込みすぎない情報の取捨選択
LP制作で陥りがちな失敗の一つが、伝えたい情報を詰め込みすぎてしまうことです。スマートフォンの普及により画面に表示される情報量は限られており、文字量が多すぎるページはユーザーに敬遠されやすくなっています。
商品やサービスの魅力をすべて伝えたいという気持ちは理解できますが、情報過多はかえってメッセージの伝わりにくさを招く逆効果になりかねません。そのため、ターゲットにとって最も響くポイントに絞り込み、優先度の低い情報は思い切って削ることが求められます。掲載するコンテンツを厳選すれば、一つひとつの訴求がより鮮明にユーザーへ届くようになるでしょう。
図解やイメージを用いた直感的な理解のサポート
テキストだけでは伝わりにくい情報も、図解やイメージ画像を活用すれば直感的に理解してもらいやすくなります。LP制作においては、ストーリー性のある展開のなかに視覚的な要素を織り交ぜることで、ユーザーの興味や関心を持続させる効果が期待できるでしょう。
たとえば、サービス導入の流れをフローチャートで示したり、数値データをグラフで表現したりすると、文章だけで説明するよりも理解のスピードが格段に上がります。また、「従来の作業時間を半分に短縮」のように具体的な数値を添えて訴求することで、テキストとビジュアルの相乗効果が生まれ、より説得力のあるLPに仕上がります。
CVRを最大化させるための構成と導線の工夫
コンバージョン率(CVR)を高めるには、LP全体の構成とユーザーをゴールへ導く動線を戦略的に設計する必要があります。単に商品やサービスの説明を並べるだけでは、ユーザーの購買意欲を十分に引き出すことはできません。
ユーザーの悩みに共感するストーリーを軸に、ベネフィット(利点)の提示、実績や利用者の声による信頼の醸成、そしてCTAボタンを適切なタイミングで配置するといった一連の流れをつくることが大切です。構成の完成度が高いLPほど、訪問者が自然な形で問い合わせや購入へと進んでくれるでしょう。
結・起・承・転の順序によるストーリー展開
LPの内容構成では、一般的な「起承転結」ではなく、「結→起→承→転」の順番で情報を配置するのが望ましいとされています。ユーザーはすでに何らかの課題を抱えて検索や広告をクリックしているため、最初に結論(解決策や得られる成果)を提示することで「自分に関係のある情報だ」と即座に判断してもらえるためです。
その後に課題の背景や共感ポイント(起)、サービスの詳細説明(承)、選ばれる理由や差別化要素(転)と展開していくと、ユーザーは自然な流れで納得しながら読み進められます。商品の強みを一方的に押し出すのではなく、ユーザーの悩みに沿った構成を心がけることが成果への近道となるでしょう。
心理的ハードルを下げるCTAボタンの最適配置
CTAボタンは、ファーストビュー、ボディー、クロージングなどページ全体に複数配置し、ユーザーが関心を持ったタイミングですぐにアクションを起こせるよう設計するのが基本です。配置する位置は、コンテンツの内容が切り替わるタイミングに適度な間隔をあけて設けるとよいでしょう。
ボタンの文言にも工夫が必要で、「お問い合わせ」のような一般的な表現ではなく、「無料で相談する」「お試し価格で始める」のようにユーザーが得られるメリットを具体的に示すと、クリック率の向上が見込めます。「初回限定」「先着○名まで」といった限定感のある表現を添えることも効果的です。
ただし、CTAの種類はなるべく1種類に絞り、選択肢を増やしすぎないことが離脱防止のポイントとなります。
信頼性を高める権威付け要素や利用者の声の掲載
ユーザーが購入や問い合わせに踏み切るうえで、第三者からの評価や実際の利用者の声は大きな後押しになります。新聞や雑誌、テレビなどのメディアに掲載された実績がある場合は、ロゴやメディア名をLPの目立つ位置に表示することで権威性を高められるでしょう。掲載実績がなくても、ユーザー数や導入企業数、業界団体での受賞歴などを記載する方法があります。
利用者の声を掲載する際には、氏名や年齢、職業といった属性情報をできる限り明らかにし、リアルな利用者像を伝えることがポイントです。似た立場の人が実際に満足しているという情報は、まだ検討段階にいるユーザーの不安を和らげ、コンバージョンへの後押しとなります。
失敗しないLP制作会社の選び方とチェックポイント

LP制作会社は国内に1,000社以上あるといわれており、フリーランスまで含めるとその数は膨大です。「費用が安い」「納品が早い」といった理由だけで安易に依頼先を決めてしまうと、希望どおりのLPが完成しなかったり、公開後に思うような成果が出なかったりするリスクがあります。
自社の目的や予算に合った制作会社を見極めるためには、会社のタイプや実績、担当者の対応力、公開後のサポート体制といった複数の視点から比較検討することが重要です。
目的に適した制作会社のタイプを選ぶ
LP制作を専門に行っている会社はほとんどなく、依頼先は大きく「Web制作会社」と「広告代理店」の2つに分かれます。両者はそれぞれ得意とする領域が異なるため、LPを制作する目的に合わせてどちらに依頼するかを選ぶことが、成果を出すための第一歩となるでしょう。
デザインの質やユーザビリティを重視するならWeb制作会社、Web集客や広告運用のデータ分析まで含めた総合的な支援を求めるなら広告代理店が候補になります。目的が曖昧なまま依頼先を選んでしまうと、制作途中や公開後にミスマッチが生じるおそれがあるため、事前に「LPで何を達成したいのか」を明確にしておきましょう。
デザイン性を重視する場合のWeb制作会社
見た目の美しさやユーザーの使いやすさにこだわったLPを制作したい場合は、Web制作会社が有力な選択肢です。Web制作会社は、洗練されたデザインだけでなく、ページの読み込み速度や操作性まで考慮したユーザーにとって快適なLPをつくることに長けています。広告代理店と比較すると費用が抑えめな傾向にある点もメリットでしょう。
ただし、LP制作のみを請け負い、広告の運用や効果測定には対応していない会社もあるため、依頼前に対応範囲を確認しておく必要があります。公開後の運用も含めてサポートを受けたい場合は、別途広告運用を担う会社との連携も視野に入れて検討しましょう。
Web集客や市場分析を重視する場合の広告代理店
LP制作に加えてWeb集客や広告運用のデータ分析まで一括で任せたい場合は、広告代理店への依頼が適しています。広告代理店はWeb集客や広告の運用分析に強みを持っており、制作後の運用や広告媒体の選定など幅広い業務に対応できるケースが多いのが特徴です。
ただし、担当者が複数の案件を同時に抱えていることもあり、担当する人の力量によって進行スピードや成果物の品質にばらつきが出る可能性がある点には注意が必要でしょう。また、制作から運用までを一貫して依頼する場合は、Web制作会社に比べて費用がやや高くなる傾向があるため、予算とのバランスを考慮して判断することが大切です。
実績と知識から信頼性を判断する
依頼先の候補が絞れたら、次は制作会社の信頼性を具体的に見極めていきます。判断材料として最も参考になるのが「制作実績」と「ノウハウの蓄積」です。
実績が充実している会社ほど、依頼側のニーズをくみ取り、理想に近いLPを制作してくれる可能性が高まるでしょう。さらに、広告運用やSEOに関する専門知識を持っているかどうかも、成果の出るLP制作を左右する重要な判断基準となります。
制作実績や事例紹介、顧客の声といった公開情報に目を通すだけでなく、打ち合わせ時の担当者の対応や返信スピードなど、コミュニケーション面も合わせて確認することで、信頼して任せられるパートナーを見つけやすくなります。
自社の商材や同業界における制作実績の充実度
制作会社を選ぶ際には、自社と同じ業界や類似する商材での制作実績が豊富かどうかを確認しましょう。同業種での実績が多い会社は、その業界の広告運用に関する知識やターゲットへの理解が深いため、こちらの意図をスムーズにくみ取ってくれる傾向があります。
BtoB向けのLPであれば導入事例を前面に出した構成、BtoC向けであれば消費者の口コミを活用したデザインなど、業界特性に合わせた制作が可能になるでしょう。反対に、依頼したい分野の実績がまったくない会社に任せてしまうと、制作に時間がかかったり、効果的な訴求ができなかったりするおそれがあります。公式サイトの制作事例ページを事前にチェックしておくことが大切です。
広告運用やSEOに関する専門知識の保有状況
ユーザーがLPにたどり着く経路は、自然検索、リスティング広告、SNS広告、メールマガジンなどさまざまです。成果の出るLPを制作するには、これらの流入元ごとの特性を踏まえたうえでページの構成や訴求内容を設計する必要があります。
そのため、制作会社を選ぶ際には、広告運用やSEOに関する豊富な知識を持っているかどうかを判断基準の一つに加えるとよいでしょう。
たとえば、リスティング広告経由の流入を想定したLPでは、広告文との整合性が求められるため、広告運用の経験がある制作会社のほうが的確な提案をしてくれる可能性が高まります。
担当者との相性やコミュニケーションの円滑さ
LP制作の成果物は、最終的に人の手で作られます。いくら実績が豊富で価格に納得できる会社であっても、担当者とのコミュニケーションがうまく噛み合わなければ、意図したとおりのLPは完成しにくいでしょう。
制作会社を選定する段階では、打ち合わせ時のヒアリング姿勢や質問への回答の的確さ、見積もり依頼に対する返信のスピードなどを注意深く観察しておくことが大切です。
こちらの要望や課題を丁寧にくみ取ろうとする姿勢があるかどうかは、制作後のやり取りにも直結します。相性の良い担当者と出会えれば、修正依頼や方向性のすり合わせもスムーズに進み、結果として完成度の高いLPにつながります。
公開後のABテストや改善サポートへの対応可否を確認する
LPは公開して終わりではなく、公開後に継続的な効果検証と改善を行うことで初めて成果が最大化されます。制作会社を選ぶ際には、ABテスト(2パターンのLPを用意してどちらの成果が高いかを検証する手法)への対応や、ヒートマップを活用したユーザー行動の分析、改善提案の提供といった公開後のサポート体制が整っているかどうかを必ず確認しましょう。
こうしたサポートに対応できる会社であれば、専門的な知見をもとにスピーディーにページを改善してくれるため、高い成果が見込めます。一方、公開後のサポートを行っていない会社を選んでしまうと、制作にかけた費用が十分な効果を発揮しないまま終わってしまう可能性も否定できません。
低コストで自作したい場合のLP作成ツールの選び方

LP作成ツールを活用すれば、Webの専門知識がなくても低コストでランディングページを自作できます。しかし、ツールごとに操作性や搭載機能、サポート体制は大きく異なるため、「どのツールが自社に合うのかわからない」と悩むケースは少なくありません。
ツール選びで失敗しないためには、担当者のスキルレベルに合った操作性であるか、成果を出すために必要なマーケティング機能が備わっているか、既存の業務フローと連携できるかといった観点から比較検討することが大切です。
担当者が使いこなせる操作性とサポートの有無
LP作成ツールを選ぶ際には、実際にLPを運用する担当者が無理なく使いこなせる操作性かどうかを最優先で確認しましょう。ツールによっては操作が複雑であったり、一部の編集にHTMLの知識が必要だったりする場合があるため、無料プランや試用期間を活用して事前に操作感を確かめておくのが安心です。
また、ツールの使い方だけでなく、マーケティング戦略の設計や施策の進め方まで相談できるサポート体制があるかどうかも重要な判断材料となります。チャットや電話による問い合わせ対応の有無、操作マニュアルやQ&Aページの充実度、さらにはオンラインレクチャーやセミナーの提供状況なども含めて比較すると、導入後のつまずきを防ぎやすくなるでしょう。
マーケティング施策を加速させる機能の充実度
LPは作成して公開するだけでは成果につながりません。ユーザーの反応を見ながらページ内容を改善していくLPO(ランディングページ最適化)の取り組みが不可欠であり、そのためにはLP作成ツール自体にマーケティング機能が搭載されているかどうかが重要なポイントとなります。
自社にアクセス解析やメール配信の仕組みがまだ整っていない場合は、これらの機能をはじめから備えたツールを選んだほうが、施策の実行スピードが格段に上がるでしょう。コンバージョン獲得に向けてPDCAを回し続けるためにも、ツール選定の段階でLP運用に必要な機能が十分にそろっているかを見極めることが大切です。
LPOに欠かせないアクセス解析やメール配信機能
LP公開後の改善活動を効率よく進めるには、アクセス解析機能が欠かせません。どのページからユーザーが流入し、どこで離脱しているかをデータで把握できれば、改善すべき箇所を具体的に特定しやすくなります。
また、LP経由で獲得した見込み顧客に対してメール配信機能を使ってフォローアップを行えば、一度の訪問で成約に至らなかったユーザーとの接点を維持しながら、再訪問やコンバージョンへつなげることが可能です。
自社にこうした効果測定や顧客接点管理の仕組みがまだない場合は、LP作成ツールにこれらの機能が標準搭載されているものを選ぶと、別途ツールを導入する手間やコストを抑えられるでしょう。
CRMやMAなどの外部ツールとの連携の可否
LPはマーケティング施策全体の一部であるため、現在使用しているツールとスムーズに連携できるかどうかも見逃せないチェックポイントです。たとえば、CRM(顧客管理システム)やMA(マーケティングオートメーション)との連携が可能であれば、LP経由で獲得したリード情報を自動で顧客データベースに取り込み、その後のナーチャリング施策へシームレスにつなげられます。
ABテストツールや広告管理ツール、決済システムとの連携が必要な場合も、事前に対応可否を確認しておきましょう。自社が日常的に運用している施策の流れと照らし合わせながら、どの部分でツール間の連携が必要になるかを具体的に洗い出しておくことで、導入後の運用がスムーズに進みます。
まとめ
LP制作で成果を出すためには、目的の明確化からペルソナの設計、構成案の作成、ファーストビューやCTAボタンの最適化、そして公開後の効果検証と改善まで、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねていくことが欠かせません。費用相場や制作会社の選び方、LP作成ツールの比較ポイントを押さえておけば、自社の予算やリソースに合った方法で着実に第一歩を踏み出せるでしょう。
DYMのWEB事業部では、幅広い業界での豊富な実績をもとに、マーケティング視点を取り入れた集客に強いLP制作を提供しています。プランニングから制作、公開後の運用改善までをワンストップで支援できる社内一貫体制を整えているため、「どこに頼めばいいかわからない」「制作後の改善まで任せたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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【筆者・監修者企業】
【筆者・監修者企業】
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。