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PRESS RELEASE

新株予約権とは何か|仕組み・行使価格・株価への影響を解説

公開日:2026.08.18
更新日:2026.08.18
新株予約権とは何か|仕組み・行使価格・株価への影響を解説

「新株予約権」という言葉を耳にしても、ストックオプションや株式とどう違うのか、行使価格や株価への影響がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。新株予約権は、あらかじめ決めた価格で株式を取得できる権利で、資金調達や従業員へのインセンティブなど幅広く活用されています。

本記事では、新株予約権の仕組みや種類、行使の流れ、株価への影響、メリット・デメリットまで、初めての方にも分かりやすく解説します。

<この記事で紹介する3つのポイント>

  • 新株予約権の意味や構成要素、株式やストックオプションとの違いを解説
  • 種類・割当方式から行使条件、発行手続き、株価への影響までを体系的に解説
  • 発行する企業側と取得する投資家・従業員側の双方の視点でメリットとデメリットを解説

目次

新株予約権とはどのような権利か

新株予約権とは何か|仕組み・行使価格・株価への影響を解説

新株予約権とは、会社に対して権利を行使することで、あらかじめ定められた価格で株式を取得できる権利を指します。権利を行使する時点で株価が値上がりしていても、発行時に設定された価格のままで株式を受け取れる点に大きな特徴があります。

新株予約権がどのような法的根拠に基づく権利なのか、価格や期間といったどのような要素で構成されているのか、そして株式やストックオプションとはどこが異なるのかを、基礎となる考え方から順に整理していきます。

新株予約権の意味と法的根拠

新株予約権とは、新株予約権者が会社に対して権利を行使することで、あらかじめ定められた価格で株式を取得できる権利です(会社法2条21号)。発行にあたっては、価格や行使期間、条件などの事項をあらかじめ定める必要があります(会社法236条1項)。

この権利の意味は、行使する時点の株価に関わらず、発行時に設定した価格で株式を取得できるところにあります。たとえば、行使価額が200円に設定されていれば、行使する時点で株価が300円へ値上がりしていても、200円で株式を取得できます。会社法に根拠を持つ権利として、将来の株価上昇を見込んで設計される仕組みだといえるでしょう。

新株予約権の基本的な構成要素

新株予約権は、いくつかの決められた要素を組み合わせて設計されます。発行の際には、株式を取得できる価格にあたる行使価額、権利を行使できる行使期間、行使にあたって満たすべき条件などを定めることが求められます(会社法236条1項)。

たとえば、特定の価格や期間、業績条件などが満たされた場合にのみ行使できるように設計でき、発行条件によっては譲渡に制限を設けることもできます。対価を支払う有償発行と、対価のない無償発行のどちらも選べる点も、設計上の要素のひとつになります。

こうした要素をどう組み合わせるかによって、新株予約権は柔軟に性格を変えられます。

新株予約権と株式・ストックオプションの違い

新株予約権と株式、ストックオプションは、混同されやすいものの明確に異なります。新株予約権は株式を取得できる権利であり、権利を行使して初めて株主になれるため、それまでは議決権や配当を受け取る権利を持ちません

一方の株式は会社の所有権の一部であり、保有した時点で議決権や配当請求権を持ちます。譲渡については、新株予約権は発行条件で制限される場合があるのに対し、公開会社の株式は原則として自由に譲渡できます。行使期間が定められた新株予約権に対し、株式には有効期限がない点も違いのひとつです。

ストックオプションは、この新株予約権のうち役員や従業員など社内向けに発行されるものを指す呼び名になります。

新株予約権の種類と割当方式

新株予約権とは何か|仕組み・行使価格・株価への影響を解説

新株予約権は、誰に向けて発行するか、対価を伴うかどうか、条件が公平かどうかといった観点から、いくつかの種類に分けられます。発行対象で見ると、役員や従業員に向けた社内向けと、投資家などに向けた社外向けに大きく分かれます。

社内向けと社外向けの違いに始まり、有償発行と無償発行、無償割当それぞれの特徴、有利発行で株主総会の承認が必要になる理由、そして第三者割当と株主割当の使い分けまでを、発行側の目的とあわせて整理していきます。

社内向け(ストックオプション)と社外向けの違い

新株予約権は、発行する相手によって社内向けと社外向けに分かれます。役員や従業員に付与され、インセンティブ制度として使われる新株予約権は、一般にストックオプションと呼ばれます

社内向けのストックオプションでは、在籍期間や役職の維持、成果への貢献度などに応じた条件を設定でき、権利行使を段階的に認めるベスティングという方法を採ることもあります。一方の社外向けは、主に社外の投資家などに向けて発行され、株主割当・第三者割当・公募といった方式が代表的です。

社内向けか社外向けかによって、発行の目的や設計の考え方が変わってきます。

有償発行・無償発行・無償割当の特徴

新株予約権は、対価を支払って取得する有償発行と、対価を伴わない無償発行のどちらでも設計できます。

無償発行の代表が無償割当で、既存株主に対して保有する株数に応じて新株予約権を無償で割り当てます。付与そのものは無償でも、株主全員へ平等に割り当てられるため、公正な発行として扱われるのが特徴です。有償発行では、付与を受ける側があらかじめ定められた発行価額を会社へ支払い、その分の資金が会社へ入ります。

対価の有無は、資金調達の効果や株主への公平性に関わるため、発行の目的にあわせて選ばれます。

有利発行の仕組みと株主総会承認の必要性

有利発行とは、新株予約権の払込金額が引受人にとって特に有利な金額になる発行方法を指します。重要な取引先や関係者に戦略的に参画してもらう場面などで使われます。

既存株主との公平性を著しく損なうおそれがあるため、公開会社か非公開会社かを問わず、原則として株主総会の特別決議が必要になりますあわせて、その価額で発行する必要がある理由の説明も会社に求められます(会社法238条2項・3項)。

有利な条件で発行できる分、手続きの面では慎重な対応が欠かせません。

第三者割当・株主割当の仕組みと使い分け

社外向けの割当には、株主割当と第三者割当があり、目的に応じて使い分けられます。株主割当は、既存株主全員に対して保有する株数に応じて割り当てる方法で、全員へ平等に配分されるため株主構成に影響を与えません。

第三者割当は、特定の第三者へ割り当てる方法で、個人や法人、取引先の役員など、経営上のパートナーを迎え入れたい場合に選ばれます。広く一般の投資家へ発行する公募という方式もあります。株主構成を維持したいのか、特定の相手と関係を深めたいのかによって、選ぶ方式が変わってきます。

新株予約権の行使の流れと条件

新株予約権とは何か|仕組み・行使価格・株価への影響を解説

新株予約権は、保有しているだけでは株式になりません。新株予約権者が会社に対して権利を行使して初めて、あらかじめ定められた価格で株式を取得し、株主になれます。

権利を行使するとはどういうことか、株式を取得する価格にあたる行使価格の意味と考え方、行使の条件や期間、個数の設定、そして期間内に行使しなかった場合にどうなるのかを、順を追って確認していきます。

新株予約権を行使するとはどういうことか

新株予約権を行使するとは、定められた条件にしたがって会社へ申し出て、実際に株式を取得することを意味します。行使にあたっては、行使する内容や株数、行使する日を明らかにしたうえで手続きを進めます(会社法280条1項)。

行使する日までに行使価額を払い込む必要があり(会社法281条1項・2項)、必要書類の提出と払い込みが済むと、新株予約権者は株主として扱われるようになります行使して初めて株主になれる点が、権利を保有している段階との大きな違いになります。

行使価格(行使価額)の意味と計算方法

行使価格(行使価額)とは、新株予約権を行使して株式を取得するときに、会社へ払い込む1株あたりの金額を指します。

行使価額は発行の時点で決められ、公正な発行では発行時の時価(公正価額)を基準に設定されます。得られる利益は、行使する時点の株価から行使価額を差し引いた差額です。たとえば、行使価額が1,000円で株価が2,000円まで上がっていれば、1株あたり1,000円分の値上がりを利益として取り込めます。

行使価額が発行時に固定されるからこそ、その後の株価上昇分がそのまま取得側の利益につながります。

行使条件・行使期間の設定と個数の考え方

新株予約権には、行使できる条件や期間、行使する個数の考え方が、発行の時点であらかじめ定められます。

行使条件には、在籍期間や役職の維持、成果への貢献度などが設定されることがあり、条件を付けるかどうかや内容は会社が任意に決められます。行使期間も発行の時点で決まっており、取得側は期間内に行使するかどうかの判断が必要です。

個数については、行使できる単位が細かく設定されていれば、相場の動きや手元資金に応じて行使する株数を調整できます。条件や期間、個数の決め方によって、新株予約権の使い勝手は大きく変わってきます。

新株予約権を行使しないとどうなるか

新株予約権は、行使できる期間内に権利を使わなければ、そのまま失効してしまいます。行使するかどうかは新株予約権者の判断に委ねられているため、株価が上がらないまま期間が過ぎれば、権利が消える結果になります。

問題になりやすいのは、対価を支払って有償で取得していた場合です。行使しないまま失効すると、取得のために支払った金額はそのまま損失として残ります行使しない選択ができる一方で、有償取得では支払ったコストが戻らない点に注意が必要です。

新株予約権の発行手続きと株価への影響

新株予約権とは何か|仕組み・行使価格・株価への影響を解説

新株予約権を発行するときは、会社の機関で募集の内容を決める手続きが必要になります。発行や行使は、既存株主の持ち分や市場の評価にも関わるため、株価への影響もあわせて理解しておくことが大切です。

発行にあたって踏む手続きの流れ、発行そのものが株価へ与える影響、そして権利が行使されたときに株価が上がるケースと下がるケースを、発行側と市場の双方の視点から解説します。

新株予約権を発行する際の手続きの流れ

新株予約権の発行は、会社の機関で募集事項を決める決議から始まります。決議では、行使価格や行使期間といった募集の内容を定め、対象者へ権利を割り当てます。

募集事項を決める機関は、会社の形態によって異なります。公開会社では取締役会の決議で募集事項を決め、非公開会社では株主総会の特別決議で決めるのが原則です引受人に特に有利な金額で発行する有利発行では、公開会社でも株主総会の特別決議と理由の説明が求められます。

割り当てを受けた対象者は、条件を満たしたうえで行使を申し出て、株式の交付を受けます。

新株予約権の発行が株価に与える影響

新株予約権の発行は、発行した時点で株価にマイナスの影響を与える場合があります。将来的に株式が増える可能性、つまり潜在的な希薄化リスクとして市場に受け止められるためです。

新株予約権は行使されるまで株式に転換されないため、実際の希薄化がいつ、どの程度起こるのかが読みにくいという特徴を持ちます。発行数が多い場合や行使価格が低い場合には、既存株主の価値が薄まるとの懸念が強まり、株主が警戒感を示すこともあります。

発行の目的や条件を株主や市場へ丁寧に説明し、透明性を保つ姿勢が求められます。

新株予約権の行使で株価が上がるケースと下がるケース

新株予約権の行使そのものは、株価に直接的な影響を与えるわけではありませんただし、行使の前後に起こる変化を通じて、株価が動くことがあります。

株価が下がりやすいのは、行使によって新株予約権が株式へ転換され、発行済株式数が増えて1株あたりの価値が薄まる場面です。行使した株式が短期間でまとまって売却されると、需給のバランスが崩れて株価が下落しやすくなります。

反対に、業績や株価の目標達成を条件にした新株予約権では、目標が達成されるほど成長への期待が高まり、市場から前向きに評価される場合もあります。

新株予約権のメリットとデメリット

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新株予約権には、発行する企業と、取得する投資家や従業員のそれぞれにメリットがあります。反対に、双方が注意しておくべきデメリットも存在するのが実情です。両方の面を知ることで、自社や自分の状況に合った判断がしやすくなります。

発行する企業側のメリットと取得する投資家・従業員側のメリット、そして発行する企業側のデメリットと取得する投資家・従業員側のデメリットを、立場ごとに分けて解説します。

発行する企業側のメリット

新株予約権を発行する企業は、資金調達やインセンティブの付与、買収への備えといった目的に合わせて、発行の条件を柔軟に設計できます。

また、新株予約権は発行と同時に株式へ転換されるわけではなく、行使されて初めて株式に変わる仕組みです。そのため、新しい株式が増えるタイミングを後ろへずらし、既存株式の価値が薄まる影響をコントロールしやすくなります目的に応じた設計のしやすさが、発行する企業側の大きな利点になります。

新株予約権を取得する投資家・従業員側のメリット

新株予約権を取得する投資家や従業員にとっての大きなメリットは、損失のリスクを抑えながら、株価が上がったときには差益を得られる点にあります。

株価が下がった場合には権利を行使しないという選択ができ、株価が上がった場合には期間内に行使して値上がり分を利益として確保できます。行使できる単位が細かく設定されていれば、相場の動きや手元の資金にあわせて行使する株数を調整し、投資の規模を無理なく加減する使い方も可能です。

行使するかどうかを自分で選べるからこそ、下振れを抑えつつ上振れを狙える点が魅力になります。

発行する企業側のデメリット

資金調達を目的に新株予約権を発行しても、計画どおりに資金を集められないことがあります。行使できる期間に株価が十分上がらなければ、新株予約権者が権利を行使せずに失効させてしまうためです。

反対に行使が進んだ場合には、既存株主の持ち株比率が下がり、既存株主の経済的な利益を損なう結果を招きます。また、新株予約権を発行すること自体が潜在的な希薄化リスクと受け止められ、発行の時点で株価へマイナスに働く場合もあります。誰にどれだけ割り当てるかによって不公平感が生じやすい点も、発行する企業が向き合う課題になります。

新株予約権を取得する投資家・従業員側のデメリット

新株予約権を取得する側にとってのデメリットは、コストの負担が生じる場合がある点です。有償で取得するときは、付与の際に発行価額を支払い、行使の際に行使価額を支払うことがあります

株価によっては、これらを合わせた総額が、市場で現物の株式を直接買うよりも高くつくケースもあるのが実情です。株価が下がれば新株予約権の価値も下がり、行使しても利益が出ないうえに、取得時に支払った金額が無駄になることもあります。行使せずに失効させれば、取得にかけた費用がそのまま損失として残ります。

新株予約権の主な活用目的と投資家・既存株主の視点

新株予約権とは何か|仕組み・行使価格・株価への影響を解説

新株予約権は、資金調達やインセンティブの付与だけでなく、上場や買収といった場面でも重要な役割を果たします。発行する企業だけでなく、投資家や既存株主の立場からも押さえておきたい論点があります。

資金調達の仕組みと使われる場面、IPOや上場時における役割と扱い、買収の場面での新株予約権との関わり、そして既存株主から見た注意点を、それぞれの視点から整理していきます。

新株予約権による資金調達の仕組みと使われる場面

新株予約権は、会社が資金を集める手段として使われます。発行の際に受け取る払込金額で資金を得られるうえ、新株予約権者が権利を行使する際に受け取る行使価額によって、将来の資金流入も見込めます

無償で割り当てた場合でも、行使の際には行使価額が支払われるため、会社へ資金が入る点は変わりません。特定の投資家へ有償で発行する第三者割当や、社債と組み合わせる新株予約権付社債などの形で使われ、成長のための資金を確保したいスタートアップなどでも活用されています。段階的に資金を集められる仕組みとして機能します。

IPO・上場時における新株予約権の役割と扱い

新株予約権は、上場を目指す成長段階の企業で、人材へのインセンティブとして広く導入されています。上場前に付与されたストックオプションは、上場によって株価がついたときに、大きな利益につながることがあるためです。

在籍期間や業績に応じて行使の条件を調整できるため、上場を見据えた企業にとって使いやすい仕組みになっています。上場会社では、新株予約権そのものを市場に上場するライツ・オファリングという方法もあり、この場合は一定の期間、市場で新株予約権を売買できます。

上場を目指す段階でも、上場した後でも、新株予約権はそれぞれの局面に応じた役割を担います。

TOB(公開買付)と新株予約権の関係

会社の同意を得ない買収は、株式を広く買い集める公開買付(TOB)などの形で仕掛けられることがあります。新株予約権は、こうした買収への備えとして使われます。

代表的なのが、買収提案が行われた場合に発動する事前警告型の買収防衛策です。あらかじめ新株予約権を設定しておき、発動条件を満たしたときに既存株主へ新株予約権を割り当てます。既存株主が権利を行使すると株式数が増え、買収を仕掛けた側の持ち株比率が相対的に下がるため、経営の安定を図る効果が期待できます

既存株主から見た新株予約権の注意点

既存株主から見ると、新株予約権には持ち株の価値が薄まる希薄化という注意点があります。権利が行使されて株式数が増えると、1株あたりの価値や持ち株比率が下がり、株価に下落圧力がかかることがあるためです。

特定の第三者へ有利な条件で発行される場合には、既存株主が特定の相手を過度に優遇していると受け止め、会社への不信感につながることもあります。こうした事態を避けるため、会社には発行の目的や条件を丁寧に説明し、透明性を保つ姿勢が求められます。既存株主にとっては、発行の内容や理由を確認する視点が欠かせません。

新株予約権の取得・売買の基本知識

新株予約権とは何か|仕組み・行使価格・株価への影響を解説

新株予約権は、取得したり売買したりする対象にもなります。特に個人投資家にとっては、どのように手に入れ、どうすれば利益につながるのかを知っておくことが役立ちます。

個人投資家が新株予約権を購入・売却する方法、利益を得るための基本的な考え方、そして対価を支払わずに取得する無償取得や取得請求権について、取得する側の視点から解説します。

新株予約権を個人投資家が購入・売却する方法

個人投資家が新株予約権を手に入れる代表的な方法が、既存株主へ無償で割り当てられる無償割当です。上場会社が新株予約権そのものを市場に上場するライツ・オファリングでは、一定の期間、市場を通じて新株予約権を売買できます。

この場合、株主は権利を行使して株式を取得するか、権利を行使せずに新株予約権自体を市場で売却するかを選べます上場されていない新株予約権は市場で取引できないため、こうした売買ができるのは市場に上場された新株予約権に限られます。

新株予約権で利益を得るための基本的な考え方

新株予約権で利益を得る基本は、行使価額よりも株価が高いときに権利を行使し、その差額を取り込むことにあります。

株価が行使価額を上回っていれば、時価よりも安い価格で株式を取得できるため、値上がり分が利益になります。たとえば、行使価額が1,000円のときに株価が2,000円まで上がっていれば、1株あたり1,000円分が差益です。反対に株価が行使価額を下回っているときは、行使しないという判断が基本になります。

株価と行使価額の関係を見ながら、行使する時期や株数を選ぶ姿勢が利益につながります。

新株予約権の無償取得・取得請求権とは

無償取得とは、退職や組織再編などの一定の事由が生じた際に、会社が新株予約権者から権利を無償で回収(取得)する仕組みを指します(会社法236条1項7号)。一方、既存株主へ対価なしで権利を与える手続きは「無償割当(会社法277条)」と呼ばれます。

また、新株予約権者が会社に対して自らの権利の買い取り等を求められる「取得請求権(会社法236条1項6号)」が設定されることもあります。これらがどのように定められているかによって、いざという時の権利の扱いが大きく変わります。

まとめ

新株予約権は、あらかじめ定められた価格で株式を取得できる権利であり、資金調達や役員・従業員へのインセンティブ、買収への備えなど、企業経営の幅広い場面で活用される柔軟な仕組みです。この記事では、意味や構成要素、株式やストックオプションとの違いに始まり、種類と割当方式、行使の流れと条件、発行手続きと株価への影響、そして発行する企業側と取得する投資家・従業員側それぞれのメリットとデメリットまでを解説しました。

新株予約権は、資金調達や事業提携、M&Aといった経営判断と深く結びつき、法務・会計・税務が複雑に絡む場面も少なくありません。自社に合ったスキームを検討するには、専門家とともに進めることが欠かせません。DYMのM&A事業部では、M&Aや資金調達に関する相談・助言を行うコンサルティングと、成長を後押しする投資の両面から、経営者や財務担当者を支援しています。

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「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。

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