llms.txtとは?書き方・サンプルとrobots.txtとの違い
llms.txtは、AIにサイトの概要と読むべきページを伝えるMarkdown形式のファイルです。本記事では仕様どおりの書き方とサンプル、robots.txtとの違い、Googleの公式見解、WordPressでの設置方法を解説します。
「llm.txt」で検索された方へ:正式なファイル名は、LLMの複数形を使った「llms.txt」です。llm.txt は誤記や略称として使われることがあり、ファイル名を「llm.txt」にして設置しても仕様上のファイルとしては扱われません。
llms.txtは「置けばAIに引用される」「AIの学習を拒否できる」と紹介されることがありますが、どちらも仕様の目的とは異なります。提案元の llmstxt.org の原文と、Googleの公式ドキュメントをもとに、何ができて何ができないのかを整理します。
<この記事で紹介する3つのポイント>
- llms.txtの仕様(H1・引用ブロック・H2のリンク一覧)と、そのまま使えるサンプル
- robots.txt・sitemap.xmlとの違いと、AIクローラーを制御したいときの正しい設定先
- 「意味ない」と言われる理由(Googleの公式見解)と、WordPressでの設置・確認方法

目次
llms.txtとは?AIにサイトの要点を渡すMarkdownファイル

llms.txtは、Webサイトのルート(例:https://example.com/llms.txt)などに置く、AI向けの案内ファイルです。サイトや製品の要約と、詳しい情報が載っているページへのリンクを、Markdown(見出しや箇条書きを記号で表すテキスト記法)でまとめます。
提案者と目的
llms.txtは、Jeremy Howard氏が2024年9月3日に llmstxt.org で公開した提案です。2026年8月には、2年間の普及状況を踏まえた改訂版(v2)が公開されています。
背景にあるのは、Webページが人が読む前提で作られていることです。HTMLにはナビゲーションや広告、JavaScriptが含まれ、AIが本文だけを正確に取り出すのは簡単ではありません。AIが一度に読めるテキスト量(コンテキストウィンドウ)にも限りがあります。
そこで、サイト側が「まずこれを読めば全体がわかる」という要約とリンク集を、AIが読みやすいMarkdownで用意しておく、というのがllms.txtの考え方です。仕様では、AIエージェントはllms.txtを見て必要な情報を探し、関連するリンク先をたどることが想定されています。
「llm.txt」ではなく「llms.txt」が正式名
仕様で定められているファイル名は「llms.txt」です。LLMs(Large Language Models=大規模言語モデル)の複数形に由来するため、sが入ります。「llm.txt」「LLM テキスト」などの表記で紹介されることもありますが、ファイルを作るときは必ず llms.txt にしてください。
読み方について、llmstxt.org に公式の定めはありません。アルファベットをそのまま読んで「エル・エル・エム・エス・テキスト」と呼べば通じます。
どんな場面で使われているか
仕様の原文によると、llms.txtが最も多く使われているのはソフトウェアのドキュメントです。コーディングエージェント(プログラムを書くAI)がAPIリファレンスやチュートリアルを探す入口として利用されています。
AI開発各社も、自社の開発者向けドキュメントに llms.txt を置いています。たとえば OpenAI、Anthropic、Gemini API のドキュメントで公開されています。
また、Google Chromeの開発ツールであるLighthouseには、llms.txtに関する監査項目があります。AIエージェントがブラウザ操作でサイトを使う「エージェント型ブラウジング」向けのチェックの1つです。
仕様では、ドキュメント以外にも、企業が事業の構成や方針を示す、学校が講座情報を案内する、といった使い方が例として挙げられています。
よくある誤解:AIの学習を拒否するファイルではない
llms.txtについて「AIによる学習を禁止・許可するためのファイル」「User-agent と Disallow で書く」と説明されることがありますが、これは誤りです。llms.txtにはアクセスを許可・禁止する書式はなく、AIに読んでほしい情報を案内するためのファイルです。
仕様の原文でも、robots.txtは自動化ツールにどのアクセスが許容されるかを伝えるもの、llms.txtはAIエージェントがユーザーを手伝う際に必要に応じて参照する情報、と目的の違いが明記されています。また、llms.txtは主に学習(training)ではなく推論(inference)、つまりAIが回答を作る場面で役立つと想定されてきた、とも書かれています。
AIクローラーの学習用アクセスを止めたい場合は、次の章で説明するrobots.txtで設定します。生成AI全般の回答に自社が登場するための考え方は、LLMO対策の記事で解説しています。
llms.txtとrobots.txt・sitemap.xmlの違い

llms.txtは、ルートに決まった名前のファイルを置くという点でrobots.txtやsitemap.xmlと似ています。しかし、役割はそれぞれ異なります。仕様でも、llms.txtは既存の仕組みと「共存する」ものとされ、置き換えるものではありません。
| 項目 | llms.txt | robots.txt | sitemap.xml |
| 主な目的 | AIにサイトの要約と読むべきページを案内する | クローラーにアクセスしてよい範囲を伝える | 検索エンジンにインデックス対象のページを伝える |
| 主な読み手 | AIエージェント・LLM | 検索エンジンやAIのクローラー全般 | 検索エンジン |
| 形式 | Markdown | User-agent・Disallow等のディレクティブ | XML |
| 掲載するページ | 重要なページを厳選 | 制御したいパスのみ | インデックスさせたいページを網羅 |
| アクセス制御の機能 | なし | あり | なし |
| 標準化の状況 | コミュニティの提案(llmstxt.org) | RFC 9309として標準化 | sitemaps.orgのプロトコル |
sitemap.xmlとの違い
sitemap.xmlは、検索エンジン向けにサイト内のページを網羅的に並べるファイルです。llmstxt.org の仕様では、sitemap.xmlがllms.txtの代わりにならない理由として、次の3点が挙げられています。
- AIが読みやすいMarkdown版のページが載っていないことが多い
- 理解の助けになる外部サイトのURLを含めない
- 掲載ページの合計がAIの読める量を大きく超え、サイト理解に不要な情報も多く含む
sitemap.xmlは「全部の一覧」、llms.txtは「AI向けに厳選した案内」です。sitemap.xmlの役割はサイトマップとはで詳しく解説しています。
AIクローラーの学習を止めたいならrobots.txtで設定する
AI各社は、学習用・検索用・ユーザーの指示による取得用にクローラーを分けて公開しており、学習用と検索用はrobots.txtで制御できます。ユーザーの指示による取得については、OpenAIはChatGPT-Userにrobots.txtのルールが適用されない場合があると説明しています(OpenAIの公式ドキュメント)。一方、AnthropicはClaude-Userについてもrobots.txtでアクセスを制御できるとしています。
| 提供元 | クローラー名(User-agent) | 用途 |
| OpenAI | GPTBot | 生成AIモデルの学習 |
| OpenAI | OAI-SearchBot | ChatGPTの検索機能 |
| OpenAI | ChatGPT-User | ユーザーの指示によるページ取得 |
| Anthropic | ClaudeBot | 生成AIモデルの学習 |
| Anthropic | Claude-SearchBot | 検索結果の品質向上 |
| Anthropic | Claude-User | ユーザーの指示によるページ取得 |
| Google-Extended | Geminiアプリ・Vertex AI APIの基盤モデルの学習と、グラウンディングへの利用可否の制御(robots.txt用のトークン) |
たとえば、学習用のクローラーだけを止め、ChatGPTやClaudeの検索機能からの参照は許可したい場合は、robots.txtに次のように書きます。Google-ExtendedはGeminiの学習とグラウンディングへの利用を止めますが、Google検索の登録・ランキングには影響しません。
User-agent: GPTBot
Disallow: /
User-agent: ClaudeBot
Disallow: /
User-agent: Google-Extended
Disallow: /
ただし、検索用のクローラー(OAI-SearchBot、Claude-SearchBotなど)まで止めると、各AIの検索機能で自社ページが参照されにくくなる点に注意してください。クローラー名と用途は変更されることがあるため、設定前に OpenAI・Anthropic・Google の公式ページで最新情報を確認しましょう(2026年10月時点の情報です)。
robots.txtの基本的な書き方はrobots.txtとは、クローラーの仕組みはクローラーとはで解説しています。
llms.txtの書き方(仕様どおりの書式とサンプル)
llms.txtの書式は、llmstxt.org の仕様で要素と順番が決められています。Markdownで書きますが、決まった構造に沿うことで、AIが読むだけでなくプログラムで機械的に解析することもできるように設計されています。
ファイル名と置き場所のルール
- ファイル名は「llms.txt」(llm.txt ではない)
- サイトのルート(/llms.txt)に置くのが基本。/docs/llms.txt のようにサブディレクトリに置くこともできる
- 1つのファイルは、置いたパスの配下にあるページを対象とする。複数のファイルが該当する場合は、最も具体的な(深い階層の)ファイルが優先される
たとえば /docs/llms.txt は /docs/ 配下のページだけを説明するファイルになります。ドキュメントだけを対象にしたい場合や、共有サーバーで自分のディレクトリしか管理できない場合に使える仕組みです。
記載する要素と順番
仕様では、llms.txtは次の要素をこの順番で含みます。
- (任意)BOM(バイトオーダーマーク)
- H1(# 見出し):プロジェクト名またはサイト名。唯一の必須項目
- 引用ブロック(> で始まる行):サイトの短い要約。ファイルの残りを理解するために必要な要点を書く
- 0個以上の本文:段落や箇条書きなど、見出し以外の形式で詳しい説明やリンクの読み方を書く
- 0個以上のH2(## 見出し)で区切った「ファイルリスト」:詳細情報のあるURLの一覧
ファイルリストは箇条書きで、各行に必須のMarkdownリンク [名前](URL) を書き、必要に応じて「:」に続けてそのページの説明を添えます。
最小構成のひな形
仕様に掲載されている構成例(モック)は次のとおりです(出典:llmstxt.org「The /llms.txt file, v2」)。
# Title
> Optional description goes here
Optional details go here
## Section name
- [Link title](https://link_url): Optional link details
## Optional
- [Link title](https://link_url)
「Optional」という名前のH2は、慣習として補足的な情報(読む量を減らしたいときに省略してよいリンク)をまとめるために使います。2026年8月の改訂(v2)で、Optionalセクションに特別な処理上の意味はなくなりましたが、補足リンクの置き場所として使うことは引き続き認められています。
公式サンプル(FastHTMLの例)
llmstxt.org には、PythonライブラリFastHTMLのllms.txtを短くした例が掲載されています(原文のまま。出典:llmstxt.org「The /llms.txt file, v2」Example)。
# FastHTML
> FastHTML is a python library which brings together Starlette, Uvicorn, HTMX, and fastcore's `FT` "FastTags" into a library for creating server-rendered hypermedia applications.
Important notes:
- Although parts of its API are inspired by FastAPI, it is *not* compatible with FastAPI syntax and is not targeted at creating API services
- FastHTML is compatible with JS-native web components and any vanilla JS library, but not with React, Vue, or Svelte.
## Docs
- [FastHTML quick start](https://fastht.ml/docs/tutorials/quickstart_for_web_devs.html.md): A brief overview of many FastHTML features
- [HTMX reference](https://github.com/bigskysoftware/htmx/blob/master/www/content/reference.md): Brief description of all HTMX attributes, CSS classes, headers, events, extensions, js lib methods, and config options
## Examples
- [Todo list application](https://github.com/AnswerDotAI/fasthtml/blob/main/examples/adv_app.py): Detailed walk-thru of a complete CRUD app in FastHTML showing idiomatic use of FastHTML and HTMX patterns.
## Optional
- [Starlette full documentation](https://gist.githubusercontent.com/jph00/809e4a4808d4510be0e3dc9565e9cbd3/raw/9b717589ca44cedc8aaf00b2b8cacef922964c0f/starlette-sml.md): A subset of the Starlette documentation useful for FastHTML development.
H1にライブラリ名、引用ブロックに一文の要約、本文に「FastAPIとは互換性がない」といった誤解されやすい注意点、H2に「Docs」「Examples」「Optional」のリンク一覧、という構成です。
企業サイト向けのサンプル(日本語の例)
仕様の書式に沿って、BtoB企業のコーポレートサイトを想定したサンプルを作ると次のようになります。社名・URL・内容は架空のものなので、自社の情報に置き換えて使ってください。
# 株式会社サンプル
> 株式会社サンプルは、法人向けにWebマーケティング支援(SEO対策・広告運用・Webサイト制作)を提供する会社です。本社は東京都、対応地域は日本全国です。
料金は案件ごとの個別見積もりです。各サービスの内容と進め方は下記のページにまとめています。お問い合わせはフォームから受け付けています。
## サービス
- [SEO対策](https://example.co.jp/services/seo/): 内部対策・コンテンツ制作・外部対策の支援内容と進め方
- [広告運用](https://example.co.jp/services/ads/): 検索広告・SNS広告の運用代行の内容
- [Webサイト制作](https://example.co.jp/services/web/): コーポレートサイト・LP制作の流れ
## 会社情報
- [会社概要](https://example.co.jp/company/): 所在地・設立・事業内容
- [お問い合わせ](https://example.co.jp/contact/): 相談・見積もり依頼のフォーム
## Optional
- [コラム一覧](https://example.co.jp/column/): Web集客に関する解説記事
引用ブロックには「誰に・何を提供している会社か」を一文で書き、本文には料金の考え方や問い合わせ方法など、AIが回答するときに誤解しやすい前提を書いておくと役立ちます。
書くときのポイントとよくあるミス
llmstxt.org では、効果的なllms.txtを作るためのガイドラインとして次の4点が挙げられています。
- 簡潔で明確な言葉を使う
- リソースにリンクするときは、短く有益な説明を添える
- あいまいな用語や説明のない専門用語を避ける
- llms.txtだけを手がかりにAIエージェントへ自社の内容について質問し、正しく答えられるか試す
あわせて、次のようなミスにも注意しましょう。
- ファイル名を「llm.txt」「LLMs.txt」などにしている
- robots.txtと同じ User-agent・Disallow の書式で書いている(llms.txtにアクセス制御の書式はない)
- H1がない(仕様ではH1が唯一の必須項目。H1は1つにまとめるのが無難)
- 全ページのURLを並べて、AIが読み切れないほど長くしている
- リンク先がリダイレクトや404になっている
- UTF-8以外の文字コード(Shift_JISなど)で保存し、日本語が文字化けしている
llms-full.txtとページのMarkdown版
llms.txtと一緒に名前が挙がるのが「llms-full.txt」と、各ページのMarkdown版です。この2つは扱いが異なるので分けて説明します。
llms-full.txtとは
llms-full.txtは、サイトやドキュメントの本文をまとめて1つのファイルにしたものです。llms.txtが「要約とリンク集」であるのに対し、llms-full.txtは「本文そのもの」をまとめて渡す形式です。
ただし、llms-full.txtは llmstxt.org の仕様には含まれていません。ドキュメント作成プラットフォームの Mintlify が自動生成している形式で、同社は、ドキュメントサイト全体を1つのファイルにまとめ、AIツールのコンテキストとして使うためのものと説明しています。WordPressのプラグインでは、All in One SEO(AIOSEO)のPro版が llms-full.txt の出力に対応しています(2026年10月時点)。
| 項目 | llms.txt | llms-full.txt |
| 中身 | サイトの要約と重要ページへのリンク | ページ本文をまとめたテキスト |
| ファイルの大きさ | 小さい(AIが一度に読める量に収める) | 大きくなりやすい |
| 仕様上の位置づけ | llmstxt.org の提案 | 仕様外(各ツールの独自形式) |
| 向いているサイト | 開発者向けドキュメントや企業サイトなど幅広いサイト | ページ数が限られた技術ドキュメントなど |
ページ数の多いサイトで全文を1ファイルにすると、AIが読める量を大きく超えてしまいます。コーポレートサイトやメディアサイトでは、まずllms.txtを整えることを優先しましょう。
ページのMarkdown版(.md)を用意する
llmstxt.org では、llms.txtとあわせて、AIが必要としそうなページについて、同じURLに「.md」を付けたMarkdown版を用意することも提案しています。
- 拡張子を付け足す形:page.html → page.html.md
- 拡張子を置き換える形:page.html → page.md
- ファイル名のないURL(/docs/ など)は index.html.md または index.md を付ける
AIがMarkdown版やllms.txtを見つけやすいように、HTMLの link 要素か、HTTPレスポンスの Link ヘッダーで場所を示すことも推奨されています。仕様に掲載されているLinkヘッダーの例は次のとおりです。
Link: </docs/page.html.md>; rel="alternate"; type="text/markdown", </docs/llms.txt>; rel="describedby"
rel=”alternate” type=”text/markdown” はそのページのMarkdown版を、rel=”describedby” はそのページを説明するllms.txtを指します。HTMLで書く場合は、head 内に次のように記述します(例)。
<link rel="alternate" type="text/markdown" href="/docs/page.html.md">
<link rel="describedby" href="/docs/llms.txt">
llms.txtの作成・設置方法と確認方法

llms.txtは、手作業で作ってサーバーに置く方法と、CMSのプラグインや生成ツール(ジェネレーター)で自動作成する方法があります。
手作業で作成・設置する手順
- テキストエディタで、前章の書式に沿って内容を書く
- ファイル名を「llms.txt」、文字コードをUTF-8にして保存する
- FTPソフトやサーバーの管理画面で、サイトのルートディレクトリ(トップページと同じ階層)にアップロードする
- ブラウザで https://自社ドメイン/llms.txt を開き、内容が表示されるか確認する
- サービスやページを追加・削除したら、llms.txtのリンクも更新する
手作業の場合は更新を忘れやすいため、担当者と更新頻度を決めておきましょう。
WordPressで設置する方法(All in One SEO・Yoast SEO)
WordPressの場合、主要なSEOプラグインにllms.txtの生成機能があります(2026年10月時点)。
All in One SEO(AIOSEO)は、管理画面の「All in One SEO」メニューから Sitemaps(サイトマップ)を開き、「LLMs.txt」タブで設定できます。公式ドキュメントによると、この機能は初期状態で有効になっており、タイトル・説明文、含める投稿タイプやタクソノミー、除外する投稿などを指定できます。公式の機能紹介ページでは、llms.txtの生成は無料版(Lite)でも利用でき、llms-full.txtとMarkdown関連の設定はPro版が必要とされています。
AIOSEOを使っているサイトでは、自分で設定していなくてもllms.txtが出力されている場合があります。実際に当メディアでも、All in One SEOの機能で llms.txt が出力されており、「株式会社DYM(dym.asia/media)」というH1から始まる内容になっています。意図しない内容になっていないか、一度 /llms.txt を開いて確認しておきましょう。
Yoast SEOは、公式ヘルプによると、管理画面の「Yoast SEO」から Settings(設定)→ Site features(サイト機能)へ進み、AI tools の「LLMS.txt」をオンにして保存すると有効になります(メニュー名は公式ヘルプの英語表記)。機能紹介ページでは無料で使え、ファイルは自動で生成・更新されると説明されています。Yoastの公式ヘルプでは、マルチサイト構成では利用できないとされています。
プラグインのメニュー名や対応プランは更新で変わることがあるため、設定前に各公式ページを確認してください。WordPressの基本的な仕組みはWordPressとはで解説しています。
ジェネレーター(自動生成ツール)を使う場合
llmstxt.org の「Integrations」には、llms.txtを自動生成できるプラットフォームやライブラリが掲載されています。ドキュメント作成サービスのMintlify・GitBook、ホームページ作成サービスのWix、VitePressやDocusaurus向けのプラグイン、Drupal向けのレシピなどです。このうちWixは、公式ヘルプで、サイトのllms.txtを自動で生成・更新し、ダッシュボードから編集したり公開を止めたり(オプトアウト)できると説明しています(2026年10月時点)。
自動生成は手間がかからない一方、ページを機械的に並べただけのファイルになりやすい面があります。生成後は、引用ブロックの要約が自社を正しく説明しているか、重要なページが抜けていないか、不要なページが大量に入っていないかを確認し、必要に応じて手直ししましょう。
設置できたかの確認方法
- ブラウザで https://自社ドメイン/llms.txt を開き、内容が表示されるか(404にならないか)を確認する
- 日本語が文字化けしていないかを確認する
- ファイル内のリンクを開き、すべて正しいページが表示されるか確認する
- ChromeのLighthouseでllms.txtの監査項目を確認する
- 仕様に沿った書式かどうかは、Web上で公開されているllms.txtのチェッカー(バリデーター)でも確かめられる
Lighthouseのllms.txt監査は、llms.txtの取得時にサーバーエラーが起きないかを調べる項目です。ファイルがない(404)場合は「該当なし」と判定されます。
llms.txtは意味ない?Googleの公式見解と効果の実態

「llms.txt 意味ない」と検索されるのは、「設置すれば検索やAI Overviewsで有利になる」という期待と、実際の公式見解に差があるためです。結論として、Google検索のためにllms.txtを置く必要はありません。一方で、Google以外のAIエージェントに向けた案内としての使い道はあります。
Google検索はllms.txtを使わない
Googleは、検索セントラルの「Google 検索における生成 AI 機能への最適化のための Google ガイド」で、llms.txtについて次のように明記しています。
「Google 検索(生成 AI 機能を含む)で表示されるようにするために、機械可読ファイル、AI テキスト ファイル、マークアップ、またはマークダウンを新たに作成する必要はありません。Google 検索自体がこれらを使用しないためです。」
同じページでは、「LLMS.txt ファイル(または同様のファイル)を作成して、これらのファイルを使用するほかのサービスやシステムのために維持することにしても、まったく問題ありません。Google 検索ではそれらは無視されるため、サイトの Google 検索での表示やランキングに影響することはありません。」とも書かれています。
また、AI Overviews(AI による概要)やAI モードについても、GoogleはAI機能のドキュメントで「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」としています。
つまり、llms.txtを置いてもGoogle検索の順位やAI Overviewsでの引用が有利になることはなく、置いたことで不利になることもありません。
それでもllms.txtが使われている場面
Google検索が使わないからといって、llms.txt自体に用途がないわけではありません。前述のとおり、AI開発各社の開発者向けドキュメントで公開されており、仕様の提案者は、コーディングエージェントの入口として使われていると説明しています。Googleの別製品であるChromeのLighthouseにも監査項目があります。
一方で、ChatGPTやClaude、Perplexityなどの一般向けAI検索が、回答を作るときにllms.txtを参照しているかどうかについて、各社の公式な説明は確認できていません(2026年10月時点)。「llms.txtを置けばAIに引用される」と考えるのは避けましょう。
設置するかどうかの判断目安
| サイトの種類 | 設置の優先度 | 理由 |
| 開発者向けドキュメント・API・SaaSのヘルプ | 高い | コーディングエージェントが入口として使う代表的な用途 |
| 製品やサービスの多い企業サイト | 中程度 | AIエージェントにサービス構成や前提を正しく伝える案内になる |
| ブログ・オウンドメディア中心のサイト | 低い | Google検索の評価には影響しないため、記事の質や技術的なSEOを優先 |
WordPressでプラグインが自動生成してくれる場合は、手間がほとんどかからないため、内容を確認したうえで有効にしておく選択肢もあります。手作業で作る場合は、更新の手間とのバランスで判断するとよいでしょう。
AIに引用されるために優先すべきこと

Googleの検索や生成AIの回答に自社の情報を取り上げてもらうために、llms.txtより先に取り組むべきことがあります。
Google検索のAI機能に表示されるための前提を満たす
GoogleのAI機能のドキュメントでは、AI Overviews やAI モードでサポートリンクとして表示されるには、ページがインデックスに登録され、スニペットを表示できる状態であり、検索の技術要件を満たしている必要があるとされています。特別な schema.org の構造化データを追加する必要もないと明記されています。
- 重要なページがインデックスに登録されているか、Search Consoleで確認する
- robots.txtやnoindexで、検索用のクローラーを誤ってブロックしていないか確認する
- 検索ユーザーの疑問に正確に答える、独自性のあるコンテンツを作る
インデックスの仕組みはインデックスとは、確認方法はGoogleサーチコンソールの使い方で解説しています。
信頼できる情報源として評価されるコンテンツを作る
Googleはコンテンツの評価で、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を重視しています。誰が書いたか、どの一次情報に基づくかを明確にすることは、検索でもAIの回答でも信頼できる情報源として扱われるための土台になると考えられます。詳しくはE-E-A-Tとはをご覧ください。
AI Overviews・生成AIそれぞれへの対策を進める
GoogleのAI Overviews・AI モードへの対策はAIO対策、ChatGPTやGeminiなど生成AI全般への対策はLLMO対策の記事で、具体的な進め方を解説しています。自社だけで対応が難しい場合は、AIO対策・LLMOコンサルティングのような専門の支援を活用する方法もあります。
llms.txtに関するよくある質問

llm.txtとllms.txtはどちらが正しいですか?
llms.txtでAIの学習を拒否できますか?
llms.txtを置くとSEOに悪影響はありますか?
llms.txtは日本語で書いてもよいですか?
llms.txtはどこに置けばよいですか?
まとめ
llms.txtは、AIエージェントにサイトの要約と読むべきページを案内するためのMarkdownファイルです。正式名は「llms.txt」で、H1・引用ブロック・H2のリンク一覧という仕様の書式に沿って作ります。AIの学習を拒否する機能はなく、クローラーの制御はrobots.txtで行います。
Googleは、Google検索(AI Overviews・AI モードを含む)はllms.txtを使わず、置いても順位に影響しないと公式に説明しています。設置は開発者向けドキュメントやサービスの多い企業サイトでは検討の価値がありますが、AIに引用されるための土台は、インデックス登録や質の高いコンテンツといったSEOの基本です。
DYMは創業当初からSEO対策に取り組み、20年以上・累計5,500案件以上(2026年5月時点)のSEO支援実績をもとに、AI検索時代の集客を支援しています。llms.txtの扱いを含め、AI検索で自社が取り上げられるための対策にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
【筆者・監修者企業】
【筆者・監修者企業】
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。