【2026年最新】SEO対策とは?基本の3施策・自分でできるやり方・AI時代の注意点を解説

SEO対策とは、検索エンジン(主にGoogle)の検索結果で自社のページが見つけてもらいやすく、上位に表示されやすくなるようにサイトを改善する取り組みのことです。広告費をかけずに、いま情報を探しているユーザーを自社サイトへ呼び込めるのが特長です。
具体的な施策は、①検索エンジンがページを正しく読み取れるように整える「内部施策」、②検索ユーザーの疑問に答える「コンテンツ施策」、③第三者から信頼される「外部施策」の3つに分けられます。自分で始めるなら、Search ConsoleとGA4の導入→現状把握→キーワード選定→ページの作成・改善→効果測定という5つのステップが基本です。
この記事では、20年以上・累計5,500案件以上(2026年5月時点)のSEO支援実績を持つDYMのSEOコンサルティング・SEO対策代行の知見をもとに、Googleの公式ドキュメントと各種調査を踏まえて、SEO対策の意味、自分でできるやり方、AI Overviews時代の注意点を解説します。DYM自身のSEO改善実績と、自分でやるかプロに任せるかの判断基準もまとめました。
<この記事で紹介する3つのポイント>
- SEO対策とは、検索エンジンに正しく評価され、ユーザーに選ばれるサイトをつくる取り組み。広告費をかけずに集客できる一方、成果が出るまでには時間がかかる
- Googleは「クロール→インデックス→ランキング」の3段階で順位を決める。評価の根本は「ユーザーにとって役立つかどうか」で、特に健康・お金などのYMYL領域ではE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が重視される
- 内部施策・コンテンツ施策・外部施策の3つをバランスよく進め、Search ConsoleとGA4で効果を測りながら改善を続けることが成果への近道
SEO対策とは?意味と3つの施策、メリット・デメリット
SEO対策を始める前に、「SEOとは何か」「何をすることなのか」を整理しましょう。全体像をつかむと、後の施策が「なぜ必要か」を理解しやすくなります。
SEO対策の4つの疑問に、結論から答えます
Q. SEO対策とは何の略ですか?
SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、SEO対策はそのための施策の総称です。英語圏では通常「SEO」だけで施策全般を指し、「対策」にあたる語を足すなら「SEO strategy(戦略)」「SEO tactics(施策)」などと表現します。
Q. 自分でできるSEO対策には何がありますか?
Search ConsoleとGA4で現状を確認し、①タイトル・見出しの見直し、②検索意図に答える記事の作成、③関連ページ同士を内部リンクでつなぐ、④既存記事をリライトする、が代表例です。無料のツールだけで始められます(詳しくは「SEO対策の始め方|自分で進めるための5ステップ」)。
Q. SEO対策はオワコンですか?
いいえ。AI Overviewsが広がっても、参照されるページは通常の検索と同じGoogleのインデックスから選ばれ、Googleも基本的なSEOの考え方が当てはまると説明しています。ただしクリックの獲得のされ方は変わりつつあるため、順位だけでなく「AIにも引用される情報づくり」も視野に入れましょう(詳しくは「AI Overviews・AI モード時代のSEO対策」)。
Q. SEO対策の費用はどれくらいですか?
自社で行うなら無料ツールと担当者の人件費が中心です。外注では依頼範囲(戦略設計のみか、記事制作・内部改修まで含むか)で大きく変わり、DYMのコンサルティング型は月額30万円〜(契約期間は基本6か月〜)です(詳しくは「SEO対策は自分でやる?プロに任せる?判断のポイントと費用」「SEO対策の費用相場と料金体系」)。
自分で始めるときの全体の流れは、次の5ステップです。各ステップは「SEO対策の始め方」で詳しく解説します。

SEOとは「検索エンジン最適化」のこと
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。GoogleやBingなどで特定のキーワードが検索されたとき、自社のWebページが上位に表示されるようサイトを改善する取り組みを指し、そのための施策全般を「SEO対策」と呼びます。
日本国内の検索ではGoogleが大きなシェアを占め、Yahoo! JAPANの検索結果にもGoogleの検索エンジンが使われています。そのため日本のSEO対策は、事実上「Googleの検索結果で上位を目指す対策」といえます。
Googleは公式の「SEOスターターガイド」で、「SEO(検索エンジン最適化)では、検索エンジンにコンテンツを理解させることで、ユーザーが検索エンジンからサイトを見つけてアクセスすべきかどうかを判断できるようにします」と説明しています。SEOは検索エンジンを「だます」技術ではなく、検索エンジンとユーザーの双方にページの価値を正しく伝える取り組みです。
SEO対策は「内部施策」「コンテンツ施策」「外部施策」の3つ
SEO対策は、大きく次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

| 施策の種類 | 目的 | 主な施策 |
|---|---|---|
| 内部施策(テクニカルSEO) | 検索エンジンがページを見つけ、正しく理解できる状態を整える | XMLサイトマップ、URLの正規化、タイトルタグ、構造化データ、モバイル対応、表示速度、内部リンクなど |
| コンテンツ施策 | ユーザーの検索意図に応える、役立つページを作る | キーワード選定、検索意図の分析、網羅性と独自性の確保、リライトなど |
| 外部施策 | 第三者からの評価(被リンク・言及)を獲得する | 良質な被リンクの獲得、サイテーション、SNSでの情報発信など |
3つはどれか1つだけ強化しても成果が出にくく、組み合わせが重要です。内部施策で土台を整えてもコンテンツが不十分なら上位表示は難しく、良いコンテンツがあってもクロールされなければ表示されません。本記事ではこの3分類に沿って具体的な施策を解説します。
SEO対策の具体例|よくある10の施策
「SEO対策は具体的に何をするのか」がわかるよう、代表的な施策を一覧にしました。詳しいやり方は、この記事の各章で解説しています。
- タイトルタグの改善(内部施策):狙うキーワードを前半に入れ、ページの内容が一目で伝わる文言にする
- メタディスクリプションの設定(内部施策):検索結果に表示される説明文に、記事の要点と得られる情報を書く
- 見出し構造の整理(内部施策):h1〜h3で内容の階層が伝わるようにする
- 内部リンクの整備(内部施策):関連ページ同士をつなぎ、孤立したページをなくす
- 画像のalt属性の設定(内部施策):画像の内容を文字で伝える
- 構造化データの設定(内部施策):パンくずや記事情報を、検索エンジンが理解しやすい形で記述する
- 表示速度・スマホ対応の改善(内部施策):Core Web Vitalsを確認し、スマートフォンで快適に読める状態にする
- 検索意図に答える記事の作成・リライト(コンテンツ施策):上位ページを見て「何を知りたい人向けか」を確認し、不足している情報を補う
- 良質な被リンクの獲得(外部施策):独自の調査データや事例など、引用されたくなる情報を発信する
- サイテーション・指名検索を増やす(外部施策):SNSやプレスリリースで、社名・サービス名の認知を広げる
SEO対策のメリット・デメリット
SEO対策にはWeb広告にない強みがある一方、注意点もあります(メリットの詳細は「SEO対策のメリット9選」でも解説しています)。代表的な集客手段であるリスティング広告(検索連動型広告)と比べると、違いがわかりやすくなります。
| 比較項目 | SEO対策(自然検索) | リスティング広告 |
|---|---|---|
| 費用 | クリックごとの広告費はかからない(制作・人件費は必要) | クリックごとに広告費が発生する |
| 効果が出るまで | 時間がかかる | 出稿後すぐに表示できる |
| 効果の持続性 | 上位表示が続く限り集客が続き、資産になる | 出稿を止めると表示されなくなる |
| 順位のコントロール | Googleの評価次第で、確実な保証はできない | 入札額や品質で表示位置を調整できる |
■SEO対策のメリット
1つ目は、広告費をかけずに継続的に集客できることです。自然検索枠はクリックされても費用が発生しないため、上位表示が続く限り、コストを抑えて見込み客を集められます。
2つ目は、コンテンツが資産として積み上がることです。一度公開して評価されたページは、広告と違って出稿を止めても消えず、長期にわたってアクセスを生みます。
3つ目は、ブランドの認知と信頼につながることです。情報を探すユーザーに自社のページが繰り返し表示されれば、「この分野に詳しい会社」として認知され、問い合わせや指名検索の増加にもつながります。
■SEO対策のデメリット
1つ目は、成果が出るまでに時間がかかることです(詳細は次項)。すぐに集客したい場合は、リスティング広告などとの併用を検討しましょう。
2つ目は、順位が保証されないことです。順位を決めるのはGoogleであり、どれだけ対策しても特定の順位は約束できません。アルゴリズムアップデートで変動することもあります。
3つ目は、誤った対策がかえってマイナスになることです。ガイドラインに反する手法は、順位の大幅下落や検索結果からの除外を招く恐れがあります。正しい知識で進めましょう。
SEO対策の効果が出るまでの期間の目安
Googleは、何か月で順位が上がるという目安を示していません。SEOスターターガイドでは「数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります。一般的には、数週間待ってから Google 検索の検索結果に良い影響があったかどうか確認することをおすすめします」と案内しています。新規・更新ページも「クロールには数日から数週間かかることがあります」とされ(※参考:Google に再クロールをリクエストする)、公開してすぐ反映されるわけではありません。
さらに、インデックスされた後も、評価が定まって順位が安定するまでには時間がかかります。サイトの規模や運営歴、競合の強さ、キーワードの難易度によって大きく変わるため、「何か月で必ず上位になる」とは言えないのが実情です。SEO対策は短期で結果を求めるものではなく、少なくとも数か月単位で施策と検証を続ける前提で計画を立てましょう。
SEOの仕組みとGoogleの評価基準

SEO対策を正しく進めるには、まず「Googleがどのような仕組みでウェブサイトを評価し、検索順位を決めているか」を理解することが大切です。知らずに進めると、時間や手間をかけても成果が得られないことがあります。
Googleが検索結果を表示するまでには、大きく3つのステップがあります。まず「クロール」でGoogleのロボット(クローラー)がウェブ上を巡回してページを発見し、「インデックス」でそのページを検索データベースに登録します。最後に「ランキング」で、どのページを何番目に表示するかを決定します。3つがすべて正常に機能して初めて、ページが検索結果に表示されます。
Googleは創業当初から一貫して「ユーザーの利便性を第一に考える」という哲学を持っています。SEO対策の本質は、検索エンジンを騙すテクニックではなく、ユーザーに役立つコンテンツを届けることです。また、Googleはすべてのページを同じ基準で評価しているわけではありません。
お金や健康、法律など生活に大きな影響を与えるジャンル(YMYL)には特に厳しい品質基準があり、「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」という評価軸が重要な役割を果たします。
ここでは、検索順位が決まる仕組み、Googleの根本的な哲学、現代SEOの核心であるYMYLとE-E-A-Tを順に解説します。
検索順位が決まる3つの仕組み
ページが検索結果に表示されるまでに、Googleの検索エンジンは「クロール→インデックス→ランキング」の3段階で処理を行います。各仕組みの理解がSEO対策の土台となります。

① クロール(発見)
クロールとは、Googleのロボット「クローラー(Googlebot)」がウェブ上を巡回し、ページの存在を発見する作業です。クローラーはリンクを辿ってページを訪問し、テキスト・画像・リンクなどの情報を収集します。巡回は自動ですが、新しいページはどこからもリンクされていないと、発見までに時間がかかります。
そのため、Google Search Consoleでインデックス登録をリクエストしたり、XMLサイトマップを送信したりして、巡回を促せます。クロールされないと、質の高いページでも検索結果に表示されません。robots.txtの設定ミスや、内部リンクが少ない孤立ページはクロールされにくいため注意が必要です。
② インデックス(登録)
クローラーがページを発見すると、その内容がGoogleの検索データベースに登録されます。この登録を「インデックス」と呼び、完了して初めて検索結果に表示される状態になります。インデックスされない主な原因は、noindex指定のミス、canonicalタグの誤記、ガイドライン違反によるペナルティ、低品質なコンテンツなどです。状況はGoogle Search ConsoleのURL検査ツールや「site:」検索で確認できます。
③ ランキング(順位付け)
インデックスされたページの中から、検索キーワードに最も適切なページを選び、順位をつけて表示する段階がランキングです。Googleは多数の要因を総合評価して順位を決めており、詳細なアルゴリズムは公開されていません。最も重要な基準は「検索するキーワードに対してユーザーが求める情報に的確に答えているかどうか」で、ユーザーの視点で記事の質を高めることが順位向上の基本です。
YMYL(Your Money or Your Life)
YMYL(Your Money or Your Life)は、人々の健康・経済的な安定・安全、社会の幸福に大きな影響を与える可能性のあるトピックを指し、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されています。直訳は「あなたのお金、あなたの人生」です。
GoogleはこのジャンルでE-E-A-Tを特に重視するとしています。YMYLに関わる情報が誤っていると、経済的損失・健康被害・生命の危険につながりかねないためです。
■YMYLに該当する4つの分類
現行の検索品質評価ガイドライン(2025年9月版)では、YMYLのトピックを次の4つに分類しています。
- 健康・安全(YMYL Health or Safety):心身の健康や安全を損なう可能性のあるトピック(医療情報、薬、緊急時の対応など)
- 経済的な安定(YMYL Financial Security):生活の経済力を損なう可能性のある話題(投資、ローン、保険、税金など)
- 政治・市民生活・社会(YMYL Government, Civics & Society):社会や市民生活に悪影響を与えうる話題(選挙、行政手続き、公的機関の情報など)
- その他(YMYL Other):上記以外で、人々の生活に害を及ぼす可能性のあるトピック
かつてのガイドラインでは「ニュース・時事」「ショッピング」「人々のグループ」などを含む7ジャンルでしたが、現在は上記の4分類に整理されています。
■YMYLジャンルに必要なSEO対策
YMYLジャンルで上位を目指すには、後述するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を高水準で満たすことが求められます。公的機関や専門機関のデータを根拠として明記し、専門知識を持つ人物が執筆・監修する体制が不可欠です。古い情報は誤解を招くリスクがあるため、定期的な更新も重要です。
YMYLのSEO対策は難易度が高いと言われますが、信頼できる正確な情報を届けるというコンテンツ制作の本質を実践すれば、上位表示の可能性は高まります。
※参考:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
E-E-A-Tは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を合わせた略語です。読み方は「ダブルイーエーティー」または「イーイーエーティー」で、Googleが良質なページを評価する指針として検索品質評価ガイドライン(英語版PDF)に定義されています。
E-E-A-Tは特定のランキングアルゴリズムや数値スコアではありません。ページの品質を評価する考え方であり、この基準を満たすコンテンツがGoogleから高く評価される傾向にあります。
■4つの評価軸とは
「経験(Experience)」は、作成者やサイトがそのテーマについて実際の経験を持っているかを問います。医療系なら実際の診療経験、旅行系なら現地を訪問した一次体験などが該当します。
「専門性(Expertise)」は、テーマに関する深い知識と専門的な見識があるかを評価します。専門用語を正確に使い、読者が求める水準の情報を提供できているかが基準です。
「権威性(Authoritativeness)」は、発信者や組織がそのテーマで第三者から信頼される存在かを示します。権威ある機関からの被リンクや専門家としての実績が該当します。
「信頼性(Trustworthiness)」は、情報が正確で誠実かを評価します。情報源の明示、ファクトチェックの徹底、オリジナルコンテンツの提供などが具体的な行動です。この4つの中でも信頼性はE-E-A-T全体の基盤となる最も重要な要素とされています。
■AI時代におけるE-E-A-Tの重要性
AIが大量のテキストを生成できる現代では、「誰が」「どんな経験をもとに」書いたかという人間らしさが重視されています。特にYMYLジャンルでは高い水準のE-E-A-Tを満たさなければ上位表示は難しく、専門家の監修や一次情報の提供が重要です。E-E-A-Tを高めることは、Googleの評価向上とユーザーの信頼獲得に直結する本質的なSEO施策です。
SEO対策の始め方|自分で進めるための5ステップ
SEO対策の施策は、すべてを一度に実行する必要はありません。自社で取り組むなら次の5つのステップで進めると、限られた時間でも効果の大きい施策から着手できます。
ステップ1:Search ConsoleとGA4を導入する
最初に、効果を測るための道具をそろえます。Googleが無料で提供する「Google Search Console」は検索結果での表示回数・クリック数・掲載順位やインデックスの状況を、「Googleアナリティクス4(GA4)」はサイトに訪れた後のユーザーの行動や問い合わせなどの成果を確認できるツールです。施策の前に導入しておかないと、改善の前後を比べることができません。設定方法と最初に見る画面は、このあとの「SEO対策の準備|Search ConsoleとGA4の設定と見方(画面つき)」で解説します。
ステップ2:現状を把握し、目標を決める
Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、どのキーワードで何回、何位に表示されているかを確認します。あわせて「ページのインデックス登録」レポートで、重要なページがインデックスされているかもチェックしましょう。そのうえで「問い合わせを月に何件増やしたいのか」「どんなユーザーに来てほしいのか」というゴールを決めると、狙うキーワードや優先施策が明確になります。
ステップ3:狙うキーワードを決める
自社のサービスや商品に関心を持つユーザーがどんな言葉で検索しているかを調べ、対策キーワードを決めます。立ち上げたばかりのサイトは、競合が少なく検索意図が明確なロングテールキーワードから始めると効果的です。具体的な方法は「キーワード選定とボリューム調査」で解説します。
ステップ4:土台を整え、コンテンツを作る・直す
キーワードが決まったら、検索意図に応えるページを作成します。同時に、クロールやインデックスを妨げる技術的な問題がないかを確認し、タイトルタグやメタディスクリプションなどの基本設定を整えます。新規ページを増やすだけでなく、すでにある程度表示されているページのリライトも効率的です。
ステップ5:効果を測定し、改善を続ける
施策の実施後は、Search ConsoleとGA4で順位・クリック数・成果の変化を確認し、次の改善につなげます。SEO対策は一度で終わらず、「計画→実行→確認→改善」のサイクルを回し続けることで成果が積み上がります。
SEO対策の準備|Search ConsoleとGA4の設定と見方(画面つき)
SEO対策は、現状を数字で把握するところから始まります。最初にそろえるのは、Googleが無料で提供する次の2つのツールです。どちらも登録した日からしかデータがたまらず、過去にはさかのぼれないため、施策の前に設定しておきましょう。
- Google Search Console(サーチコンソール):検索結果での表示回数・クリック数・掲載順位や、ページがGoogleに登録されているか(インデックス状況)を確認する。詳しくは「Google Search Consoleとは?」
- GA4(Googleアナリティクス4):サイトに訪れた後の行動(読まれたページ・問い合わせなど)を確認する。詳しくは「GA4とは?」
手順1:Search Consoleに登録する
GoogleアカウントでSearch Consoleにログインし、「プロパティを追加」で自社サイトを登録します。種類は2つです。「ドメイン」はサブドメインやhttp/httpsをまとめて計測でき、DNSレコードで所有権を確認します。「URLプレフィックス」は特定のURLだけを計測し、HTMLタグ、GA4、Googleタグマネージャーなどで所有権を確認します。確認が終わるとデータの収集が始まります。
データが表示されるまでには数日かかり、傾向をつかむには数週間分の蓄積が必要です。設定直後に何も出なくても問題ありません。
手順2:最初に開く「サマリー」画面を見る
登録すると「サマリー」画面が開きます。①上部の検索バーで、調べたいページのURLを検査できます。②「検索パフォーマンス」で、表示回数やクリック数を確認します。③「ページ」(インデックス作成)で、Googleへの登録状況を確認します。④サマリーには検索パフォーマンスの推移がグラフで表示されます。

手順3:検索パフォーマンスで、どのキーワードで見られているかを確認する
左メニューの「検索パフォーマンス」→「検索結果」を開くと、検索結果でのサイトの成績を確認できます。①期間は24時間から最長16か月(「詳細」)まで切り替えられます。②「フィルタを追加」で、ページ・クエリ(検索キーワード)・国・デバイスなどに絞り込めます。③の4つの指標は、「合計クリック数」(検索結果からの訪問数)、「合計表示回数」(検索結果での表示回数)、「平均CTR」(クリック数÷表示回数)、「平均掲載順位」です。④のグラフで推移を確認し、⑤のタブ(クエリ・ページなど)を切り替えて、⑥の一覧で何がどれだけ表示・クリックされているかを見ます。
見るコツは2つです。表示回数が多いのにクリック率(CTR)が低いクエリは、タイトルや説明文の見直し候補です。また、掲載順位は表示回数とセットで見ましょう。表示回数が少ないクエリの順位は、数回の表示で大きくぶれます。

手順4:URL検査で、このページはGoogleに登録されているかを確認する
上部の検索バー(①)に調べたいページのURLを入力してEnterキーを押すと、そのページの状況が表示されます。②「URLはGoogleに登録されています」と出れば、検索結果に表示される状態です。③「クロール済みのページを表示」で、Googleが最後にページを取得した日などを確認できます。④「インデックス登録をリクエスト」は、新規公開・大きく更新したページの再クロール依頼です(すぐの反映や順位上昇が保証されるわけではありません)。⑤「ページのインデックス登録」で、登録されている・いない理由を確認できます。

登録されていない場合は、noindexの設定ミス、robots.txtでのブロック、重複コンテンツ、クロール済みだが未登録、などの理由が表示されます。データがまだ出ないときは、Googleの検索窓に「site:自社ドメイン」(例:site:example.com)と入力し、ページが表示されれば検索エンジンに認識されています。
手順5:GA4で、サイトに訪れた後の行動を確認する
GA4を開くと「ホーム」が表示されます。①左のメニューで「ホーム」「レポート」「探索」「広告」を切り替えます(設定は左下の歯車「管理」から)。②上部には、アクティブユーザー、キーイベント(問い合わせなど成果として設定した行動)、セッション、イベント数が並びます。③期間はここで変更でき、④「レポートのスナップショットを表示」から詳しいレポートへ進めます。

SEO対策でまず見るのは、「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」です。②のメニューから開くと、訪問が経路(チャネル)別に表示されます。①で期間を決め、③のグラフで推移を、④の表でセッション数やエンゲージメント率を確認します。⑤「Organic Search」が、検索結果から訪れた自然検索のセッションで、SEO対策の成果を見る基本の指標です。

サイトマップの送信や、リライトする記事の見つけ方などは「効果測定とPDCAサイクル」で解説します。GA4は、管理画面の「Search Consoleのリンク」でSearch Consoleと連携すると、検索から訪れた後の行動まで一続きで確認できます。
SEO対策でやってはいけないこと|失敗しやすい5つのNG
SEO対策は、やり方を間違えると逆効果になります。次の5つは、特に初心者が陥りやすいNG例です。
1. 低品質なコンテンツを量産する:AI生成の文章をそのまま大量に公開したり、中身のない記事を増やしたりするのは避けましょう。Googleは、順位操作を主な目的に価値の乏しいページを大量に作ることを「大量生成されたコンテンツの不正使用」としてスパムに関するポリシーの対象にしています。作成方法(人かAIか)は問われず、AIを使うこと自体が禁止されているわけではありません。
2. 不自然な被リンクを購入・交換する:順位を操作する目的でのリンクの売買や過剰な相互リンクは、Googleのスパムに関するポリシーに違反し、手動による対策の対象になることがあります。詳しくは「やってはいけない『ブラックハットSEO』」で解説します。
3. キーワードを不自然に詰め込む:タイトルや本文にキーワードを詰め込んでも評価は上がらず、読みにくくなるだけです。ユーザーの疑問に答えることを優先しましょう。
4. 外部業者にサイトの一部を貸し出す:「サブディレクトリやサブドメインを貸してほしい」という営業を受けても、安易に応じないようにしましょう。他社のコンテンツを、自社サイトの評価を利用して上位表示させる目的で掲載すると、Googleの「サイトの評判に関するポリシー」に違反するおそれがあります。
5. 順位保証をうたう業者に依頼する:検索順位を決めるのはGoogleであり、特定の順位を保証することはできません。依頼先を選ぶ際のポイントは「SEO対策は自分でやる?プロに任せる?判断のポイントと費用」で解説します。
【1. 内部施策】クローラビリティとインデックスの最適化

検索エンジンがWebサイトを評価するには、まずページの存在を「知る」必要があります。Googleなどの検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットがサイトを巡回し(クロール)、ページ内容をデータベースに登録し(インデックス)、その後にランキングを決定します。
つまり、どれほど優れたコンテンツを作成しても、クロールやインデックスがうまくいかなければ、検索結果に表示されること自体が困難になります。
以下で取り上げる内部施策は、検索エンジンがサイトを正しく認識・評価できる環境を整えることを目的としています。クローラーがスムーズにページを巡回できるかどうか(クローラビリティ)と、重要なページが適切にインデックスされているかどうかという2つの観点から、XMLサイトマップ、URLの正規化、パンくずリスト、robots.txt、SSL化(HTTPS対応)の5つの施策を解説します。いずれも、SEO対策の初心者であっても取り組みやすい施策ばかりです。
XMLサイトマップ (sitemap.xml)
サイト内のすべてのページをクローラーに認識させるには、XMLサイトマップの作成と送信が有効です。特にページ数が多いサイトや立ち上げ間もないサイトでは、クロールの効率を大きく高められます。
■サイトマップとは?
サイトマップとは、Webサイト全体のページやコンテンツを、地図や目次のようにリスト化したWebサイト構成図のことです。ユーザー向けの「HTMLサイトマップ」と、検索エンジン向けの「XMLサイトマップ」の2種類があります。HTMLサイトマップはユーザーが迷わないためのもので、Googleは直接SEOに影響するとはしていませんが、ユーザビリティ向上を通じてSEO効果につながる可能性があります。XMLサイトマップは、検索エンジンにクロールしてほしいページを伝えるファイルです。
■XMLサイトマップが必要なサイト・不要なサイト
XMLサイトマップが特に必要なのは、ページ数が多いサイト、立ち上げ間もなく外部リンクが少ないサイト、内部リンクがほとんどないページを持つサイトです。一方Googleは、ページ数が約500ページ以下で、重要なページが内部リンクでつながり、動画や画像、ニュース記事が多くない小規模サイトなら不要な場合もあると説明しています。判断できない場合は、作成しておくのが無難です。
■XMLサイトマップの作り方
WordPressではバージョン5.5以降、本体標準のXMLサイトマップ機能があり、「https://(ドメイン)/wp-sitemap.xml」で自動出力されます。細かく設定したい場合は「XML Sitemap Generator for Google(旧 XML Sitemaps)」などのプラグインも使えます。ただし「Yoast SEO」や「All in One SEO」などのSEO対策プラグインを導入済みなら、XMLサイトマップ機能が内包されているため、改めて導入する必要はありません。複数の機能を同時に有効化するとサイトマップが重複して管理が煩雑になるため、使うものは1つに絞りましょう。いずれも記事の公開・更新に合わせて自動更新されます。手動作成には専門知識が必要なので、初心者は自動作成が現実的です。
作成時は、noindex(検索結果に表示させたくないページへの設定)が付いたURLをXMLサイトマップに含めないようにします。載せるのは、インデックスさせたい正規のURLだけが基本です。記事削除などで404エラーになったURLが残っているケースもよくあるため、定期的に見直し、存在しないページのURLは削除しましょう。
■Google Search Consoleへの送信手順と運用
XMLサイトマップを作成したら、Google Search Console(グーグルサーチコンソール:Googleがウェブマスター向けに提供する無料の管理ツール)のサイトマップ機能から送信します。左メニュー「サイトマップ」を開き、「新しいサイトマップの追加」欄にURLを入力して送信するだけです。後述するrobots.txtに「Sitemap:」としてURLを記載すると、クローラーが見つけやすくなります。なお、以前使われた「ping」での更新通知は、2023年にGoogleのサポートが終了しています。
URLの正規化 (canonical / 301)
Webサイトの運用中に、同じ内容のページが異なるURLで存在してしまうことがあります。この状態が続くと、検索エンジンが「どのページを正規として評価すべきか」判断できず、SEO評価が分散します。これを防ぐのが、canonicalタグと301リダイレクトによる「URLの正規化」です。
■canonicalタグとは?
canonicalタグ(カノニカルタグ)とは、検索エンジンに「このページが正規のページです」と伝えるHTMLタグです。似たページが複数ある場合に正規URLを指定すると、SEO評価を1ページに集約し、検索順位の向上を図れます。
■重複コンテンツが発生する主なケース
重複コンテンツが発生しやすいのは、計測用のURLパラメータ(たとえば「?utm_source=google」のような流入元記録のための付加情報)が付いたページ、PC用とモバイル用で別URLのページ、商品のカラーやサイズごとに別URLが生成されるECサイトのページなどです。いずれも表示内容が同じでURLが異なるため、検索エンジンが別ページと認識し、評価が分散しやすくなります。
■canonicalタグの正しい記述方法
canonicalタグはHTMLの<head>タグ内に1つだけ記述します。記述形式は以下の通りです。
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
URLは必ず絶対URL(ドメインからフルパスで記載したURL)で記述してください。相対URLでは正しく機能しない場合があります。また、正規ページ自身にも自己参照canonicalを設定しておくことが大切です。
■設定時の注意点・よくあるミス
noindexタグ(ページを検索結果から除外する設定)とcanonicalタグを同じページに設定することは避けましょう。一方は「インデックスするな」、もう一方は「これが正規ページだ(=インデックスせよ)」という相反する指示になるため、検索エンジンが意図した動作をしなくなる可能性があります。また、内容がまったく異なるページをcanonicalに指定することも禁物です。
■301リダイレクトとの使い分け
URLを恒久的に変更する場合や、旧URLを廃止してページを統合する場合は301リダイレクトを使います。HTTPヘッダーのステータスコードの一種で、URLが恒久的に変わったことを検索エンジンとユーザーに知らせる転送処理です。旧URLへのアクセスが自動で新URLに転送され、被リンクなどのSEO評価も引き継げます。一時的な変更には302リダイレクトが使われますが、Googleは恒久的な転送には301を使うよう公式に案内しています。設定は、サーバーの.htaccessへの記述か、WordPressの「Redirection」プラグインが一般的です。種類や設定方法は「リダイレクトとは?」で詳しく解説しています。
パンくずリスト (BreadcrumbList)
パンくずリストは、ユーザーが「サイト内の今いる場所」をひと目で把握できるようにするナビゲーション要素です。「ホーム > カテゴリ > 記事名」のように階層を示す形式が一般的で、ページ上部のヘッダー下付近に設置されることがほとんどです。名前の由来はグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」にあり、道に迷わないようにパンくずを落として道しるべにしたエピソードから来ています。
■SEOへの効果・メリット
パンくずリストを設置するメリットは、ユーザーへの利便性提供とクローラーへの支援の2点に整理できます。
ユーザーの利点は、検索結果から直接下層ページに来たユーザーが、サイト内の現在位置を把握しやすくなることです。目的のページでなくても、リンクから上位ページやカテゴリへ移動できるため、離脱を防ぐ効果が期待できます。
クローラーへの支援としては、パンくずリストにはテキストリンクが置かれるのが一般的で、クローラーがたどるリンクを効果的に増やせます。クローラーはこれを通じてサイトの全体構造を理解しようとするため、適切なインデックスにも貢献します。
パンくずリストに構造化データ(BreadcrumbList)を設定すると、Googleがページの階層を正確に理解しやすくなります。なお、Googleは2025年1月からモバイルの検索結果でパンくずリストを表示しない変更を行い、2026年10月時点で検索結果に表示されるのはパソコン版のみです(※参考:検索結果のパンくずリスト表示の簡素化(Google検索セントラル ブログ))。
robots.txt の設定
robots.txt(ロボッツテキスト)とは、検索エンジンのクローラーに「どのページやディレクトリにアクセスしてほしくないか」を伝えるテキストファイルです。サイトのルートディレクトリ(トップページと同じ階層)に1つだけ設置します。
管理画面のログインページや、検索結果ページ・絞り込み条件などで無数に生成されるURLのように、クロールする必要のない領域が多いと、重要なページへのクロールが後回しになる可能性があります。robots.txtでそうしたURLへのクロールを制限することで、クローラーに重要なページを効率よく巡回してもらえます。なお、Googleがクロールの上限(クロールバジェット)の管理を特に必要としているのは、100万ページ以上の大規模サイトや、1万ページ以上で毎日更新されるサイトなどです。一般的な規模の企業サイトであれば、クロールバジェットを過度に気にする必要はありません。
■robots.txtの記述要素
robots.txtの記述要素は次の3つです。「User-agent」は対象のクローラー(「*」で全クローラー)、「Disallow」はクロールを拒否するディレクトリまたはページ、「Allow」は禁止範囲内で例外的に許可するパスを指定し、DisallowとAllowの組み合わせで細かく制御できます。また「Sitemap」にXMLサイトマップのURLを記述すると、サイト全体の構造をクローラーが効率よく把握できます。
■参考になる記述例とAIクローラーへの対応
基本的な記述例は以下の通りです。管理画面(/admin/)をブロックしつつ、XMLサイトマップの場所を伝える構成が一般的です。
User-agent: *
Disallow: /admin/
Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
近年ではAI向けクローラーへの対応も話題になっています。たとえばOpenAIは、AIの学習用の「GPTBot」と、ChatGPTの検索機能用の「OAI-SearchBot」を分けて公開しており、学習には使われたくないが検索結果には表示されたい、といった制御が可能です。Googleの場合は「Google-Extended」を指定すると、GeminiなどのAIの学習への利用を制御できます。Google-Extendedの設定は、Google検索での表示や順位には影響しないとGoogleは説明しています。なお、OAI-SearchBotのような検索用のクローラーをブロックすると、ChatGPTの検索で自社の情報が表示されにくくなる可能性があります。どのクローラーを許可するかは、目的に応じて判断しましょう。
■やってはいけないNG記述例
最も危険なミスは「Disallow: /」の記述です。サイト全体のクロール禁止を意味し、誤って本番環境に反映するとGoogleがすべてのページをクロールできなくなります。修正後も再クロールの完了に時間がかかるため、反映前によく確認しましょう。反映後はGoogle Search Consoleの「robots.txtレポート」(設定→robots.txt)で、Googleが取得した内容やエラーの有無を確認できます。なお、以前の「robots.txtテスター」は2023年に廃止され、このレポートに置き換わりました。
なお、robots.txtはクロールを制限するもので、インデックス自体は完全には防げません。確実に検索結果から除外するには、noindexタグ(特定のページを検索結果に表示させない設定)を別途使用してください。
SSL化 (HTTPS対応)
サイトのセキュリティを確保し、ユーザーに安心して利用してもらうには、HTTPS化(常時SSL化)が不可欠です。HTTPのままなら、早めに対応しましょう。
■HTTPS化とは? HTTP・HTTPSの違い
HTTPSとは「Hyper Text Transfer Protocol Secure」の略称で、ユーザーとサイト間で送受信するデータの安全性を確保する通信の仕組みです。HTTPとの大きな違いは通信データの暗号化の有無で、HTTPは平文でやり取りするため第三者に傍受・改ざんされるリスクがあります。HTTPSは、暗号化・データの完全性の保護・認証の3要素でユーザーと運営側の双方を守ります。
HTTPS化と常時SSL化はほぼ同義で、サイト全体をHTTPSに対応させることです。必要な「SSL証明書」(正式にはSSLサーバ証明書)は、運営者の実在確認と通信の暗号化という2つの機能を持つ電子証明書です。
■HTTPS化のメリットとSEO効果
Googleは2014年、HTTPSをランキングシグナルに使用すると公式発表しました。当初の影響は全世界の検索クエリの1%未満とされましたが、2019年にはGoogleのゲイリー・イリェス氏がX(旧Twitter)で「無視しないほうがよい程度には、測定可能な数のクエリに影響している」という趣旨の発言をしています(※参考:Search Engine Roundtable(英語)/HTTPS をランキング シグナルに使用します(Google検索セントラル ブログ))。
また、2018年7月リリースのChrome 68以降、HTTPのサイトには「保護されていない通信」などの警告が表示されます。ユーザーの離脱を招くリスクは無視できません。
■HTTPS化後に必要な対応
HTTPS化が完了したら、いくつかの後処理が必要です。CSSやJavaScript、画像などの外部ファイルもHTTPSで配信されているか確認します(HTTPのまま残っていると「混在コンテンツ」と呼ばれる状態になりセキュリティ上の問題が残ります)。内部リンクのURLもHTTPから始まっているものはHTTPSに修正しましょう。リダイレクトが設定されていれば表示はされますが、表示速度に悪影響を及ぼします。さらに、HTTPS化によってURLが別物になるため、Google Search ConsoleへのHTTPSプロパティの再登録も忘れずに行ってください。
【1. 内部施策】HTMLタグとユーザビリティの最適化

SEO対策では、Googleのクローラーにページの内容を正しく伝えるため、HTMLタグの適切な設定が欠かせません。HTMLとは「HyperText Markup Language」の略称で、Webページを作成する言語のことです。タグで文章に意味づけ(マークアップ)をすると、クローラーがコンテンツの内容や構造を理解しやすくなります。
HTMLのマークアップの精巧さが直接検索順位を決めるわけではありませんが、シンプルで標準に沿った記述を心がければ、検索エンジンに正しく評価されないリスクを避けられます。とくにtitleタグ・metaタグ・hXタグ(見出しタグ)はSEO上で注目される主要なタグで、適切に設定することが、ページとキーワードの関連性を検索エンジンに伝える基本です。
ここでは、タイトルタグやメタディスクリプション、見出しタグの構造、画像のalt属性、構造化データ、モバイル対応、ページ表示速度まで、HTMLタグとユーザビリティに関わる内部施策を順に解説します。
タイトルタグ (Title) の最適化
検索結果のタイトルは、ユーザーが最初に目にするコンテンツです。タイトルタグ(title要素)は検索結果の「タイトルリンク」の元になり、ページの内容をGoogleに伝えるとともに、クリック率(CTR:Click Through Rate=検索結果上でクリックされる割合)にも大きく影響します。
■タイトルタグの基本ルール
Googleは「タイトルリンク」に関するドキュメントで、次のようなポイントを示しています。
- サイト上のすべてのページにtitle要素でタイトルを設定し、定型文の繰り返しを避ける
- 内容を具体的かつ簡潔に表す。曖昧な「ホーム」「無題」などは避ける
- 同じキーワードを何度も繰り返したり、無関係な語を詰め込んだりしない
タイトルの文字数にGoogleの上限はありませんが、検索結果ではデバイスの画面幅に合わせて省略されます。日本語ではパソコンで30文字前後を超えると省略されやすいため、伝えたいことと対策キーワードはタイトルの前半に置くと効果的です。付け方は「SEOで最適な文字数とは?タイトルの作り方を解説」でも詳しく解説しています。
■キーワードは自然に入れる
以前のSEO対策では、ページ内にキーワードを多く含める(キーワード出現率を高める)ことが有効とされていました。しかし現在は、Googleがページの文脈を読み取ってコンテンツを評価できるようになっており、キーワードの出現回数そのものの重要性は低くなっています。Googleのスターターガイドでも、同じ言葉を何度も繰り返すことはユーザーをうんざりさせるうえ、キーワードの乱用はスパムに関するポリシーに違反するとされています。
titleタグにはメインキーワードを1〜2回、自然な文脈で含めましょう。「安い 格安 激安」のような同義語の羅列や、内容と乖離した誇張表現は避けてください。
■Googleがタイトルを書き換えることもある
Googleは、タイトルタグがページを正確に表していないと判断した場合などに、h1などページ内の他のテキストで検索結果のタイトルリンクを生成することがあります。意図したタイトルで表示されるよう、タイトルタグとh1を一致させ、ページの内容を正確に表しましょう。
メタディスクリプション (Meta Description)
検索結果でタイトルの下に表示される説明文がメタディスクリプションです。ユーザーの「クリックするかどうか」の判断を左右するため、見落とされがちですが、流入数に影響する施策です。
■メタディスクリプションとは?
メタディスクリプションとは、ページの内容を要約して紹介する文章のことで、HTMLのmeta要素(name=”description”)に記述します。GoogleやYahoo!などの検索結果にスニペット(説明文)として表示されることがあります。設定しなくてもGoogleが本文の内容から自動で抜粋しますが、自分で設定することで記事内容をより正確にユーザーへ伝えられます。また、Googleは検索キーワードに合わせて、メタディスクリプションではなく本文の一部をスニペットに使うこともあります。
■検索順位への影響・影響しない範囲
メタディスクリプションは検索順位に直接影響しません。Googleは公式ブログで「表示するスニペットに description meta タグを使用する場合でも、Google のランキングでは description meta タグは使用されません」と明言しています(※参考:Google はウェブ ランキングにキーワード メタタグを使用していません(Google検索セントラル ブログ))。
■正しい設定方法と文字数の目安
Googleはメタディスクリプションの長さを制限していませんが、検索結果ではデバイスの幅に応じて切り詰められます。スマートフォンでは表示文字数が少ないため、重要な情報は冒頭70文字程度に収めるのが実用的です。記事内容がわかる概要文と、読むことで得られる恩恵(たとえば「この記事を読めば○○の悩みを解決できます」)を入れると効果的です。他記事の文章を使い回さず、記事ごとにオリジナルの内容を設定してください。
見出しタグ (h1, h2, h3) の階層構造
ページの内容を論理的に伝えるには、見出しタグの正しい使い方が欠かせません。適切な階層構造は、ページの内容をGoogleに伝える手がかりになるとともに、読者やスクリーンリーダー利用者のわかりやすさに直結します。
■h1タグの役割と設置の目安
h1タグはページ全体の主題を表す最上位の見出しです。Googleは見出しの順序そのものが検索順位を左右するとはせず、スターターガイドでも「ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません」と説明しています。ただしユーザーにはページの主題がひと目でわかることが大切なため、主題を端的に示すh1を1つ設定するのが一般的でわかりやすい運用です。Googleのタイトルリンクに関するドキュメントも、メインタイトルのテキストをページで最初に目立つh1要素に配置する例を挙げています。タイトルタグとh1のテキストを合わせれば、主題をGoogleとユーザーの双方に一貫して伝えられます。
■h2・h3の正しい役割と使い方
h2はページ内の各章や目次として機能し、コンテンツ全体の構成を一目で把握するのに重要です。h3はh2の内容を詳しく説明する際に使います。Googleの「SEOスターターガイド」では、「見出しを意味的な順番にすることは、スクリーン リーダーにとっては素晴らしいことですが、Google 検索にとっては順番どおりに使われていなくても問題ありません」と説明されています。順序が順位に直接影響するわけではありませんが、h1→h2→h3の階層はスクリーンリーダーの利用者を含む全読者にわかりやすいため、基本ルールとして守りましょう。
画像SEO (alt属性)
Googleはページの文章や画像認識の技術なども使って画像を理解しようとしますが、それだけで正確に伝わるとは限りません。代替テキストを設定するalt属性(オルト属性)を活用すれば、画像の内容を正しく伝えられ、画像検索からの流入獲得やアクセシビリティ向上につながります。
■SEOへの効果とGoogleの評価基準
alt属性を設定すべき理由は主に3つです。1つ目は、通信の問題などで画像が表示されない場合も、代替テキストでコンテンツの意味が伝わること。2つ目は、スクリーンリーダー(テキストや画像を音声で読み上げるツール)を使う視覚障害のある方に画像の内容を伝えられること。3つ目は、Googleも代替テキストを画像理解の手がかりにしており、適切な入力がSEO対策になることです。
■目的別・画像種類別の書き方
alt属性の書き方は画像の種類で異なります。テキスト画像(装飾されたロゴや見出し画像など)は、画像内のテキストをそのまま入力します。写真は、なくては文章が成り立たない場合に内容を説明するテキストを入れ、単なるイメージ写真や近くにキャプションがある場合はalt属性を空(alt=””)にしてもかまいません。アイコン画像は、虫眼鏡なら「検索」と入力し、純粋な装飾なら空にします。グラフ画像は、数値の羅列ではなく「○○の売上推移グラフ」のように、読み上げても意味が通じる文章にしましょう。
代替テキストの共通ルールは、コンテンツ全体の文脈で意味が通るように入力することです。alt属性がないと、スクリーンリーダーが画像ファイル名をそのまま読み上げることがあるため、不要な画像でもalt=””と記述しておきましょう。すべての画像に記事タイトルなど同じ文言を入れると、画像の内容を伝えるというalt属性の役割を果たせないため避けてください。
構造化データの設定
構造化データとは、ページの情報が「何を表しているか」を、検索エンジンが理解しやすい決まった形式(schema.orgの語彙)で記述したものです。たとえば「この文字列は記事のタイトル」「これは公開日」「これはパンくずリストの階層」といった意味を、HTMLとは別にGoogleへ伝えられます。
■構造化データのメリット
構造化データを正しく設定すると、Googleがページの内容を正確に理解しやすくなります。パンくずリスト・商品情報・レビュー・イベントなど、種類によっては検索結果に「リッチリザルト」と呼ばれる目立つ表示が出る可能性もあります。ただし、リッチリザルトの表示や順位の上昇が保証されるわけではありません。
■設定方法と確認方法
Googleが推奨する形式は「JSON-LD」で、HTMLの<head>内などに<script type=”application/ld+json”>として記述します。WordPressであれば、Yoast SEOやAll in One SEOなどのプラグインで、記事(Article)やパンくずリスト(BreadcrumbList)などの基本的な構造化データを自動で出力できます。設定後は、Googleの「リッチリザルトテスト」でリッチリザルトの対象になる項目のエラーがないかを確認し、あわせて「Schema Markup Validator」(validator.schema.org)で、リッチリザルトの対象外のものも含め、すべての構造化データの記述に誤りがないかを確認しましょう。
■設定時の注意点
構造化データには、ページ上でユーザーに見えている内容と一致する情報だけを記述してください。表示されていない内容のマークアップはガイドライン違反です。以前よく使われた「よくある質問(FAQPage)」の構造化データは、2023年8月以降リッチリザルトの表示が政府・医療系の信頼性の高いサイトに限られ、2026年5月7日以降はGoogle検索に表示されません(※参考:Google検索セントラル「ドキュメントの更新履歴」)。
※参考:構造化データの一般的なガイドライン(Google検索セントラル)
モバイルファーストインデックス (MFI)
現在のSEOでは、Webサイトのスマートフォン対応がなにより重要です。Googleはページの評価にスマートフォン版のコンテンツを基準として使用しており、この仕組みを「モバイルファーストインデックス(MFI)」と呼びます。
■モバイルファーストインデックスとは?
モバイルファーストインデックス(MFI)とは、GoogleがWebページのインデックス登録や評価を決定する際に、パソコン版のコンテンツではなくモバイル版のコンテンツを利用する仕組みのことです。2018年から本格的な移行が進み、2023年10月にGoogleはすべてのサイトへの適用が完了したと発表しました。さらに2024年7月5日以降、Googleはスマートフォン用Googlebotのみでサイトをクロール・インデックスしており、スマートフォンでまったく閲覧できないサイトはインデックス登録の対象外になると説明しています。
※参考:モバイル ファースト インデックスの最終段階(Google検索セントラル ブログ)
■モバイルファーストインデックスに対応するための施策
最も重要な施策はレスポンシブデザインの採用です。レスポンシブデザインとは、画面サイズに応じて自動でレイアウトが切り替わる設計のことで、パソコンとモバイルで同一のURLとコンテンツを使用します。MFI対応のリスクを最小化できるとして、Googleが正式に推奨しています。パソコン版とスマートフォン版で別々のURLを運用している場合は、canonicalタグとalternateタグを用いたアノテーション(両者が同一コンテンツであることをクローラーに伝える設定)が必要です。
ページ表示速度 (Core Web Vitals)
表示に時間がかかるサイトは、ページを開かずに戻る「離脱」を招きます。Googleはページ表示速度をランキング要因の一つとして公表しており、速度改善はSEO対策と集客の両面で重要です。
■表示速度とSEOの関係
Googleは2010年に、サイトの表示速度をランキング要因の一つとして使うと公表しました(当時はパソコンでの検索が対象)。影響は関連性や外部リンクに比べるとさほど大きくありません。さらに2018年7月の「スピードアップデート」で、読み込み速度がモバイル検索のランキング要因に導入されました。Googleは、対象はユーザーがかなり遅いと感じるページのみで、影響するのはごくわずかなクエリだと説明しています。
■Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の3指標
Core Web Vitalsとは、ページの読み込み速度・操作への反応の速さ・表示の安定性といったユーザー体験の質を測る、Googleが定めた指標群です。現在は次の3つで構成され、それぞれ「良好」とされる目安が示されています。
| 指標 | 測るもの | 「良好」の目安 |
|---|---|---|
| LCP(Largest Contentful Paint) | メインのコンテンツが表示されるまでの時間(読み込み速度) | 2.5秒以内 |
| INP(Interaction to Next Paint) | クリックやタップなどの操作に対する反応の速さ | 200ミリ秒未満 |
| CLS(Cumulative Layout Shift) | 表示中にレイアウトがずれる度合い(視覚的な安定性) | 0.1未満 |
なお、INPは2024年3月に、それまでの指標だったFID(First Input Delay)に代わってCore Web Vitalsに採用されました。Google Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」レポートから、自社サイトの状況を確認できます。
※参考:Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について(Google検索セントラル)
■表示速度を上げる手順
改善の第一歩として、Googleが無料提供する「PageSpeed Insights」でURLを入力してページを分析しましょう。モバイルとPCのそれぞれで、実際のユーザーのデータ(Core Web Vitalsの評価)と、100点満点のスコアが表示され、改善が必要な項目が具体的に提示されます。主な改善方法として、まず画像の軽量化が効果的です。「iloveimg」や「TinyPNG」などの無料ツールで圧縮したり、WebPなどの軽い画像形式に変換したりすることで、大幅な速度改善につながります。次にソースコードの軽量化として、意味のない改行や空白の削除、使用していないCSSやJavaScriptの削除を行います。さらにブラウザのキャッシュ(過去に読み込んだデータを一時保存する機能)を活用することで、再訪問時の読み込み時間を短縮できます。WordPressを使用しているサイトでは、キャッシュ系プラグインの導入も有効な手段です。
【1. 内部施策】サイト品質の管理とメンテナンス
Webサイトを長く運用すると、知らないうちに品質を損なうコンテンツが増えることがあります。重複コンテンツや低品質なページが蓄積するとGoogleがサイト全体の評価を下げる可能性があるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ここでは、サイト品質を維持する3つの施策として、低品質・重複コンテンツの解消、noindexタグによる低品質ページの対策、内部リンク構造の最適化を解説します。地道に思えても、品質管理こそが継続的な検索順位向上を支える土台です。
低品質・重複コンテンツの解消
サイト全体のSEO評価を守るには、低品質コンテンツと重複コンテンツの管理が最優先です。どちらも「サイトの品質を下げる要因」として認識されるため、放置するとサイト全体の評価が低下するリスクがあります。
■Googleが低品質と判断する基準
Googleがスパムポリシーなどで示す、価値の低いコンテンツの代表例は次の4種類です。「自動生成コンテンツ」は、複数の場所から収集したテキストを自動でつなぎ合わせた、意味をなさない文章です。「独自の付加価値を持たないアフィリエイトページ」は、商品説明を公式サイトから転載しただけで独自の情報がないものです。「無断複製コンテンツ」は他サイトから転載・コピーしたものです。「誘導ページ(ドアウェイページ)」は、地域名やキーワードだけを差し替えたほぼ同一のページを大量に作り、特定ページへ誘導する手法で、ガイドライン違反です。広義では、目的が不明確で内容が薄いページも、有益な情報がないとして低品質とみなされることがあります。考え方は、Google公式YouTubeチャンネル「Google Search Central」の動画でも解説されています(英語)。
■SEOへの影響
低品質なコンテンツが少数あるだけでは大きなマイナスにはなりませんが、増え続けると品質の低いサイトとして認識され、サイト全体の評価が下がっていきます。重複コンテンツについては、SEO評価の分散・クローラビリティ(検索エンジンがサイトを効率よく巡回できる状態)の悪化・ユーザー体験の低下という3つの悪影響が生じます。なお、悪意のない重複コンテンツに対してGoogleが手動でペナルティを与えることは原則ありません。
■低品質コンテンツ・重複コンテンツの発見方法
低品質ページは、Google Search Console(グーグルサーチコンソール・Googleが無料提供する分析ツール)の「クロール済み・インデックス未登録」で確認できます。重複コンテンツは、「インデックス作成」→「ページ」→「重複しています。」から始まる箇所をクリックすると、該当URLが一覧表示されます。
■対策手順と解消方法
Googleが示す重複コンテンツの主な対策は5点です。ページ移動時は301リダイレクトで新URLへ転送する、内部リンクのURL形式を統一する、canonicalタグ(「このURLが正規ページです」とGoogleへ伝えるHTMLの記述)で正規ページを指定する、類似コンテンツを1ページに集約する、XMLサイトマップ(サイト構造をGoogleへ伝えるファイル)で正規URLを明示する、という方法です。
低品質ページの対策 (noindex)
内容が薄いページや検索結果に表示させる必要のないページを放置すると、サイト全体の評価が下がる原因になります。そうしたページに「noindex」タグを設定してインデックス対象から除外することは、サイト品質を守るうえで有効です。
■noindexタグとは?
noindexタグとは、Googleなどの検索エンジンにサイトやページをインデックスさせないためのメタタグです。設定したページは、どのキーワードで検索しても表示されなくなります。
注意点は、noindexタグを設定してもクローラーの巡回(クロール)は続くことです。クロール自体を拒否したい場合はrobots.txtを使いますが、noindexのページをrobots.txtで拒否すると、クローラーがページを読めずnoindexの指示が伝わりません。Googleも、noindexを有効にするにはrobots.txtでブロックせず、クローラーがアクセスできる状態にする必要があると説明しています。
■noindexを使うべきページ・使ってはいけないページ
noindexタグを使うことが多いのは、サイト内検索の結果ページや絞り込み条件で自動生成されるページ、内容が極端に少ないページ、会員向けの完了ページなど検索から訪れる必要がないページ、どうしても残す必要がある類似ページです。
一方、存在しないページ(エラーページ)には、noindexではなく404(または410)のステータスコードを返すのが正しい対応です。エラー内容を表示しつつステータスコード200を返すと、Search Consoleで「ソフト404」として扱われます。また「流入数が少ない=低品質」とは限りません。流入数の少なさだけで過度にnoindexを設定すると、本来評価されるべきページまで対象外となり、サイト評価に悪影響が出る可能性があります。
■正しい設定手順
noindexタグを直接設定する場合は、インデックスさせたくないページのHTMLファイルのhead内に以下のタグを記述します。
<meta name="robots" content="noindex"/>
WordPressでは、「All in One SEO(旧All in one SEO pack)」プラグインを使うと、ページやカテゴリーごとに柔軟に設定できます。投稿ページの編集画面で「Advanced(詳細設定)」→「ロボット設定」の順に進み、「インデックスなし」にチェックを入れます。
■設定後の確認方法と注意点
設定後は、Google Search Consoleの「noindexタグによって除外されました」の項目で、意図しないページが対象になっていないかを確認しましょう。外部リンクなどで評価を得ている重複コンテンツには、noindexではなくcanonicalタグによるURL正規化が適切です。
※参考:noindex を使用して検索インデックス登録をブロックする(Google検索セントラル)
内部リンク構造の最適化
サイト内のページ同士をつなぐ内部リンクは、ユーザーの回遊を促すだけでなく、クローラーがサイト全体を効率よく巡回するうえでも重要です。アンカーテキスト(リンクに設定する文字列)を正しく設定することも、SEO評価の向上につながります。
■SEOへの効果・メリット
内部リンクがSEOにもたらす主な効果は3つです。まず、ページ同士がつながることで、クローラーが各ページを巡回(クロール)しやすくなります。クロールはインデックス登録の第一条件です。次に、関連情報へのリンクでユーザーが知りたい情報へスムーズに進め、利便性が向上します。さらに、Googleはページ同士のリンク関係も評価に利用しています。Googleの「ランキングシステムガイド」でも、リンクの関係からページの内容と有用性を判断するPageRankが、サービス開始当初から使われているコアランキングシステムの一つとして紹介されています。同じテーマの関連ページ同士を内部リンクで結び、中心となるページにリンクを集める「トピッククラスター」の構造をつくれば、特定テーマでのサイト全体の評価向上が期待できます。
■内部リンクの正しい貼り方
内部リンクは、関連性の高い記事同士をつなぐのが基本です。たとえば「店舗向けホームページ制作の費用相場」の記事から「ホームページ制作会社の選び方」へのリンクは自然ですが、「ホームページ制作の費用相場」から「ランニングのトレーニング方法」へのリンクは関連性がなく不適切です。
■内部リンク最適化のコツ
アンカーテキストは、内部リンクの最適化で中心的な役割を担います。Googleはアンカーテキストからリンク先の情報を理解するため、「詳しくはこちら」のような曖昧な表現でなく、リンク先の内容を簡潔に表した言葉にしましょう。Googleも、説明的で適度に簡潔にし、リンク先とリンクを置くページの両方の内容に関連したものにするよう推奨しています。
※参考:Google公式による内部リンク構造のベストプラクティス
■やってはいけないNG例
むやみな内部リンクの設置、リンク先と無関係な言葉のアンカーテキスト、キーワードの不自然な詰め込み、ユーザーに見えない隠しリンクは避けましょう。特に隠しリンクやキーワードの詰め込みは、Googleのスパムに関するポリシー違反です。外部サイトとの相互リンクも、関連性のないサイトとの設置や、リンク交換だけが目的の過剰な相互リンクは、リンクスパムとみなされるリスクがあります。
【2. コンテンツ施策】ユーザーの検索意図を満たす記事作成
SEO対策では、コンテンツの質がサイトの集客力を左右します。技術的な内部施策を整えても、ユーザーが求める情報を提供できなければ検索順位は上がりません。Googleは「ユーザーにとって有益なコンテンツを上位に表示する」ことを目的としており、評価軸はコンテンツの内容そのものにあるからです。
以下では、検索意図を満たす記事を作る5つの施策として、キーワード選定とボリューム調査、検索意図(インテント)の深掘り、網羅性と関連語の活用、独自性と一次情報、読みやすさとUX(ユーザー体験)を順に解説します。
良質なコンテンツとは、情報を届けるだけでなく、読んだユーザーが「知りたいことを知れた」「次の行動がわかった」と感じられるものです。5つの施策を実践し、検索結果で選ばれるコンテンツを作りましょう。
キーワード選定とボリューム調査
SEOで成果を出すには、まず「どのキーワードで上位表示を狙うか」を正しく決めることが出発点です。需要や競合状況を把握しないまま記事を作成しても、ユーザーに届かないコンテンツになりかねません。キーワード選定とボリューム調査は、コンテンツ施策の土台です。
■ビッグ・ミドル・ロングテールキーワードの違いと選び方
キーワードはボリュームで大きく3種類に分けられます。月間検索ボリュームが1万回以上は「ビッグキーワード」、1,000〜10,000回程度は「ミドルキーワード」、1,000回未満は「ロングテールキーワード」です。業界によって相対的に変わるため、目安として理解しておきましょう。
サイト立ち上げ直後は、競合が少なく上位表示を狙いやすいロングテールキーワードから対策するのが効果的です。成長したらミドルキーワードへ移行し、ドメインへの評価が高まった成熟期以降にビッグキーワードを狙う、という段階的な戦略が基本です。
ロングテールキーワードは3〜4語の複合キーワードが多く、検索意図が絞られているため、ユーザーのニーズに合った記事を作りやすい特徴があります。検索意図が明確なキーワードには、コンバージョンにつながりやすいものも多くあります。
■Googleトレンドを使ったキーワード調査
Googleトレンドは、キーワードの検索需要の傾向をグラフで分析できる無料ツールです。人気度の時系列変化から、季節的な需要の波があるキーワードや今後伸びそうなキーワードを事前に把握でき、キーワード同士を比較して優先順位を判断する際にも役立ちます。キーワードプランナー(Google広告が提供するツール。利用にはGoogle広告のアカウントが必要)で検索ボリュームを確認し、Googleトレンドで動向を調べる、という2つの組み合わせで、より精度の高いキーワード選定ができます。
■ツールを使った競合キーワード調査
SEO分析ツールを使うと、競合サイトがどのキーワードで流入を獲得しているかを調べられ、自社が未対応の検索ニーズを発見できます。有料のツールが多いですが、無料プランや無料で使える機能を持つものもあるため、まずは無料の範囲から試すとよいでしょう。自社サイトがすでに表示されているキーワードは、Search Consoleの「検索パフォーマンス」で無料で確認できます。
検索意図 (インテント) の深掘り
キーワードを決めただけでは、上位表示は狙えません。同じキーワードで検索するユーザーでも、「情報を知りたい」「比較・検討したい」「今すぐ購入したい」など目的はさまざまです。この「なぜそのキーワードで検索したのか」という背景を読み解くのが、検索意図(インテント)の深掘りです。
■顕在的ニーズと潜在的ニーズ
ニーズは「顕在的ニーズ」と「潜在的ニーズ」に分けられます。顕在的ニーズは、ユーザーが自覚している知りたいことや解決したいことです。たとえば「SEO対策 やり方」と検索するユーザーは、具体的な手順を知りたいという顕在的ニーズを持っています。一方、潜在的ニーズは、ユーザーが必ずしも言語化していない背景の欲求です。このユーザーには、検索順位を上げて問い合わせを増やしたい、という潜在的ニーズがある可能性があります。
上位表示を狙うだけでなく、ユーザーに行動を起こしてもらうためには、この潜在的なニーズまで満たすコンテンツを作ることが重要です。
■検索意図の4分類
検索意図は大きく4種類に分けると整理しやすくなります。「知りたい」という情報収集が目的の「情報収集型」、「特定のサイトやページにアクセスしたい」というナビゲーションが目的の「案内型」、「購入・申し込みなど具体的な行動をしたい」という「取引型」、「購入前に商品やサービスを比較・検討したい」という「調査型」です。対策キーワードの分類を把握すれば、記事の方向性を明確に決められます。
■検索意図の調べ方
検索意図を調べる最も基本的な方法は、対策キーワードで実際に検索してみることです。上位ページの内容から、Googleが想定する意図を読み取れます。記事形式か、比較ページか、公式サイトかを見るだけでも、求められる方向性が見えてきます。
網羅性と関連語(共起語)の活用
上位表示を目指すなら、そのテーマについて「どこよりも詳しく、幅広く答えている記事」を意識することが重要です。競合サイトがカバーする情報を押さえ、疑問に網羅的に答えれば、信頼できる情報源として選ばれやすくなります。
■網羅性とは何か
コンテンツの網羅性とは、あるテーマに関してユーザーが知りたい情報を幅広くカバーしている度合いです。たとえば「テレワーク 導入方法」の記事なら、導入手順だけでなく、必要な設備・コスト・セキュリティ対策・注意点など、疑問に思う内容を一つの記事でできる限り網羅することが求められます。1ページで疑問を解消できれば、他のサイトへ移動する必要がなくなり、滞在時間や満足度が高まります。
■共起語とは何か
共起語とは、特定のキーワードとの関連性が強く、コンテンツ内でよく一緒に使われる単語や言葉です。たとえば「SEO対策」なら、「検索順位」「キーワード」「コンテンツ」「被リンク」などです。共起語の出現自体をGoogleが評価指標として公表しているわけではありませんが、テーマを十分に説明すれば関連語は自然と含まれます。関連語が欠けていれば、ユーザーが知りたい観点の抜けを見直すきっかけにしましょう。
■競合サイトのカバー範囲を確認する方法
競合サイトの情報を把握するには、対策キーワードで検索し、上位表示されている複数のページを実際に確認する方法が最も手軽です。上位ページの見出し構成を比べると、求められている情報の傾向がわかります。複数の上位ページで共通するトピックは、ユーザーが期待している情報とみなせるため、自分の記事でも必ず取り上げましょう。
■共起語を活用するポイント
共起語を意識する際は、キーワードを機械的に詰め込まず、文章の流れの中で自然に使うことが前提です。違和感のある不自然な言葉の挿入は、読みやすさを損なううえ、検索エンジンから好ましくない評価をされる可能性があります。関連する言葉を使いつつ、あくまで「ユーザーにとって読みやすい文章」を軸に書くことが基本です。
独自性 (Originality) と一次情報
AI技術の普及で、自動生成されたコンテンツが急増しています。その中で検索上位を狙い、ユーザーにも選ばれるには「独自性」と「一次情報」が欠かせません。Googleも有用なコンテンツの作成に関するガイドで「独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか」を自己評価の観点に挙げており、他のサイトと似た内容では上位表示は難しい状況です。
■一次情報とは何か、なぜ重要か
一次情報とは、他者のコンテンツや調査結果を引用・転載したものではなく、自社や自分自身が直接得た情報です。自社での導入事例・担当者へのインタビュー・社内での取り組み実績・自社が行ったアンケートや調査結果などが該当します。
一次情報が重要なのは、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の「経験(Experience)」に直結するからです。AI生成コンテンツや他サイトの情報まとめと違い、実際に体験した内容や検証結果を含む記事は、ユーザーにも有益です。
■独自性を出す具体的な方法
独自性を高める方法は複数あります。まず、自社サービスや商品の導入事例・成功例・失敗例を盛り込むことです。次に、担当者や専門家の言葉をインタビュー形式で掲載する方法があります。また、他サイトが「一般的にこう言われている」と表面的に説明する内容に、自社の実践経験から「実際にはこういう場面で役立った」という具体的な補足を加えるのも有効です。これらは既存記事からは得られないため、差別化に直結します。
■AIを使ってコンテンツを作る場合の注意点
Googleは、AIを使ったコンテンツ自体は問題視せず、「どのように作られたか」ではなく「コンテンツの品質」を評価すると説明しています。一方、検索順位の操作を主な目的に、価値の低いコンテンツをAIなどで大量生成することは、スパムに関するポリシーの「大量生成されたコンテンツの不正使用」にあたります。AIを使う場合も、事実確認や自社の知見の追加を人が行い、役立つ内容に仕上げることが前提です。
※参考:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス(Google検索セントラル ブログ)
読みやすさとUX (ユーザー体験)
質の高い情報を盛り込んでも、読みにくければユーザーはすぐ離脱します。快適に読み進められる状態を作ることが「UX(ユーザー体験)」の基本で、SEOでも読みやすさはコンテンツ評価に影響する要素のひとつです。
■リード文の役割
記事の冒頭に置くリード文は、ユーザーが「この記事を読むべきかどうか」を判断するための最初の接点です。リード文でユーザーの悩みや疑問を言語化したうえで「この記事を読めば○○がわかる」という読み進めるメリットを伝えることが重要です。リード文で興味を引けなければ、ユーザーは本文を読む前にページを閉じてしまいます。書き出しの数行で読者の関心を捉えることが、離脱防止の第一歩となります。
■読みやすさとSEOの関係
Googleは、ユーザーにとって有用で満足度の高いコンテンツを評価するとしています。読みやすく整理された記事は、必要な情報にたどり着きやすく、最後まで読まれたりサイト内の別ページへ移動されたりする可能性も高まります。読みやすさを高めることは、満足度を高め、結果としてSEOの成果につながります。
コンテンツ施策の全体像や手順は「コンテンツSEOとは?メリットや手順、効果的な対策」でも詳しく解説しています。
【3. 外部施策】第三者からの信頼と評価を獲得する

SEO対策は、自サイト内部の改善だけで完結しません。Googleは「他のサイトからどれだけ信頼されているか」を検索順位の重要な判断基準のひとつとしており、外部からの評価を積み上げる施策が求められます。それが「外部施策」です。
外部施策の中心は、他サイトから自サイトへ貼られるリンク、いわゆる「被リンク(バックリンク)」の獲得です。Googleはページ間のリンクを「投票」として解釈し、良質なリンクを多く集めるページを価値ある情報源として評価します。数だけでなく、リンク元サイトとの関連性や信頼性といった「質」も検索順位に大きく影響します。
ただし、外部施策は焦りや近道を求めると逆効果になりやすい領域でもあります。リンクの購入や不正な操作といった「ブラックハットSEO」と呼ばれる手法は、一時的に検索順位を上げたとしても、Googleのアルゴリズムアップデートや手動による対策によって評価が大きく下がるリスクをはらんでいます。
被リンク以外に見逃せない要素として「サイテーション(言及)」があります。リンクがなくても、ブログやSNSで社名やサービス名が話題にされることは、ブランドの認知や信頼を高め、間接的にSEOにも良い影響をもたらすと考えられています。SNSでの発信もサイテーションを生み、ブランド名での「指名検索」を増やす効果があります。
ここでは、正しい外部施策の考え方と具体的な実践方法を5つに分けて解説します。第三者からの信頼を着実に積み上げることが、長期的なSEO評価の向上につながります。
良質な被リンク (バックリンク) とは
外部施策を理解するうえで、まず押さえておきたいのが「被リンク(バックリンク)」の基本です。被リンクとは、他サイト上に自サイトへのリンクが貼られた状態を指します。Googleはこのリンクを一種の「投票」として解釈しており、良質な投票を多く集めているページほど価値ある情報源として評価する仕組みを持っています。この考え方は学術論文の引用の仕組みに着想を得たもので、Googleの創業者であるセルゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏が1998年に発表した論文でも、学術論文の引用の考え方がウェブに応用され、ページへの被リンクを数えることで重要性を近似してきたことが説明されています。被リンクの獲得はサイトの信頼度を高め、検索結果での評価向上につながります。
参考:The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine(大規模ハイパーテキスト型ウェブ検索エンジンの構造)
■被リンクの「質」が最優先される理由
被リンクは数が多ければよいわけではありません。購入や過剰な相互リンクなど、順位の操作を目的としたリンクは、Googleのスパムに関するポリシーに違反し、手動による対策の対象になることがあります。一方、自サイトと関連性が高く、ドメインへの信頼度が高いサイトからの被リンクは、評価を大きく高めます。質と量のバランスを意識し、自然な形で獲得することが重要です。
■ドメインパワーと被リンクの関係
被リンクの理解には、「ドメインパワー」という概念も知っておきましょう。ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を数値化したもので、被リンクの質と量・コンテンツの質・運営期間などを総合的に評価した指標です。ただし、SEOツール各社が独自に算出する指標で、Googleの評価指標ではありません。数値はサイトの強さを把握する目安とし、上げること自体を目的にしないようにしましょう。
代表的な計測ツールとして、SEOツールのAhrefsでは「ドメインレーティング(DR)」という独自指標を提供しており、ウェブサイトのバックリンクプロファイルの強さを0〜100のスケールで示しています。
ドメインパワーを高める施策は、効果が現れるまで一定の期間が必要で、継続的な取り組みが前提です。専用ツールで自サイトのドメインパワーを確認できます。
■ドメインパワーを高める方法
ドメインパワーを高めるには、複数の施策を継続的に実践する必要があります。まず、ユーザーのニーズを満たす高品質なコンテンツを定期的に作成することが基本です。質の高いコンテンツはアクセスを集めやすく、被リンクも自然に集まりやすくなります。
次に、関連性の高いサイトから被リンクを着実に獲得することです。テーマに沿ったコンテンツを増やして長く運営することや、SNSや他サイトで社名・ブランド名が言及される「サイテーション」を集めることも、ドメインパワー向上に寄与します。
■やってはいけない被リンク施策
有料の被リンク購入は、一時的に効果があるように見えても、長期的にはサイトの評価を下げる可能性があります。Googleのスパムポリシーでは、検索順位を操作する目的のリンク売買は「リンクスパム」として禁止され、手動対策の対象です(広告やスポンサーのリンクは、rel=”sponsored”やrel=”nofollow”を付ければ違反になりません)。関連性の低い中古ドメインでのリンク操作も同様のリスクがあります。質の高いコンテンツを作り続け、自然な被リンク獲得を目指すことが、持続可能なSEO戦略の基本です。
自然なリンク獲得 (リンクアーニング)
被リンクを増やす方法には、不正なリンクの購入から自然な獲得まで幅広い手段があります。SEOで長期的な成果を出すためには「リンクアーニング」、すなわちコンテンツの価値によって自然発生的にリンクを獲得する考え方が重要です。Googleはリンクを「コンテンツへの投票」として評価するため、引用・参照したくなる情報を発信し続けることが、外部施策の根幹となります。
■独自コンテンツを作成する
自然なリンクを集める最も効果的な方法は、他のサイトでは得られない独自の情報を発信するコンテンツを作ることです。Googleは「ユーザーの興味を引く独自のコンテンツがある」ことをウェブコンテンツの価値基準のひとつとしており、オリジナリティの高い記事はリンクされやすくなります。例は、自社収集のアンケートデータや調査結果、実際の導入事例、担当者の経験に基づく知見などです。他のサイトが出せない一次情報の発信が、自然なリンク獲得の出発点です。
■シェアボタンを設置する
コンテンツが評価されても、シェアや引用のハードルが高いと機会を逃します。記事内にSNSシェアボタンを設置すれば、読者がリンクとともに記事を拡散しやすくなります。記事が充実していれば、シェアされた先でさらにシェアされる好循環が生まれ、多くの被リンクを獲得できる可能性が広がります。
■他サイトに記事を寄稿する
自サイトでの執筆に加え、他サイトへの記事寄稿も認知を広げる有効な手段です。寄稿とは、他のメディアや企業サイトに記事を提供して掲載してもらうことです。普段は自サイトを訪れない層にリーチでき、寄稿先からリンクを得られることもあります。ただし、リンク獲得だけが目的で、関連性の低いサイトへキーワードを詰め込んだ記事を大量に寄稿するのは、Googleのリンクスパムにあたるため避けましょう。
■他サイトと共同でコンテンツを作成する
他のサイトや企業と共同コンテンツを制作する方法も、自然なリンクを得られる手法のひとつです。業界の専門家や取引先へのインタビュー記事、共同調査レポートなどが代表的です。共同相手のサイトから被リンクを獲得でき、双方のコンテンツの信頼性も高まります。ある程度の実績が必要なため、中長期的な施策と位置づけましょう。
やってはいけない「ブラックハットSEO」
SEO対策には、Googleのガイドラインに従った正攻法と、ルールを逸脱した不正手法の2種類があります。検索エンジンを欺いて順位を操作する手法は「ブラックハットSEO」と呼ばれ、短期的に効果があってもいずれペナルティの対象となります。Googleのルールに従った正当な手法は「ホワイトハットSEO」と呼ばれ、長期的なサイト価値の向上につながります。
■ブラックハットSEOとは何か
ブラックハットSEOとは、コンテンツの本来の価値ではなく、テクニカルな操作で検索エンジンを錯覚させ、検索上位への表示を狙う手法の総称です。代表的なものは以下のとおりです。
リンクの購入(ペイドリンク)は、順位を上げる目的でお金でリンクを買い集める行為で、rel=”sponsored”などの属性を付けない限り、Googleのスパムポリシー違反です。キーワードスタッフィングは、キーワードをページに不自然なほど大量に詰め込んで検索エンジンを操作する手法です。隠しテキストは、白い背景に白い文字でキーワードを記述するなど、ユーザーには見えず検索エンジンにのみ情報を伝える行為です。クローキングは、検索エンジンとユーザーに異なるコンテンツを表示する手法です。ワードサラダは、意味をなさない文章を大量に生成して順位を操作しようとするコンテンツです。
サイテーション (言及) の重要性
外部施策というと「被リンクを増やすこと」と考えがちですが、リンクがなくてもサイトの評価に影響する要素があります。それが「サイテーション(言及)」です。他のサイトやSNSなどで社名・サービス名・ブランド名などがテキストとして言及されている状態を指します。URLを伴うリンクがなくても、名前が語られるだけでカウントされる点が、被リンクとの大きな違いです。
■サイテーションがなぜSEOに影響するのか
Googleが、リンクのない言及を評価に使っていると公表しているわけではありません。ただし、ブログやSNSで社名やサービス名が話題になれば、ブランドの認知が広がり、被リンクや指名検索の増加につながります。こうした間接的な効果で、SEOにも良い影響があると考えられています。ドメインパワーを高める手法のひとつとしてサイテーションを集めることが挙げられ、間接的なSEO評価の向上が期待されます。
■被リンクとサイテーションの違いを整理する
被リンクはURLが設置されていることで直接SEO評価(ページランク)を渡しますが、サイテーションはあくまで「名前が言及されている状態」です。たとえば「〇〇社のサービスがよかった」とSNSやブログに投稿されれば、自サイトへのURLがなくても、ブランド名が広まることでサイテーションの効果が生じます。直接的なSEO効果は被リンクの方が強いとされますが、サイテーションはブランドの認知拡大と信頼性向上を通じてSEOに貢献する補完的な役割を果たします。
■サイテーションを増やすためにできること
サイテーションを増やす最も効果的な第一歩は、SNSなどの拡散性の高いツールでサイトやブランドの認知を高めることです。有益な情報・独自の調査データ・業界に役立つコンテンツを継続的に発信すれば、他のサイトやSNSで自然に言及される機会が増えます。プレスリリースの配信や業界メディアへの情報提供も有効です。
サイテーションはリンクなしでも機能するSEOの補完的な評価要素で、ブランドの知名度や信頼性と密接に関わっています。ChatGPTやGeminiなどの生成AIの回答に自社の情報が取り上げられるよう最適化するLLMO(Large Language Model Optimization)の観点でも、ウェブ上での自社の言及状況は重要な要素として注目されています。被リンク獲得と並行してサイテーションを意識した発信を続ければ、外部施策全体の効果を底上げできるでしょう。
SNS運用と指名検索
外部施策で見落とされがちなのが、SNS運用と「指名検索」の関係です。指名検索とは、特定の企業名・サービス名・ブランド名を直接入力して検索する行動です。一般的なキーワード検索と異なり、すでにブランドを知っているユーザーが自発的にアクセスするため、コンバージョン率が高い傾向があります。SNS運用は指名検索を増やすうえで重要な役割を担っています。
■指名検索が増えることのSEO上の意味
指名検索の増加は、ブランドへの認知と需要が高まっている表れです。指名検索のユーザーは目的が明確で問い合わせや購入につながりやすく、比較的安定した流入源になると考えられます。Googleが指名検索の量そのものを順位評価に使っているかは公表されていませんが、ブランドへの信頼が高まれば被リンクやサイテーションの獲得にもつながり、E-E-A-Tの権威性(Authoritativeness)や信頼性(Trustworthiness)を高めることにも寄与します。
■SNS運用で意識すべきこと
SNS運用がSEOに貢献するには、フォロワー数よりも「コンテンツの価値」を高めることが優先されます。業界に役立つ情報・自社だけが発信できる知見・ユーザーの課題に答える投稿を続ければ、フォロワー以外にも情報が広まりやすくなります。自サイトへの誘導動線を設ければ、SNSからのアクセスが増え、直接的な集客にもつながります。プロフィールにサイトのURLを明記し、投稿内でコンテンツへのリンクを積極的に共有することも基本的な取り組みです。
【2026年以降のトレンド】AI Overviews・AI モード時代のSEO対策

SEO対策の取り組み方は、いま大きな転換点を迎えています。背景にあるのが、Google検索における「AI Overviews(AI による概要)」や「AI モード」の普及です。AI Overviewsは、検索結果ページ上部にAIが生成した回答の要約を表示する機能で、日本では2024年8月に提供が始まりました。2025年9月には、AIと対話しながら検索できる「AI モード」も日本語で始まっています。ユーザーは個別のサイトを訪れなくても、その場で情報を得られるようになりました。
さらに、ChatGPTやGeminiなどの生成AIの普及により、検索エンジンを使わずに情報収集を完結させるユーザーも増えています。サイバーエージェントが2025年9月に公表した調査(全国の10〜60代9,278名が対象)では、現在も検索エンジンの代わりに生成AIを利用しているユーザーのうち30.1%が「検索エンジンから生成AIに半分以上切り替わっている」と回答しています(※参考:サイバーエージェント「生成AIのユーザー利用実態調査」)。
そのため、従来の「検索順位を上げてクリックを獲得する」戦略だけでは、アクセスを維持しにくくなっています。検索1位でも、AI Overviewsが表示される場合はクリック率が低下するという実績データがあり、SEO担当者にとって無視できない変化が起きています。
視野を広げると、情報を探す場所の多様化も見逃せません。Google検索一択の時代と異なり、YouTube・Instagram・TikTok・ChatGPTなど多様なプラットフォームが「検索の場」になっています。
ここでは、AI時代のSEO対応として重要な3つのテーマを取り上げます。まずAI Overviewsの仕組みとゼロクリック対策、次にAIには書けない「1人の体験談(N1)」の活かし方、最後にGoogle以外のあらゆる場所での検索に対応する「Search Everywhere Optimization(あらゆる場所での検索最適化)」です。この考え方は、生成AIの回答に自社情報が取り上げられることを目指す「GEO(Generative Engine Optimization)」「AIO(AI Optimization)」「LLMO(Large Language Model Optimization)」とも密接に関連します。
AIの台頭はSEOを難しくするのではなく、コンテンツの本質的な価値を問い直す機会です。変化を理解し適切な施策を続けることが、成果の鍵となります。
AI Overviews(旧SGE)とゼロクリック検索
AI Overviewsは、2026年以降のSEOで優先して理解したい機能で、試験提供の段階では「SGE(Search Generative Experience)」と呼ばれていました。従来はサイトリンクが並ぶ検索結果が一般的でしたが、AI Overviewsでは質問への回答が冒頭に直接表示されます。その結果、サイトを訪問せず情報を得られる「ゼロクリック検索」が増え、流入減少のリスクが現実になっています。
■検索流入が減少するメカニズム
AI Overviewsが表示されると、多くのユーザーは概要だけで検索を終える傾向があります。SEOツールを提供するAhrefsが2025年4月に公表した米国の調査では、AI Overviewsが表示されるキーワードの検索1位の平均クリック率は、2024年3月の7.3%から2025年3月に2.6%まで低下しました。同時期のAI Overviewsが表示されないキーワードの傾向から算出した予測値(4.0%)より約35%低く、AIの要約が検索流入に与える影響の大きさが表れています(※参考:Ahrefs「AI Overviews Reduce Clicks by 34.5%」(英語))。
■AI Overviewsに取り上げられるためにできること
AI Overviewsでは、回答の根拠となったページが参照リンクとして表示され、掲載されれば新たな流入チャンスになります。Googleは「AI 機能とウェブサイト」で、AI による概要やAI モードに表示されるための追加要件、特別な最適化や構造化データは不要と説明しています。つまり、これまで解説したSEOの基本がそのままAI Overviews対策になります。意識したいポイントは主に3つです。
まず、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識した、有用なコンテンツを作ることです。次に、各章の冒頭で結論を述べ、見出し・箇条書き・表で「ひと目でわかる」構成にし、ユーザーにもAIにも伝わりやすく整理することです。最後に、技術的な土台を整えることです。クロール・インデックスされ、検索結果にスニペットを表示できる状態が、AI Overviewsに参照される前提条件です。
■今後のSEO対策
AI Overviewsは、すべての検索クエリに表示されるわけではありません。AuthoritasとDave Cousin氏が米国の1万キーワードを対象に行った調査(2024年12月)では、問題解決を目的としたクエリでの表示率が74%と報告されています(※参考:Search Engine Journal(英語))。一方、企業名やサービス名での指名検索は、公式サイトが目的のことが多く、自社サイトへの直接流入につながりやすいと考えられます。参照されやすい情報提供型コンテンツと、ブランドへの直接流入を生む施策の両輪で対応することが、現実的なSEO戦略です。
AI時代に勝つ「N1(1人の顧客)」の体験談
AI(人工知能)が高品質な文章を大量かつ高速に生成できる現在、検索結果には「一般的な情報をまとめたコンテンツ」があふれています。これはAIの得意領域で、主語を持たない平均的な回答です。一方、AIが現時点でも苦手なのは「1人の人間が実際に体験した、固有の事実」です。そこで注目されているのが「N1」という考え方です。
■N1とは何か
N1とは、1人の顧客・ユーザーを深く理解することに焦点を当てた分析のアプローチです。マーケティング戦略家の西口一希氏が著書『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』(翔泳社)などで提唱する「N1分析」が知られ、数千人・数万人への調査の平均値でなく、1人の顧客の「言葉にできない潜在的なニーズ」「本当の悩み」「願望」を深く洞察することを目的とします。
■AIの一般論とN1の体験談の違い
AIは膨大なデータから「多くの人に当てはまりそうな答え」を高速に生成できますが、それは統計的な確率に基づく一般化された回答です。読者の心に届くのは、経験した人だけが持つ固有の感覚や感情、そして「なぜそれが自分にとって意味があったか」という主観的な意味づけで、AIの一般化された回答では補えません。
Search Everywhere Optimization
「SEO対策=Google対策」という考え方は、もはや現実に即していません。情報を探す場所が多様化した現在、Google以外のプラットフォームも重要な「検索エンジン」であり、それぞれでコンテンツが見つかるよう最適化する考え方が「Search Everywhere Optimization」です。「あらゆる場所での検索最適化」とも訳され、従来のSEOをマルチプラットフォームの検索戦略へ拡張します。
この考え方は、AI検索への最適化を指す複数の概念を包含する上位概念とされています。GEO(Generative Engine Optimization)・AIO(AI Optimization)・LLMO(Large Language Model Optimization)は、ChatGPT・PerplexityやGoogleのAI モードなどの回答に自社ブランドを表示させることを目指す点で、本質的に同じ目標です。Search Everywhere Optimizationはこれらを含みつつ、ソーシャルメディアや動画プラットフォームへの対応も包括します。
■なぜ今この視点が必要なのか
Googleは依然として圧倒的な検索シェアを持ち、ウェブトラフィックの大部分を担いますが、情報収集のチャネルは確実に分散しています。2022年には、Googleの幹部が社内調査の結果として「若者の約40%は、ランチの店を探すときにGoogleマップや検索ではなくTikTokやInstagramを使う」と発言し、話題になりました(※参考:PetaPixel(英語))。また、調査会社GWIのデータでは、ソーシャルメディア利用者は1か月に平均7つ前後のプラットフォームを使うとされています(※参考:DataReportal「Digital 2022」(英語))。さらにChatGPTやPerplexityなどのAI検索ツールも浸透し、検索の入口は多様化しています。ターゲット層が情報を探すプラットフォームを意識せずにSEO対策を行うと、多くの接触機会を逃します。
効果測定とPDCAサイクル

SEO対策は「施策を実施して終わり」ではありません。コンテンツを公開し、リンクを増やし、サイト構造を改善しても、成果につながっているかを数字で把握しなければ次の改善に進めません。効果測定とPDCAサイクル(計画・実行・確認・改善のくり返し)の運用こそが、SEO対策を継続的に成果へと変える鍵です。
Googleは、ウェブ担当者が無料で使える公式ツールを2種類提供しています。「Google Search Console(サーチコンソール)」と「Google Analytics 4(GA4)」です。役割が異なり、両方そろえて初めてサイトのパフォーマンスを立体的に把握できます。
Search Consoleはユーザーが訪問する前の動きを、GA4は訪問した後の行動を詳しく分析するツールです。そして、測定データをもとに実施すべきことが「リライト(記事の改善・更新)」です。この3つを順に解説します。
Google Search Console の活用
SEO対策の効果を正しく把握するには、ユーザーが訪れる前のデータの確認が欠かせません。Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、Googleが無料で提供する、検索結果でのパフォーマンスを専門的に分析できるツールです。掲載順位・表示回数・クリック率(CTR)の確認から、インデックス状況のエラーチェック(サイトが検索エンジンに正しく登録されているかの健康診断)まで、SEO対策の土台となるデータをひとまとめに把握できるのが特徴です。
設定方法と画面の見方は、前の「SEO対策の準備|Search ConsoleとGA4の設定と見方(画面つき)」で解説しました。より詳しい使い方は「Googleサーチコンソールの使い方解説!初心者におすすめの活用方法」をご覧ください。
■Google Search ConsoleをSEO改善に活用する方法
サーチコンソールのデータは、コンテンツ改善の優先順位づけに直接活用できます。掲載順位が11位〜30位前後で停滞しているキーワードは、記事を充実させれば上位表示を狙いやすい状態です。そのキーワードを特定し、該当ページのリライト(記事の改善・更新)に取り組むと効果的です。ただし、掲載順位は表示回数とあわせて確認しましょう。表示回数がごくわずかなキーワードの平均順位は、数回の表示で大きくぶれ、判断材料として不十分です。また、GA4と連携すると、検索キーワードのデータをGA4の管理画面内でも確認できます。
Googleアナリティクス4 (GA4) の活用
サーチコンソールで流入前のデータを把握したら、次はサイト訪問後の動きを分析します。その役割を担うのがGoogle Analytics 4(GA4)です。Googleが無料で提供するアクセス解析ツールで、エンゲージメント時間・エンゲージメント率・キーイベント(問い合わせや資料請求などの成果)を把握できます。「どのページが読まれているか」「成果につながっているか」を数字で確認し、根拠を持って改善しましょう。
■標準レポートの活用手順
標準レポートは、「ライフサイクル」と「ユーザー」の2つのカテゴリーに分かれています。SEO改善で特に活用したいのは「ライフサイクル」配下のレポートです。「集客」→「トラフィック獲得」では、ユーザーがどの経路でサイトに訪れたか(自然検索・広告・SNSなど)をチャネル別に確認できます。「エンゲージメント」→「ランディングページ」では、ユーザーが最初に訪れたページごとに、表示回数・エンゲージメント時間・コンバージョン数などのデータを一覧で確認できます。確認したい期間は画面右上のカレンダーから設定できます。まずは直近1〜3ヶ月のデータを確認し、どのページが成果につながっているか、どのページの離脱が多いかを把握することから始めましょう。
■目的別・用途別の活用シーン
GA4は目的に応じて使い分けられます。「どのコンテンツが集客に貢献しているか」は、ランディングページレポートで流入数の多いページを確認します。「どれくらい真剣に読まれているか」は、エンゲージメント率(10秒以上の滞在・2ページ以上の閲覧・キーイベントの発生のいずれかを満たしたセッションの割合)でページの質を評価できます。「問い合わせや資料請求がどのページから発生しているか」は、キーイベント(資料請求・問い合わせ完了など、目標として設定した行動の達成数)をランディングページ別に確認します。サーチコンソールと連携すれば、検索キーワードと流入後の行動を一続きで分析でき、リライトすべきページの特定や新規テーマ選定にも活かせます。
リライトと情報の鮮度維持
公開したSEO記事は、放置すると検索順位が下がることがあります。リライトとは、公開済みコンテンツを検索エンジンの評価基準とユーザーの検索意図に合わせて更新・改善する施策です。誤字の修正にとどまらず、キーワード戦略の見直し、網羅性の向上、情報の鮮度維持など、記事全体を戦略的に再構築することを指します。
■リライトが必要なページをどう見つけるか
リライト対象を見極めるポイントは主に5つです。検索順位が11位〜30位前後で長期間停滞している記事は、改善で上位表示を狙いやすく優先度が高い対象です。ほかに、公開直後はアクセスがあったが減少している記事、情報が古くユーザーの疑問に答えられていない記事、直帰率が高く滞在時間が短い記事、競合に上位表示を奪われている記事もサインです。
こうした記事は、GA4やサーチコンソールで客観的に洗い出せます。サーチコンソールは掲載順位とクリック率の組み合わせから改善候補を、GA4は各ページのエンゲージメント指標から「読まれているが成果につながっていない記事」を特定できます。
■リライトで改善すべき具体的な内容
リライトで見直す内容は3つの視点で整理できます。1つ目は「情報の拡充」で、ユーザーが次に知りたい内容や、競合記事が網羅していて自社記事に不足している情報を加筆します。2つ目は「読みやすさの改善」で、文章が長すぎる場合は見出し構造の整理や図解の追加で整えます。3つ目は「不要な情報の削除」で、古いデータやテーマと関連が薄い内容を取り除き、メッセージを明確にします。なお、キーワードを不自然に詰め込む「キーワードスタッフィング」はGoogleのペナルティ対象となる可能性があるため避けましょう。
■効果測定とPDCAの回し方
リライト後は、1ヶ月ほど経ってから効果測定を始め、その後も定期的に推移を確認しましょう。指標は、ターゲットキーワードでの検索順位と表示回数の変動、GA4で見るリライト前後のアクセス数の増減、エンゲージメント率などの変化、問い合わせや資料請求などのコンバージョン率の推移です。これらから次の改善点を特定してリライトに反映する、継続的な改善が長期的な順位の維持・向上につながります。更新内容が検索結果に反映されるまでは再クロールやインデックスの更新に時間がかかるため、短期的な順位の上下に一喜一憂せず取り組みましょう。
DYMのSEO対策の実績|自社サイトと支援先の成果
DYMは創業当初からSEO対策を手がけ、20年以上・累計5,500案件以上(2026年5月時点)、対策キーワード16万ワード以上を支援してきました。ここでは、自社サイト(dym.asia)の改善実績と、支援先企業での成果を、期間・施策とあわせて紹介します。
自社サイト(dym.asia)での改善実績
DYMは自社サイトでも、この記事で解説している内部施策・コンテンツ施策・外部施策を実践してきました。2024年11月から2026年7月にかけて、上位10位以内の獲得キーワード数は約7,600から約7.2万へと約9.5倍に、オーガニック流入は約4.2万から約7.3万へと約1.7倍に、ドメインレーティング(DR)は56から62へと伸びています。

※流入はGA4、キーワード数はSearch Console、DRはAhrefsによる2026年8月時点の値です。
支援先企業での成果(業種別)
- 医療(病名・症状コンテンツ):2023年5月から2024年3月で、自然検索流入が12,657件から467,618件へ約36倍。「敗血症」26位→1位、「立ちくらみ」13位→1位。医師監修の体制をDYMで用意
- 医療(出生前診断メディア):立ち上げから6か月で、流入が20件から3,928件へ約196倍。150記事を制作と並行して作成し、内部リンクを設計
- BtoB・産業(水質分析):1年間で、昨年対比のサイト全体が139%、コラム配下が498%。「汚泥処理 法律」圏外→1.3位、「水質分析」29.2位→4.9位
- BtoB(パソコン初期設定):2年間で、お問い合わせ(CV)が前年比約5.5倍。「パソコン 初期設定」14位→1位、「通信費 削減」12位→1位
- OA機器(複合機リース):1年間で「複合機 リース」14位→1位。月間流入が48,040件から85,818件、SEO経由の反響が月21件から77件に(いずれもピーク値)
- ソフトウェア(SaaS):6か月間で「入退室管理システム」80位→1位、「電子錠」「カードキー」も圏外→1位。流入は約169%
- 買取:12か月間で流入が前年対比570%、お問い合わせ(CV)が約200%に。コラム記事80本の公開と、内部リンクを細かくつなぐトピッククラスター化を実施
- 教育・玩具(EC):1年間で流入が11,140件から106,924件へ約10倍、CVが57件から231件へ約4倍。「おもちゃ サブスク」6位→1位
- 不動産(バーチャルオフィス):2年間で、DRが34から49に強化。「バーチャルオフィス」18位→1位
※数値は各案件の期間・比較基準によるものです(「ピーク値」は期間内の最大値)。守秘のため業種名で匿名化しています。成果は、支援先のサイトの状況・施策内容・期間により異なります。
実績に共通するDYMの進め方
DYMのSEOコンサルティング・SEO対策代行について詳しくは、SEOコンサルティング・SEO対策代行事業のページをご覧ください。
SEO対策は自分でやる?プロに任せる?判断のポイントと費用
SEO対策は、本記事で紹介した内容の多くを自社で実践できます。一方で、専門知識や工数が必要な施策もあるため、「どこまで自分でやり、どこからプロに任せるか」を決めておくと効率的です。
■自分でやるのに向いているケース
サイトの規模が比較的小さく、SEOに使える時間を社内で確保できるなら、まず自社で取り組むのがおすすめです。Search ConsoleやGA4などの無料ツールで、現状把握からキーワード選定、タイトルやメタディスクリプションの改善、記事の作成・リライトまで費用をかけずに進められ、SEOの知見が社内に蓄積されるメリットもあります。
■プロに任せるのが向いているケース
一方、次のような場合は、SEO会社への相談を検討する価値があります。
- ページ数が多い、システムが複雑など、技術的な課題の調査や改修が必要な場合
- 競合が強いキーワードで成果を出したいが、何を優先すべきか判断できない場合
- 社内にSEOの担当者や記事制作のリソースが足りない場合
- 検索順位は上がったのに、問い合わせや売上につながっていない場合
■SEO対策を外注する場合の費用
SEO対策を外注する費用は、依頼範囲(戦略設計やコンサルティングのみか、記事制作や内部改修の実行まで任せるか)とサイト規模で大きく変わります。たとえばDYMのSEOコンサルティングでは、戦略設計・キーワード選定・改善指示・効果検証レポートまでのコンサルティング型を月額30万円〜(契約期間は基本6か月〜)で提供しています。費用相場の詳しい考え方は「SEO対策の費用相場と料金体系」で解説しています。
■SEO会社を選ぶときのポイント
SEO会社を選ぶ際は、「必ず1位にします」といった順位の保証をうたう会社には注意しましょう。検索順位を決めるのはGoogleであり、特定の順位を保証することはできません。また、施策の内容を具体的に説明してくれるか、成果を順位だけでなく問い合わせなどの事業成果で測ってくれるか、Googleのガイドラインに沿った手法かどうかも確認したいポイントです。
SEO対策チェックリスト
最後に、本記事で解説した主な施策をチェックリストにまとめました。自社サイトの現状確認や、施策の抜け漏れ防止にご活用ください。
| 分類 | チェック項目 |
|---|---|
| 準備 | Search ConsoleとGA4を導入し、連携している |
| 準備 | SEO対策で達成したい目標(問い合わせ数など)を決めている |
| 内部施策 | 重要なページがインデックスされている(「ページのインデックス登録」レポートで確認) |
| 内部施策 | XMLサイトマップを作成し、Search Consoleで送信している |
| 内部施策 | robots.txtで重要なページをブロックしていない |
| 内部施策 | 重複するページはcanonicalタグや301リダイレクトで正規化している |
| 内部施策 | サイト全体がHTTPSに対応している |
| 内部施策 | ページごとに固有のタイトルタグとメタディスクリプションを設定している |
| 内部施策 | 見出しタグで内容が伝わる構成になっている |
| 内部施策 | 画像に内容を表すalt属性を設定している |
| 内部施策 | 構造化データを設定し、リッチリザルトテストとSchema Markup Validatorでエラーがない |
| 内部施策 | スマートフォンで問題なく閲覧できる |
| 内部施策 | Core Web Vitalsが「良好」になっている |
| 内部施策 | 存在しないページは404を返し、不要なページはnoindexを設定している |
| 内部施策 | 関連するページ同士を内部リンクでつないでいる |
| コンテンツ施策 | 狙うキーワードと検索意図を決めてからページを作っている |
| コンテンツ施策 | 自社ならではの経験・事例・データ(一次情報)を盛り込んでいる |
| コンテンツ施策 | 古くなった情報を定期的に更新している |
| 外部施策 | リンクの購入などガイドライン違反の施策を行っていない |
| 外部施策 | 引用・紹介されるような独自の情報を発信している |
| 効果測定 | 順位・表示回数・クリック数・成果を定期的に確認し、改善している |
SEO対策に関するよくある質問
SEO対策は無料でできますか?
SEO対策の効果はどれくらいで出ますか?
キーワードはたくさん入れたほうが上位表示されますか?
記事の文字数は多いほど有利ですか?
AI Overviewsが広がったら、SEO対策は意味がなくなりますか?
自分でできるSEO対策には何がありますか?
SEO対策で順位が上がらないときは、何を確認すればよいですか?
SEO対策の費用はどれくらいかかりますか?
まとめ:SEO対策は「ユーザーへのおもてなし」の積み重ね
SEO対策は、一夜で順位が上がる魔法ではありません。検索エンジンに正しく評価される土台を整え、ユーザーが求める情報を丁寧に届け続ける「おもてなし」の積み重ねです。
内部施策・コンテンツ施策・外部施策の3つは、どれか一方だけの強化では長期的な成果につながりにくく、バランスよく組み合わせることが重要です。まずはSearch ConsoleとGA4で現状を把握し、「始め方の5ステップ」とチェックリストを参考に、できるところから取り組みましょう。AI Overviewsの登場で検索のかたちは変わりつつありますが、ユーザーに役立つ情報を届けるという本質は変わりません。
SEOの基本用語から確認したい方は「SEOとは」、初心者向けの学び方は「SEO初心者が知るべき基本と始め方」もあわせてご覧ください。
DYMは創業当初からSEO対策に取り組み、20年以上・累計5,500案件以上(2026年5月時点)のSEO支援実績とノウハウをもとに、検索順位だけでなく問い合わせや売上の向上まで見据えたSEOコンサルティングを行っています。これから始めたい方も強化したい方も、ぜひDYMへお気軽にご相談ください。
【筆者・監修者企業】
【筆者・監修者企業】
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。